フォー・タイムズ・ザット・ナイト
男と仲良くなったら色々起こる話
制作年 | 1971年 |
制作国 | イタリア/西ドイツ/アメリカ |
監督 | マリオ・バーヴァ |
脚本 | マリオ・モローニ/カール・ロス/グイド・レオーニ |
上映時間 | 83分 |
出演 |
ダニエラ・ジョルダーノ |
ブレット・ハルゼイ |
ディック・ランドール |
だいたいのあらすじ
ティナ(ダニエラ・ジョルダーノ)は清純な振りをしながらも公園に犬を連れて行っては男を引っ掛けようと網を張っていました。
そして上手いことジャンニ(ブレット・ハルゼイ)という金持ちそうな男が引っ掛かったのですが、ティナはわざとツンツンと対応して駆け引きを行うのでした。
その後、ジャンニはティナをクラブに誘いました。
そしてクラブで踊りまくったティナは深夜に帰宅して母親に咎められたのですが、彼女はレイプされそうになったと言い出し、一部始終を語ります。
ジャンニは高級車で送ってくれたのですが、なぜか自宅アパートの前で停車し、彼が言うことにはドイツから電話があるので戻りたいということでした。
そこでティナは彼が電話に出ている間に庭で待つことにしました。
しかし素行のよろしく無さそうな住人カップルに絡まれたりしたので怖くなってジャンニの部屋に向かいました。
ジャンニは白々しく大声で電話していたのですが、ティナの姿を認めるとお酒を振るまおうとします。
ティナは帰りたいと要求したのですが、ジャンニはドアに鍵を架け、パンイチで襲い掛かって来ました。
そこでティナは必死に抵抗し、終いにはバスルームに立て籠もりました。
ティナはジャンニのパンツを発見し、ポッケに入っていた鍵をゲットします。
そして上手いことジャンニを誘い出してバスルームの裏口から脱出し、鍵を開けて逃げ出しました。
ということで説明を終え、ティナ母娘の中ではジャンニはガチの悪魔だということになります。
ところがジャンニが「今日はひどい目に遭った」と友人にバーで話していたことだと、そもそも「あなたの家で踊らない?」と言ってきたのはティナであり、車の中でも積極的に誘惑してきたという主張でした。
そして部屋に到着してからも積極的に彼女はジャンニを誘惑し、押し倒して来てHしたのだそうです。
ようやくあの素行の悪そうなカップルが遊びに来てくれたので、激しいH責めから解放されたジャンニはティナを家まで送ったということでした。
ということでジャンニとティナはまるで異なった主張をしているのでした。
昨夜、ジャンニの部屋を覗いていた守衛(ディック・ランドール)によれば、やっぱりティナはノリノリでジャンニと踊っていたのだそうです。
その直後に例のカップルが遊びに来たのですが、実はジャンニはこのカップルの男・アントニオとデキており、更にこの二人はカップルではなく兄妹でした。
ジャンニはアントニオと「仕事の話」と寝室に入ってしまったので、ティナは「なんだよ!あいつ!」とブチ切れました。
そしてレズのエスメラルダはティナを口説き始め、ジャンニの秘密を語ります。
守衛のおっさんは遠くから覗いているのでこんなに会話が聞こえるとは思えないんですが…
感想
これはイマイチです。
女性が男の部屋に行った際の出来事をそれぞれ語りましたという内容です。
その内容自体がそれほど面白くないという。
ただ、こんな感じの映画も撮ってたのかと意外な感じでした。
この監督が撮ると部屋がサスペンス風に見えますね。
しかしこれも劇中で述べていた思い込みのようなことなんでしょうね。
ラストまでのあらすじ
そしてジャンニがゲイだと知ったティナはショックを受け、引き揚げようとするのですが、エスメラルダに一服盛られてしまいました。
これはいい場面!と守衛が双眼鏡を手に戻ってくると、ティナは昏睡状態でエスメラルダに弄ばれており、ようやく息を吹き返して逃げだそうとします。
しかし、ジャンニが現れて彼女を押さえつけ、またまたエスメラルダの餌食になるのでした。
そして心理学者風の男が現れて「三人の言い分は全然違いますね」と言いました。
彼はノアの箱舟の話で洪水が止んだ後、色々な人物に「どうでしたか?」とインタビューした際の回答を例に出します。
ノアの妻は「40日間、動物と一緒で臭かった」と返答し、ハトは「船に乗る前、雄のハトが停まっている枝を見たのが思い出」と返答しました。
キリンは「箱舟が狭かったので肩こりがひどかった」と訴えました。
このように三人いればそれぞれ言い分が違うのだということでした。
そして事実パートになり、まずティナとジャンニは仲良く公園を散歩し、その夜はクラブで踊ります。
遅くなったのでティナは送ってくれるよう依頼し、ジャンニは同意して車で出発したのですが、「自分は手の早い男ではないと証明したいから家に来てくれ」と行き先を変更します。
それに応じたティナの出した条件は部屋のドアは開け放して欲しいということでした。
その後、部屋でティナとキスをしたジャンニは彼女を送って行くことにし、守衛がそれを覗いていました。
門の所に来たのですが、鍵が壊れており、外に出られなくなっていました。
仕方なく守衛を呼んでも不在だったので、ジャンニはティナを支えて門を乗り越えさせようとしました。
その際にティナは落下して服が破けたので、ジャンニは「俺が襲ったと言えば」と冗談混じりに言いました。
その後、ようやく守衛が現れたのでジャンニはティナを送って行くことにしました。
これも事実かどうかは不明だそうですが、一つハッキリしているのは、この後、ジャンニはティナを送らず、二人は海岸で朝日を見たのだということでした。
走り去る車をバックにFINEマークで終了です。