ネイルズ -悪霊病棟-
入院したらひどい目に遭う話
制作年 | 2017年 |
制作国 | アイルランド |
監督 | デニス・バルトーク |
脚本 | デニス・バルトーク/トム・エイブラムス |
上映時間 | 85分 |
出演 |
ショーナ・マクドナルド |
スティーヴ・ウォール |
ロス・ノーブル |
だいたいのあらすじ
ベッドに寝たきりの少女が入院している病院があり、看護師の男性が彼女の爪を切ったり、注射を打ったりと世話をしています。
彼は州所の枕下に「ケイトリン」と署名した手紙を残しました。
体育教師のディナ・ミルグロム(ショーナ・マクドナルド)はいつものように夫のスティーブ(スティーヴ・ウォール)を後目に日課であるランニングに行きました。
ところが彼女は路上で車に轢かれてしまい、あろうことか加害者はそのまま逃走しました。
ディナは命を取り留めたものの暫くは昏睡状態にあり、息を吹き返すと病院にベッドで寝ていました。
腕は複雑骨折でもしたのか金属のフレームで固定され、顔には深い傷が複数、首には呼吸用のチューブが刺されて声が出ませんでした。
医師は頭を打ったショックで記憶障害があるかもしれないと話していたのですが、それは無く、ディナは打つと音声が出るキーボードを使って見舞いに来ていたスティーブとやり取りします。
その夜、ディナは自分の個室に人の気配を感じ、「誰?」とキーボードで呼びかけたのですが応答ありませんでした。
ディナは気付いていませんでしたが、病室の隅には黒い服を着た男が立っていたのです。
意外と怖いです。
ディナは寝たきりでトイレにも行けず、栄養も首のチューブから補充していました。
活発だった彼女はそんな生活に耐え切れず、ひたすらキーボードに「牢獄みたい、帰りたい」と打ち込んでこぼしていました。
看護師のトレヴァー(ロス・ノーブル)は昨夜の件を聞いてベッドの下や用具入れを確認してくれました。
その後、娘のジェマ(リア・マクナマラ)を連れてスティーブが見舞いに来たので、トレヴァーは「薬の副作用で幻覚を見ているようだから医師と相談してみる」と話しました。
ディナがスティーブに「ここは嫌い。側にいてよ」とこぼしている間、暇だったジェマは他の病室を勝手に見て回っていたのですが、なぜか患者がいないのに酸素吸入器が稼働している部屋を発見しました。
彼女は悪戯心を起こし、酸素吸入器のマスクを口にハメようとしたのですが、急にブザーが鳴り響いたのでビビります。
感染症とかよく怖くないですね。
そこに院長のリーミング(シャーロット・ブラッドレイ)が現れ、「あら、ミルグロムの娘さんね」と特に咎めることも無く彼女を連れ出しました。
尚、スティーブはディナと同業で、女子陸上部の顧問は彼がすることになったそうです。
ディナはスティーブを略奪婚した過去があるようで、複雑な気持ちでそれを聞いていました。
その夜、医師のステンゲル(ロバート・オマホニー)がディナの何か部屋にいた話をじっくりと聞き、「私達が守るから大丈夫」と話していました。
その深夜にクローゼットから不気味な男が現れ、ディナの酸素吸入器のチューブを抜きました。
ディナは意識を失う前にぼんやりと不気味な男を目撃し、緊急ブザーが鳴り響いたので医師や看護師が駆け付けました。
翌朝、ディナはスティーブに昨夜の件を話し、病院側でも機械が停まったのは事実だったので監視カメラの設置を許可してくれました。
しかしリーミング達はあくまでも今回のは事故で機械の故障という点は譲りませんでした。
このカメラはディナが指先で操作可能で、複数のカメラを切り替えることもできるのですが、この時彼女は初めて自分の傷だらけの顔を見てしまい、ショックを受けます。
スティーブはジェマの送り迎えを女子選手に頼んでいるそうで、ディナは自分の動かない脚を見ながらますます落ち込みます。
その夜、あまりにも寂しかったのでディナはカメラと話していたのですが、仕切りの向こうのベッドの鏡が突然「ドン」と軋みました。
怖いんですが…
誰かいるのかな?とディナは暇つぶしに「私と同じような患者なの?話せる?」と壁の向こうに話しかけると「ドンドン」と肯定する音がしました。
しかしディナが「不気味な男を見たのだけど、あなたも見た?」と質問したら返事は来なくなりました。
