チェーン 連鎖呪殺
その呪いは突然、受信する。
制作年 | 2005年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 本田隆一 |
脚本 | 佐藤佐吉 |
上映時間 | 70分 |
出演 |
沢井美優 |
三浦葵 |
山本浩司 |
だいたいのあらすじ
小学生らしき少女が携帯をいじりながら歩いていると「キミ犯人?」というチェーンメールが届き、直後に車に轢かれました。
女子高生のサキ(沢井美優)、亜佐美(三浦葵)、千花、頼子は渋谷で朝まで遊んだ後、始発を待っていました。
この子達は集まってるのに会話してません。全てメールのやり取りで済ませてます。
4人は駅のロッカーで制服に着替え、学校へと向かいました。
学校では普通に会話してます。さっきのは何だったんでしょう?
亜佐美は登校する際に教室の窓からこちらを眺めているナガハマさんという優等生と目が合います。
サキ達は授業中もメールばかりしていました。
頼子の携帯に橘あゆみという少女が妊娠中にレイプされて殺害されたので、この内容を9人に回さないと殺すというメールが来ました。
サキはこんなの悪戯だから気にすんなと笑い飛ばし、頼子もメールを削除します。
そこにミドリというメガネ女子がやって来て、五月蠅いから授業中に携帯いじるなと文句を付けます。
ミドリは電波が受信できると意味不明なこと言い、終いにはサキの携帯を床に叩きつけます。
ブチ切れたサキはボディブロー一発でミドリを沈めます。
皆さん演技が上手くないのですが、亜佐美の滑舌が悪いです。
どっかの場所で女医風の女性がイズミという暗い顔をした少女に携帯をいじらせてなんかしてました。
イズミは沢山送って沢山殺さなきゃと言いながらメールを送っており、女医はイズミの頭をナデナデするのでした。
亜佐美は独り暮らしをしており、サキ達は何かにつけて亜佐美の家で勉強会をするという夜遊びの言い訳に使われていました。
その日の放課後もサキ達は亜佐美の家に寄り道してから帰ることになります。
頼子は千花と別れた後、家に帰り、母親がカラオケに行ったので一人で家に居ると「キミ犯人?」というメールを受信します。
しばらくして「あなたが犯人で決定。もうすぐ死にます。」というメールが届き、物音がしたので頼子は家の中の様子を窺います。
物音の正体はキッチンの水道で、なぜか全開で流れていたので止めて部屋に戻ります。
部屋に戻った頼子は千花からの電話に出て会話しますが、ベッドの下から血だらけの手が出てきて引き摺りこまれてしまいます。
どうやら頼子はベッドの下で殺害された模様です。
次の日、登校中のミドリは頼子がドラム缶の中で手首を切って自殺しているのを目撃します。
もっと早く発見されるだろうし、こんな所にドラム缶あるかよ!って思いました。
サキ達は学校で頼子の件を話し合っていましたが、ミドリが現れてお前ら全員電波で死ぬと言い、笑いながら走り去ります。
その時、千花の携帯に橘あゆみのチェーンメールが届きました。
千花は頼子との電話で「血だらけの手が」と聞き、その後「なんでもなかった」と頼子から電話があったそうです。
しかし頼子は「血だらけの手が」と言った直後にベッドの下に引き摺りこまれていました。
千花はもしかして頼子はメールのせいで死んだのかもと言い出し、サキはそんな訳ないじゃんと笑い飛ばします。
サキ達はその日も渋谷に遊びに行くことにしました。
サキはメールが本当なら1週間で日本全滅とか言ってますがそんなに人口少なくないと思います。
千花は最寄駅でサキ達と待ち合わせたのですが、遅刻して現れます。
更にトイレに行くと言い、個室に入ると「キミ犯人?」のメールが届きます。
直後、ドアをノックされたのでノックで返しますが、しつこくノックは続きます。
