地中に何かが… トレマーズ

トレマーズ

地中に棲むナゾ生物にひどい目に遭う話

制作年 1989年
制作国 アメリカ
監督 ロン・アンダーウッド
脚本 S・S・ウィルソン/ブレント・マドック
上映時間 96分
出演
ケヴィン・ベーコン
フレッド・ウォード
フィン・カーター

だいたいのあらすじ

ネバダ州の人口14人の片田舎パーフェクション
便利屋のバル(ケヴィン・ベーコン)は相棒のアール(フレッド・ウォード)と共に呑気に暮らしていました。
バルの人大好きです。

ある日、バルとアールが仕事で移動中に地質学を専攻している学生のロンダ(フィン・カーター)と出会います。
彼女はこの付近の地質を調査していましたが、最近地下で異常な振動を検知したと言います。
ロンダはなかなか可愛いと思います。

バル達は情報を集めてやると言い、その場を去ります。
ウォルターの雑貨屋に立ち寄った2人はガンマニアの夫妻バート(マイケル・グロス)とヘザー(リーバ・マッキンタイア)と会話します。
ウォルターの店でも冷蔵庫が異常に揺れました。
丁度その頃、ナゾ装置で地底の揺れを計測していたロンダの付近の地面が異常に盛り上がりながら移動し、彼女に迫ります。
ロンダは車に乗り込み出発したので無事でした。
この陸のジョーズのような演出が面白いですね。

仕事に向かったバル達はゴミ処理や汲み取りの仕事をこなします。

汚い仕事ばかりに嫌気がさしたバル達は車に荷物を積み、ビクスビーの街に引っ越すことにします。
移動中にナンシーに窯造りの仕事を持ち掛けられますが、きっぱりと断ります。
ナンシーにはミンディという可愛い娘がいます。

バル達はアル中の老人エドガーが鉄塔に上っているのを目撃して助けに行きます。
しかしエドガーは鉄塔の上で銃を握りしめたまま死亡していました。
直ぐに医師のジムがやって来て診た所、死因は脱水症状でした。
ジムの見立てではエドガーは4日間もの間、鉄塔の上にいたようです。

その頃、牧羊を営む老人フレッドが畑を耕していると羊たちが異常に怯え始めます。
畑の地下が大きく揺れ始め、フレッドは地中へと呑まれました。
バル達は移動中にフレッドの羊が食い荒らされているのを発見し、フレッドを捜します。
フレッドは首だけが転がった状態で死亡していました。
テンポいいですよね。

ロンダはいそいそと地下を計測していましたが、またしても異常な揺れを検知するのでした。

バル達はこれは一大事と大急ぎでパーフェクションに引き返します。
パーフェクションの外れで道路工事をしていた作業員はドリルで地下を掘っていると、地下にいる生物かに刺さります。
姿の見えない生物はドリルを背にさしたまま猛烈な勢いで地中を逃げ去り、巻き添えになった作業員が死亡します。
この演出はいい感じですね。

バル達はウォルターの店で皆にフレッドの件を話し、通報しようとしますが、電話は不通でした。
住民はパニックになり、バル達はビクスビーの警察へ車で向かいます。
しかし、先ほどの事件で道は岩でふさがれており、作業員の遺体の一部が転がっています。
仕方なく、パーフェクションに引き返そうとしますが、何かが車に引っかかっており、なかなか出せません。
何とか出発し、ウォルターの店に引き返しました。

バル達はビクスビーには行けなかったと住民に報告します。
バートがバルの車の下を覗き込むと、車軸に巨大な鰻のようなものが巻き付いていました。
これのせいで車が動かなかったようで、力が強いと思われ、また臭いもキツいようです。
羊の群れが食われたことを考えるとこれ以外にもこの生物はいるようです。
生物の遺体はウォルターが15ドルでバル達から購入しています。

ジムは街はずれで自分達で家を建てており、その日の作業が終わり、妻のミーガンと共に星空を眺めてくつろいでいました。
発電機が停止してしまったので、どうしたものかと見に行くと発電機は地中に飲み込まれていました。
その直後、クジラの潮吹きよろしく地中から発電機が吐き出されて空中に舞います。
ミーガンは逃げようと言い出し、ジムがぐずぐすしていると地中から足を掴まれ、引き摺りこまれます。
ジムはそのまま地中へと飲み込まれてしまいました。

