実は実話です 真相究明!セックスカルト集団「ネクセウム」

真相究明!セックスカルト集団「ネクセウム」

カルトに所属してたらひどい目に遭う話

制作年 2019年
制作国 アメリカ
監督 リサ・ロビンソン
脚本 アダム・メイザー
原作 キャサリン・オクセンバーグ/ナターシャ・ストイノフ
上映時間 41分
出演
アンドレア・ロス
グレッチェン・カールソン
キャサリン・オクセンバーグ

だいたいのあらすじ

ネクセウムというカルト教団の教祖キース・ラニエール若くて金持ちの女性を狙い、レイプまがいのことをしていたということです。
娘がネクセウムに入信してしまった女優のキャサリン・オクセンバーグは彼を告発し、キースは有罪は判決を受けました。
また女優であるアリソン・マックも共謀の疑いで逮捕されました。
キャスターのグレッチェン・カールソンはキャサリンにインタビューを行うことにします。

元々、ネクセウムは自己啓発を装ったカルト教団で、キースは天才で柔術の達人であると自称していました。
ネクセウムのセミナーはESPと呼ばれ、アリソンやキャサリンの娘、インディアも参加していました。
キャサリンはインディアに自助を勧めており、彼女は色んなセミナーに参加していました。
そしてある日、キャサリンはインディアの誘いでESPを受けることになり、その内容に呆れてしまったのでした。

しかしインディアは5日間のESPに参加したいと言い出し、娘と過ごしたいキャサリンは仕方なく同行しました。
キャサリンは運営側の連中は胡散臭い連中ばかりで儀式もインチキだと考えていたのですが、不思議なことに5日を過ごす間に彼等との絆さえ感じてしまったのだそうです。
彼等の勧誘方法はマルチ商法そのままだったのですが、キャサリンはインディアとセミナーに参加しているだけで2年間を過ごしたそうです。
結局は勧誘のしつこさとキースの胡散臭さに辟易したキャサリンはネクセウムのESPには参加しなくなったのですが、インディアはそれには従いませんでした。

アリソン・マック(サラ・フレッチャー)はキース(ピーター・ファシネリ)の愛人のような存在で、積極的にインディアを取り込む手助けをしたそうです。
他の専門家によればプライドの高いキースはキャサリンがネクセウムを去ったことは相当面白くなかったので、代わりにインディアを求めたのだろうということです。
キースはアリソン達洗脳済み愛人で構成された女性だけの幹部グループを作りました。

その後、インディアはキャサリンの父が遺してくれた財産もネクセウムに寄付してしまい、キャサリンに対してもよそよそしくなったそうです。
そしてインディアは4年間の間、ネクセウムにのめり込み、家と教団を往復する日々が続き、とうとう教団近くに移住してしまいました。
キースはインディアが移住したとほぼ同時に女性だけのDOSというグループを結成したのですが、その名前は「奴隷」の省略形でした。
DOSのメンバーは食事制限されて常に空腹な状態に置かれており、体罰なども行われてキースに完全に支配されます。
その体罰とは全裸で足を広げた状態で立たされ、身体に焼き印を押されるという恐ろしいものでした。

キャサリンはボニー(クリスティン・ブース)というネクセウムメンバーから教団の実態を聞き、なんとしてもインディアを助け出さねば!と決心しました。
ネクセウムは私立探偵を雇ってメンバーを監視しているため、その情報を得るのも一苦労だったといいます。
また、ボニーも「服従の誓い」なる文書に署名させられてアリソンの奴隷となっており、キャサリンに自分も救ってほしいと嘆願しました。

キャサリンは友人で依存症の専門家であるグレッグ・ヘンリーを訪ねて応援を要請したのですが、一方でインディアはとうとう「KR」を象った焼き印を押されていました。
その際、キースはアリソンに「インディアから焼き印を入れてくださいとお願いさせろ」的な指示をしていました。
あたまおかCです。
尚、ネクセウムのこの行動にはカルト専門家でさえもかなりの衝撃を受けたということでした。
メンバーの一人で被害者であるサラは「通過儀礼としてタトゥーを入れる」と騙され、アリソンに焼き印を押されたということです。
サラは全裸にされて分娩台のようなベッドに拘束され、長時間に渡って苦痛を受けたと告発しています。

