ノーマルゾンビは大人しいです 私はゾンビと歩いた!

私はゾンビと歩いた!

ナースがゾンビに出会うけどひどい目に遭わない話

制作年 1943年
制作国 アメリカ
監督 ジャック・ターナー
脚本 カート・シオドマク/アーデル・レイ
上映時間 68分
出演
トム・コンウェイ
フランシス・ディー
ジェームズ・エリソン

だいたいのあらすじ

ナースのベッツィの「私はゾンビと歩いたの。変ね、ゾンビなんて信じてなかったのに…」という独白から始まります。

1年前
ベッツィ(フランシス・ディー)はハイチで佐藤農園を営むホランド家に住み込みの仕事を紹介されます。
ちょっと考えたベッツィでしたが、まあ暖かくていいか、と思った彼女はホランド家で働くことにします。
雇い主のポール・ホランド(トム・コンウェイ)が迎えに来てくれたのですが、この人は天邪鬼な人のようです。
ベッツィが海をキレイだなーと見ていると海が輝いてるのは微生物の死骸のせい!とか飛魚が飛ぶのは食われそうになってるから!とかイヤなことを行ってきます。

屋敷に着いたベッツィは広さに感動し、部屋にも大満足しました。
夕食の席でポールの異父弟だというウェズリー・ランド(ジェームズ・エリソン)に色々と島のことを教えてもらいます。
ポール達の母親は診療所を経営しているようで、そこに入り浸っているようです。
ベッツィはポールの妻のホランド夫人・ジェシカの面倒を見に来たのですが、夫人は部屋から出ないようです。

その夜、ベッツィは白いドレスを着た美しい女性(クリスティン・ゴードン)が庭を彷徨っているのを自室の窓から目撃しました。
何だか気になった彼女はあれがジェシカさんかしらと追いかけます。
庭の塔のような建物に入ったジェシカはうううとすすり泣いているようだったので、ベッツィは「奥様?」と呼びかけます。
するとジェシカが暗闇から現れ、無反応、無表情でベッツィに向かって来るのでベッツィはギャーと悲鳴を上げます。

悲鳴を聞いてポール達が駆けつけ、ジェシカを呼ぶと彼女はポールの声には反応しました。
女性の泣く声を聞いたと主張するベッツィにポールは使用人が泣いたのだと相手にしません。
ここの使用人の皆さんは全員黒人なのですが、昔は奴隷だったので子供が生まれても主人の財産となるので泣いていたそうで、その名残だそうです。

次の日、美人使用人から奥様は神経症の病気を患ってるんですと言われたベッツィは私が治す!と張り切ります。
しかし、ポールからは昨夜のようなことは困るよ!とお叱りを受け、ベッツィはあの塔は誰でも怖いよ!と口答えしたりします。
ここからナース姿です。良かったですね。
ポールからこの島はヘンな風習あるけどビビるなよ!と釘を刺され、今日から医師のマックスウェルから申し送りを確認して勤務することになります。
マックスウェルはジェシカは熱病にかかり脊髄をやられて自身の意思では行動できなくなったと言うのですが。

ベッツィは休日にウェズリーの案内で町に出てカフェでくつろぎます。
バンドが生演奏しており、町の噂話みたいな歌を歌っていたのですが、それによるとポールはジェシカを誰の目にも触れないように塔に閉じ込めていたそうですが、ランドが横恋慕したということです。
ウェズリーが来ているのに気付いてバンドは歌を中断します。
歌は事実だったらしくウェズリーは呑み過ぎて潰れてしまい、歌手は先ほどの歌の続きをベッツィに言い聞かせるように歌います。
ウェズリーとジェシカは駆け落ちしようとしたのですが、その後、ジェシカは今の状態になってしまったそうで、娘さんあの家には気を付けなさい的な歌詞でした。

そこに威厳のある婦人が現れ、ランドを馬に乗せるように店員に指示します。
彼女がウェズリーの母であるランド夫人(エディス・バレット)で、うちの息子酒癖悪くてごめんねとベッツィに挨拶しました。

次の日の夕食は珍しくポールと三人になったのですが、ジャングルではブードゥーの太鼓がドンドコ響いています。
ベッツィはブードゥーは恐ろしい宗教だと聞いていますと話すとポールはそんなことはないと否定します。
ポールは歌と踊りで楽しいよ!とか言ってるので私は肯定しませんが、ベッツィは間違ってると思います。
ポールはウェズリーにお前はアル中だから飲むなと言い、険悪になってしまい、ベッツィは席を外すように指示されます。

ベッツィはアンニュイな雰囲気のポールに魅かれるようになります。
ポールはどう聞いてもプロが弾いてます!ぐらいにショパンの練習曲を弾いたりして引き出し豊富みたいです。

ある日、ジェシカにショック療法を施してみることになるのですが、残念ながら彼女は回復しませんでした。
使用人の女性からブードゥーの司祭が心の病を治したこともあると聞いたベッツィはランド夫人に意見を求めます。
ランド夫人はフンガンという司祭は結局は心理療法のようなことをしたから西洋医学と変わらないと意見を述べます。
心理療法ならジェシカを連れて行ってもいいのではと言うベッツィにあそこは危険だから止めなさいとも付け加えました。

ベッツィはジェシカを治したい一心でとうとうフンガンの居るフンフォードを訪ねることにします。
使用人にそれを話すと彼女は道順を教えてくれ、カラフォーという番人避けに布を二人に着けてくれます。
ベッツィは出発し、ジェシカの手を引いてトウモロコシ畑みたいな草叢のあぜ道をテクテクと進んで行きます。
カラフォーというのはゾンビで大層恐ろしいのですが、布のお陰で無事に通れました。
恐らくゴーレムみたいな弾圧に対抗しりするノリで設置してるんでしょうね。でも布が悪用されたらどうするんだろう。
フンガンの住まいに近付くと歌声と太鼓のドンドコいう音が聞こえてきました。
ホレパホレパマシェドー♪とか聞こえます。テキトーでスミマセン。

