元祖ゾンビ映画 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

墓参りに来たらゾンビに襲われた話

制作年 1968年
制作国 アメリカ
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョン・A・ルッソ
上映時間 95分
出演
デュアン・ジョーンズ
ジュディス・オーディア
カール・ハードマン

あらすじ

ジョニーとバーバラ(ジュディス・オーディア)の兄妹が遠路はるばる父の墓参りに来ていました。
ジョニーは車を降りる際にラジオの緊急放送が入っていましたが、切ってしまいました。
兄妹が車に戻ろうとしていると不気味な男にバーバラが襲われます。
ジョニーは彼女を助けようとして墓石に頭をぶつけて気を失ってしまいました。

バーバラは靴が脱げたので裸足で逃げ出し、男がしつこく追いかけて来て車の窓を割られたりします。
彼女は民家を見つけたので、そこに逃げ込むことにしました。

地味なんですが、ちょっと怖いですよね。多分無言だからなのとモノクロだからだと思います。

バーバラは民家に入り込むとキッチンで包丁を見つけて携帯します。
外ではあの男がウロウロしており、壁を叩いて暴れています。
彼女は電話を見つけて通報しようとしますが、不通でした。
2階に上がってみるとむごたらしい遺体があり、バーバラは正気を失ってしまい、家を飛び出します。
そこに車の現れ、ヘッドライトが彼女を照らします。

車からベン(デュアン・ジョーンズ)が降りてきて、バーバラを家に押し込むと自分も入って戸締りします。
バーバラは恐怖のためか会話ができなくなっており、ベンが何を聞いても答えられません。

家の周囲に死人のような男達が二人いたのでベンは工具を使って倒しました。

死人のような男が家の中にも入って来たので、ベンはそれも倒します。
バーバラが裏口を開けっ放しにしていたのでそこから入ってきたようです。
家の外には沢山の死体のような人物がゆっくりと歩いてこちらに向かってきています。
ベンは急いで裏口のドアを閉めます。
家の中で倒した男は裏口から出して燃やしてしまいます。
彼等は火を恐れるようで、火から逃げるような動きをしていました。

周囲を囲まれていると知ったベンは家のドアや窓を板で補強することにしました。
内側の戸板や棚などを壊して釘で打ち付けて回ります。
ベンが一所懸命に作業をしている間、クソ女バーバラは何もせずフラフラしています。
バーバラが使えないと分かったベンは釘選びという簡単な仕事を彼女にお願いするのでした。
バーバラがおっそろしく役立たずでイライラしてしまいます。
その後、反省したのか凄く小さい薪とか持ってきてます。こんなの使えねーだろ。

バーバラは今からジョニーを助けに行くから手伝え!ととんでもないことを言い出します。
ベンは理性的に話をしていましたが、思わず「もう死んでる」と言ってしまいます。
するとバーバラがキレてビンタしたので、ベンがパンチで反撃すると彼女は気絶してしまいました。
めんどくさい女ですね。私なら叩き出しちゃうかもしれないです。

ベンがウザい女が寝てくれたので、家を補強しつつラジオを聞いてみました。
やはり外では大変なことになっているようで、現時点でわかっているのは正体不明の集団が大量殺人を行っているということでした。
被害はアメリカの東部地域に広がっているようで、家に鍵をかけて閉じこもっているのが安全策ということです。
ラジオでかいですねー。時代を感じます。引きこもり最強ということですね。

ベンは戸棚の中からライフルと弾を見つけました。
靴も見つけたので、目覚めたバーバラに履かしてやり、しばらくここに籠ろうと説得しました。
食料も今のところ十分にあるようです。
ラジオの速報が入り、集団は人を襲ってその肉を食べるということがわかりました。

地下室からハリー(カール・ハードマン)という中年男性とトムという青年が出てきました。
彼等は地下室に隠れていたのですが、上階の様子を見に来たのでした。
地下には他にもトムの恋人ジュディとハリーの妻ヘレン、ハリー夫妻の娘カレンがいるということです。

