POV形式に挑戦してみました! ダイアリー・オブ・ザ・デッド

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

ゾンビを撮影していたらひどい目に遭う話

制作年 2007年
制作国 アメリカ
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
上映時間 95分
出演
ミシェル・モーガン
ジョシュ・クローズ
ショーン・ロバーツ

だいたいのあらすじ

インターネットで話題になったというTV局が撮影した動画が再生されます。
その動画には射殺された一家が搬送された救急車から降ろされるとなぜか甦り、周囲の人々を襲うというものでした。
その姿は正にゾンビで警官隊が発砲しますが、一家は倒れず、とうとうキャスターの女性も首筋を噛まれて死亡します。
ゾンビ達はどうやら頭を撃つと動かなくなるようです。

10月24日 午後11時

映画学科のジェイソン(ジョシュ・クローズ)達はゾンビの映画の撮影を山中で行っていました。
教授のアンドリュー(スコット・ウェントワース)も引率しています。
自主制作とは思えないほど役者がまともな演技をしています。

トニー(ショーン・ロバーツ)はジェイソンと馬が合わず、しょっちゅう意見が衝突しているようです。
彼等はラジオで死者が甦ってゾンビになっているというラジオ放送を聞きます。
ラジオを聞いた富豪の息子でミイラ役だったリドリー(フィリップ・リッチオ)と家に帰ってしまい、フランシーンも同行します。

ジェイソンは恋人のデブラ(ミシェル・モーガン)が心配だったので、大学の女子寮へ行くことにし、皆も同行しました。
女子寮を撮影し続けるジェイソンでしたが、既に人影は無く、物を盗みに来たおっさんがいただけでした。
幸いデブラは部屋にいましたが、自宅に電話しても誰も出ないと訴えます。
デブラが家に帰りたいと言うので、ジェイソンはデブラを送ることにします。

皆はメアリーの運転するキャンピングカーでそれぞれの家に送ってもらうことになります。
アンドリュー、ゴード&トレーシー、エリオット、トニー、ジェイソン、デブラが乗り込みます。
ジェイソンは車中でドキュメンタリー映画風にインタビューを始め、皆を辟易させます。
メアリーは緊張しいみたいで私は凄く共感出来ました。

道中で事故を起こして炎上している車両を発見し、どう見ても丸焦げで死亡している州兵風の男性がこちらに近付いてきます。
怖くなった皆はメアリーの早く出せと指示し、メアリーはゾンビらしき男性を撥ねてしまいました。
その後もゾンビが車に向かってくるのでメアリーは次々にゾンビを轢いてしまいます。
夜も更けて来たので、一度車を停めて休むことにしますが、メアリーは人を撥ねてしまったと落ち込みます。
トニーはなんだか嫌な奴ですね。しかしそんなに気になるなら降りて見に行けばよかったと思います。

10月25日 午前4時

皆が休憩している際、落ち込んだメアリーは拳銃自殺を計りますが、まだ息がありました。

ジェイソン達はメアリーを病院に運び込みましたが、病院は無人でした。皆は手分けしてERと医師を捜します。
病院で無線を傍受しますが、軍隊らしき人々もゾンビに襲われて大変なことになっているようです。

ようやく人影を見付けますが、それはゾンビでした。
ゾンビはのろのろとこちらに向かってきますが、ゴードがメアリーの銃で倒します。
彼等はTV等の情報からゾンビの頭が弱点だと知っていたので何とか倒すことができました。

今度は看護師が襲い掛かってきましたが、何とか倒します。
デブラとゴードは他のメンバーに助けを求めることにしますが、ジェイソンはカメラの充電をしたいという理由でそこにとどまります。
基本的にジェイソンはカメラを回すだけで何の役にも立ってないです。

病院内で実に都合よくデブラがカメラを見付けてきたので、カメラは2台になりました。
デブラはゾンビに襲われたそうですが、ゴードがゾンビを射殺してくれたそうです。
その時、ゾンビ医師と看護師に食われていた患者がゾンビ化しますが、駆けつけたゴードが射殺しました。

その後、アンドリュー達もジェイソンに合流し、従軍経験があるアンドリューはジェイソンのことを傍観者だと批判するのでした。
やがてメアリーもゾンビ化してしまいますが、アンドリューが射殺しました。
アンドリューは頼もしいですね。お酒ばっか呑んでますが。

