悪魔の沼
これは実話である・・・・
制作年 | 1976年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | トビー・フーパー |
脚本 | アルヴィン・L・ファスト/キム・ヘンケル/マーディ・ラスタム |
上映時間 | 91分 |
出演 |
ネヴィル・ブランド |
メル・フェラー |
マリリン・バーンズ |
だいたいのあらすじ
カエルがゲコゲコいう声と宇宙っぽいBGMでスタートです。
売春宿で街のならず者バック(ロバート・イングランド)が売春婦クララに変態行為を強要し、トラブルになります。
クララはオーナーのハッティ(キャロリン・ジョーンズ)を呼び、助けを求めますが、ハッティはクララを叱りつけクビにし、叩き出されてしまいます。
売春宿の使用人ルビーはクララに同情的で玄関まで送る際に現金を少し渡し、
行く所が無いならひとまずモーテル「スターライト・ホテル」に泊まってはどうかと勧めます。
ルビーは売春婦だったことは黙っているようにと念を押します。
バックは「俺はバック。フ○ックしよう。」という名言を残しています。
ハッティは「愚か者め」が口癖で、異常っぽくいい感じです。ルビーはいい人ですね。
クララは「スターライト・ホテル」にたどり着き玄関先で声をかけるとドアに人影が動き、ドアを開けますが、誰も出て来ないので玄関に入ります。
ホテルの雰囲気がボロくて靄がかっていて凄くいい感じです。
売春宿というワードが出ましたが、サービスまだないです。
クララが受付で呼び鈴を鳴らすと、オーナーである義足の男ジャド(ネヴィル・ブランド)が出てきたので彼女は宿帳に記入し、部屋に案内してもらっていると沼で水音がします。
ジャドは沼でクロコダイルを飼っていると自慢げに説明します。
ジャドはかなり挙動不審な感じです。
クララが宿帳を書いている時も「そこじゃないです。ここ。」とか言って手を握ったり、谷間をガン見したりしてます。
セクハラと発言にクララは段々、引いています。
ワニの話をしていたジャドですが、唐突にクララのことを「お前は売春婦だな。」と決めつけ、ワンピースの胸元を破ろうとし、レイプしようとします。
クララは抵抗し、揉み合っているうちに2人とも階段を転げ落ちます。
すったもんだの末にクララは殺害され、ワニの餌にされてしまいました。
クララのパンチラがあります。クララ頑張りました。
クララファンの方には残念ですが、彼女はここで退場です。
ジャドは自室で歌を歌いながら、現実逃避しており、彼が飼っている猿がワニの食事風景を見つめていました。
部屋にナチスの旗や銃器が置いてあります。
モーテルの前に車が停まり、、3人家族が降りてきます。ジャドは様子を見るために玄関に出てきます。
夫のロイはトイレを貸して欲しいとジャドに言い、ジャドは了承します。
そこへバックが車で現れ、ジャドはバックの姿を見るなり、怒鳴りつけ、帰らせようとし、ジャドは軽い障害があるようで、嫌なことがあるとメモを取るようです。
バックはそんな彼の姿をからかい「戻ってくる。」と言って去って行きました。
ジャドは彼が去ったあと「無理です。できません。行ったり来たりだ。」等と意味不明な独り言をつぶやきます。
どうやらジャドには脳内で声が聞こえているようです。
アンジーは飼い犬のスヌーピーが沼に向かって吠えるので、様子を見に行きます。
スヌーピーはフェンスの隙間から、沼に近づき、ワニに食われそうになっていました。
スヌーピーはアンジーの目の前でワニに襲われ、駆けつけたロイがアンジーを抱き上げ、アンジーを落ち着かせるため、2階の部屋に滞在することにします。
クロコダイルが手作り感に溢れていて素敵です。
モーテルを初老の男性ハーヴェイ(メル・フェラー)が娘リビーとともに訪れ、クララの写真をジャドに見せますが、ジャドは「知らないから売春宿を当たってくれ」と言います。
ーヴェイは娘であるクララを捜索していたのです。ハーヴェイは部屋を2つ取り、モーテルを離れます。
リビー可愛いと思います。
ロイ夫婦は不仲のようで、口論が絶えず、ロイは精神を病んできているようで、鬱憤が溜まったのか、ワニを殺そうと思い立ちます。
ロイのブチ切れた演技が素敵です。
ロイは車からライフルを取り出し、ワニを射殺しようとし、ジャドはワニの素晴らしさを必死に訴え、思いとどまるように懇願しますが、ロイは一切耳を貸しません。
ジャドは混乱し、ロイを大きな鎌で切り付け、ワニはロイを咥え沼に引きずり込み、ロイは食われます。
不謹慎ですが、ちょっと笑いました。ワニ可愛いです。
足を撃たれたジャドですが、弾は彼の右足の義足に当たったため、ダメージはありませんでした。
フェイが部屋を出て階上から夫に荷物を上に運ぶよう叫ぶと、ジャドが出てきて「ロイは外出した。」と言います。
フェイは風呂に入ろうと思い、共同のバスルームに入ります。
フェイファンの方には残念ですが、彼女はサービスないです。
ジャドはバスルームにいきなり侵入し、フェイに咎められますが彼女を襲い、シャワーカーテンをかぶせロープで縛ろうとします。
母親の悲鳴を聞いたアンジーは部屋から飛び出し、母親が縛られ、何度も殴りつけられているのを見て、叫びながらロイを捜しに1階へ駆け出します。
アンジーはロイの車までたどり着きますが、誰もおらず、後ろからはジャドが大鎌を持って追いかけて来ていました。
