海底47m
サメ見に行ったらひどい目に遭う話
制作年 | 2017年 |
制作国 | イギリス |
監督 | ヨハネス・ロバーツ |
脚本 | ヨハネス・ロバーツ/アーネスト・リエラ |
上映時間 | 89分 |
出演 |
クレア・ホルト |
マンディ・ムーア |
クリス・J・ジョンソン |
だいたいのあらすじ
ケイト(クレア・ホルト)と姉のリサ(マンディ・ムーア)はメキシコ旅行に来ていたのですが、ケイトは最近リサが彼氏のスチュに振られたと知り、何とか慰めようとします。
ということで地元の男とも知り合い、サメを檻の中で眺めるケージ・ダイビングなるレジャーが1人100ドルという話を聞きました。
ケイトはイマイチ乗り気ではなかったリサを強引に誘い、そのケージ・ダイビングに参加することにします。
ということで翌日、地元の男二人と待ち合わせ、テイラー(マシュー・モディーン)のはしけみたいなボートに乗り込みました。
テイラーからダイビング経験を聞かれたケイトは「やったことあるよ」と嘘松しました。
その後、沖でケージを積んだハビエル(クリス・J・ジョンソン)のボートに乗り継いでスポットに向かいました。
ケージが錆び錆びで不安です。
そしてハビエルは海面に血を撒き、間もなくサメが集まって来ました。
その後、テイラーから残圧等の注意点を聞き、ケイト達はケージに入って潜水しました。
何しろ何もしなくても海中の景色が見られるわけなので、尻込みしていたリサもこれには大喜びで、間もなく巨大なサメも近づいいて来ました。
暫く景色を楽しみ、浮上依頼を出したのですが、引き上げ時に悲劇は突然起こりました。
クレーンを支えているボルトが外れ、ケージは一気に海底まで落ちてしまい。間もなくクレーンも落下しました。
こうして水深5mではしゃいでいたケイト達は薄暗い水深47mに急速落下し、リサはショックで気絶します。
ケイトはリサを揺り起こしたもののダイビング経験の無いケイトはいきなりリサのマスクを外してしまい、彼女が出していた鼻血が海中に流れました。
ひとまず落ち着いたものの無線は通じず、ケージから出て浮上しようとしたのですが、クレーンが完全に上に乗っているので閉じ込められていました。
そこでケイトが装備を外して僅かな隙間から出てみることにしました。
47mとか歩いて10秒強ですよね。海は怖い…
ケイトはどうにか隙間から出てクレーンを退けようと頑張ったのですが、やはりびくともしませんでした。
どうにかこうにかクレーンに引っ掛かている岩をどけ、クレーン撤去の異形を成し遂げたケイトは40mまで浮上してテイラーに連絡し、ハビエルが予備のウィンチを用意しているからケージで待機するように指示されました。
上の男どもは今まで何してたんでしょうか?無能かな?
その後、ボートを動かすような音がして無線連絡ができなくなってしまい、更に巨大なサメが襲って来ました。
ひとまずサメはケージの鉄柵を大きく広げた後に諦めて去ったのですが、もう少しアタックされたらケージが壊れそうでした。
更にエアの残量がリサが80、ケイトは動き回ったので30程度しか残っておらず、リサがあと20分保つかどうかというレベルでした。
間もなくライトが微かに見えたのですが、なかなか近づいて来ないのでエアが多いリサが様子を見に行くことになりました。
ケイトの無線誘導を受け、リサはサメに襲われて岩陰に逃げ込んだりしながらもライトに近づいたのですが、ライトは海底に落ちていたものでした。
更に無線は圏外になり、リサは方向を見失って迷子になってしまいました。
流石に慣れてきたのかパニックは起こさず冷静に周囲を見回していると間もなくハビエルが現れたのですが、彼はサメにやられてしまいました。
リサはハビエルが持っていたケーブルと水中銃をゲットし、どうにかこうにかケージに戻りました。
そしてケージにケーブルを結び、無線連絡しに上に向かいました。
今度はケイトが気弱キャラっぽくなってます。
感想
これは怖いです。佳作だと思います。
ケージ・ダイビングしに行ったらトラブル起きて大変!という内容です。
かなり臨場感があって手に汗握る作品で、海中シーンが多くて真っ暗な絵も多いのですが、却ってリアリティあります。
多少ご都合主義な点は否めないですが、それ位許してあげようよという気分になります。
ランニングタイムは短めなのですが、結末30分覗いても一本の映画としては成立する気がします。
そして結末30分の展開がまた凄いです。
最近あまりサメ映画観てないので偉そうなことは言えないのですが、私が最近観た中ではロスト・バケーションと同じくらい怖いサメ映画でした。
こっちはサメというより海怖い系ですね。
あと、割とダイビング関連の説明も軽く入るので、そんなに詳しくない人でもわかりやすいのが親切だと思いました。
流石に細かくはないのですが、ヤバい点はきちんと説明してもらえますので観るのに集中できると思います。
結末は賛否両論別れそうな感じですが、リサの心情を思うとあの展開は仕方無いような気がします。
話の組み立てとしては秀逸な気がして、このどさくさの中に名シーンがある点がまたなんとも。
映画的にはそうなんですが、私は少し悲しかったです。
ご都合主義でもいいから何とか…、ノーカウント…的な思いはあります。
男が役に立たない映画で、もう少し頑張って欲しかったです。
あのワイヤー何なの?やる気あんの?という感じです。
姉妹はそれなりに可愛いのですが、現地人の男もイマイチだという。
やっぱりハゲいないのが敗因でしょうか?
