オーメン2 ダミアン
アンチキリストが成長して周りをひどい目に遭わせる話
制作年 | 1978年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ドン・テイラー |
脚本 | スタンリー・マン/マイク・ホッジス |
上映時間 | 107分 |
出演 |
ウィリアム・ホールデン |
リー・グラント |
ジョナサン・スコット・テイラー |
だいたいのあらすじ
前作です。
中東のどこか
ブーゲンハーゲン(レオ・マッカーン)は新聞の見出しを友人のマイケルに診せ、アンチキリストだと告げます。
最近発掘された遺跡の壁画にはアンチキリストの姿が描かれていましたが、顔はダミアンと瓜二つでした。
彼はマイケルを遺跡に案内し、その事実を確認させますが、二人共悪魔の陰謀で生き埋めになりました。
この遺跡には「バビロンの娼婦」という珍しい彫像がありました。
壁画が最近描かれた絵みたいな感じです。
7年後 シカゴ
12歳になったダミアン(ジョナサン・スコット・テイラー)はロバートの弟であるリチャード・ソーン(ウィリアム・ホールデン)、妻のアン(リー・グラント)の養子となっていました。
この家にはマーク(ルーカス・ドナット)という同じ年の男子がいますが、リチャードの伯母マリオン(シルビア・シドニー)はダミアンのことを嫌っており、マークから遠ざけたがっています。
ある日、マリオンは自分の株を夫妻に提供する代わりにダミアンをマークと違う学校に入れてくれと夫妻に持ち掛けます。
彼女はロバートがダミアンを殺害しようとしていたことから何かあると考えていたのですが、夫妻は養子でも自分の子!とカンカンに怒りました。
ちなみにアンは特にダミアンの肩を持ちますが、後妻なのでダミアンともマークとも無関係です。
ソーン財団の博物館の館長であるチャールズ(ニコラス・プライヤー)はジョーン(エリザベス・シェパード)の発掘品のスライドをソーン夫妻に見せました。
ジョーンはブーゲンハーゲンの伝記を書いており、発掘品の中には「バビロンの娼婦」もありました。
その夜、マリオンの部屋に鴉が飛び込み、彼女は心不全を起こして倒れ、そのまま死亡しました。
ダミアンとマークはソーン家ゆかりの士官学校に通っています。
新たに二人の指導教官になったネフ(ランス・ヘンリクセン)は面談の際に親密に相談に乗るから何でも言うようにと指示しました。
マークを虐めていたテディはダミアンにぺロッと一睨みされて、ガクっと倒れてしまいました。
しかしダミアンは自分の力をまだ良く分かっていないようでした。
ネフはダミアン一味みたいですね。
ジョーンはリチャードに接近し、ロバートはダミアンに殺されたのよ!あなたも危ない!と警告しますが、ふざけんな!と追い返されます。
彼女はその後、博物館でもアンに話し掛け、ダミアンのことを匂わすのですが、チャールズに叩き出されてしまいました。
士官学校へ行き、ダミアンの顔を確認したジョーンは驚愕してしまい、急いでどこかに向かいます。
ジョーンは壁画を見たので、ヤバい!あいつアンチキリストだった!と気付いたようです。
しかし車は故障してしまい、降りた所を鴉に襲われて目を抉られて倒れ、大型トラックに撥ねられて死亡しました。
ライトサイド弱いなあ。というかダークサイド強すぎなんですよね。
マークの13歳の誕生日でソーン産業のプラント事業を行っているポール(ロバート・フォックスワース)はダミアンに接近し、プラントを見学に来るように勧めます。
ポールは社内でも有力者であり、ネフの知り合いらしくダミアンに「会社はいずれ君のものだ」、「偉大なる時はもうすぐだ」等とのたまっています。
ポールはダミアン一味ですね。
次の日、リチャード達は子供に混じってホッケーを楽しんでいましたが、社長のビルは氷が割れて湖の中に落ちてしまい死亡しました。
このシーンはなぜか氷の下で流されたり、明後日の方向から浮上したりと訳が分かりませんでした。
こうして社内でのポールの政敵はいなくなり、新社長に任命されました。
しかしポールはリチャードの休暇中に無断でインドの土地を購入したりして、早速リチャードとの関係に亀裂が入ります。
ダミアンは歴史の授業中に落書きしていた所を見つかり、教師に前に呼び出されて、へー、お前ナポレオンに詳しいんだーと嫌味を言われます。
ダミアンが「ちょっと知ってる」と言い返したので教師は出来事言うから発生年答えてねクイズを始めます。
なぜかダミアンは答えが頭の中に湧いてしまい、全問正解してしまいます。
そこにネスが現れ、ダミアンを外に連れ出すと「目立つことはするな!!自分の正体を知りたければ聖書の黙示録を読め」と諫めます。
聖書を読んだダミアンは自分が666の獣・アンチキリストであると知り、ショックで外に飛び出してしまいます。
