仕掛けより人が怖いです CUBE

CUBE

謎空間に監禁されてひどい目に遭う話

制作年 1997年
制作国 カナダ
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本 ヴィンチェンゾ・ナタリ/アンドレ・ビジェリク/グレーム・マンソン
上映時間 90分
出演
モーリス・ディーン・ウィン
ニコール・デ・ボア
デヴィッド・ヒューレット

だいたいのあらすじ

ルマルシャンの箱風デザインのルービックキューブのような部屋に囚人服のような服を着たスキンヘッドおじさんが佇んでいます。
部屋は立方体になっており、天井、床、四方の壁は全て同じデザインで中央部に扉のようなものが付いています。
ドアを開けてみると他の部屋も同じデザインで白、赤、青、黄色、緑の色の違いがあるようで、おじさんはテキトーにドアを開けて進みます。
すると天井から金網状のワイヤーが降りて来て、おじさんを細切れにしてしまいました。
ゆで卵切るやつを思い出しました。

このキューブボックスの白い部屋に五人の男女が集められたようです。
黒人警官のクエンティン(モーリス・ディーン・ウィン)、若い白人眼鏡女子大生のレイブン(ニコール・デ・ボア)、白人青年会社員のワース(デヴィッド・ヒューレット)、中年白人女医のハロウェイ(ニッキー・グァダーニ)、初老の白人男性レン(ウェイン・ロブソン)です。
レンが片方の靴を脱ぐと隣の部屋に靴を投げ込むとセンサーが反応してガスバーナ―が靴を丸焼きにしました。
それを見て皆は部屋に罠が仕掛けられていると認識しました。
五人は夜中の間に眠らされてここまで拉致されてきたようで、誰が何の目的でここに連れてきたのかは不明でした。
皆は人民服のようなダークグリーンの囚人服のような物を着せられ、胸には名前がプリントされています。

ひとまず五人は一致団結してレインズの靴投げ方式を使って安全な部屋を辿り、出口を探すことにしました。
それぞれの部屋に通じる通路には金属のプレートが貼られており、9桁の数字が3桁区切りで彫られています。
また時折、機械が作動するような音がゴゴゴンと聞こえてきました。
なんとレンは脱獄王だったということで、異常なまでにセンサーに詳しいので、彼の判断力で危険を回避できそうです。。
しかしレンは先行して飛び込んだ部屋で溶解液を顔面に浴びて死亡しました。

レイブンは大学で数学を専攻しているということで通路の数字の3桁に素数が含まれると罠のある部屋なのでは無いかと推測します。
彼女は暗算が得意で今までのプレートに刻まれた数字も記憶していました。
果たしてレイブンがセーフと予想した部屋はセーフだったので、ソスーソスーと大喜びします。
暫くレイブンを頼りに安全な部屋を選んでコツコツと進みました。
上にしか進むことができない緑の部屋で扉を開けるとカザン(アンドリュー・ミラー)という自閉症っぽい白人男性が落ちてきます。
彼はしきりに「緑の部屋は嫌だ、青い部屋に行きたい」と呟いています。

暫く進むとレイブン方式で飛び込んだ部屋でワイヤーが作動し、クエンティンは辛くも逃れますが、足に負傷しました。
その後レイブンは数字の謎を解こうとし、クエンティンは何かとワースに突っかかり、カザンはいきなり部屋の中でおしっこしたりします。
クエンティンはワースの事を胡散臭いと嫌っており、レイブンとハロウェイは馬が合わないようでいがみ合っています。
クエンティンは嫌味な男で、なんだか嫌な気分にさせます。ハロウェイは陰謀論大好きおばさんです。
クエンティンが無気力なワースを何か知ってるだろ!と問い詰めると彼は「ここに出口は無い」と叫びます。
ワースは設計士でこの建物の外壁を設計したそうで、内部のことは知りませんが、この建物は巨大な立方体だそうです。

ワースは仕事を請け負っただけで誰がこの建物を建造したのか等も知らないようです。
ハロウェイはここぞとばかりに陰謀論を展開しますが、ワースは否定します。
彼の考えでは中途半端に打ち切られた事業の施設に実験的に放り込まれただけではないかということです。
ワースによると外壁の一辺は約130mで外からは開かない扉が一つだけあるそうです。
レイブンは部屋の寸法から立方体の仲の部屋数は最大で1万7千強あると試算しました。
そうなると1部屋の幅は大体、4m位でしょうか?

