夫婦は仲良くしましょう こぼれる

こぼれる

久々に旧友に再会したらひどい目に遭う話

制作年 2011年
制作国 日本
監督 手塚悟
脚本 手塚悟
上映時間 30分
出演
伊東沙保
小鳥
倉田大輔

だいたいのあらすじ

早苗(伊東沙保)と啓祐(倉田大輔)の夫妻は結婚四周年を迎え、友人の麻紀(小鳥)がお祝いに遊びに来ました。
早苗は麻紀とは最近再会したのですが、麻紀は結婚したのか幼い娘がいるそうです。
その一方で早苗にはまだ子供がおらず、子供は好きで絵本の読み聞かせ等をしているそうで、家には絵本が沢山ありました。
ふと早苗は少女の幻覚を見て卓上のワインをこぼしてしまい、麻紀の携帯はワインがこぼれて操作不能になったので早苗は謝罪しつつドライヤーを用意します。

その後、啓祐が帰宅し、麻紀は一緒にベランダで喫煙しつつ身の上話をしました。
麻紀はシンママだそうで、この間娘の参観日に絵本の読み聞かせに来ていた早苗と再会したそうです。
早苗は子供ができた時に備え、今から子供部屋を作っていると啓祐はこぼしました。
どうやら早苗は不妊っぽい体質なので子供に相当執着しているようで、啓祐とは距離感が異なるので「俺は種馬か」とも思わずこぼしていました。
また麻紀は「あの時、付き合ってたら今頃うちら結婚してたかな?」と過去に啓祐と何かあったことを匂わせていました。

その後、三人はダラダラと飲みながら、皆でビーフシチューのパイ包みを作ってオーブンに入れました。
21時を回ったので麻紀は早苗の携帯を借りて自宅に電話したのですが、娘は出ずに留守電でした。
気にせず麻紀はそのまま飲み続け、「男は皆浮気する」という話題になり、早苗は「啓祐が浮気したらどうする?」と聞かれて「殺す」と即答していました。
早苗は「私にも娘がいたらよかったかも」と微妙な話題を振り、「本当にあたしのこと愛してる?」的に啓祐に絡み始めます。
麻紀は気まずくなり、「そろそとおいとましようかな」と引き揚げようとしたのですが、早苗は「聞くまでダメ」と引き留め、啓祐に「愛してる」と何度か言わせました。

その後、パイ包みができたので皆で食べることになったのですが、その時麻紀の携帯が鳴りました。
麻紀の娘は既に早苗が迎えに来たというので麻紀は「うちの娘は何処?」的に問い詰め、早苗は「いるよ」と言いながらシチューを意味ありげにかき混ぜます。
半狂乱になって娘を捜した麻紀は早苗がひたすら構築しているという子供部屋で自分の娘を発見するのでした。

早苗はシチューを食べながらずっと啓祐を睨んでいたのですが、ふと目を合わせてほほ笑みました。

エンドロールで終了です。

感想

これは普通です。
不妊症の妻がかつての友人を呼んで飲み会しましたという内容です。
てっきり娘をシチューにしちゃいました的なカニバリズム展開なのかと思ったらそんなことは無かったです。
恐らくこれは早苗のささやかな復讐だったのかもしれませんね。

どうも麻紀の娘というのは啓祐の子っぽい感じで、当の啓祐はそんなことを忘れていたようなのですが、早苗はそれを嗅ぎつけたようです。
当時も早苗と啓祐は付き合っていて、たまたま麻紀とは出来心で浮気したのだと思います。
恐らく早苗達の前から消えたのも自分の妊娠が発覚したからだと思います。
麻紀は啓祐のことを思っていたのでシンママとして娘を産み、かたや子供ができない早苗はキーとなったんでしょうね。

今後のことは分かりませんが、この後暫くは早苗は何もしないと思います。
ひとまずは麻紀の前で啓祐に無理矢理でも「愛してる」と言わせ、麻紀に一泡吹かせたので満足している気がします。

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