そして「あなたはもうすぐ死にます」のメールが届き、ノックはしつこく繰り返されます。
しかもドアを揺さぶり始めたので、千花はチェーンメールを転送しようとしますが、対象は18人に増えていました。
千花は恐ろしく緊張感が無いので全く怖くないです。
千花が18人にメールを送信するとドアのガタガタが止みます。
恐る恐る外に出て、何も無いので安心していると背後から切り付けられて耳を切断されます。
サキ達は千花が遅いので先に渋谷に行ってしまいました。
清掃会社のおばさんがトイレを清掃しようとすると、千花が顔を剥がされて死亡しているのを発見します。
千花の顔は鏡に貼り付けられていました。
サキと亜佐美は警察で犯人に心当たりがあるか質問されますが、無いと答えます。
サキは昔自分達が虐めていたアヤという転校して行ってしまった女子のことを思い出します。
次の日、アヤが怪しいと思ったサキは亜佐美と一緒にサキの行方を捜すことにします。
なぜかあっさり住所は分かり、ドアをノックしていると近所のおばさんからアヤは死んだと聞かされます。
アヤは自分の家族を殺害した後に自殺したそうで、ニュースにもなったそうです。
帰り道、とうとう亜佐美の携帯にも橘あゆみのメールが送信されてきました。
その夜、サキはメールの夢でうなされ、亜沙美からの電話に起こされます。
亜佐美は恐ろしくなってメールを転送し、サキにも送ったと謝るのですが、悲鳴と共に電話は切れます。
心配になったサキは亜佐美の家に自転車で向かい、家の前に到着すると背後から何者かに肩を攫まれます。
それは血まみれになった亜佐美で、サキは怖くなって逃げ出そうとすると亜佐美は車の後部座席に詰め込まれて拉致されました。
亜佐美の後部窓を叩く演技が幼児みたいです。車のナンバーもバッチリ見えてました。通報しろと。
次の日、サキはPCオタクの担任教師である清水(山本浩司)にメールの件を相談します。
清水はセックスさせたら最初の発信者を調べてやるとトンデモないことを言い出します。
サキは仕方なく、OKし清水はサキの携帯をPCに接続します。
ヘンなメールアドレスから送信されて来ていますので、アドレスは特定できますね。
清水はどこかの諜報機関にいたのでしょうか?
なぜかPCに携帯を繋ぐと日本地図が出てきてどこかの病院の三田イズミという女性から発信されたことが分かります。
なんだか出鱈目過ぎて見るのが辛くなってきました。
サキは清水に協力させて病院を訪れ受付に確認すると、三田イズミは確かに入院していましたが面会謝絶でした。
サキは受付をガン無視してイズミの病室へ向かい、清水はSEXしたさにペンの軸で鍵を開けてしまいます。
清水はなんなんでしょうか?ナゾです。
サキが清水と共にイズミの病室に入るとイズミは頭からすっぽり布団を被り、携帯を持った手だけ動かしていました。
サキがイズミから携帯を奪うとイズミは物凄い叫び声を上げて起き上がります。
女医が現れ、サキ達は室外に叩き出されてしまい、サキは女医に話を聞けとメールを見せます。
女医は自身の部屋にサキ達を案内し、メールを出したのはイズミだが事件とは関係ないと言い切ります。
彼女は被害に遭ったのは橘あゆみではなく三田イズミだと言うのです。
従ってそんなメールを出しでもしないと精神が耐えられないというのが女医の見解でした。
暇な医師ですね。患者の秘密をペラペラ喋るし、そんな患者に携帯渡してどうするって感じです。
感想
これはつまらないです。
前半は意外と面白くなりそうなのですが、アッと言う間に失速します。
私はあまり設定などにこだわらない方ですが、この作品はひどすぎると思います。
演出やカメラ割りはきちんとしていると思われ、意外とドキドキするシーンもあるのが勿体ないです。
恐らく監督は仕事をしていると思います。
