妄想少女にお友達ができました キャット・ピープルの呪い

キャット・ピープルの呪い

少女が猫女と出会うけどひどい目には遭わない話

制作年 1944年
制作国 アメリカ
監督 ロバート・ワイズ/グンター・フォン・フリッチ
脚本 デウィット・ボディーン
上映時間 70分
出演
シモーヌ・シモン
ケント・スミス
ジェーン・ランドルフ

だいたいのあらすじ

前作です。

映画キャット・ピープルのネタバレ紹介と感想です。

エイミー(アン・カーター)は夢見がちな少女で皆と遊んでいても妄想の世界に入ったりしてしまいます。
ということで、同級生たちも、あの子はなんなのさ、という感じで浮いていました。
彼女が蝶々をウフフと追いかけていると男子が点数稼ぎをしようとし、「捕ってあげる!」と帽子で捕まえます。
しかし彼は蝶を握りつぶしてしまったのでマイナスポイントとなり、エイミーにビンタされました。

このキュートですがヘンな娘は実はオリヴァー(ケント・スミス)とアリス(ジェーン・ランドルフ)の一人娘でした。
オリヴァーはエイミーを見ているとイレーナを思い出して心配だ!とこぼし、アリスは、うちが生んだんだからイレーナ関係ねえだろ!とちょっと怒ります。
要するにオリヴァーはエイミーがイレーナのように空想の世界に逃げるようになると心配だと考えているようです。
イレーナは前作のラストで本当に猫女だったと判明したので空想に逃げてはいなかったと思うのですが。

エイミーの誕生日パーティーが開催されることになったのですが、誰も来ませんでした。
電話で聞いてみると誰も招待状を受け取っていないということでした。
召使のエドワード(サー・ランスロ)に招待状出した?と確認するとお嬢さんが出したいと言うのでお任せしました、ということでした。
エイミーは前に「魔法のポスト」のお話しを聞いたので木のウロに招待状を投函していました。
オリヴァーは「リアルポストに出さないとお友達来ないよ」とエイミーに教え、まあ仕方ないと4人で盛り上がることにしました。
エイミーは誕生日の願い事として「パパが喜ぶいい子になる」と発表し、オリヴァーを感動させました。

エイミーの友人は誕生日に呼ばれなかったのでエイミーを嘘松呼ばわりして仲間外れにして逃げてしまいます。
やっぱ同性は厳しいですね。女の敵は女
招待状は出したもん!(木だけど)とエイミーが友人の後を追うと、近所で「魔女の家」と呼ばれている屋敷の二階から女性の声に呼ばれます。
エイミーが庭にお邪魔して近づいてみると、二階の人物はハンカチに包まれた指輪を投げました。
彼女が指輪を拾い上げると家の中から気難しそうな女性(エリザベス・ラッセル)が現れてハンカチを回収しました。
エドワードに指輪を見せると、願いの指輪かもしれませんねーと楽しいことを言ってくれます。

エイミーはお友達が遊んでくれなかったとオリヴァーに相談し、誕生日の件だったら仕方ないねーと言われます。
オリヴァーにちゃんと追いかけて事情を説明した?と聞かれたエイミーは「追いかけたけど、途中で声を掛けられて…」と指輪の話をしようとします。
しかしオリヴァーはそれを聞いて嘘吐くな!と怒り出し、エイミーは泣きそうになります。
そこにアリスが割り込んで来て、そんな言い方しなくても!、いや、お前は子供に甘すぎる!と言い争いになったりしました。

エイミーは庭で指輪に「お友達が欲しい」と願いました。
すると彼女にしか見えないお友達が現れたようで、二人で楽しく遊び、歌を教わったりしたようです。
これはちょっと庭が暗くなったりしただけでエイミーにしか見えないです。
その夜、アリスはエイミーの指輪に気付き、知らない人に物を貰ってはダメよ!と窘めました。
アリスは明日、エドワードと一緒に指輪は返そうねー、とエイミーを諭しました。

エイミーはエドワードが忙しいということだったので、一人で指輪を返しに行きます。
ドアをノックするとあの気難しい顔をした女性が出迎えてくれましたが、エイミーは本人に返したいと告げました。
女性は彼女を居間に座らせると、地下に消え、間もなくジュリア(ジュリア・ディーン)という老婆が現れます。
出迎えてくれた女性は彼女の娘でバーバラといい、ジュリアは元女優だそうで、エキセントリックな服装をしています。
ジュリアはどうも様子がおかしくバーバラをスパイ扱いしたりして、指輪を返すと言っても受け取ってくれません。
彼女はお茶でもどうぞ、とエイミーにお茶を勧め、有名なスリーピー・ホロウの首なし男の話を始めます。

ジュリアは女優だけあって、凄い熱演をして冒頭を語り始め、エイミーも面白そう!と惹きつけられます。
そこにエドワードが迎えに来ますが、彼はアリスに「エイミーを一人で行かせちゃダメじゃない」と言われて来たのです。
しかしエイミーはお話が面白そうだったので、エドワードを待たせて粘り、ジュリアは熱演します。
要するに首なし男が馬で人を攫い、攫われた人は一生、馬から降りられないのですが、攫う部分を怖い顔で熱演します。
エドワードはさあ、帰りますよ!とエイミーの手を引き、エイミーは別れ際にジュリアにご挨拶しました。
ジュリアの顔が怖いです。

