呪いダイエットの話 痩せゆく男

痩せゆく男

悪徳弁護士が呪いでひどい目に遭う話

制作年 1996年
制作国 アメリカ
監督 トム・ホランド
脚本 マイケル・マクダウェル/トム・ホランド
原作 スティーヴン・キング
上映時間 92分
出演
ロバート・ジョン・バーク
ジョー・マンテーニャ
カリ・ウーラー

だいたいのあらすじ

ジプシーの人達が年代物の車に分乗して道路に長い列を作り、街に向かっています。
肥満体のやり手弁護士のビリー(ロバート・ジョン・バーク)は自宅からその様子を見ていました。
彼が出勤前に日課である体重測定を行うと、135Kgでした。

妻のハイディ(ルシンダ・ジェニー)は彼の肥満体が身体に良くないと気にしており、健康ジュースを飲ませます。
ビリーは娘のリンダ(ベサニー・ジョイ・レンツ)と家族で朝食を採ると出勤します。
彼は現在、マフィアの大物であるジネリの弁護を行っています。

ビリーは法廷で見事にジネリ(ジョー・マンテーニャ)の無罪を勝ち取ります。
ジネリは大喜びしてビリーを食事に招待してくれます。
まだ分からないのですが、、ジネリはクロっぽい感じがします。

街ではジプシーが出し物を行っており盛況のようで、ビリーもお姉さんからチラシを渡されます。
事務所に帰ったビリーは皆に挨拶するとその日は早退します。
彼は判事のレモネーと出会い挨拶しますが、ケアリーはジプシーを苛立たしく感じているようです。
ビリーは裏で判事と繋がっており、今回の勝訴もそのお陰で勝ち取ったもののようです。
なんだか悪徳弁護士のようですね。レモネーは異常なほどジプシーを嫌っています。

ジプシーの棟梁はレムキという年配の男性のようです。

その晩、ビリーは夕食の帰りに運転中でしたが、ハイディがHなことをするので前方不注意になります。
そして丁度、道路を渡っていたレムキの妻を撥ねてしまいました。
作者がドラッグストアに出てますね。

次の日、警察署長や判事とズブズブのビリーの形式だけの簡易裁判が行われ、一切の過失が無いと判決を受けます。
判決に納得できないレムキはビリーが車に乗り込もうとしている所で彼の頬を触り「痩せて行く」と呟きます。
レムキは車に戻り、ビリーの方を見て何やら呟いていました。
ビリーはリンダにも「俺は全く悪くない」というクズですが、相手のお婆さんも全く周囲を見てませんでした。

次の日、ビリーの体重は128Kgに落ちていました。
ビリーは相変わらずいつも食べまくっていましたが、ダイエットなんて簡単だと周囲に豪語します。
一緒にゴルフに行ったケアリー判事は腹の謎の爛れができており、彼もまたレムキに腹を触られたのだと言います。

ビリーは2週間で18㎏も体重が落ちており、ハイディは心配します。
ハイディは医師のビリーのことを相談すると検査を受けた方がいいと勧められたのだそうです。
仕方なくビリーは検査を受けますが、105Kgまで体重は落ちていましたが、結果は異常なしでした。
この夫婦は微妙に不仲みたいです。何かあるんでしょうか?

ビリーはおかしいなと思いながらも気楽に構えていましたが、リンダは父のことを心配していました。

それでもビリーは多少の不安を感じるのかガツガツと豚のように食べ、リンダをドン引きさせます。
事故のことも多少引き摺っているのかハイディとの夫婦仲も悪化し、リンダは叔母さんの家に預けられることになります。

ビリーが痩せて行く原因が分からないので、マイクは大病院の検査を受けるようにビリーに指示します。

ビリーは最近、ケアリーの姿を見かけないのを不審に思い、自身の異変と関連があるのではないかとケアリーの家を訪ねます。
ケアリーはミネソタの病院に入院しているということで妻が出迎えてくれます。
彼女はレムキがケアリーに呪いをかけたと考えており、ケアリーがレムキに触れられた際に「トカゲ」と言われたそうです。
実際、ケアリーは皮膚がトカゲのようにボロボロになったそうで、ビリーはお前のせいだとケアリー妻に罵られます。
ビリーの体重は45Kg減少していました。
夫人の説明的なセリフが原作小説を読んでいるみたいで良かったです。