アンドリューはトニーに銃を渡し、皆はメアリーが死亡してしまったため病院を立ち去ることにします。
メアリーの遺体はトニーがお姫様だっこして運びます。
帰り道の病院内でゴードが背後から迫って来たゾンビに噛まれてしまい、エリオットが倒します。
メディアやネット批判のようなものが入りますが、公開当時でも時代遅れでどうでもいい感じがします。

10月25日 午前7時

ゴードはすぐに死亡してしまい、ゾンビに噛まれると何らかの原因ですぐ死亡するということが分かりました。
メアリーを道端に埋葬する際にトニーがゴードの頭を撃ち抜こうとしますが、恋人のトレーシーは少し時間をくれと言います。
ゴードはゾンビ化して甦り、トレーシーが頭を撃ちぬいて止めを刺しました。
皆はゴードも埋葬してその場を後にします。

都市部では略奪や殺人が日常化しているようですが、デブラ達は田舎道を走っていたので無事でした。
その内、キャンピングカーが故障してしまい、皆は必死に車を押します。
トレーシーが修理できると言うので、道端の納屋を借りて修理することにします。
その時、聾唖者であるアーミッシュのおじさんが現れます。彼はサミュエルという名で、この納屋の持ち主でした。
トムは身振り手振りで状況を伝え、サミュエルは快く皆を受け入れてくれます。
しかし周囲にはゾンビが迫っており、サミュエルはダイナマイトを投げてゾンビを倒します。
ジェイソンは手伝わず、ひたすらカメラを回してます。サミュエルはなんだか可愛いです。

トレーシーは納屋で車の修理を始めます。どうやらパイプが切れて燃料が漏れていたようです。

トレーシーが車の下に潜ってごそごそしている間に納屋の周囲はおびただしい数のゾンビに囲まれていました。
皆は急いで侵入経路を塞ぎますが、裏口が開いていたようで、何人かゾンビが侵入したようです。
トレーシーの背後にもゾンビが迫りますが、サミュエルの死神の鎌攻撃とトニーのヘッドショットのコンボで倒します。
それにしてもこの人達は本当に射撃が上手いですね。こんなにホイホイとヘッドショットできないと思いますが。

トレーシーが修理を終えたので、皆は急いで車に乗り込みますが、サミュエルは間に合わず捕まってしまいます。
彼は噛みついて来たゾンビを道連れに自身の額に死神の鎌を突き刺してお亡くなりになりました。
デブラの運転で一行は納屋から脱出し、デブラの家を目指します。

ガソリンが漏れていたので給油が必要になり、どこかで給油しようと立ち寄った先で黒人の集団に小銃を突き付けられます。
彼等は略奪集団のようで、ジェイソンを見て、マスコミ関係か?等と尋ねてきます。
その時、どこからともなく一行に向けて発砲してくる連中がいました。
この付近の街の住人は相手構わずに銃を発砲する暴徒のようで、略奪集団は早く逃げるように指示し、キャンピングカーに乗り込んできます。

黒人グループは理性的だったので、デブラ達は成り行きで彼等と同行することになりました。

10月25日 午前11時10分

黒人グループは元州兵でアジトがあり、周囲から略奪して来た物資を溜めこんで共同生活を送っていました。
デブラ達は事情を説明し、黒人グループの代表格の男性と交渉してガソリンを手に入れようとします。
男性は目的地までのガソリンなら只でやると言います。
リーダーの人はジェイソンのカメラにも寛大です。

ここではネットやTVが使えるようで、ジェイソンは情報を仕入れることにします。
TV放送の内容は捏造されており、冒頭の事件も単なる不法移民が暴れた事件として報道されていました。
それを見たジェイソンはますます俺が真実を知らせるんだ!と使命感に燃えます。
黒人グループはあまり干渉しなかったので、ジェイソンは場所を拝借して今まで撮影してきた映像を編集します。
彼は喜々として編集した動画をネットにアップするのでした。

そんな彼を見てデブラはそんなことしてる場合かよ!と責めますが、ジェイソンはこれは役に立つ!と聞き入れませんでした。
そこにデブラの携帯に弟からメールが届き、キャンプから家に戻る途中だということで、デブラは安心します。
同時にジェイソンのPCにもリドリーから困ったら家に来いとビデオチャットが届きました。