ミーガンがジムを救出しようとしていると地中からあの鰻のような生物が顔を出し、威嚇します。
仰天したミーガンは車に逃げ込みますが、生物に囲まれてしまい、車のキーもありません。
しばらくすると鰻達は諦めたのか去って行きますが、ミーガンが安心したのも束の間、今度は車ごと地中に飲み込まれてしまいました。
どうやらデカいのがいるようです。この車のライトの演出は面白いですね。

住民達はウォルターの雑貨屋に溜まり、ああでもないこうでもないと話し合っていました。
陸路は使えず、無線は山に遮られて使えず、パーフェクションは今や完全に陸の孤島となってしまいました。
ウォルターの馬があるので、馬でビクスビーに知らせよう!ということになります。
当然の流れで乗馬が上手いのは誰かという話になり、バル達にお鉢が回って来ました。
便利屋って大変ですね。ウォルターは生物と記念撮影をさせて一儲けしています。

バート夫妻が武器を沢山持っているので、武装を整え、バル達は馬に乗って準備を始めます。
バル達は道中でジム夫妻に危機を伝えることにし、バート夫妻はロンダを非難させることになりました。
バートは何だか生き生きしています。住民が少ないとこういう時は楽ですね。

バル達は皆に見送られて出発しました。
ジムの建築現場にたどり着いたバル達はカーラジオの音から車の前部を見付け、ジム夫妻がやられたと悟ります。
2人はこりゃ大変と大急ぎでビクスビーに向かいます。
途中で馬が怯えだし、一頭は地中へ引き摺りこまれ、もう一頭は逃走します。
バルが生物をライフルで撃つと地面がモコモコと盛り上がり、巨大な生物が姿を現しました!
それは地上に出ている部分だけでサイとかカバ位のサイズでライフルもあまり効果がありません。
小さいのはモンゴリアンデスワームみたいな感じでしたが、大きいのはもっと重厚ですね。

バル達は形勢不利と悟り、一目散に駆け出し、怪物は凄い勢いで追いかけて来ました。
バル達はコンクリートでできた大きな溝に飛び込み、追ってきた怪物はコンクリの壁に激突して死亡します。

そこに呑気にロンダが現れますが、怪物の死骸を見て状況を悟ります。
ロンダの見立てではこの怪物には目が無く、身体のトゲトゲを利用して地中を進むようです。
どうやら地中の振動はこいつが原因だったようで、全長は10m近くありそうです。
小さいのは本体ではなく、こいつらの口から出る舌だったようです。
計器の記録によると全部で3頭いるようで、これはヤバいと3人は丘の向こうにあるロンダの車に向かいます。

ロンダの観測場所にたどり着いた3人は計器の激しい動きを検知し、急いで岩の上に避難します。
怪物はやはり付近におり、襲い掛かって来ますが、岩は掘れないし上がって来られないようです。
どうやら音で獲物を検知しているようで、怪物が粘るので3人は岩の上で夜明かしします。

次の日、まだ怪物は岩の下にいるようでした。
このままでは日干しになる3人はロンダのアイデアで棒高跳びの要領で岩から岩へ飛び移り、車へと向かいます。
何とか車に飛び乗り、怪物を振り切った3人はウォルターの店に向かいます。
荷台後部ガラスから飛び込んで無理矢理動かしたので、ロンダは手でアクセル操作してひどいことになってます。

その頃、ビクスビーから派遣された道路を復旧に来た作業員も既に怪物に喰われていました。

バル達は住民に怪物の話をし、ここに居たらヤバいということで見解は一致します。
ロンダのアイディアで地盤が固い山沿いの道を登って避難してはどうかということになります。
ウォルターの案で怪物はグラボイズと命名されました。

とうとうグラボイズはウォルターの店に姿を現し、皆は散り散りに店などに逃げ込みます。
ミンディは空気を読まずにホッピングで遊んでいたので、グラボイズに襲われそうになりますが、バルが間一髪の所で救出します。

ナンシー・ミンディ母娘を家へ逃がし、自分はトラックの上で頑張るバルでしたが、今度はロンダが襲われそうになります。
バルは勇敢にも鶴嘴一本でグラボイズに立ち向かい、有刺鉄線に足を取られて動けないロンダを何とか救出します。
丁度、背後からもう一頭が現れたので2人は一目散に逃げ、何とか店に飛び込みます。
バルカッコいいです!基本バルとアールが今のところ頑張ってます。
この辺のシーンは緊張感が凄いです!

