展開に疑問が多かったです カル

カル

切リ刻マレタ死体ガ、愛ヲ語リ謎ハ六ツノ殺人デ完結スル。

制作年 1999年
制作国 韓国
監督 チャン・ユニョン
脚本 コン・スチャン/イン・ウナ/シム・ヘオン/キム・ウンジョン/チャン・ユニョン
上映時間 118分
出演
ハン・ソッキュ
シム・ウナ
ヨム・ジョンア

だいたいのあらすじ

ソウル 1999年
どこかの702号室に男が入って行きます。
その後、男の遺体が解体されており、作業者はまるで手術でもするように淡々と解体しています。
男の血液はバケツにずっと流されており、やがて男は解体され遺体は黒ビニールに詰められ車でどこかに運ばれて行きました。
この被害者の男は後に分かりますが、ヒョンスンです。

チョ刑事(ハン・ソッキュ)は何らかの事件でお金を受け取った疑惑があるようで、身内に取り調べを受けていました。
そんなチョはマンションから少年が転落死した事件の現場に駆けつけます。
少年の袖のボタンが片方取れていたので、チョは付いていたボタンも取り、保管します。
少年の弟が言うには兄は何か盗みに関わっていたようです。
チョは過去に誰かの生命維持装置を外す同意書にサインしたようです。韓国はこういうのOKなんですかね?
その後、墓地に花を捧げていました。

男の黒ビニールに包まれたバラバラ死体が発見され、チョは現場に向かいます。
現場にはオ刑事(チャン・ハンソン)が先に到着しており、チョが来たことに驚いています。

男は腕を切断されているので身元が分からず、死後3日程度と推定されます。
なぜか男の足は別人の物で犯人は解剖に精通した人物の可能性が高く、相当な外科手術の腕の持ち主のようです。
死因は出血多量で麻酔で意識を失っている間に解体されて死亡したようです。

どこかのショッピングセンターのエレベーター内でもビニールに包まれたバラバラ死体が発見されました。
警察では同一犯の犯行と判断し、チョが担当することになり、秘密裏に捜査が開始されます。
臭いですぐ気付きそうな気がするのですが、皆は平気でエレベーターに乗ってました。

どこかの廃工場を片付けて捜査本部が設置されました。
チョが生命維持装置を外すのに同意した対象は母親だったようで、最近葬式を上げたようです。

殺人犯が動き出したようで、どこかの702号室が映ります。
早朝のバスケットコートで黒ビニールに包まれたバラバラ死体が発見され、前に発見された男の両腕が移植されていました。
今度の遺体には心臓が見当たらず、身元の特定も難しそうでしたが、歯にインプラント治療を行った痕跡がありました。

チョは犯人がわざと遺体を組み替えていることから今回の被害者の心臓や一連の被害者の身体の一部は次回の犯行時に発見されると予測します。
インプラント治療の痕跡から今回の被害者の身元が特定でき、身元引受人はチェ・スヨンという女性だと判明します。
チョはスヨン(シム・ウナ)を呼び出し、被害者の遺体を見てもらうことにします。

被害者は果たしてスヨンの知り合いのジュンヒョンという名でしたが、彼女は自分が身元引受人であることを知らなかったようです。
チョはスヨンにエレベーターの監視カメラに映っていた犯人らしき人物の映像を見せ、オが別室で彼女の挙動を監視しています。
ビデオには犯人の体型程度しか映っていなかったのでスヨンは心当たりは無いと答えました。
チョは続いて被害者の写真を見せて心当たりが無いか尋ねると彼女は固まります。
スヨンは全て自分の知人であると答えました。

捜査を進めていくと、殺害されていたのはスヨンと付き合っていた男ばかりで付き合った順に殺害されているようです。
最初の犠牲者はウジンという画家、2番目はヒョンスンという妻子持ちのバイオリニスト、3番目はジュンヒョンで大学教授でした。
彼等は直接の知り合いではなく、3人がお互いを知ることは無いということです。