デブラはうきうきして黒人リーダーとガソリンの交渉をしようとしますが、何だかそんな雰囲気ではありません。
皆が集まってガヤガヤとしており、心臓病だった仲間の一人が死亡した後、いなくなったということです。
死亡した仲間はゾンビになっているに違いありません。デブラ達は集まってどうするか相談していました。
アンドリューがキャンピングカーの中にゾンビがいないか調べ、中は無事だったので、皆はほっとします。
黒人グループはゾンビを始末しなければならないので緊迫おり、誤射しないように無駄に動くなとデブラ達に言いつけます。

ジェイソンは勝手に単独行動して迷子になってましたが、トニーが発見します。
しかしトニーもジェイソンと一緒に迷子になってしまいました。
トニーが出口を見付け、無事に合流しますが、危うく黒人グループに撃たれる所でした。

黒人グループはゾンビを見付けて射殺したと思ったのですが、人違いでした。
ゾンビはトニーの近くにおり、彼に襲いかかって来ます。
トニーの近くにはガソリンのドラム缶があったので、うかつに撃てず、トニーは咄嗟に手近にあった瓶でゾンビを殴りつけます。
瓶の中身は強酸だったようで、ゾンビは脳が溶けて動きを止め、バッタリと倒れます。

その後、デブラはガソリンと食料と武器を分けてくれないと居座り、リーダーと交渉します。
リーダーは仕方なく、ガソリンを満タンにしてやり、好きなものを分けてやることにしました。
意外とこのグループは紳士なんですよね。一部に目つきが怖い人もいますが。
武器とかは元々OKだったんですが、ガソリンと食料はやはり貴重なようですね。

デブラ達は好きな武器を選び、アンドリューはここでアーチェリーと運命の出会いをします。
リーダーはデブラに「生き残れよ!」と声をかけてお別れとなりました。

デブラ達は家を目指して出発し、道中で動画サイトを閲覧し、全世界がこのような状況であることを知ります。
TVは放送を停止し、ネットの回線も繋がりにくくなっていました。
東京の女性動画が上がってますが、なぜか英語で喋ってます。怖いですね。私もう死んでますね。
またここでネット批判が始まりますが、もう起こっていることを問題視しても仕方ないと思います。

10月225日 午後4時25分

一行はデブラの家に到着しました。
デブラは皆にお礼を言い、皆も早く家に帰ってね。とお別れをします。
しかしジェイソンと違い人望のあるデブラを皆は心配し、彼女の家族の無事を皆で確認する流れになります。
アンドリューは常に弓装備しててエルフみたいでカッコいいです。

家の中には誰もいないようでしたが、なぜかガレージには車があり、運転席のサイドウィンドウには銃痕があって割れています。
デブラはゾンビ化した幼い弟のビリーに襲われますが、アンドリューがアーチェリーでビリーを撃ち抜きます。
結局、彼女の家族は全員ゾンビ化しており、次々とアンドリューの的になりました。
落ち込むデブラでしたが、一行はひとまず出発することにしました。
アンドリューは昔はアーチェリーの名手だったようです。なんだかランボーみたいでカッコいいですね。

感想

これは普通です。つまらなくは無いのですが、安定のダラダラした展開です。
お話はロード・ムービー風なのですが、いつものゾンビが出てきて何とか生き残るためにはどうしようかということです。
怖くも無く、特に緊張感もありませんでした。

毎回思うのですが、ロメロさんって演出家としては微妙だと思います。
ただ、黒人グループと出会ったりして普段の作品よりはちょっとだけ山場を用意しているようです。
なので眠くなったり退屈したりということはないです。
後、今回は結構CGを上手く使ってるようで、この辺りは柔和な感じがします。

POVということなのですが、結局は編集したビデオを見ているという設定なので、あまり意味が無さそうです。

おおっと思う演出がグロい系だったのも残念です。
ちょっとフルチさん路線ですよね。テーマが社会派なので余計空回ってる気がします。
所々で挿入されるデボラの独白もなんだか説教臭くて素直に楽しめませんでした。

ちょっと主人公格の人達は今一つ好きになれませんでした。
アンドリュー、サミュエル、黒人リーダー辺りが好きでした。
後、メアリーがいい人っぽかったので、すぐ退場してしまって残念でした。
トレーシーも最初はバカップルぽい感じだったのですが、何だか万能美人でいいなあと思いました。
こういう人達を出してくる辺りはロメロさんって偏見の無い人なんだなあと尊敬してしまいます。
全ての人が平等に描かれて気がして、そういう才能はあるのかもしれませんね。
こう書きながら自分はもしかするとマスコミ関連の人に先入観があるのかなあと反省してしまいました。
ジェイソンやデブラの立ち位置ってマスメディア寄りのような気がするので。