ロンダは先ほどの襲撃で逃げる際にデニムを脱ぎ捨てたので、ミゲルがデニムを出してきてくれます。
皆は車で山まで行けないかと話し合いますが、四駆でないと山道は越えられません。
その時、ドリンクの貯蔵庫が大きな音を出してしまい、グラボイズに察知されます。
とうとう床を突き破って出現したグラボイズにウォルターが連れ去られてしまいました。

二頭のグラボイズが床をぶち破って店の中で暴れはじめたので、皆は屋根へ逃げることにします。
ロンダが逃げ遅れて店の外に弾き飛ばされますが、彼女は何とか貯水槽のある櫓に登って無事でした。
外の小屋で孤立していたメルビンもグラボイズに襲われそうになりますが、小屋の屋根に登って事なきを得ます。
バル達はナンシー母娘に身振り手振りで屋根に登れと合図します。
ほとんどの人が屋根に上がっているシュールな状態です。この映画は面白すぎます。

その頃、外を見回っていたバート夫妻は双眼鏡で店の方を見ると皆が屋根にいるのを発見します。
様子がおかしいと思ったバートはウォルターに宛ててトランシーバーで連絡します。
屋根から手を伸ばしたバルは無線機を取り、状況を連絡します。

バートは地下室で銃弾の処理を始めたので大きな音が出て、グラボイズはそちらへ向かいました。

バルは大急ぎで早く地下から出て屋上へ逃げろと警告します。
その時、グラボイズが地下室の壁をぶち破って出現したようで、無線を通して音を聞いたバル達に悲壮感が漂います。
しかしこの夫妻の戦闘力は異常に高く、壁にあった銃火器を使用して絶妙のチームワークでグラボイズに応戦します。
この人達何なんでしょう。カッコいいです。

しかしグラボイズはしぶとく、なかなか死にません。
象撃ちの重ライフルまで持ち出したバートはとうとうグラボイズを一頭仕留めました!
知らせを聞いたバル達はガッツポーズを取って大喜びしました。
これで残りは二頭です!バート達は武器をありったけ集めると自分の家の屋上へと上がりました。
知らせを聞いた他の住民も満面の笑顔で大喜びしました。

感想

これは凄く面白いです。名作だと思います。
演出良し、出演者良し、テンポ良しと三拍子揃った奇跡の作品だと思います。
全体的にユルい感じで流れて行くのですが、グラボイズに襲撃されるシーンは非常に緊張感があります。
それでいて田舎町独特ののんびり感があるのでストレス無く見られます。
ツッコミどころは結構ありますが、あまり気にせずに見られます。

主役級のバルとアールもカッコいいですが、バート夫妻もカッコいいです。
後半はバート夫妻が大活躍します。ロンダも明るく可愛くていい感じです。
この映画はジョーズのように嫌な人が出てこないので、楽しく見られます。
前半、悪戯ばかりしていたメルビンも後半には素直になってます。

一部の人が食べられたのはちょっと残念ですが、進行上で仕方ないのかなあと思いました。

グラボイズは良くできていて地中を進む映像なんかも凄いなあと思いました。
こいつらは紳士的で基本的に女子供には手を出さず、主人公やバート達を襲うスタイルなので安心です。

当然、続編もどんどん作られてますが、これを超えるものはありません。
個人的には四作目がちょっと好きです。

これは面白いし、家族揃って見られる映画だと思います。
生首シーンとかちょっとありますが、そんなに刺激が無いので大丈夫だと思います。
色んな人にお勧めできる数少ない作品だと思います。

私はこの映画は大好きです。何度見ても面白いと思います。

ラストまで(ネタバレ)

バートは屋上から自宅付近にいたもう一頭にライフルをぶっ放しますが、地中にいる奴には効きません。
グラボイズはウォルターの店を揺すりはじめ、バル達はピンチを迎えます。
去ったと思ったら、今度はナンシー達の家をゆさゆさし始めます。
どうやら家の具合を確認しているようで、キャンピングカーの上にいたネスターは落とされてしまいます。
なかなか悪知恵が働きますね。