インディアの26歳の誕生日にキャサリンは彼女と面会し、焼き印の有無を尋ねたのですが、インディアはあっさりと焼き印を押されたことを認めました。
グレッチェンはインタビューの際に「自分の娘が牛のように焼き印を押されたと知ってどう感じたか」的なことを質問していましたが、牛ならいいのかよ🥺ってちょっと思いました。
焼き印を見たキャサリンはその場は平静を装っていたものの腸は煮えくり返っており、ネクセウムを社会的に抹殺してやろうと決心しました。
キャサリンは女優で上級国民なので、この人が絡んだことが良い方向に向いたようです。

まずはキャサリンは元ネクセウムのメンバーで今では反逆者として記事をアップしているフランクに接触し、焼き印の件を話しました。
彼は教団への復讐に情熱を燃やしていたのでその情報を有効活用し、喜々としてマスコミ各社に情報を提供しました。
結果としてニューヨークタイムズにこの件が掲載され、とうとう司法が捜査に乗り出しました。
しかしこの件はキャサリンに安堵だけをもたらした訳ではありませんでした。
なぜならばカルトの専門家はキースがメンバーを巻き込んで集団自殺を起こす可能性を指摘したからです。

キースは既に金持ちのメンバーの資金提供により、自分の島を所有しており、人民寺院のようにメンバーを隔離することが可能でした。
更にFBIの捜査が本格化したのでキースとアリソンはメキシコに逃亡したので、キャサリンは集団自殺される前にインディアを連れ戻そうと躍起になります。
そして2017年のクリスマスにインディアは家に戻って来たのですが、キャサリンとか顔を合わせること無く、翌年教団本拠地に戻ってしまいました。
2018年3月にとうとうキースはメキシコで逮捕され、彼はメンバー女性を盾にして見苦しく抵抗したそうです。

しかしNYにいたインディアは相変わらずアリソンと行動を共にしており、逆に他のメンバーと結束を強めていたのでキャサリンの行動に立腹していたそうです。
2018年4月20日にとうとうアリソンは逮捕されたのですが、インディアは家には戻らず、ニッキという主要メンバーと行動を共にしていました。
インディアは頑なにネクセウムに傾倒していたのですが、2019年になるとキャサリンに連絡を取るようになったそうです。
アリソンは罪を認めましたが、「私はキースの言う通りにしただけ」的な発言をしており、キャサリンはまたまた怒りを再燃させたということでした。

裁判でネクセウムの実態が暴かれると洗脳や強制労働の他に性的人身売買も行っていたと発覚します。
キースは提出された全ての証拠で有罪となり、終身刑を宣告されました。
そしてインディアも家に戻り、キャサリンと絆を取り戻しつつあるそうです。
キャサリンはネクセウムの残った信者に報復を受ける可能性は感じているものの、自分の身に何かが起これば相手もただでは済まないはずだと感がているそうです。

インディアは自己分析をすることで教団の洗脳から脱しつつあり、キャサリンは今回の件で却って娘との絆は深まったと感じているそうです。
最後にキャサリンは協力してくれた人達の力でネクセウムを倒せたのだと感謝の気持ちを述べ、今回の件は女性が声を上げた歴史的な出来事であると振り返っていました。

クレジットで終了です。

感想

これは普通です。
カルト教団から娘を取り戻そうと頑張った母親のドキュメンタリーです。
メインになっているのが、キャスターのグレッチェンによるキャサリンへのインタビューで、本人が当時のことを語ってくれます。
平行して専門家や関係者のインタビューが入る感じで、再現ドラマの際には中の人が変わります。
とは言ってもどぎつい再現は殆どないので映像的には安心です。
段々とネクセウムの実態が明らかになってくるのですが、その内容の方がよっぽどきついです。

色々と辛い内容ではあるのですが、時間が短いので駆け足になっており、それが却ってよかった気がします。
実話だけにじっくりと表現されると辛いかも😭
逆に具体的にどういうことが行われていたのかはよくわからないのでネットで情報収集してます。

キャサリンが4年間という長いスパンで教団と戦っているのは凄いですよね。
私が親だったらやっぱり見捨ててしまう可能性が高い気がします。
恐らくインディアもキャサリンの説得を完全無視だったはずなのに凄いなあと感心しました。
やっぱりこういう覚悟がないと親にはなれないのかも…
この人が関わって多くの人を動かしてくれたお陰で救われた人も沢山いますよね。
この事件のことは知らなかったですが、応援したい気持ちにはなりました。

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