その時、ビリーに電流走る…! エンティティー 霊体

エンティティー 霊体

シングルマザーが色情霊に目を付けられてひどい目に遭う話

制作年 1981年
制作国 アメリカ
監督 シドニー・J・フューリー
脚本 フランク・デ・フェリータ
上映時間 125分
出演
バーバラ・ハーシー
ロン・シルヴァー
デイヴィッド・ラビオサ

だいたいのあらすじ

ロスに住む3人の子持ちシングルマザーのカーラ(バーバラ・ハーシー)は受付の仕事をしながら秘書を目指して勉強していました。
その日も遅くなった帰りがカーラは幼い娘の寝顔を見て、台所の後片付けをします。
長男のビリー(デイヴィッド・ラビオサ)が籠るガレージに行き、ちゃんと妹の面倒を見ろと説教します。

その夜、カーラは寝室で見えない何者かに殴りつけられ、枕を頭に押し付けられてレイプされます。
騒ぎを聞きつけてビリーが飛んできて、家の周囲を確認しますが異常ありませんでした。
結局、夢を見たのだろうということでその場は落ち着きます。

しかし再びカーラの寝室でポルターガイスト現象のようなものが起こり、怯えた彼女は子供を連れて車で避難します。
向かった先は親友のシンディの家で彼女はカーラ達を暖かく迎えてくれます。

次の日、カーラはシンディに見えない何かにレイプされた話を打ち明けます。
シンディはカーラが正常だと力説しながらも何だか良く分からず、精神科にかかることを勧めます。
シンディの夫、ジョージはカーラ達を早く追い出せと聞こえよがしに話すのでした。
居たたまれなくなったカーラ達は再び車で放浪し、海岸で時間つぶしをします。

夜になり、こうしていても仕方ないので一家は家に戻ります。
家の中に異常はありませんでしたが、カーラの寝室だけが荒らされて物があちこちにぶちまけられていました。
その時、一家は獣の咆哮のような音を聞き、ビリーが床下を調べるとパイプの擦れる音だったと判明します。

カーラは怖いのでリビングのソファーで寝ることにします。
しかし、シンディが訪ねて来てくれたので彼女と一緒にベッドで寝ることにします。

次の日、シンディが子供たちを見てくれることになり、カーラは出勤します。
通勤途中で信号待ちをしていると勝手にアクセルが踏み込まれ、ブレーキも踏めなくなります。
彼女は必死にハンドル操作し、なんとか大事故は避け、車は障害物に阻まれて何とか停止します。

カーラは精神科医のスナイダーマン(ロン・シルヴァー)の診療を受けることになります。
一連の事件のことを詳しく聞いた彼はひとまず結論は出さず、彼女をテストしてみることにしました。
カーラはしばらくスナイダーマンの診療所に通院することになります。

カーラは何だか色々あって疲労困憊してしまい、家に帰るとゆっくりお風呂に入ることにします。
バスタブに湯を張り、くつろいでいたカーラでしたが、風呂場のドアが勝手に閉まります。
そして再び、風呂場でレイプされてしまうのでした。
サービスありますが、すぐに壮絶シーンが来ます。見ていて気の毒です。
鏡に顔を押し付けられたり、壁に頭を叩きつけられたりと酷いです。

カーラはスナイダーマンを尋ね、暴行された時についた身体の痣を見せます。
痕跡からするとカーラは複数、最低でも3人が暴行の現場に居たようです。
結局、スナイダーマンは精神疾患のヒステリー症状が原因で自傷行為に及んだのだろうと結論を出します。
カーラは鎮静剤を処方してもらい、帰宅するように言われます。
なんだか見ていてもどかしい映画ですね。

スナイダーマンが帰宅しようとすると、カーラがタクシーを待っていたので車で送ることにします。
カーラの自宅に着いた彼は許可を貰い、家の中を見てみることにします。
スナイダーマンは家の中には何もいないとカーラを励ましつつ、軽くカウンセリングをすることにします。

彼女は牧師の父から性的虐待を受けており、それが嫌で16の時に家を飛び出しました。
そしてビリーの父と出会うのですが、彼はアル中でジャンキーであり、間もなくバイク事故で死亡します。
その後、2人の娘の父親と出会うのですが、彼は蒸発したそうです。

スナイダーマンは彼女が子供たちと仲良くしているのを見守りつつ、帰宅します。

その夜、一家が仲良くくつろいでいると、カーラは再び見えない何かに突き飛ばされてソファに押さえつけられます。
ビリーが助けようと駆け寄りますが、彼もまた突き飛ばされてしまいます。
娘達は恐怖で泣き叫び、カーラは家族の前で暴行を受けてしまいました。

これは妄想とかでは無いと思います。集団ヒステリーとか言われそうですが。

押さえつけられながらも必死で母親を助けようと立ち上がったビリーの身体からはナゾの青白い電流のようなものが発生します。
とうとうビリーもバッタリと倒れてしまいました。

