ハプニング 生存者0
恐怖の<突然死>が幕を開ける!
制作年 | 2007年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 山田雅史 |
脚本 | 佐東みどり |
上映時間 | 64分 |
出演 |
水崎綾女 |
松山メアリ |
中川慧 |
だいたいのあらすじ
演出家の今村英一は鬼才と呼ばれていたのですが、彼の劇団の看板役者が瀕死の重傷を負った舞台があったそうです。
それから1年、今村は「死」、「刺」、「埋」、「突」、「吊」、「潰」という6冊の脚本を書き上げました。
どう見ても自殺系です。
複数名の男女が首吊りして、女性がそれを見て残念な悲鳴を上げていました。
講演まで6日
刺
この台本はマユミ(水崎綾女)を巡って二人の男が喧嘩をするという内容だったのですが、劇団員刺殺シーンで本物のナイフを使いたいと言い出します。
ところが刺される役だった田中がおかしくなって刺す役の男優を突然刺殺し、マユミにも襲い掛かります。
マユミが逃げ惑っていると山田は自分の喉をナイフで突いて自殺したのですが、その際にマユミは何か違うものを目撃して悲鳴を上げていました。
講演まで5日
吊
この台本の班であるレナとユウコという残念ガールズが棒読みで誕生日を祝っており、今村は行方不明で講演は中止だから稽古にも行かなくていいだろう等と話していました。
ユウコは1年前にカワグチという劇団員がバイク事故で死亡した件をレナに教え、カワグチの呪いで今村が行方不明なのでは等と話していました。
そこに劇団員の杉山が現れたのでレナは「なんでお前家知ってんの」とブチ切れて追い返しました。
その後、ユウコは空ピンポンに釣られて玄関に出た所を何者かに襲われました。
実は杉山はレナにプレゼントを渡そうとしていたので、今度こそ渡そうと戻って来ました。
そしてドアが開いていたので中に入るとユウコが首にロープを架けて死亡していました。
背後から現れたレナが杉山の首にロープを架けて同じロープを自分の首にも架けてベランダから飛び降りました。
杉山はレナのロープに引っ張られて室内で首吊りし、レナもまたベランダから首吊りしました。
最高に意味不明ってやつだー
講演まで4日
突
この班も男が殴り合って女が止めるという台本だったのですが、殴り役の男優アキラは今村が行方不明だと知って「きっとわざと姿を見せずに第二のカワグチを捜してるんだ」とポジティブに受け止めていました。
女優のフジイが休憩に行ったまま戻らないので殴られ役のマツムラが捜しに行ったのですが何かに襲われました。
そしてお弁当を食べていたアキラもフジイにより箸を口から刺されて重症を負い、キックで反撃しました。
フジイは倒れた拍子に釘が沢山出た板に首を刺して死亡しました。
なんでこんな危険物が稽古場にあるんでしょう。
アキラは非常階段で転落死しているマツムラを目撃してアイに電話したのですが、何も言えないまま何かに襲われて消えました。
講演まで3日
潰
この班は女優シライを中心に高速道路の下でダンスの練習をしていました。
男優のアラカワはその最中にアイから劇団員がどんどん消えているという電話を受けました。
もう一人の男優クロヌマが「今村の別荘で特別訓練してんじゃないの」と言ったのでひとまずそれは気にしないことになります。
その日は解散となったので、男二人は一緒に引き揚げたのですが、突然アラカワが仮面の忍者のような人物に刺され、クロヌマはその人物に脅されます。
クロヌマはシライをおびき出すのに利用されて殺害され、シライは倒れた所をバイクの前輪で頭部を潰されて死亡しました。
シライの倒れ方とバイクの待ち方が白々しいです。
講演まで2日
埋
この班三名は今村の別荘に向けて三名で移動していたのですが、男優の一名が突然スコップで「僕が一番」穴を掘り出し、女優は鎌を手に「死にたくない」とか呟いていました。
両者は激突して女優が勝利し、男優は自分が掘った穴に投げ込まれて埋められました。
この穴掘るのもっと時間かかると思います。
実は女優は仮面忍者に操られていたのですが、やっぱり鎌を頭に刺されて殺害されました。
感想
これはつまらないです。
ヘンな演出家の書いた脚本がヤバかったという内容です。
はっきり言って中身は何もないように見える位意味不明です。
役者は脚本と全然関係ないことばかりしてますし、殺され方も脚本と殆ど関係がないという。
そういう訳なので面白ポイントが何もありませんでした。
今村の書いた脚本が何なのかは誰にも分らず、殺人鬼の動機も不明で、狂ってたの一言で片づけられそうです。
全員劇団員という割には演技が下手で、特にアイはヤバいです。
被害者はなぜ全員大人しく殺害されているのか意味不明です。
どこか擁護ポイントがないかと思ったのですが、やっぱりありませんでした。
これは超地雷と言っても過言ではないので観なくていいのではないでしょうか。
ラストまでのあらすじ
講演まで1日
死
アイの班三名は劇場に行き、明日の講演の準備を始めました。
そして舞台を確認すると劇団員の死体がゴロゴロ転がっていました。
アイは腰を抜かし、悲鳴を上げて外に逃げ出した女優は車に撥ねられていました。
舞台の上にはマユミが現れて全員自分が殺したとネタバレします。
どう考えて無理だと思います。
そして観客席には今村が「素晴らしい」と拍手をしながらと現れ、「リアリティのある舞台したかったんだよね」的なことを言います。
今村はリアリティを追求して1年前にカワグチを殺害しており、今回カワグチも参加していたらしいのですが、マユミにやられたそうです。
どういうことなんでしょう。
今村は「最高の演技見せてね」的なことを言い、マユミはアイスピックを手にアイに襲い掛かったのですが、アイに逆襲されてやられました。
マユミは両目を斬られたようで、「助けて」とどこかを彷徨っています。
アイは劇団員の死体がぶら下がった舞台の上に立って微笑み、今村は拍手を送ります。
そしてアイは「私が一番」と心の中でささやくのでした。
だから何?って感じでした。
恐らくカワグチが憑依してなんかしてますってことらしいのですが、超説明不足。
そもそもカワグチは何したいんでしょうか?
今村に復讐すればいいのでは?