オリジナルより救いあります ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト

ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学

娘がひどい目に遭ったので復讐する話

制作年 2008年
制作国 アメリカ
監督 デニース・イリアディス
脚本 アダム・アレッカ/ カール・エルスワース
上映時間 114分
出演
トニー・ゴールドウィン
モニカ・ポッター
サラ・パクストン

だいたいのあらすじ

これのリメイクです。

映画鮮血の美学のネタバレ紹介と感想です。

凶悪版クルーグ(ギャレット・ディラハント)を護送中だった警察車両が踏切待ちをしていると横から車両が突っ込んで来ました。
車両にはクルーグの恋人セイディと弟のフランシスが乗っており、彼等はクルーグを連れ去ります。
警察車両に乗っていた警官の一人は射殺され、もう一人も金品を奪われた後に首を折られて死亡しました。

医師のジョン(トニー・ゴールドウィン)は休暇をのんびり過ごそうと一家で湖畔の別荘にやって来ます。
一家は教師である妻エマ(モニカ・ポッター)と娘のメアリー(サラ・パクストン)の三人家族です。
夫妻はお疲れなので少しゆっくりしますが、メアリーはゲストハウスを占拠し早速、湖でバシャバシャ泳ぎます。
メアリーはシャークナイトに出てましたね。

メアリーは近所に住む友人のペイジに会いに行きたいと言い、エマは反対します。
ジョンがメアリーに車のキーを投げてやり、小遣いも与えて外出を許可すると、エマも渋々従います。
エマはメアリーに必ず電話するように約束させました。

メアリーは久しぶりにペイジに会って会話が盛り上がります。ペイジはマリファナを良く吸っているようです。
ペイジのバイト先の雑貨屋にジャスティン(スペンサー・トリート・クラーク)という暗い感じの青年が客として現れます。
彼は煙草を求めますが、身分証が無いので購入できず、モーテルにマリファナがあるから交換してくれないかと持ち掛けます。
ペイジは話に乗ることにして煙草を提供してやり、ジャスティンは血のついた札を隠すと支払いを済ませます。
ペイジはちょっと悪友ですね。

ペイジとメアリーはジャスティンが父と滞在するモーテルにメアリーの車でマリファナを受け取りに行きます。
メアリーは駐車場の車の中でペイジを待ちますが、なかなか戻って来ません。
しびれを切らしたメアリーは家に電話しようとしますが、携帯は圏外でした。
メアリーが仕方なくジャスティンの部屋に乗り込んでいくとペイジはジャスティンとマリファナを吸ってグダグダになっていました。
彼女はエマからの電話に今日は泊まると返答して一緒にマリファナを吸います。
メアリーの兄ベンは1年前に亡くなったということです。
ダメですね。こいつらは。

しばらくグダグダしているとクルーグ達がモーテルに戻って来ました。
なんとジャスティンはクルーグの息子だったのです。
クルーグは新聞の一面に顔写真が載ってしまったので、逃走する必要がありました。
メアリー達は見なかったことにするから見逃してくれとクルーグに懇願します。
彼等はメアリーの車を奪うことにし、メアリー達を人質にすることにしますが、ペイジは隙を見てトイレに立て籠もります。
ジャスティンは割と普通の子ですが、父親には逆らえないようです。

しかしドアをぶち破ったフランシスにペイジは暴行を受けて気絶します。
メアリーとペイジの携帯はフランシスに破壊されてしまいました。

メアリー達は車で連れ去られ、後部座席に座らされた彼女達はフランシスとセイディに挟まれ、逃げ場はありません。
クルーグ達は山を越えて国道へ向かっており、車は山道を上って行きます。
メアリーは隙を見てシガーソケットを点火しセイディーの顔に押し付け、脱出を図ります。
その騒ぎでクルーグはハンドル操作を誤り、車は木に激突し走行不能になります。

フランシスは鼻が折れ、セイディはシガーソケットで額に火傷を負います。
ブチ切れた彼等はメアリーに暴行し、その隙にペイジは逃走を図りますが、捕まって連れ戻されます。
ペイジはメアリーがレイプされそうになっているのを見て、クルーグを挑発したため、刺殺されます。
ペイジは結構頑張ったのですが、足をくじいてしまい、捕まってしまいました。
お腹刺されてるので相当苦しかったと思います。自業自得な面もありますが、あんまりですね。