次の日、スナイダーマンの医院のスタッフ会議に出席したカーラは一連の事件のことを話します。
そこで彼女は医師たちに侮辱的な質問をいくつか受けますが、グッとこらえます。
カーラは途中退席しますが、やはり医師達は集団ヒステリーだろうと結論を出します。
しかし、スナイダーマンは何だかおかしいなあ、そんな単純な話じゃないよなあ、と考えているようです。
出た!集団ヒステリー!私も超常現象とか眉唾ですが、なんでも型にはめるのはどうかと思います。

カーラは久しぶりに恋人のジェリーと会いますが、事件と彼が不在がちなのでぎくしゃくしてしまい、帰宅します。

その夜も見えない何かに寝室で襲われ、胸をモミモミされたり、レイプされたりします。
しかし彼女は一瞬、歓びを感じてしまった自分と見えない何かの卑劣さに怒り狂い、鏡を壊しまくります。
彼女は悔しさのあまりに床に座り込んで泣き続けます。

次の日、スナイダーマンを訪ねたカーラは昨夜起きたことを放します。
スナイダーマンはカーラに入院を勧めて口論になります。
彼は全ては彼女の性に対する罪悪感のせいだ!と紋切型の診断をし、カーラは逆上して二度と来ない!と飛び出します。
スナイダーマンは凄く侮辱的なことばかり言ってました。赤青の全身タイツで壁でも登ってればいいと思います。

カーラはシンディを訪ねて悩みを打ち明け、シンディは丁度出掛ける所だったので、家で待つように言います。
彼女は電話を借りてビリーにすぐ帰るからと告げ、ソファーに坐ってシンディを待ちます。

その時、庭に面した窓ガラスが凄い勢いで開き、ポルターガイスト現象に襲われます。
カーラは床を這ってキッチンへと逃れ、丁度出る所だったシンディ夫妻が轟音に気付いて戻って来ます。

シンディは眼の前で窓ガラスが開閉するのを見て、急いでカーラを介抱します。
ジョージは家の中が滅茶苦茶なのでカーラを責めますが、事象を目撃したシンディは彼女はやってない!と庇います。
シンディは尚もジョージに「お前も見ただろ!カーラは何もしてない!」と擁護します。
ようやく理解者が現れたカーラはシンディに抱きしめられながら嬉し涙を流すのでした。
シンディは普段は軽い感じですが、いい人ですね。

シンディはカーラの力になろうとし、こういうナゾ現象は超常現象に違いない!と書店で情報収集します。

そこでオカルト本を見ていたカーラでしたが、偶然にも超常現象研究家っぽい男性2人と出会います。

帽子被ってないしサングラスはしてないですね。何より飄々としてません。

彼女の話に興味を持った彼等はカーラの自宅を訪ねます。
カーラは今までの事象を各部屋を見せながら説明して周ります。
彼等は半信半疑という感じでしたが、鏡が勝手にガタガタと動くのを目撃し、態度を変えます。

霊も空気を読んだようです。

そして家全体が激しく揺れたので、これは本物だ!ということになり、本格的に調査することにします。
ようやく力になってくれそうな人が現れたので、思わずカーラは安堵の笑みを浮かべます。

このカーラの表情は劇中で最高のものなのではないかと私は思っています。

2人はカーラの寝室にカメラやナゾ装置を仕掛けて、ベッドにカーラを寝かせて自分達も椅子で寝ながら番をします。
そして壁からナゾの放電現象が起こるのですが、力が弱いようで彼女を襲うことはできませんでした。

無事だったカーラは大喜びで子供たちに知らせ、皆は抱き合って喜びます。
そして2人も凄いのが撮れた!と大喜びして皆がwinwinの関係になりました。

研究者達はうさん臭い感じだったのですが、どうやらまともな人だったようです。
撮影した写真や機材を持ち帰り、仲間の研究者に相談してみます。
なんだかその道の権威であるクーリー博士(ジャクリーン・ブルックス)はもっと凄いナゾ装置を持っているようです。
クーリーは事象が超常現象かどうかは不明だが、調査の必要ありと結論付けます。
彼女は早速、カーラの診断書を取り寄せることにしました。

本当に結構まともな研究者だったみたいです。うさん臭いとか言ってすみませんでした。

カーラの家にはクーリーの指示の元、沢山のスタッフが導入され、カメラや凄い装置が所々に設置されます。

早速、スナイダーマンがカーラの家に現れ、こんなの茶番だ!人の患者を奪うな!とケチを付けます。
スナイダーマンはカーラに通院するように依頼しますが、お前は何も助けてくれなかったじゃん!と追い返されます。

スナイダーマンは今に見てろよ!と大学の偉い人にチクり、あいつら追い出してください!と依頼します。
しかし上司はクーリー達も化学者だから無理!カーラが狂ってると照明できれば介入できるかもねと答えます。

クーリー達がカーラの家の撮影を始めると、壁からSF映画張りのビームが出て来て皆を襲います。
カーラは皆が来てくれたので強気になったのか、しきりに霊を挑発します。

こんなのしょぼいぜヘイヘイヘイ!みたいなこと言ってますが、ビームだけで十分だと思います。
カーラは虎の威を借る狐タイプだったのでしょうか。ちょっと見損ないましたが、ひどい目に遭った反動だと思います。