ネスターは地中へと連れ去られ、皆に悲壮感が漂います。

バル達はバートのジープなら山道を越えられるので、迎えに来てもらうことにします。
しかしその直後、バートのジープはグラボイズに襲われて使用不能になってしまいました。
ここはちょっと無理がありますよね。

万策尽きたバル達でしたが、アールが名案を思い付きます。
ゴミ処理に使用してたブルドーザーでトレーラーを引っ張って皆で山まで行こうぜ!という案でした。
ブルドーザーまでは距離がありますが、陽動作戦で皆が音を出している間に取りに行こうという流れになりました。
トラクターで大きな音を出して囮にしてはどうかとミゲルが言い、店も崩れそうでヤバいので、早速実行することにします。
グラボイズさんはロンダが大声出しても襲わないので紳士ですね。

早速、ミゲルが屋上から降りてトラクターのエンジンを駆けて走り出させます。
ブルの運転はアールがすることになりますが、隙を見てバルがブルドーザーへ走り出しました。
作戦は上手く行き、二頭のグラボイズはトラクターに引き寄せられます。
しかしトラクターは横転してしまい、グラボイズはバルに向かって行きます。
バルは動作を止め、皆は陽動のため大声を出し、ロンダは給水管に気付き、危険を顧みずに蹴って管を破壊します。
グラボイズは給水管に引き寄せられ、バルはその隙にブルのエンジンをかけ、動かします。

今度はロンダがピンチに陥りますが、ブルに飛び乗って事なきを得ます。
流石のグラボイズも30tあるブルは持ち上げられず、ブルは堂々と進んで行きます。
爽快感が凄いです。良かったですね。

バルは皆を回収して周ります。
バート夫妻は弾薬を元に一所懸命に爆薬を作っていました。
バル達はバートを迎えに行き、なんとか合流しました。
ヘザーが颯爽としていてカッコいいですね。

順調に進み、山がどんどん近づいて来ますが、グラボイズは通り道に落とし穴を掘っていました。
ブルは走行不能になり、皆は後部に避難します。
こいつらは憎たらしい位に悪知恵が働きますね。

トレーラーに襲い掛かってきたグラボイズにバートは爆薬を投げます。
これは効果があったようで、グラボイズは悲鳴を上げます。
しかしひるんだのも束の間ですぐ戻って来たので、トレーラーがもたないと考えた一行は岩場まで走ることにします。
爆薬を投げて奴らが怯んでいる隙に走ろう!ということになりました。
ロンダの汚い言葉遣いにドン引きするアールが素敵です。

一行は何とか岩までたどり着きます。
音に反応してすぐにライフルを構えているヘザーが素敵です。

今度はどうするかという話になり、少し険悪なムードも流れますが、アールが爆薬を餌に食わせて爆死させる作戦を思いつきます。
爆薬にロープを結んで投げ縄の要領で投げ、ロープを動かしてグラボイズをおびき寄せます。
作戦は成功し、一頭のグラボイズを仕留めますが、もう一頭は用心深くなったのか、なかなか姿を現しません。

もう一頭に同じ作戦で爆薬を食わせましたが、何とグラボイズは爆薬を吐き出してこちらに投げて寄越しました。
爆薬は他の爆薬を詰めたバッグに落ち、誘爆しました。
バル達は急いで岩から逃げ出し、何とか助かりますが、バル、アール、ロンダは孤立します。
バル達の目前にグラボイズが迫っており、ヘザー達は岩の上で大騒ぎをして陽動します。
グラボイズは地中に引っ込みますが、バルはこれは罠だと気付きます。
バルは爆薬を持って岩とは別の方向へ走り出しました。

バルは切り立った崖の上に立ち、導線を短くして爆薬を投げます。
グラボイズは爆発でパニックを起こし、バル目がけて突っ込んで来ます。
バルは崖を背後にギリギリまでグラボイズを引き付けて横に飛び退き、グラボイズは勢い余って崖から転落死しました。
皆は大喜びして歓声を上げました。

ロンダはグラボイズの調査団に加わることになり、バル達は予定通り街を去ることにします。
バルはロンダと別れの挨拶をしますが、告白しようと抵抗しない彼女を追いかけキスを交わします。

エンドロールで終了です。

すっきりエンドで良かったですね。一応、冒頭の「牛の暴走」というのが伏線になってます。