音楽も良くないです。聞いていてイライラしてしまいます。
ツッコミどころが満載なのですが、笑える要素も無いので突っ込んでも面白くありません。
後半に入って来るとアラが目立ち過ぎてみる気を失ってきます。
役者さんは皆、演技がイマイチです。
何しろ常軌を逸した行動を取るので、感情移入できる人が誰もおらず、怖いと思えなくなってしまうのです。
全然話は変わるのですが、昔、私の友人に千花みたいな子がいてやたら男子に人気ありました。
スプラッター描写は盛り込まれていてちょっと頑張っているようです。
これは見なくてももいいと思います。
私はこの映画はあまり好きではありません。
ラストまで(ネタバレ)
女医と話していると、とうとうサキに「キミ犯人?」のメールが送られてきます。
サキはこれもイズミの仕業かと尋ねると女医はこれは違うと即答します。
清水は早速送信元を特定しようとしますが、送信元はこの病院でした。
更に調べてみると、地下から発信されているようで、発信者は亜佐美でした。
立体地図が出てます。もう好きにしろって感じです。思わず口が悪くなってしまいました。
女医によると地下には遺体安置所があるそうで、サキはそこに向かい、清水も後を追います。
この病院は関係者でなくても自由に好きな所に行けるようです。
2人が遺体安置室に入るとなぜか鍵がかかり、閉じ込められてしまいます。
どうやら女医が2人を閉じ込めたようです。
室内の中央には祭壇のような物があり、棺が置かれていたので、2人は近付いてみました。
そこには顔の潰れた女性の遺体が入っていましたが彼女は生きており、清水の頭にナイフを突き刺します。
女性はハンマーを手にサキに迫ります。
女性の正体は顔の皮を被った亜佐美で、彼女はナガハマさんと友達になりたかったそうです。
しかし、サキ達と一緒にいるとナガハマさんとは仲良くなれず、皆を殺すことにしたそうです。
サキは「そんなの勝手にすればいいじゃん」と言ってますが、これは正論だと力一杯頷いてしまいました。
なんなんでしょうか?この映画は。
なぜか清水は生きており、亜沙美に切りかかりますが、あっさり撲殺されました。
女医の携帯が鳴り「キミ犯人?」のメールを受信します。
その後、手術室などを見て回っていると「あなたもうすぐ死にます」メールを受信します。
そして手術室のライトに照らされ、何者かに襲われます。
亜佐美は精神を病んでおり、女医に相談した所、皆を殺せばいいと言われたそうです。
彼女は頼子は殺しましたが、千花は殺していないそうです。
亜佐美の携帯に「あなたもうすぐ死にます。」メールが届き、気が触れたように笑いながら部屋の鍵をあっさり開けると、出て行きます。
この辺りの演技は酷いです。
サキはドアの向こうから悲鳴を聞き、ドアに近付くとドアの下から夥しい血液が足元を流れてきます。
ドアを開けると亜佐美の首なし死体が倒れて来たので、スタコラ逃げ出します。
サキはまんまと病院から逃走し、イズミは楽しそうにメールを送り続けます。
女医は何者かにバラバラにされていました。
ミドリはナガハマさんに「携帯買ってもらったんだー。エヘヘ」と見せびらかします。
彼女はナガハマさんに「メル友になろう!」と言いますが、ナガハマさんは携帯を持っていません。
ミドリの携帯が鳴り「キミ犯人?」のメールが来ます。
ナガハマさんはミドリの後ろで楽しそうに携帯を操作していました。
サキがふらふらと路上をさまよっていいると「あなたもうすぐ死にます」のメールが届きます。
そして彼女は冒頭の小学生のように車に轢かれて死んでしまいました。
エンドロールで終了です。
投げっぱなしもいい所の酷いラストだと思います。色々考えるのも嫌なので考えないことにします。
ナガハマさんだからどうしたという感じですが、彼女は地味ガールですが、笑顔が可愛いです。