これは海映画が嫌いではなく、ドキドキする系が好きな人にはお勧めだと思いました。
ラストまでのあらすじ
間もなくワイヤーが巻き上げられてケージはどんどん浮上し、無線も使えるようになったのですが、あろうことかワイヤーが切れ、ケージは再び海底へと落下しました。
更に悪いことにケージの格子に足を挟まれ、リサは動けなくなってしまいました。
ケイトは急いでテイラーに知らせ、テイラーは二本目のタンクを投下すると告げ、「窒素酔いの確立が上がって危険だから健康状態はチェックするように」と指示しました。
また、テイラーは救助要請をしたそうで、1時間程で潜水救助のプロが到着するそうです。
ケイトはケージから出てタンクをゲットし、リサの分も持って戻ったのですが、帰り道にサメが周回し始めます。
そして身を潜めてやり過ごしたものの、ケイトはサメのタックルを受け、そのまま消えました。
リサは何とかケイトが落としたタンクを拾おうと地面を掘って足を抜こうとしたのですが、無理でした。
そして彼女は手を激しく切りながら、水中銃の銛のフックをタンクに引っ掛けて引き寄せるという気の遠くなる作業を始め、とうとうエア切れギリギリでタンクを引き寄せました。
何とかタンクを装着して一息吐いていると、嬉しいことにケイトから無線連絡がありました。
しかしケイトはサメに襲われて出血しており、周囲をサメに囲まれてタンクのパイプも破損しているそうです。
リサは意識を失いかけているケイトを「しゃべり続けて!」と励まし、エアを利用してバッグを挟んでケージを持ち上げ、足を抜きました。
足擦ってて凄く痛そう;;
よくこういうことを思いつきますよね。ケイト頭いいです。私だったら無理。
リサはライトを全方位に向け、ケイトが反応した方向に進んだのですが、彼女は大量出血して意識を失いかけていました。
このままでは妹が死ぬ!とリサはケイトを抱え、タンクに付いていた発煙筒でサメを威嚇しながら浮上する決心をします。
無線で状況を知らせるとテイラーは「潜水病で死ぬから、超ゆっくり浮上しろ」とアドバイスしました。
水深20mまで浮上したところで減圧処理のため5分間待機となったのですが、このタイミングで発煙筒を1本失い、周囲はサメに取り囲まれていました。
このシーンはヤバくてもう許して欲しいです。
やがて発煙筒も消えたので状況を知ったテイラーは「全力で泳げ!」と指示し、リサ達は装備を捨てて急浮上しました。
20mは減圧ギリギリセーフの範囲ですが、この人達長時間潜ってるので心配です。
そしてテイラー達に浮き輪を投げられたのですが、リサは何度もサメに襲われ、終いには水中に引き摺り込まれてしまいました。
しかしリサは逆にサメの目を抉って噛まれながらも追い払い、とうとう二人共ボートに引き揚げられました。
と思いきやこれは途中から窒素中毒のリサが見た幻覚でした。
彼女は相変わらず海底のケージに足を挟まれて幻覚を見ていたのですが、間もなく沿岸警備隊が駆け付けて救出されました。
どうもサメの動きがおかしいな?と感じるシーンがあったのはそういう理由だからみたいです。
エンドロールで終了です。
ケイトは無事だったのでしょうか?
恐らく警備隊員が頷いていたので無事だと信じたいですが…
ケイトの無線が幻覚で無いとするともう絶望的な気がするし、幻覚だったなら既に死んでるような…
リサ助かったのは良いですけど、制作サイドは軽く鬼畜だと思います。
でも海を甘く見るな!という点では正解でしょうか?
私の中ではケージ・ダイビング自体が幻覚でケイトは生きてると思いたい気分です。