スヨンの勤務先の博物館に張り込んでいた刑事は電話を盗聴しており、スヨンはほとんど話さないと言います。
電話の内容からスンミンという女性とギヨンという男性がスヨンと交流関係にあると突き止めます。
チョとオはスヨンの家の前でスンミン(ヨム・ジョンア)と出会います。
そのままスヨンを待ち、情報を聞くことにします。
チョは「3人共愛していたのか?」、「ヒョンスンと不倫関係にあったことはジュンヒョンは知っていたのか?」等と質問します。
ずけずけと質問され、スヨンは顔を強張らし、オがとりなします。
スヨンと3人の被害者の関係を知っていたのはスンミンとギヨンだけのようです。
スンミンは医者の卵だということです。
ジュンヒョンはヒョンスンとスヨンの関係は知っていたようです。

遺体からは高価な防腐剤が見つかりました。チョはスンミンにスヨンの話を聞きます。
彼女とスヨンは同じ高校に通っていたそうですが、特に親しくは無く、自殺未遂をしてスンミンの病院に担ぎ込まれたそうです。
ギヨンはスヨンの大学の同級生ですが、スヨンにストーカーのように付き纏っているようです。。

チョはスヨンをずっと尾行し、スヨンはそれに気付き、わざとチョの眼に付くようにわざわざ店員を呼んでCDを選びます。
チョがそのCDを買おうとするとスヨンが話しかけてきます。
スヨンの買ったCDはメンデルスゾーンの無言歌集だったようです。

スヨンは車の中でチョと話し、過去の事は思い出したくないと告げ、私が信じられるのはあなただけだと打ち明けます。

オの捜査でギヨンが例の防腐剤を購入したという事が分かり、取り調べを行うことになりました。
ギヨンはスヨンが渡仏した際に後を追うように渡仏しており、フランスでは解剖学を学んでいました。
彼は非常に不遜な態度の人物で、取調室のカメラの存在に気付いているように不敵にカメラを見つめます。
ギヨンは防腐剤は標本や剥製を作るために買ったと言い張り、弁護士を呼ぶように依頼します。

チョとオはスヨンの家に何者かが忍び込んだという情報を受けて駆けつけます。
スヨンは気を失い病院に搬送され、侵入者は窓から逃走し現場には27㎝位の運動靴の跡がありました。
署からの電話連絡があり、チョはギヨンを開放しました。
スヨンは病院で眠っており、スンミンが付き添い、チョは話を聞くことはできませんでした。

ギヨンは誰かの電話に呼び出されて部屋を出て行きます。
チョはスヨンの部屋で盗撮用のカメラを見付け、ギヨンの家に部下を率いて乗り込みます。
しかしギヨンは居らず、メモには702と書かれていました。
ギヨンの部屋の冷蔵庫にはジュンヒョンの心臓が保管されていました。

スヨンはスンミンに退院させられ、山荘に身を隠していましたが、チョ達が迎えに行き、チョの自宅に保護されました。
スヨンはチョの自宅で母親の遺影を目撃します。
チョは眠っているスヨンを起こさないように、拳銃を引き出しに入れてメモを残して仕事に行きます。
チョ達がなぜ山荘の場所を知ったのか謎です。刑事が自宅に関係者を匿うのってありなんでしょうか?
拳銃を預けるとか考えられないと思います。私は凄くこのスヨンが怪しい気がしているのですが。

オはどこかの電器店らしき所でギヨンの情報を聞き込みます。

犯人らしき人物が黒コートに軍手をしてどこかのアトリエらしき所に入って行き、ビデオを再生しています。
ビデオには何から袋を被せられた人物のようなものが映りました。

チョはギヨンの車を発見し、オに電話連絡します。
社内のバッグにはハンディカメラが入っていました。
チョがなぜここに行き着いたのかサッパリ分かりませんでした。

チョがたどり着いた先は先ほど犯人が入って行ったアトリエのような建物でした。
室内の壁にはスヨンの写真が所狭しと貼り付けられています。

チョがアトリエ内を見回っている際に犯人らしき人物はアトリエの外門に鍵を掛けています。
チョはビデオが停止されて大写しになっているのを発見し、再生します。
ビデオには猿ぐつわを噛まされ、拘束されて解剖台に乗るギヨンの姿が映っていました。
カメラにはスヨンと誰かが向かい合っているポラロイド写真が大写しになり、ギヨンに麻酔が施されます。
軍手をした犯人らしき人物はギヨンをバラバラに解剖してしまいました。

玄関の方の物音に気付いたチョは急いでそちらに向かいますが、自分が閉じ込められたことに気付きます。
ドアを蹴破って脱出すると車が突っ込んで来て襲われ、怪我を負いますが、車はなぜか止めを刺さずに去って行きます。

