いま、殺りにゆきます
美少女破壊
制作年 | 2012年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 千葉誠治 |
脚本 | 千葉誠治 |
原作 | 平山夢明 |
上映時間 | 86分 |
出演 |
森田涼花 |
桃瀬美咲 |
肘井美佳 |
だいたいのあらすじ
わたしのししゅう
JKの奈緒(森田涼花)はうっかり路上で50円で売っていた「わたしのししゅう」に手を出してしまい「地面」なる詩集を立ち読みしました。
「地面」には「地面は固いけど誰でも寝れるから温かいよね。突き飛ばされると固いけど、固さは一定してるから温かいよね」的なことが書いてありました。
詩以外には電波な画像がベタベタだったのですが、何を思ったのか奈緒は「面白いな」と感じてしまい、フードを被った不気味な売り子に50円払って冊子を買いました。
背後にデカいOKストアありますね!私OK大好き😄
その後、奈緒の前の路上にあの詩人がいたので、奈緒は「詩集よかったですよ」よ呼び掛け、詩人は俯いたままで「ありがとう」と呟きました。
後日、詩人はまるで奈緒の家に近い場所に現れるようになり、今度は「新ししゅう」なるものを販売しており、「抱擁」、「出会った」、「制服と征服」の三冊でした。
「古いししゅうを買った人はただ」と書いてあったので、奈緒は怖くなってとんずらします。
詩人は奈緒の先回りをするように家に近い場所に現れたので、恐ろしくなった奈緒は彼氏に相談しました。
彼氏は考えすぎだろうと言いつつも送ってくれることになり、その日は詩人がいませんでした。
翌日、彼氏が来なかったので公園に様子を見に行った奈緒でしたが、彼氏は殺害されて詩人の扮装をさせられていました。
そして詩人は奈緒に「お前は無残な女」となんだかよくわからないことを告げ、詩集を奈緒のバッグに押し込んで去るのでした。
意味わかりませんでした。
おまけ
織恵(桃瀬美咲)は祖母の家に来た際に希少な初版本を発見したのですが、そこに1枚のDVDもありました。
そのDVDには男が女性を拉致して頭部を切断する様子が収録されていました。
そこに母に本とDVDを売られたという男が現れ、織恵に「これ自主映画なんだ。良かったら君も出ない」とのたまいます。
危険な空気が流れる中、織恵の彼氏が現れたので男は引き揚げました。
微妙なかんじです。
やあ、カタオカ!
片岡智恵(肘井美佳)が路上を歩いていると見知らぬ男が「やあ!片岡!筆箱大丈夫?」と訳の分からない声を掛けてきました。
どうやらその男は智恵の同級生の大友だったようですが、智恵は遅刻しそうだから!と先を急ぎます。
しかし大友は全然智恵の言うこと聞かず、終いにはその辺のワゴン車の運転手を殴り倒して車を奪い、智恵をKOして後部座席に乗せて拉致するのでした。
智恵が息を吹き返すと畳張りの部屋に縛られて転がされていました。
そして大友は「はい。筆箱」と投げてよこし、こいつが隠してたんだと思う?とか瀕死の旧友男子二名を見せます。
智恵が「ふざけないで!黙って」とブチ切れ、シクシクと泣くと大友は「実は俺が筆箱盗った」と心からどうでもいいことを言い出します。
大友は「お前のことがずっと嫌いだった」と言い出し、「俺、実は大友じゃないから」と告げて去るのでした。
意味わかりませんでした。
さよなら、お~える
夏美(菅野麻由)は夜の町を自転車で爆走し、公園の公衆トイレに駆け込もうとしていました。
トイレの前には謎のJKが居り、「このトイレヤバいよ」と告げたのですが、お腹が痛かった夏美はそのまま個室に飛び込みました。
個室には紙が無く、バッグも自転車の籠に置いてきてしまったので夏美は途方に暮れていたのですが、外では自分の自転車のベルの音が響いていました。
やがて男がトイレの中に夏美の自転車を運び込んでベルを鳴らし、「3回間違ったから失格」等と実に訳の分からないことを言うのでした。
そして夏美のバッグの中身がぶちまけられ、更に夏美は便器に仕掛けてあったボンドでお尻が貼り付いてしまい身動きできなくなりました。
その後、男は個室の上からトイレットペーパーを投げ入れてきたのですが、そこには赤字で「さよなら、お~える」と書かれていました。
夏美はペーパーでお尻を拭き流したのですが、直後に自転車のチェーンで作成した首吊りロープのような物が投げ込まれ、彼女の首を絞め付けます。
そしてまたトイレットペーパーが投げ込まれたのですが、「おーえるさん、あんなところにじてんしゃとめたらぬすまれるよおおおお」と書いてありました。
夏美はそれを見ながら意識を失いました。
その後、あのJKが現れて「ここ紙無かったでしょ」と生きて居た夏美に紙を差し出します。
彼女は夏美の姿を見てもなんとも思わず、「そういえば自転車どうしたの?」とか聞きました。
夏美の自転車はジャングルジムの上に乗せられていました。
これも何が何やらという感じです。
いま、殺りにゆきます
美鈴(大友さゆり)はバイトで残業になってしまい、足早に帰宅していました。
すると近くの高層マンションから「お姉ちゃん受け取って」という子供の声が響き、なんとTVが飛んできました。
ビビって逃げた美鈴の前に警官が現れたので、「自分は誰かに狙われている」と訴えたのですが、「事故」と片付けられてしまいました。
どこかの県にこういう警察署ありましたね
帰宅した美鈴は明日にでも実家に帰ることにし、母親に電話を入れました。
直後に非通知で電話があり、男の声で「もう、殺りに行きます」と告げられました。
非通知着信はしつこく入り、「すぐ、殺りに行きます」等と脅され、終いには「いま、殺りにゆきます」という着信の後のストッキングを被った男が押し入れから飛び出して来ました。
美鈴が息を吹き返すと後ろ手に猿ぐつわというお約束の恰好でベッドに転がされており、スタンガンを手にした男が「騒ぐとビリビリだぞ」と脅すのでした。
男は長年美鈴に付き纏っていたストーカーであり、両親に交際を認めさせるために刺繍をする!とか言い出します。
美鈴はうつ伏せにされてブラウスを捲られてブラを外され、男は露わになった美鈴の背中に針を刺し、絶叫する彼女にお構い無しに刺繍を行います。
これひど過ぎます。
男は気絶した美鈴の背中に鯛の刺繍を完成させ、「めでたいなあ」とのたまいながら無数のカメラや携帯で記念撮影しました。
そして男はなぜか美鈴のことを「レイコ」と呼びつつ「僕の最高の愛を受け取ってくれ」と言いながら何か準備を始めました。
翌朝、美鈴が目覚めると拘束が解かれており、どうやら貞操も無事だったようでした。
しかし最悪なことに鏡で顔を見てみると額に「LOVE」という文字が刻まれていました。
悲惨過ぎて何も言葉も出ないです。
感想
これはイマイチです。
女性のストーカー被害みたいなものを謳った作品集です。
なんかストーカー連中が何をしたいのか意味不明で、もやもやする作品ばかりです。
なので観ていて楽しくはならず、かと言って不快にされるほど吹っ切れてもおらずという中途半端な作品です。
やっぱり設定とか展開とか無理ある気がするのはこの手の作品のお約束でした。
わざわざ観なくてもいいのかなあと感じました。
出演者の女性は可愛い人多いみたいですけど。