広場では絶賛儀式中で巫女のような女性が踊り狂っていました。
ジェシカは飽きたのか、演技に疲れたのか残念な表情になってます。
いよいよ心理療法が始まるようで、皆が病気の人はどこかなー♪診てあげるよー♪的な歌を歌い出したので、ベッツィも列に並びました。
しかしベッツィが招き入れられた部屋にはランド夫人がいました!
ランド夫人はベッツィの行動を読んでいたようで、ここの人間ではジェシカは治せないと言います。
ベッツィがランド夫人と話し込んでいるとジェシカは踊っていた男性に剣を刺されたりするのですが、全く血が出ませんでした。
皆はゾンビよ!ゾンビだわ!ゾンビだ!と騒ぎ、ベッツィはジェシカを連れて帰ります。
このいきなり剣を刺したのが何がしたいのか良く分かりません。その前に手を動かしていたので試していたんでしょうか?

ベッツィは屋敷に戻るとポールに事情を説明します。
彼は責めるどころか、ジェシカのためにそんな危険を犯しすなんて君はなんて優しい人なんだ!と感動されるのでした。

感想

これは普通です。あまり怖くないです。
お話は完全に昼メロで、兄の妻を巡って兄弟が火花を散らしていますが、妻の症状に疑念があって…みたいな話です。
テンポは悪くないと思いますが、大変に地味なので眠くなるかもしれません。
しかし時間が短いのでお話がぎゅっと濃縮されてるので目が離せなかったりします。

これは正統派のゾンビを描いた作品みたいで、普通に番人とかしてました。
ブードゥーの儀式も鶏の頭を切ったりという風評被害のようなものでは無かったです。
怖いシーンは無いのですが、むしろ人間が怖いです。
ちょっと早めにネタバレっぽくなりますが、ベッツィが「ゾンビと歩いちゃったウフフ」って話してるのは結果だったりします。
なので過度なホラーを期待してはNGですが、「実はこうでした!」って怖い話系だとよくありますよね。

カラフォーは意外とアップで見ると怖いです。
目玉に出目金みたいなもの被せてるみたいなのですが、それが意外と効果あるようです。

特に面白くもないのですが、つまらなくもないです。
見所はジェシカを連れてフンフォードに向かう辺りとカラフォー移動シーンでしょうか。
当時としてはブードゥーの広場で踊ってるシーンとかも珍しかったのかもしれませんね。

皆さん、抑えた感じの演技のような気がします。
ベッツィは黒髪系でジェシカはブロンド系です。
ジェシカも美人なのですが、病人なのでボンヤリしてることが多く、ベッツィに軍配が上がるでしょうか。
ランド夫人は初老の人で、この人も美人だと思います。
今回はお気に入りのキャラが見つかりませんでした。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

ある日、何か問題が起きたようで、行政官がお屋敷にやって来ました。
何とブードゥー仲間の人達がジェシカを儀式に使うため狙っているということでした。
これ本当でしょうか?悪い人達に見えませんでしたが。
ポールはジェシカを病院に移そうと考えていますが、ウェズリーに猛反対されているとベッツィにこぼします。
また、ポールは君と一緒にいると傷つけてしまうからカナダに帰ってくれと指示しました。

しかしポールの言うことは事実だったようで、ブードゥー仲間はカラフォーにジェシカっぽい人形を渡して攫ってくるように命じているようです。
その夜、カラフォーはジェシカを誘拐しに屋敷に現れますが、ランド夫人が「帰りなさい!」と命令すると大人しく引き返しました。

どうやらブードゥー仲間の人達はジェシカはゾンビだからこっちに寄越せと言ってきたようです。
彼等の気持ちも汲み取り、行政官がジェシカの状態などについて再調査することにたとマンチェスターが知らせに来ます。
そこでランド夫人が皆の前で「全てを正直に話すから捜査はしないでくれ」と告白を始めます。

ランド夫人はジェシカは死人で自分はブードゥーの儀式にいつも参加しており、彼女をゾンビにしてくれとフンガンに頼んだのだ!と言います。
しかしマンチェスターはジェシカは熱病に犯されてましたが、死んでないから妄想でしょうと反論しました。
夫人は違うの‥と言葉を濁し、二階へと去りました。

一方、ブードゥー仲間はジェシカを地道に操る方向に作戦変更したようで、ジェシカっぽい人形に紐を付けて引っ張っています。
するとジェシカはフラフラと外に歩き始めてしまいい、急いで門を閉めてジェシカを止めます。
ブードゥー仲間のヘンな動きに笑います。この人形。良く見るとちょっと怖いです。

しかしウェズリーはジェシカを外に出してしまい、彼女に矢を刺して止めを刺します。
同時にブードゥー仲間が串のようなものをジェシカ人形に刺していました。
動かなくなったジェシカをカラフォーが連れに来るのですが、ウェズリーはジェシカを抱いて海岸に出ると波間に消えて行きます。
ブードゥー仲間は二人の遺体を引き上げると屋敷へと運んでいきました。

終了です。

結局の所、真相は分からないような気がします。
私は夫人がジェシカを殺害した後にゾンビにしてくれとお願いしたのかと思ってました。
実はブードゥー仲間もなんでジェシカを誘拐しようとしたのか私はイマイチ良く分かってません。
こういうことかな?と思って筋は書いてます。

ホレパホレパマシェドー♪(マシェドー♪)
またヘンな音楽が頭にインプットされてしまいました。

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