チョの所に駆けつけたオはギヨンがスヨンを隠し撮りしていた事を犯人はなぜ知ったのだろうと考えをぶつけます。
犯人はスヨンのことを熟知している人物で、チョが拳銃を携帯していないことを知っていたとオは判断します。
このアトリエの所有者はギヨンでした。

急いで自宅に戻ったチョでしたが、スヨンは不在で拳銃は引き出しに入ったままでした。
そこに買い物から帰ったスヨンが戻って来たので、お前危険なの自覚してるか?とチョは声を荒げます。
スヨンは拳銃の使い方も知らないので、持っていても意味が無いと答えます。
チョは犯人がスヨンのことを熟知しているのに、スヨンが被害者の手掛かりをサッパリ思い出さないので口論になります。
スヨンは「じゃあ私が犯人ね!」と言いますが、チョは「そう思ってたら銃は渡さない」と怒鳴ります。

2人は落ち着いて話をし始め、スヨンはギヨンは拒絶されると燃えるタイプでパリにいた時は専攻まで変えて付き纏ってきたと言います。
スヨンはチョに拳銃の使い方を教えてもらいました。

高速道路の路上にバラバラ遺体の入った黒ビニールが置かれており、トラックが踏みつけたことで中の血が高架下に飛び散ります。
高架下を走っていた車は血のせいで視界を奪われてハンドル操作を誤り、玉突き事故が発生します。
この事で秘密にしていた連続殺人の件がマスコミに知れ渡ってしまいます。

チョはギヨンの部屋の冷蔵庫に入っていた心臓は次はギヨンだという犯人の予告ではないかと考えます。
従って彼の考えではギヨンの頭を受け取った人物が次の被害者になるだろうということです。
しかし今までに被害者宅で遺体の一部が発見された形跡は無いわけですが。

チョは捜査本部でうたた寝し、エレベーターを捜査していると天井から溢れた血をドバーッと浴びるという悪夢を見ます。

ジュンヒョン達を包んでいた黒ビニールからは炭の粉が発見されたそうです。
炭の粉が木炭ではないかと考えたチョ達は画材店を調べることにします。
オはスヨンの父ヨンフンは画家で犯人に関係する画材店から画材を購入していたということを知ります。
ここも唐突なのですが、デッサンに木炭を使うことから思いついたのでしょうか?被害者のウジンは画家なので。

チョはスヨンに画材店のことを尋ねると彼女は一瞬、動きを止めますが、知らないと答えます。
スヨンが最後に父ヨンフンに会ったのは渡仏する前で、その後5年間は音信不通だそうです。
ヨンフンはスヨンを溺愛していたようで、チョは彼女にヨンフンとの関係を尋ねますが、彼女は「事件とは関係ないでしょ」と珍しく声を荒げます。
チョは殺人現場から画材店の包みが発見されたことを告げ、ヨンフンのことを話して欲しいと懇願しました。

スヨンは少女の頃にヨンフンから性的虐待を受けており、彼のことは思い出したくないようです。
過去、彼女はヨンフンのアトリエを無茶苦茶にしたことがあるようです。
そこにはギヨンのアトリエに置いてあったスヨンの絵が飾ってありました。
その後、スヨンはソウルを離れ、ヨンフンとの縁を切ったのだそうです。

ヨンフンのことを思い出してうなされるスヨンにチョは添い寝してやりました。
ますますチョは深みにはまっているような気がします。

チョが車に乗り込もうとすると、座席にギヨンの生首が置いてありました。
彼は驚きますが、エンジンを掛けて逃走しようとした車があったので追いかけます。
しかし追いつけず、犯人は白昼堂々、逃走してしまいました。
チョの推理通りなら次の被害者はチョということになりますね。
現場に駆け付けたオはチョに用心するように告げ、拳銃を手渡しました。

感想

これはまあまあ面白いと思います。
忙しい映画で場面もコロコロ変わるのと説明不足の部分が多いので、情報を整理しながら見ないとなりませんね。
なので気楽に見られる映画ではないと思います。
時間は長めですが、ダラダラはしてないので、眠くなることは無かったです。

シーンがかなり飛び飛びになるので、推理物を期待すると肩透かしを食らいます。
お話はまあまあ面白いと思いますが、「なぜそこに行き着くのかしら?」と首をかしげる場面が多いです。
なんだか、わざと小難しくしてるだけなのかなあと邪推してしまいました。