その後、ディナはネットで病院の歴史について調べていたのですが、ここは身体麻痺の専門治療を行っていたようです。
そして彼女は古い病院の集合写真にあの不気味な男(リチャード・フォスター・キング)が看護師として写っているのを発見しました。
この男エリック・ニルソンは子供が大量死した事件で容疑者として扱われ、1984年に自殺していました。
翌日、ディナはトレヴァーにエリックの事を聞いたのですが、彼は1980年生まれなので知りませんでした。
そしてトレヴァーはディナを点滴で眠らせ、何度も開くクローゼットの扉を車椅子で押さえて立ち去りました。
その後、ディナはステンゲルからエリックのことを聞くことができました。
エリックは1972年に患者としてここに来たのですが、里子で酷い虐待を受けており、爪で自傷行為を行うので常に爪を切っていました。
ずっと病院にいたエリックは退院後、ここに職員として就職したのですが、爪に執着があり、患者の爪を切っては収集していたので、他の職員は彼に「ネイルズ」というあだ名をつけました。
1984年に5人の少女が急死し、ネイルズは容疑者として首を吊ったのですが、自殺した場所についてはステンゲルは頑なに教えてくれませんでした。
その夜、再びクローゼットからエリックが出現したのでディナはパニックを起こし、トレヴァーに救われます。
ところが、翌日カメラを確認すると何も映っていなかったため、スティーブはディナが病んでいると判断し、「カメラがあるのが不味い」とか言い出します。
また、ディナはジェマに隣の患者・エリーにエリックの件を聞き込んで欲しいと依頼したのですが、ジェマが部屋に入って確認するとエリーは動けるような状態ではありませんでした。
それでもジェマがエリックの名を出すとエリーは激しく発作を起こすのでした。
その後、トレヴァーはクローゼットをネジで釘付けにしました。
実はトレヴァーはディナの前では否定していましたが、以前に彼女を助けた際にエリックらしき人影を一瞬目撃していました。
一方、ディナはネットで色々調べ、自分にだけ霊が見えるのは今回の事故を含めて何度かの臨死体験をしたからだと認識しました。
感想
これはイマイチです。
入院したらんなんかいましたという内容なのですが、お話はつまらないです。
ひたすら同じような展開を繰り返してるだけなので、退屈なのです。
意外と怖い映像もあったり、病院の雰囲気がなかなかいい感じなのに残念です。
痛い系ではないのですが、ディナの痛々しさは観てて痛かったです。
他にベッドから落ちて全身打つシーンもあって、それも痛そうでした。
結局エリックが何をしたかったのかよくわかりませんでした。
リーミングはエリックのことを犯人じゃないとか言ってたし、話をどういう方向にもっていきたいのやら。
ディナが過去にこの病院に入院していた下りも話と関係ない気がします。
結末もなんだかよくわかりませんでした。
ラストまでのあらすじ
ディナはエリックの亡霊に腹部と脛に爪で傷を付けられました。
その後、トレヴァーはディナが過去にここに入院していたと知ったのですが、直後にエリックに襲われました。
ディナの傷を見たスティーブはトレヴァーの犯行だと言い出し、今回の一件はエリックの模倣をしたトレヴァーの犯行であると決めつけます。
当然ディナは違うと反論し、「お前は選手と寝てる」と批判して大喧嘩になります。
一方、とうとうリーミングもエリックに襲われ、院内は停電しました。
スティーブは様子を見に廊下へと出て行き、、地下駐車場で悪霊化した選手に襲われていました。
自身の呼吸器が回復している点を事前に確認していたディナはジェマの力を借りて首のチューブを外し、車椅子で逃げようとします。
とうとうステンゲルもエリックに襲われたので、ディナはジェマを逃がそうと閉め出し、自分はエリックに立ち向かいます。
ディナはエリックに片手で首を掴まれて持ち上げられ、飛ばされて壁に叩きつけられるのでした。
惨劇の一夜が明け、ジェマは救急隊員に保護され、「犯人はネイルズ」と言い張るのでした。
その後、発見されたカメラ映像はトレヴァーが犯人だとされてしまいそうなものでした。
エンドロールで終了です。
なんかよくわかりませんでした。