ベンはなぜ協力しなかったのか彼等に問い詰めると、彼等は身の安全を最優先していたということです。

ハリーはあろうことが上の物資を全部持って地下に行くと言い出し、彼等はどこに籠るかを話し合いました。
地下室はドアが一つで侵入されにくいが、逃げ場所が無いし、救助隊が来た時わかりにくい。
1階は出入り口が沢山あるので侵入されやすいが、逃げ場があり、救助隊に発見されやすい。
ということになり、ベンとトムは1階説を支持しますが、ハリーは頑固に地下に行くと言い張ります。
出ました!嫌な奴キャラ!

その時、バリケードの隙間から手を伸ばした死人がベンを捕まえようとします。
ベンはトムと協力して引き剥がし、ライフルで撃ちますが、なかなか倒れません。
頭に一発撃ちこむと死人はようやく倒れました。どうやら頭が弱点のようです。

家の周りには沢山の死人が集まっていました。
ベン達は居場所を巡って口論になり、ハリーは地下に籠ることになりました。
トムはジュディを上に呼び寄せます。
ハリーがクソ野郎なのは間違いないですが、ベンもちょっと強引なところがあるので、どっちもどっちな気がします。

ハリーは地下に戻り、ヘレンに上の様子を伝えます。カレンは怪我をしており横になっています。
トムはテレビが見つかったと下に知らせるので、夫妻は一時的に上に上がります。
その間、ジュディがカレンの面倒を見ることにしました。

TVを見た彼等は驚くべき報道を見ました。
死者が生き返って人間を襲っているというのです。あの死者のような暴徒はゾンビだったのです。
原因は不明ですが、金星から帰還した衛星の放射線の影響ではないかと疑われているようです。
また避難所が用意されたので、そこに移動するよう指示が出ていました。

ハリーがぶつぶつ言っていますが、彼等は近くの避難所を目指して移動する方法を検討することにします。
まずは庭にあるガススタンドの鍵をどうにかしないとなりません。
ヘレンとハリーは険悪になってますね。

TVでは更に専門家の報告が入り、ゾンビに噛まれた者もゾンビになってしまうと言及しています。
被害者の遺体を解剖しようとしていた所、ゾンビになって甦ったということです。
被害者は死亡後、数分でゾンビに生まれ変わってしまうとも言われていました。
したがって被害者の遺体は速やかに焼き払う必要があります。

ベンはカレンの怪我の原因を訪ねますが、ヘレンは言葉を濁します。
ヘレンはジュディと交代してカレンの容体を見ることになりました。

ガススタンドの鍵は地下で見つかったので、ベンが脱出するための作戦を考えました。
・火炎瓶を沢山作って、2階からゾンビに投げ、怯んでいる隙にトラックにガスを入れる。
・入り口の近くにトラックを寄せて脱出する。
というものです。運転は一番うまいトムがすることにしました。
ベンとトムでトラックに向かい、ハリーが火炎瓶担当です。
女子供はその間、地下に避難して待ちます。

ジュディはトムと二人で話をし、彼が行くことに納得できない様子でしたが、トムは説得します。

家を囲むゾンビは増加する一方でした。
いよいよ彼等は作戦を実行することにします。
ジュディはいい娘ですね。バーバラは相変わらず何もしてません。

ベン達は脱出作戦を強行するのですが、失敗してトムとジュディは死亡します。

更にトラックも失います。

ここハラハラしますね!名シーンだと思います。
ただ、ベンがライフルでゾンビを撃つ際に頭部を狙っていないのが残念でした、気が付いてなかったのか。

ショックで呆然とするベンでしたが、松明で牽制しながら家に戻ります。
ハリーはなんとベンの呼びかけを無視して地下に逃げ込もうとしていました。
ベンはドアを蹴破って家に入り、ハリーと目が合います。
ハリーのクソ野郎ぶりがまた炸裂してしまいました。