全体的に暗めの映像が多く、セブンに近い感じがします。
この辺の演出はなかなか雰囲気があっていいと思いますし、全体的に演出は良いと思います。

冒頭にチョが汚職に関わった映像があるのですが、その後は言及されていません。
私はチョはお金を故意に受け取っていたと考えています。

役者さんの演技は皆さん上手いと思います。特に表現豊かなチョと無表情のスヨンは良かったです。
後半では心を許したのかスヨンは感情を出すようになりますが、殆ど笑いません。
私はオ刑事がお気に入りで、チョも汚職刑事ですがカッコいいと思います。
この作品は笑顔が無く、笑顔を浮かべるのはオ刑事とスンミン位のような気がします。

結局、最後まで見ても謎が多い作品で、自分で好きなように解釈するしかなさそうです。
ちょっと長いのが難点ですが、サスペンス物が好きで時間がある方には良いかなあと思います。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

チョとスヨンは何か手掛かりを得られると考え、ヨンフンの家を訪ねます。
壁にはカンビュセスの裁判の絵が掛かっており、またスヨンの写真がベタベタ貼られています。
スヨンの幼少の頃、彼女が性的虐待を受けているのを知った男の子がいたそうです。
彼はスヨンを助けようと、家に火を放って彼女を連れ出そうとするのですが、ヨンフンに見つかり焼死してしまいました。
辛いことばかり思い出すのでスヨンは泣き出してしまいます。
登場人物は皆、スヨンが大好きなんですね。しかし韓国映画って女性を虐待する映画が多いですよね。

オは食事中に電話で呼び出され、絵を売りに来たと聞いて画廊へと出向きます。
どうやら冒頭で転落死した少年の弟が画廊に絵を売りに来たようです。

チョは署に電話してオと連絡を取ろうとしますが、オは外出中でした。
彼は署員にどこかの住所を告げ、誰が所有しているのか調べるように指示します。

オはゲームセンターで遊ぶ転落死した少年の弟を名乗る少年を見付けて声を掛けます。
彼は少年の案内で転落死した少年の現場へ案内され、とうとう702号室に辿り付きます!
少年の転落死は事件に関係があったようです。その建物の702号室が犯行が行われていた部屋です。

いつも侵入していたのでしょう。少年は702号室の鍵をいとも簡単に開けてしまいます。
オは702号室へ入って行き、少年は逃げ出しますが途中で犯人らしき人物とぶつかっています。
中を見回して手術台のような物や血の跡を発見したオはここは犯行現場に違いないと勘づきます。
702号室の壁にもカンビュセスの裁判の絵が飾られていました。

オはかなり真相に迫っていましたが、犯人らしき人物が702号室に入って来ます。
オは室内にあったポラロイド写真を見て驚きの表情を浮かべ、冷凍庫を開けると男性の頭部を発見します。
彼はチョに電話を掛け、ヨンフンの作業場を見付けたと連絡します。
オは続いてヨンフンの首がここにあると知らせますが、犯人にナゾの工作機械で腹を刺されます。
チョは通話が途絶えたので、焦り、オはポラロイド写真をCDプレイヤーに保管します。
オはその後、犯人に首筋をメスで何度も刺されて死亡し、犯人は無言でオの携帯電話を切ります。
犯人はヨンフンの首や白衣等の証拠を持ち去りました。
この犯人はスンミンだと思います。軍手で誤魔化してますが腕が女性の腕に見えますし、体格が華奢です。

携帯の発信からオの居場所が分かり、チョも702号室に入ろうとしますが、上司にこの事件からは手を引けと命令されました。
チョは運ばれて行くオを力なく見守ります。

スヨンはバーで飲むスンミンを迎えに行き、帰りの車の中であなた自殺未遂した時に本当は死にたいと思ってなかったでしょと言われます。
彼女は書置きを残してチョの家から出て行きました。

チョは酒が入っているのかフラフラしながら702号室に現れ、見張りの警官を押しのけて部屋に入って行きます。
彼は血まみれの現場と床に散らばるオの大好物だったピーナッツを見て憤ります。
署でも荒れ放題のチョの前にスヨンが現れたので、彼は捜査チームから外されたと話します。
スヨンは他の警官に事情を聞かれても協力できないと言って去ります。
スヨンが乗っているのは犯人と同じ色の白い車です。