メアリーはクルーグにレイプされますが、石で彼を殴りつけて湖に飛び込んで得意の泳ぎで逃走します。
しかし、遊泳中に拳銃で撃たれてしまい、力尽きてしまいました。
レイプ中にメアリーが身に着けていたベンの形見のネックレスをジャスティンが拾い上げています。

激しい雨が降り出し、クルーグ達は徒歩で山を越えようと出発します。

クルーグ達は事故に遭ったと嘘を吐き、ジョンの別荘のドアを叩きます。
ジョンは彼等を上げてやり、フランシスの鼻の応急処置をしてやります。
クルーグは病院まで車で送ってくれないかと持ち掛けますが、ジョンは娘が乗って行ったので無理だと答えます。
これで予備の車があったらこの夫婦は殺されていたかもしれないですね。

クルーグは電話を借りて何やら連絡しようとし、ジョンがフランシスの鼻を縫合してやっていると雷が落ちて停電してしまいます。
ジョンは発電機を動かしに行き、戻って来ます。
発電機が動き出し、電気が点くようになったので、ジョンはフランシスの鼻を縫合してやります。

なんとメアリーは生きており、瀕死の状態で土砂降りの雨の中、湖を泳ぎ切り、別荘のボート小屋へ向かっていました。

ジョンの別荘の電話は不通になってしまったので、クルーグ達にゲストハウスに泊まってはどうかとジョンは言います。
クルーグ達はやんわりと辞退し、トイレを借りたジャスティンはキッチンにメアリーの写真が飾ってあるのを発見しました。
ジャスティンはこの親切な夫婦がメアリーの両親だと知り、めまいを起こしてエマに助け起こされます。
彼はトイレの中で良心の呵責に苦しみ、キッチンのカップにベンの形見のネックレスをそっと巻きつけます。
ジャスティンはメアリーの事をクルーグ達には内緒にします。

クルーグ達はゲストハウスに泊まることになり、エマに案内してもらいます。
エマは何となくこの連中から嫌な気配を感じ取り、若干恐れを抱き、一通りの設備の説明をすると別荘に引き揚げます。
別荘に戻るエマの背後から瀕死のメアリーが湖から這い上がっていました。
メアリー凄い根性です。

ジョンはポーチで物音がしたのでエマと共に見に出ると、ポーチで瀕死のメアリーが倒れているのを発見します!
ジョンはメアリーを担ぎこみ、必死の蘇生措置を行います。
エマはキッチンのカップに巻きついたベンのネックレスを発見し、メアリーの状態からクルーグ達が怪しいとピンと来ます。
メアリーを治療していたジョンは彼女がレイプされたことを悟ります。
これは親としてやりきれないですよね。

メアリーは何とか一命を取り留めますが、病院へ運ばないと危険な状態です。
ジョンはエマからネックレスの事を聞き、必要であればクルーグ達と戦うことを決意します。
あくまでも最優先事項はメアリーの輸送であり、車が無いのでボートで運ぶことにします。

その頃、ジャスティンはクルーグの拳銃をこっそりと盗んで携帯していました。

ジョンはボートの準備を始めますが、キーが無いことに気付きます。
夫妻は手分けしてキーを探しますが、エマがキッチンを探しているとビールを求めてフランシスが現れます。
エマは冷蔵庫のメアリーの写真を発見されないように剥がし、フランシスのワインを振る舞ってやります。
フランシスはジャグジーを使いたいと言い出し、途中に寝かされているメアリーを遭遇してしまいます。
エマは驚いている彼の背後から忍び寄り、ワインの瓶で後頭部を殴りつけ、更に包丁で胸を刺します。

フランシスはまだ生きており、エマと揉み合いになりますが、ジョンがハンマーを手に駆けつけます。
夫妻は苦戦しながらも協力プレイでフランシスの顔をシンクに浸けた後、シンクのミキサーで手を砕き、ハンマーを頭部に刺して止めを刺します。
ちょっとグロいです。