感想

これはなかなか面白いし、良作だと思います。古い映画なのですが、それなりに怖いです。

ロメロさんの記念すべきゾンビ映画第一作であり、彼のゾンビ定義である
・ノロノロ動く
・噛まれたらゾンビになる
・知能は低く本能で動く
・頭部を破壊されると動かなくなる
の元祖で、今後の作品にもこの設定が使われるようになりますね
(一部、見直しなども入りますが)
ただ、最初にバーバラを襲ったゾンビはジョージを無視したり、走ったり、道具を使ったりしていました。
これは恐らく「正体不明の汚いおっさんが襲ってきた」という恐怖を強調したかったためだろうと解釈しています。
冒頭の怖さは確かにすごかったと思います。

家で籠城した人々は社会の縮図のようなものを形成するのですが、バーバラが実に中途半端だと感じました。
ポジション的には「唯一の身内を殺害された被害者で少しおかしくなっている女」というのはわかるのです。
私だったらはバーバラの立場であってもハリーかトムのように行動するのではないかと思います。
現に彼女は前半でベンの手伝いをできないながらもしていましたので、ちょっとおかしいなあと思いました。
少しおかしくなったのであればもっと狂人的な面を強調すれば面白かったのになあと思います。
彼女は見ていてイライラするだけです。
何もしないキャラはヘレンも同じなのですが、彼女はカレンの看病という大義名分がありますしね。
バーバラはラスト間際のからみで必要なのはわかるのですが、行動面では共感できないなあと思いました。

私はこんな状況だったらきっとジュディかトムのように行動するだろうなと思いました。そうなると爆死ですが。
ベンのようにはなれないし、ハリーにもなれないと感じました。
ただハリー要素とベン要素はちょっと含む行動になるのかなーと思います。

ちょっとネタバレ気味ですが、ラストは救いがないので、そういうのが嫌いな人にはお勧めできません。
面白い映画ですので、堅いことを言わずに暇つぶしに話半分に見るのもいいと思います。
リメイクがあるのですが、私はそっちの方が好きだったりします。

私はこの映画は好きです。

ラストまで(ネタバレ)

ベンは急いでドアを釘止めし、ハリーも仕方なく手を貸します。
ベンは釘止めが終わると怒りに任せて何度もハリーを殴りつけます。

ゾンビ達は火が消えたトラックに群がり、トムとジュディを食い漁るのでした。
お食事シーンがあります。

ベンは仕切りなおそうとしてハリーの車の位置を尋ねると1.5Km位だと言います。
バーバラにも尋ねますが、会話になりませんでした。

TVを点けてニュースを見ると各地で続々と自警団が形成されているようです。
ゾンビは頭を撃つか出血多量で倒せるようです。
彼等がTVに集中しているとヒューズが飛び、停電になってしまいました。
軍隊は何をしてるんでしょうか?

家の周囲のゾンビは増える一方で、石などを拾って出入り口を破壊しようとしています。
ベンとハリーは揉めごとを起こし、なんとハリーの腹部を撃ってしまいます。
ベンもひどいと思いました。ただ正当防衛になるんでしょうね。

その後、ハリーとヘレンはゾンビ化したカレンに襲われます。

バーバラもドアをぶち破って現れたジョニーのゾンビに襲われて食われてしまいます。

ゾンビがどんどん家に入ってくるのでベンは地下の方へ後ずさります。
背後からカレンのゾンビに襲われますが、なんとか振りほどき、地下へ逃げ込みました。

ベンはその後、生き残るのですが、自警団にゾンビと勘違いされて射殺されてしまいました。

結局誰も生き残らず残念な結末になりました。
なんだか教訓めいた話のようですが、何が言いたかったのかよくわかりませんでした。
ロメロさんは説教臭いところがあると思っていてそういう所はあまり好きじゃないです。

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