怖くなったビリーはジネリに電話し、ジプシーの呪いってあるのか?と質問します。
ジネリの母によるとジプシーの呪いはかけた本人以外には解けないそうです。

ビリーは大病院の検査を受けますが、何も解決しなかったので勝手に退院します。
彼はもみ消しに協力したホープリー署長を家を訪ねます。

ホープリーもやはり呪いを受けており、彼は顔にデキモノが出来ており、拳銃で自殺してしまいました。
ビリーはレムキを捜して呪いを解かせようと決意しました。

ビリーは家に帰ると留守中にマイクが訪ねてきたようで、丁度、家から出てきました。
ビリーは自分の留守中にマイクが家に入り浸っているということに気付き、ハイディの不倫を疑います。
これがあるから微妙に不仲だったんですね。原因分かりました。

ハイディは相変わらず呪いの話をしても聞き入れず、なぜ病院から勝手に退院したのかと彼を責めます。
ビリーはふざけるなと怒鳴り付けました。

ホープリーの家で検証が行われており、マイクはビリーに入院するように勧めます。
ビリーはきっぱり断り、レムキを捜すと宣言します。
なんとビリーが撥ねたのはレムキの妻では無く、娘でした!レムキは106歳だということです。
そしてレムキの行く先であろう場所も特定しました。

自宅ではハイディとマイクがビリーを病院にぶち込む相談をしていました。
ビリーは2人に病院に戻ると嘘を吐き、レムキを捜すと書置きを残して家を出ました。

ビリーは不動産屋から情報を得て、レムキ達の滞在地に辿り着きます。
彼はレムキと交渉しようとしますが、あざ笑われた挙句、祖孫の娘にパチンコで狙われます。
そこにケアリーが車で駆けつけてビリーを救出しますが、ケアリーは気が狂っており、レムキの運転するトレーラーに突っ込みます
という夢を見てうなされます。
紛らわしいです。

ビリーが見た夢は一部、正夢だったようでケアリーは昨夜タンクローリーに突っ込んで自殺したようです。

またしてもレムキ達は去った後でビリーは気落ちしますが、何とかジプシーの滞在地に辿り着きます。
家に電話するとリンダは家に帰ってきているようでした。

ビリーはレムキと直談判しますが、呪いは解いてもらえず、とうとう今度は本当にパチンコで撃たれてしまいます。
レムキは俺が行っていることが正義だと言い張っていました。
ちょっとジプシー達も異常なので、どっちもどっちな気がします。

ブチ切れたビリーは「街の白人」の呪いをお前らに掛けてやる!と捨て台詞を吐いて立ち去ります。

ビリーはジネリに相談してモグリの医者を寄越してもらい、手当てしてもらいます。
パチンコで撃たれた手は大穴が開いており、重症でした。

次の日、医師から話を聞いてビリーを心配したジネリが宿に訪ねて来てくれました。
このおじさんは悪い人ですが、義理堅いですね。この人が一番まともに見えます。

ビリーの体重は57Kgまで落ちており、危険な状態です。
彼から話を聞いたジネリはビリーの力になってやることにします。
またビリーはハイディとマイクの手続きにより強制収容の手配を受けていました。
ハイディとマイクはビリーの思い込みでは無く本当に不倫しているようです。

こうしてジネリの助力により「白人の呪い」が始まりました。

感想

これはなかなか面白いと思います。ホラーというよりスリラーっぽいでしょうか?
お話は面白いと思いますが、良く考えてみるとほとんど中身が無いんですよね。
原作を読んだ記憶があり内容は忘れましたが、もう少し中身があって怖かったような気がします。
なんとなく脚本のセリフが原作のムードに近いような気がしています。
テンポは悪くないと思います。