夫妻の中ではもうこうなったら全員殺ってやろうという暗黙の了解ができたようです。
ボートの鍵もゲストハウスにあるようです。

感想

これは普通です。
リメイク作品なのですが、元作品よりは親切になっています。
二部構成っぽくなっており、前半が事件パートで後半が復讐パートです。
夫妻がゲストハウスに侵入する辺りからが盛り上がりポイントです。

こちらの方が丁寧に作ってありますが、突き抜けっぷりは前作の方が上だと思います。
しかしなぜウェス・クレイブンさんは巨匠のように扱われているのかは最大のナゾです。
女性陣は皆さん、美人ですね。エマも綺麗です。
ジョンは意外と戦闘力高そうなので、ハラハラ感が少なそうでしたが、苦戦するシーンを入れることで工夫してるみたいです。
登場人物ではジョンが一番好きでした。

ちょっと長いですが、暇つぶしに見るのにはいいかもしれません。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

ジョンとエマはゲストハウスに潜入し、2階に上がって様子を窺いますが、ジャスティンに気付かれます。
ジャスティンはクルーグとセイディが寝ているベッドの横に座り込んでいます。
彼は夫妻に銃を向けますが、すぐに銃を渡すような素振りを見せます。
ジョンは静かにジャスティンに近付くと、銃を受け取ります。
エマは包丁などで武装しています。

ジョンが弾を込めるとセイディが目覚めたので、発砲してしまい、セイディは肩を撃たれます。
クルーグも目覚めて、ドアを閉めたので、エマは閉めだされます。
セイディは孤立したジョンに凄い勢いで襲い掛かりました。

クルーグはベッドを剥がして投げつけ、窓を破って2階から飛び出します。
ジョンは彼を仕留めようとしますが、別荘に逃走され、セイディは小部屋に立て籠もります。
別荘に逃走したクルーグはフランシスが殺害されたことを知ります。
サービスあります。

セイディはドアをぶち破って突入して来たジョンを相手に無茶苦茶に暴れます。
ジョンは大苦戦しますが、ジャスティンが加勢したので隙が出来たのでセイディ壁に叩きつけます。
そこに拳銃を拾ったエマが飛び込んで来てセイディをヘッドショットで殺害しました。

エマはゲストハウスでボートの鍵を探しているとジャスティンと向き合います。
ジャスティンが鍵を探すことになり、彼女はメアリーを乗せたボートを出す準備をし始めます。

ジョンはクルーグを追って別荘へ突入します。
クルーグは財布等から夫妻がメアリーの両親であることに気付いたようです。
ジョンはクルーグを発見できずに挑発し、2人が会話したことでクルーグは2階に潜んでいるということがわかります。
ジョンは2階へ向かい、クルーグは窓から様子を窺い、エマがボートの準備をしているのに気付きます。

ジョンがクルーグの潜伏する部屋に忍び寄ると窓が開け放たれていました。
彼はてっきりクルーグがエマの元へ向かったと思い込みますが、クルーグは背後から襲い掛かって来ました。
こうなるとクルーグが優勢でジョンは一方的にやられてしまいます。
ジョンは2階から階下に落とされ、クルーグにいたぶられて床に倒された際に倒れたスタンドの中から鍵を見付けます。
クルーグは倒れたジョンにメアリーを凌辱した際の様子を語りだします。

ジョンは隙を見てテーブルをクルーグに叩きつけますが、やはり一方的にやられます。
彼はクルーグに首を絞められて落とされますが、ジャスティンが背後から現れてクルーグに銃を突き付けます。

クルーグはジャスティンを説得しようとしますが、無理だと気付き、彼の胸を持っていた銛で突きます。
そこにエマが突入し、消火器をクルーグに浴びせ、復活したジョンと協力プレイで頭を殴りつけます。
クルーグは倒れて動かなくなり、ジョンが脈を取ります。

外は明るくなっており、夫妻はメアリーをボートで病院に搬送します。
瀕死だったジャスティンも夫妻に保護され、ボートに同乗しています。

ジョンはクルーグに薬を打ち、首から下を動かいようにしていました。
復讐の鬼と化したジョンはクルーグの頭を電子レンジに突っ込み爆発させてしまいました。

エンドロールで終了です。

レンジってドア閉めないと動作しないような気がするのですが。
フルチさんばりの頭部爆発シーンでした。

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