クーリーが姿を現せとエクソシスト的なことを言うと今度はデカい緑色の光体が現れて消えました。
カーラを休ませて研究者達は話し合いをします。
クーリーは実は超常現象には懐疑的でこの次元には人間しかいないと考えていました。
しかしこの事象を見てアッと驚き、考え方を変えることにしたようです。

感想

これは普通です。
長いので、前半はダラダラしてますが、後半面白いです。
ジャケ裏には「霊にレイプされる人妻!」と週刊宝石の車内広告みたいなことが書いてあって不安になります。
全編エロだったら?死霊が盆踊り躍ったら?と悩んだのですが、ヘンな映画を見たいという欲望に勝てず見てみました。

しかし蓋を開けてみるとエロはほとんど無くて、まともな映画でした。
逆に平凡なオカルト映画だったのでちょっと拍子抜けしてしまった程です。
お話は超常現象に悩むシングルマザーの体験したことを追って行くという流れになってます。
しかしラスト付近はやっぱりヘンな映画でした。

レイプシーンもそれほどショッキングなものではなく、カーラが気の毒で気を揉んでしまう類のものでした。
後はちょっとセクハラ風の医師の発言に腹立つくらいでした。(彼等も職業なので仕方ないとは思います)
なので私と同じような理由で敬遠している方は大丈夫だと思います。

どちらかというと人間ドラマを見ているような気分になり、怖いシーンはあまりありません。
でも一応、ホラーなので凄く地味ながら恐怖シーンを入れようと頑張ってると思います。

カーラが凄く頑張っていたと思います。彼女の演技にはかなり引き込まれてしまいます。
スナイダーマンも小物感あふれる感じを良く出してくれてましたが、彼は何をしたかったんでしょう?
私はあんまり出ないですが、クーリーが好きでした。

ちょっと長いですが、話のタネに観てみてもよいと思います。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

クーリー達は相手は何だか分からないが、兎に角この物体を捕獲して調査しようということになります。
夜も遅くなったので、クーリー達は引き揚げ、入れ替わりにジェリーが訪問します。

ジェリーに事情を聞かれたカーラは今までのことを説明し、ジェリーは適当に聞き流します。
彼はもう旅には出ないからずっと一緒にいると約束し、さて寝るかということになります。
しかしジェリーはカーラが全裸で胸をモミモミされながら犯されている姿を目撃します。
昭かに何かの気配を感じたジェリーは椅子を振り上げて殴りかかります。
しかし、椅子はカーラにHITしてしまい、騒ぎを聞きつけたビリーがジェリーに何をする!と殴りかかります。

カーラは軽症でしたが、病院に運び込まれます。
スナイダーマンはカーラは病気だから側にいてやれとジェリーに依頼します。
しかしジェリーはあれは病気じゃない。確かに何かいた!俺の手には負えない、と震えあがるのでした。
そして彼は病院から逃げ出してしまいました。
なんなんでしょうか。このチョイ悪()オヤジは。

クーリー達はカーラの下を訪れ、ちょっと危険だがあの物体を閉じ込める作戦があると話します。
カーラはあいつを倒せるなら何でもすると返答します。

クーリー達は物体を液体ヘリウムで凍結させて捉えることにし、大学の体育館にカーラの家に似せたセットを造ります。
そこで物体をおびき寄せ、彼女を非難部屋へ誘導し、物体を凍らせるという作戦のようです。
液体ヘリウム自体をこれだけ用意すると高価だと思いますが、この大学はお金ありますね。

スナイダーマンはセットに乗り込み、カーラを危険だから止めよう!俺がいるからと言い出しますが、振られます。
彼はとうとうカーラを連れ出そうとするのですが、クーリー達に制止されます。

皆の見守る中、部屋の温度が急激に下がり、研究者はカーラを避難場所へ誘導します。
しかし、機械の制御がなぜか効かなくなり、ヘリウムの装置が勝手に動き出します。
装置はカーラを目がけ液体ヘリウムを噴射し、彼女は自力で避難場所へ駈け込んでスイッチを入れました。

避難場所は安全なガラスに守られているのですが、流石にガスの直射を浴びてガラスは割れてしまいました。
逃げ場を失ったカーラは開き直り、殺せるもんなら殺してみろ!その代わりに心はやらん!と見栄を切ります。
するとなぜか液体ヘリウムのボンベが大爆発し、カーラは飛び込んできたスナイダーマンに救出されます。

セットの跡地には雪祭りのオブジェのような物が出来ており、研究者達はやった!捕まえた!と歓喜します。
しかしなぜか次の瞬間、オブジェは大爆発してしまい、もう何も残っていませんでした。

カーラはさっさと家に帰りますが、なぜか家は廃墟のようになっていました。
実はシンディが新しい住処を見付けてくれており、カーラはビリー達に迎えられ、新居に向かいます。

これは実話に基づいてる云々という字幕が流れます。
エンドロールで終了です。

ラスト付近はちょっと雑なような気がしました。撮るの疲れたんでしょうか?
最初、家が無人だったので異次元に飛ばされたとかそんな嫌なオチなのかと思いました。

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