帰り道にエドワードは「あの家にどうしても行きたくなったら、私と一緒に行きましょう。一人はダメですよ」とエイミーと約束します。

やはりジュリアはイカレているようで、バーバラの私は娘だという訴えに娘は6歳で死んだ、お前はスパイ!と答えています。

その夜、首なし男の話を思い出して眠れなくなったエイミーは友達を呼び、歌を歌ってもらい眠りに落ちます。
これはやはり幽霊みたいなの見てたんでしょうか?
次の日、イレーナの写真を見付けたエイミーはアリスにこれはイレーナだと教えてもらいます。
エイミーが庭に出てイレーナの名前を呼ぶとイレーナ(シモーヌ・シモン)が現れ、エイミーの友達になってくれました。
彼女は暗くて平和な所から来たそうで、自分の存在は内緒にしてね、と念押ししました。

イレーナはいつも優しくエイミーに数字を教えてくれたり、おままごとに付き合ってくれたりしました。
エイミーはイレーナの分もクリスマスプレゼントを用意しました。
クリスマスの聖歌隊が家を周っており、オリヴァーの家にもやって来ます。
エイミーは聖歌隊の歌に合わせて庭で歌うイレーナに可愛いブローチのプレゼントを渡し、イレーナはお礼に光のマジックを見せてくれます。

エイミーはエドワードと共にジュリアを訪ね、プレゼントの指輪を渡します。
ジュリアはバーバラからもプレゼントをもらったようですが、無視しているようです。
なんだかバーバラは凄く可哀想です。

オリヴァーとイレーナが一緒に映っている写真を見付けたエイミーはパパも友達と知り合いなの?と尋ねます。
エイミーは逆に彼女はどこかに居るのか?と質問され、いつもお庭にいると言い、オリヴァーを案内します。
オリヴァーには当然見えないのですが、イレーナは木の下にいるのでエイミーはいると言って譲りません。
イレーナはエイミーが叱られると思ったのか、指を口に当てていましたが、嘘を吐くな!とオリヴァーに迫られても、エイミーはいる!と言い張りました。
オリヴァーは部屋にエイミーを閉じ込めてしまいました。

オリヴァーは家に来ていたエイミーの担任先生から子供は空想の世界で友人を作るものだから、あまり気にしない方がいいのでは?とアドバイスされます。
彼は前妻のイレーナは空想の世界を信じ込み、最後は男を殺害して自殺した、娘にはそんな風になって欲しくない!と打ち明けました。

感想

これは普通です。
色んなものが見える少女と過去のある両親の葛藤みたいな感じです。
そんなにドロドロしたものではなく明るい話です。
歌が良く挿入される映画で、ミュージカル風です。
エドワードの仕事中に歌ってた陽気な歌とエイミーが教わった挿入歌が良かったです。

時間が短いのでなかなか忙しいです。

前作はイレーナの妄想ではなく、彼女は猫女だった!って流れで終わったような気がしていました。
でも今作だと妄想になっているようで良く分からなくなってしまいました。

エイミーは空想壁があるということですが、これは幽霊が見えていたということみたいです。
でも空想とも取れるっみたいで、ご想像にお任せしますということのようです。
友人が霊だと仮定すると、エイミーの最初のお友達は誰だったんでしょうか?
ちょっと私には読み取れなかったんですが、まだ姿が見えない状態のイレーナだった?
エイミーは素直だし、明るいしいい子だと思います。エプロンスカート着てたりして衣装がカワイイですね。

アリスの人はたまにキッドマンさんに見えました。

ラストまで(ネタバレ)

部屋でしくしくと泣いているエイミーの所にイレーナが現れ、優しく撫でながら、お別れしないといけないと告げます。
エイミーは私も連れて行ってと泣きながら追いますが、イレーナは姿を消しました。
イレーナは一緒にいるとエイミーのためにならないと考えたのでしょうか。
エイミーは庭にイレーナの姿を求めますが、やはり見当たらず、外に出てしまいました。

担任先生はオリヴァーにエイミーの言うことを理解して友人になってやることが大切ですと説きます。
エイミーの様子を見に行ったオリヴァーは彼女がいないと気付き、大騒ぎになりました。
警察も動員され、彼女の行方を追うことになります。

エイミーはその後、捜索の犬の声を怖がり、ジュリアの家に逃げ込みます。
ジュリアはスぺランカー体質だったようで、二階に上がる際に心臓発作を起こして亡くなります。
バーバラはジュリアの相手で神経が参っており、ジュリアが死亡したことで、この小娘を抹殺しよう!と落ち着いてしまいます。
怖い顔で迫るバーバラを見たエイミーは友達を呼び出します。

するとバーバラの姿にイレーナが重なり、エイミーはバーバラに「私の友達」と笑顔で抱きつきます。
バーバラは毒気を抜かれた恰好になり、エイミーを抱きしめて自室へと去りました。
この辺がホラー的な要素でしょうか。エイミーが自分から友達作れるようになったという成長的なこともあるんでしょうか?
オリヴァー達が迎えに来て、エイミーは無事に家に帰ります。

オリヴァーは今まで信じてやれなくてごめん!パパも友達だから!とエイミーに謝ります。
まだイレーナは庭にいる?と尋ねるとエイミーはいるわ、と答えます。
オリヴァーはパパにも見えるよ!と言ってエイミーを抱きしめると家に入って行きました、

木の下のイレーナは二人を微笑みながら見送り、そっと消えて行きました。

結局、エミリーが見ていたのは何だったのか良く分かりませんが、いい話ですね。ちょっと感動しました。