このシーンの音楽は凄く良いです。声楽の人頑張ってますね。
うーん、ベイロックもいたし、薄々は知ってると思ったのですが、今更ですよね、これ。
バサリアンはインドの土地購入を行っていたのですが、契約相手が不自然に死亡していたりして疑念を抱きます。
彼はリチャードに報告しようとするのですが、ポールが報告を握りつぶします。
ダミアン達は同級生とソーン社のプラント見学に来ており、バサリアンは事故に見せかけて殺害されそうになります。
バサリアンが敵であると理解したダミアンはバルブを開いて冷却液を浴びせ、バサリアンを殺害しました。
事故に巻き込まれたので念のため、士官学校の生徒は検査を受けることになります。
医師はダミアンの血液に異常が見られたので入院を勧めますが、アンが反対して来週検査を受けることになります。
病院で一人ダミアンの血液を調べていた医師はそれが山犬の血液にそっくりであることに驚きます。
案の定、医師はすぐにエレベーターの事故で落下してきたワイヤーに胴を真っ二つにされて死亡しました。
なんか、もう飽きてきました。
感想
これはつまらないです。怖くは無いですね。
お話が凄くつまらないと思いました。
これは単なるアンチキリストが成長しちゃいました!ってだけの話になってますね。
人間が頑張ったけど、やっぱ勝てませんでした的な話なら面白いのですが、ダミアンの強くてニューゲームを見せられてるだけの映画です。
だってダークサイドは仲間多いし、ライトサイドは瞬殺ですから。
ちょっとライトサイドの人が出てきても、どうせこの人すぐ死ぬんでしょって感じで盛り上がらないんですよね。
また演出はあまり良くないと思います。
壁画で大騒ぎしてるのもなんだろうという感じでした。
他に騒いだり根拠にできそうなものがあると思うのですが。
音楽はいいと思いました。
全部、声楽込みで「サタニサタニ」言ってますが、色んなのがありますね。
私はダミアンが自身の正体を知った際の音楽とチャールズがブーゲンハーゲンの遺品を見ていた際の音楽がいいと思いました。
ダミアンが自分の力を完全に理解していないというのは、無理あるような気がします。
前作で6歳だったのですが、ベイロックもいたし、多少は理解できていたのでは?
それに結構、邪悪な笑みも浮かべてたような気がしましたが。
前作を見たの時点でダミアン=アンチキリストってわかってるので、一瞬あったダミアンの苦悩シーンとか無駄なような。
役者さんは普通ではないでしょうか。
特にダミアンのカリスマ性が感じられず、なんであんなに人を操れるのか理解不能です。
私はこの映画は普通です。
ラストまで(ネタバレ)
チャールズの所に届いた荷物の中にブーゲンハーゲンの遺品が含まれており、あの剣も入っていました。
ブーゲンハーゲンの書いたメモ等を呼んだ彼はロバートの死因やダミアンの件を理解しました。
チャールズは急いでリチャードに知らせに向かいます。
今までの流れだと移動中に死ぬんですが、残り20分なので死なないみたいです。
チャールズはブーゲンハーゲンの手紙をリチャードに渡して、皆ダミアンに殺害されており、我々は危険だと知らせますが、相手にされませんでした。
それどころか完全にリチャードは激おこしたので、チャールズは明日、壁画が届けば証明できる!と吐き捨てて出て行きました。
マークはその話を立ち聞きし、ダミアンはそんなに恐ろしい奴だったのかと思いつつも思い当たる節があったりするのでした。
リチャードは手紙を読み、アンにも見せ、反対する彼女を宥めつつ、内容は信じていないが壁画を見に行くと告げました。
ダミアンは、すっかり怯えて悪魔だ、山犬の子だと罵るマークに仲間になれと誘いますが断られます。
ということで、脳の動脈が破裂してマークは変死しました。
リチャードは壁画を見にNYに飛び、怯えきったチャールズの案内で貨物列車の基地のような所へ到着しました。
彼は壁画がダミアンであることを確認し、チャールズは勝手に走り出した列車の連結器に挟まれて死亡しました。
ダミアンは優秀な成績で幼年過程を卒業することになり、表彰されました。
リチャードは空港でアンに出迎えられ、部下にダミアンを博物館に連れてくるように指示しました。
アンには事情を説明するのですが、彼女はやはり信じられないようです。
リチャードはブーゲンハーゲンの短剣でダミアンを始末しようとするのですが、アンに刺されて死亡しました。
アンもダミアン一味だったのですが、ナゾの出火が起き、ダンも死亡し、博物館も燃えました。
エンドロールで終了です。
アンがダミアン一味だというのは異常なまでにダミアンに固執するので薄々気付いてました。
3作目は更に面白くないです。このシリーズ1作目で止めた方が良かった気がしますが。