彼女は悲鳴を上げながら、必死でモーテルの床下に逃げ込み、床下に閉じ込められてしまいました。
フェイはなんとか立ち上がり後ろ手に縛られた状態でアンジーを探そうとしますが、ジャドは狂ったようにフェイを何度も殴りつけ、口にテープを貼り、ベッドに拘束してしまいます。
フェイ凄い悲鳴です。ジャドの狂気ぶりが凄いです。
保安官事務所にハーヴェイとリビーが訪れ、マーティン(スチュアート・ホイットマン)にクララの件を相談します。
マーティンは明日捜索するので、今日はモーテルに帰るよう言いますが、ハーヴェイは聞き入れず、売春宿へ行きたいと言い、マーティンは同行します。
ハーヴェイはハッティにクララの写真を見せますが、彼女は知らないとう
ハーヴェイとリビーは夜も遅いのでモーテルに泊まることにします。
ハッティのうさん臭さは半端ないです。あのサンバイザーはなんなのか。
相変わらず陰で「愚か者め」とつぶやいてます。
マーティンは眉毛が凄いです。サルノコシカケみたいです。
アンジーは床下をさまよい、ワニを見ては悲鳴を上げ、ネズミを見ては悲鳴を上げながらジャドから逃げ回っています。
そこへハーヴェイを送ってきたマーティンの車がモーテルに到着します。
アンジー頑張ります。悲鳴も凄いです。母親譲りですね。
リビーが父親に「なんか食う?」と聞いてますが、彼女は毎回「食事、食事」言ってます。
通算3回目です。食いしん坊なのかもしれませんね、
ハーヴェイが玄関口から部屋に向かっていると床下からアンジーの声を聞き、玄関ポーチの下から床下の入り口を覗きます。
そこに玄関ポーチから大鎌を振り上げたキ○ガイジャドが出現し、ハーヴェイに大鎌をフルスイングします。
大鎌はハーヴェイの首筋を貫通し、呆然とした彼は玄関ポーチまで数歩上がると倒れ、ワニの餌になります。
全体的にグロは少な目なので、ハーヴェイのシーンが一番グロいかもしれません。
リビーがマーティンの案内でバーにやって来ました。そこにはバックもいます。
マーティンはバックがバーで問題を起こしていたので彼女のリネットと一緒に叩き出し、バックはモーテルに泊まりに行きます。
ジャドはバックの姿を見るなり激怒して追い出そうとしますが、バックは勝手に部屋のカギを取り滞在します。
モーテルをジャドが掃除しているシーンが入るのですが、凄く靄がかかっていていい雰囲気でした。
リネットと聞くと響きが似てるのでコマンドーを思い出してしまいます。
バックとリネットが部屋で盛っており、フェイはガンガン暴れ、アンジーは叫びます。
ジャドはフェイ達のことがバック達にバレるのではないかと気が気では無く、ラジオのボリュームを上げたりしてごまかそうとします。
フェイとアンジーの連携が絶頂期に達したのでバックはおかしいと思い、ジャドにラジオのボリュームを下げるように叫びます。
サービスあります。バックの白ブリーフサービスもあります。
感想
これは何度見ても面白いです。良作だと思います。
ジャド、ロイの演技が素晴らしいと思います。
フェイとアンジーも凄く頑張っていたと思います。
女性陣もなかなか美人が多いと思いました。
スプラッター系だと思いますので、血は沢山流れますが、意外とグロは少な目です。
怖さも薄めでジャドの狂気ぶりを怖がる話だと思います。
ただ、スリリングなシーンは結構、あるんではないかと思います。
ラスト近辺とか何度見てもドキドキしてしまいますし。
ストーリーも単純明快で無駄なことを考えないで頭を空っぽにして見られます。
ちょっとワニの行動とかご都合主義の面もありますが。
演出がうまいなあと思います。
ホテルの雰囲気とか凄く良かったし、床下のシーンとかいいなあと。
ほとんどがホテルだけしか出てこないので、地味な映画なのかもしれませんが、
その制約でこれだけ引っ張るのはやはり凄いなあと思います。
私はこの映画は好きです。
ラストまで(ネタバレ)
ジャドはフェイが騒ぐのを止めようと壁からベッドを引き離します。
バックはジャドにクレームを入れることにし、部屋から出ます。
彼がアンジーの声を聞きつけ、階に降りて玄関ポーチの辺りを見回していると背後から現れたジャドと口論になり、沼へ落されワニに咥えられて引きずり込まれます。
ここでワニの全貌が出てきました。よくできてると思いました。意外と大きいですね。
ワニの大きさがシーンによって変わっているような気がするのはご愛敬ですね。
リネットはパックの異変に気付き、森の中を逃げてジャドに追われますが、通りかかった車に飛び乗ります。
リビーはモーテルに戻って来ます。
リネットファンの方には嬉しい話ですね。
ヤケクソになったジャドは大鎌を振るい、床下へのフェンスを一部切断し、ワニを床下に入れようと目論みます。
この作業はワニが襲ってくるので撃退しながらやってます。ちょっと笑いました。
アンジーはワニが床下に侵入してきたので、悲鳴を上げます。
フェイはアンジーの危機を察知して、ここぞとばかりに暴れます。
騒音に気付いたリビーは服を着て、フェイの部屋に行き、縛られているフェイを見付けた彼女は大慌てでフェイの拘束を解きます。
その後、フェイとリビーは強力プレイでジャドをワニに食わせてアンジーも救出されます。
マーティンも到着して落着となります。
ラストでジャドの義足が浮かんでくるのがなんともいいシーンです。
リビーが無事だったのがうれしいです。
因果応報のようなスカッとするエンドです。