暇つぶしにはどうかなと思いますが、ロメロさんファンの踏み絵のような映画だと思います。
私も濃厚なファンではないですが、この人の映画は嫌いではありませんので。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

車はエリオットが運転し、四方山話をしながら進んで行き、ジェイソンはリドリーから連絡があったことを話します。
その内に彼等の車の前に州兵のジープが現れます。
エリオットはこれで助かる!と大喜びしますが、彼等は単なる略奪者で武器以外の物資を巻き上げて去って行きました。
この後、何だかRECの劣化版みたいな映像が流れますが気にしないことにします。

物資も失った一行はとりあえずリドリーの家に行くことにしました。
リドリーの家に到着すると、噂に勝る豪邸で皆がびっくりしますが、なぜか玄関が開けっ放しでした。
皆は家に入り呼びかけてみますが、リドリーとフランシーンは現れません。
アンドリューが書棚からディケンズの二都物語の初版本を見付けて感動していると書棚の裏からリドリーが現れます。
どうやら書棚の裏が隠し部屋になっているようで、彼はなぜか自主映画のミイラの恰好をしています。
リドリー曰く父親やフランシーンは奥にいるそうです。

リドリーはなぜかテンションが異常に高く、皆もつられて笑顔になります。
ここにはお酒も食事も風呂もなんでもあり、デブラ達は一息つきました。
リドリーはまあゆっくりしていけとしきりに施し、皆はお言葉に甘えることにします。
しかしトニーは何だかリドリーの様子がおかしいので彼を撮影することにします。

デブラとトニーがフランシーンに会わせてくれないリドリーを追及すると驚愕の事実が判明します。
どうやら彼の父親がゾンビ化したようで、次々に妻や使用人に襲いかかったようです。
それからゾンビ化が連鎖し、リドリーはフランシーン含めて全員始末したということです。
登場人物中で最大のキルポイント稼いでたのはリドリーでした。

リドリーは遺体を見せると言って生垣に囲まれた先に皆を案内します。
これバイオ4の犬ゾンビが一杯出て来る庭を思い出してしまいました。
城のサラザール倒すの大変でした。森ネズミー♪森ネズミー♪

なんとリドリーは始末したゾンビをプールに沈めており、彼もゾンビ噛まれているようです。
リドリーは皆の前から姿を消すと死亡し、すぐゾンビ化します。
彼は車から荷物を降ろしていたトレーシーに襲い掛かり、トレーシーは逃げ出します。
ジェイソンはずっと撮影していてトレーシーを助けません。なんとサービスあります。

なぜかジェイソンはゾンビには襲われませんね。特殊能力でしょうか?

ジェイソンのクズっぷりに憤慨したトレーシーはリドリーを殴り倒すとキャンピングカーに飛び乗って去ってしまいました。
こいつのせいで万能美人が退場してしまいました。

デブラは本棚の裏の避難部屋に隠れて様子を見ようとトニーに提案します。
エリオットはお風呂に入って上機嫌でしたが、リドリーに襲われ浴槽に落ち、ドライヤーを使用していたので感電死します。
避難部屋の監視カメラを見ていたアンドリューはそれを確認します。
デブラは皆と一緒に避難部屋に入ろうとしますが、ジェイソンは「世界から取り残されたくない」と巨匠監督のようなことを言い出します。
デブラにいい加減にしろと説得されたジェイソンは従う素振りを見せますが、その場から去り、リドリーに襲われました。
アンドリューがリドリーを倒しますが、ジェイソンは噛まれてしまい手遅れでした。
デブラはジェイソンの頭部を撃ち抜いて止めを刺します。

デブラはジェイソンの志を継いで彼の映画を完成させようと決意します。
デブラはなんだかシャアみたいな事を言ってました。

10月26日 午前6時24分

避難部屋に引きこもるデブラ達でしたが、ゾンビが屋敷の周りを取り囲んでいました。
ゾンビ達は次々に屋敷に侵入し、プールの遺体やエリオットもゾンビ化します。

ジェイソンのダウンロードした動画にはゾンビが人間に面白半分に狩られている部分がありました。
それを見たデブラは「果たして人類を救う価値があるのか?」と疑問符を投げます。

エンドロールで終了です。

ラスト付近も特に盛り上がらず、説教で終わったのでガッカリしてしまいました。
社会派映画が撮りたいならゾンビで無くていいじゃんと思うのは私だけでしょうか?

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