レイブンは数字を見ながら、これはデカルト座標の暗号化なのでは無いかと推測します。
3桁の数字はそれぞれ暗号化されたX,X,Z軸の数字であると推理しました。
ということは真ん中に位置する点が0,0,0ということになりますが、彼女の推論では左下の最外壁の部屋が0,0,0であるようです。レイブンは1辺辺りに26部屋存在すると考えているようです。
しかし座標値が27の部屋が存在してしまったため、推論の立て直しとなり、レン方式を取り入れることになります。
下の部屋が音に反応して針を出すタイプだったので、一行は音を立てないようにして進むことにしました。
何とか全員通り抜けたもののカザンが声を出したことで死にかけたクエンティンはハロウェイと口論になり、グーで殴ってしまいます。
壁側と思われるドアを開けたワースはこの部屋が外壁に面しているということを知ります。

外は暗く何も見えなかったので、皆の服を繋ぎ合わせて誰かが壁を降りてみようということになり、ハロウェイが志願します。
サービスは無いです。皆、下にTシャツ着てます。
皆が服ロープを押さえ、彼女は服ロープを身体に結んで、外に降りて行きました。
この外壁のシーンはなかなか良いですね。
結局、凄く高さがあって何も周りは見えませんでしたが、彼女は周りを見渡そうと思い、落下しそうになります。
クエンティンは彼女を助ける振りをして事故に見せかけ、ハロウェイを落としてしまいました。

生き残った四人は疲労困憊してしまったので、少し睡眠を取ることにしました。

感想

これはまあまあ面白いです。
この映画をパクってひどい映画が量産された記憶があります。(特に邦画)
アイディアと絶望感は凄いなあと感じます。
謎解きの面白さと映像の面白さで楽しめる作品なのですが、謎解きは強引に感じられました。

舞台が狭いので、ダラダラしそうですが、テンポは良いです。
隣の部屋に移動するだけで大変な騒ぎで、一歩間違うと死亡するので緊張感があります。

ティティティティとかいう13金みたいな女性版の音声が流れたりします。
こっちの方が断然面白いですが。

キューブの映像が面白くて魅せられます。
赤とか青とか色が付いてるのもキレイでいい感じで、私は緑の部屋が一番好きでした。
外壁の映像もだだっ広い感じで良かったです。

自動的に発動する仕掛けが面白くて、ワイヤーの罠が凄かったような気がしました。
ピタゴラスイッチを思い出してしまいますね。
台詞と演技の表現が多くて、そんなにギミックの種類は無いんですよね。

一人も魅力的な人が出てこないのですが、キューブの構造の方が面白いので気になりませんでした。

不明点が多いのですが、もう不条理映画ということでいいような気がします。
この一作で完結ということで良かったような気がするのですが。

私はこの映画はちょっと好きです。

ラストまで(ネタバレ)

クエンティンはレイブンをこっそり別の部屋に運び、セクハラしつつ「一緒に下に降りよう」とか言い出します。
レイブンは危うくレイプされそうになりますが、ワース達が飛び込んで来てクエンティンを突き飛ばします。
クエンティンは皆から非難され、ついハロウェイを殺害したことも漏らしてしまいます。
彼はワースを殴り倒し、暴力で皆を屈服させようとし、手始めにワースを下の部屋に投げ込んでしまいました。

ワースが力なく笑っているので皆は合流しますが下の部屋にはレンの遺体があり、どうやら戻ってしまったようです。
クエンティンは絶望し、自暴自棄になり、無気力人間になってしまいました。
ワースは隣の部屋を調べようとするのですが、そこは外壁の窓に変わっていました。
どうやら部屋も移動しているようで、あの振動音は部屋が移動する音だったようです。

レイブンの予測によれば3桁の数字は移動座標ということで、3回目の移動で元の位置に戻るようです。
元々は外への通路だったような部屋は通過済みだったので、そこに向かえばよいということになります。
また罠の有無は素数パターンと因数の数が影響していると判明します。
クエンティンはなら計算してくれとレイブンに言いますがレイブンは「ふざけるな!天文学的数字の計算なんだぞ」とブチ切れます。
しかし、カザンは数字に含まれている因数の数がわかるようです。
3桁の数字が相手なので、天文学的数字にはならないと思います。

三人はあまりにもクエンティンが威張り腐っているのに嫌気が差し、ワースが扉にクエンティンを挟んで妨害し、その隙に置き去りにしました。
その後、三人は皆が元いた部屋に戻り、この部屋が通路に通じていたと判明しました。
とうとう真っ白い光に包まれた通路を発見した三人でしたが、ワースは「外に出ても生きる目的がない」とか哲学的なことを言い出します。

レイブンは彼を置いて外に出ようとしますが、クエンティンが現れ、どっかから拾ってきた金具で彼女を殺害します。
クエンティンはワースも刺しますが、カザンは通路へ逃れました。

クエンティンはカザンを追って通路に飛び込もうとしますが、移動が始まり、ワースに足を引っ張られたので身体を切断されて死亡しました。
その後、ワースも力尽きて横たわりました。
カザンは白い光に包まれながら進んで行きました。
部屋が移動する際の独特の映像も素敵です。

エンドロールで終了です。

最終的に何が言いたかったのか良く分かりませんでした。

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