正直、地味な映画で演出もそれほど上手いとは思えませんでした。

スペルに似てますが、あっちのお姉さんは普通の人だったので可哀想でした。
今作のビリーは明らかに悪人なので、同情できないです。
まともな人がほとんど出てきません。被害者側は全員悪人ですし。
ジプシーが善良な感じだったらジプシー側に同情できるのですが、何だか彼等は異常です。
唯一カッコいいのがマフィアのジネリでしょうか。

ちょっとレムキの人や家族がもう少し神秘的な感じだったら良かったのになあと思います。
この人達って単なるチンピラみたいな感じなのです。

前に見た記憶がありますが、改めて見ても面白いと思いました。
暇つぶしに見る分にはいいかと思います。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

ジネリは早速、行動を起こし、まずはジプシーの犬に毒餌を与えて皆殺しにします。
犬の小屋には「呪いを解けと言ったはずだ!」と脅迫めいたメモをしっかりと貼り付けました。

次にジネリは地元の暇そうな若者にお金を渡してジプシーが出発したら知らせるように言いつけます。
若者はジネリにジプシーは農場に移動したと電話で知らせますが、尾行に気付かれて捕まってしまいました。
ジプシー達は若者をリンチしたようで、ビリー達の宿の駐車場で無残な遺体となって発見されます。

ジネリは自分が雇った若者が惨殺されたことで本気で怒ります。
その夜、ジネリは取り寄せた自動小銃を手にジプシーの元へ向かいます。

ジネリはレムキの祖孫の亭主を殴って気絶させると自動小銃でキャンプを襲撃します。
ジプシー達も武装しているので撃ち合いになりました。
ジネリは周囲を攪乱させると祖孫の亭主を開放し、敵と誤ったジプシー連中に亭主は射殺されてしまいます。
亭主の胸にはしつこく「呪いを解けと言ったはずだ!」と張り紙してありました。
祖孫の娘が本当に憎ったらしい感じだったので、ちょっとスッキリしてしまいました。

次の日、ジネリはFBIに成りすまして祖孫の娘に接近し、ビリーの写真を見せます。
彼は容疑者の身柄を確保したので確認して欲しいと祖孫娘を連れ出します。
ジネリは娘を納屋に誘い出しますが、その様子を見ていたビリーが止めに入ります。
ビリー邪魔ですね。

ジネリは硫酸の瓶を娘の額に置くと、2時間後に灯台に来いと伝えろ!と言って去りました。
彼はビリーを灯台まで送り、車から降ろすと1時間後に待ち合わせをすることにしました。

レムキは灯台に現れ、ジネリに根負けしたので呪いは解いてやると言います。
彼はビリーにパイを渡してその中にビリーの血を垂らし、これを誰かに食べさせれば呪いは解けると言います。
但しパイを食べた相手は立ちどころに死んでしまうようです。
レムキは自分でパイ食ってキレイな心で死ねとか言ってましたが、この人に心うんぬん言われても説得力ないです。
レムキ家族は皆、鼻持ちならない人ばかりなので。

ビリーは早速、リンダに電話して片付いたと知らせます。
彼は今夜は家に帰るから、お前はジョージアの家に行きなさいと指示します。

その夜、ビリーは家に帰るとハイディにパイを食べさせてしまいました。
次の朝、ハイディは干からびて死亡していました。

しかしリンダも昨夜遅く、家に戻って来ており、今朝はパイを食べてしまったようです。
リンダはビリーと少し話すと友人の家に遊びに行きました。
ビリーはリンダを失うことになるので絶望し、自身でもパイ食べようとします。

そこにマイクが訪ねて来たので、家に上げパイを極上のパイがあると誘います。
そして微笑んでドアを閉めるのでした。

エンドロールで終了です。

最後には自分でパイを食べるのでしょうか?何となくそんな気がします。
因果応報ということでしょうか。しかしリンダはとばっちりですね。可哀想に。

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