チョは前に調べろと指示していた住所の報告を受け、スンミンがスヨンの隣に住んでいたことを知ります。
またスヨンの家の隣には男の子などは住んでおらず、6人姉妹だったということです。
チョはスンミンの病院に乗り込んで、聞き込みを行い、その姿をスンミンに見られます。
スヨンとスンミンがグルだったような気がしています。

オは犯人の車種の情報を陸運局から取り寄せており、その一つにスンミンが該当していました。

外堀を埋められれつつあるスンミンは荷物をまとめるとバスルームに輸血用の血をぶちまけます。
この行動はナゾですが、恐らくスヨンに対する当てつけ兼警察へのメッセージと勝手に思っています。

その後、家を出たスンミンはスヨンに電話を架けて8時にタワーレコードで会う約束をします。

警察ではスンミンの車が犯行現場にあったカメラと一致したことからスンミンを逮捕しようと動き出します。
チョは移動中の車の中でその情報を聞きました。
彼はスヨンからの留守電でスンミンと8時にタワーレコードで会う約束をしたということを知ります。
チョはパトランプを鳴らして、タワーレコードに急行します。
スヨンは相当の策士だと思います。スンミンも見捨てるつもりなのでしょう。
しかしスンミンが捕まって自供を始めたらどうするつもりなのでしょうか?
タワーレコードはスポンサーか何かですかね?所々に辛ラーメンとか7-11とか入れてきてます。

警察はスンミンの部屋に踏み込み、犯人の衣装やバスルームの血液などを次々に発見します。

スンミンはタワレコ付近の洋服屋さんで黒服から白い服に着替えます。
彼女の足には酷い火傷の跡がありました。
スヨンを発見し、スンミンは背後から肩を叩いて微笑みます。
スヨンを救おうとした少年はスンミンだったようです。
ということはスヨンの脳内世界ではスンミンは男の子ということでしょうか?

チョは渋滞に巻き込まれて車を降りて走ってタワレコに向かいます。
韓国では緊急自動車に誰も道を開けてくれないようです。

スンミンはスヨンにショスタコのジャズ組曲をヘッドフォンで聞かせます。
丁度、チョもタワレコに着いて2人を捜し始めます。
スンミンは険しい表情を浮かべるとバッグの中から金属のナイフのような物を取り出します。
チョは2人に気付いて近づき、スンミンもまたチョの存在に気付いて睨みつけます。
ここでスンミンはスヨンに裏切られたことを知ったようです。

スンミンはチョから目を反らさず、ナイフをスヨンの首に突き付けて人質にします。
チョは彼女に拳銃を突き付け弾丸を装填し睨み合いが続き、スンミンはナイフを握る手に力を込めスヨンの首から血が流れます。
銃声が響き、腹を撃たれたスンミンはその場に崩れ落ち、間もなくショック死します。
しかし発砲したのはチョではなく、スヨンでした。
正当防衛ですね。これも計算済みだったということでしょうか?この女は怖いですね。

チョはスヨンから拳銃を取り、自分で握ります。

直ぐに警察も駆けつけ現場検証が始まります。

オの葬式でチョはスヨンと再会し、彼女はまた渡仏すると言い、チョを一緒に来ないかと誘います。
しかし彼は断り、スヨンは熱帯魚の瓶とチョのデッサンが描かれたノートを渡します。
スヨンは去り際に「ありがとう。残ってくれて。」と言い残しました。

チョは家の水槽に熱帯魚を放つとギヨンの撮ったスヨンの盗撮ビデオを眺めて微笑みます。
すっかり父親の顔ですね。

チョはビデオを見ていてぎょっとし、繰り返し再生してチェックします。
映像の中のスヨンは確かにあの少年の物だったボタンを持っており、引き出しにしまっていました!
チョは慌ててスヨンの部屋をチェックし、自分が保管したボタンと一致することを確認します。
彼女の引き出しには702号室の鍵もありました。

チョは急いで702号室へ向かいます。
転落死した少年は702号室でスヨンが遺体を詰めているのを見て驚いて落ちたようです。
その際、スヨンが少年を助けようとしたか殺そうとしたか分かりませんが、少年の袖を握ったためにボタンが取れたようです。
チョはCDプレイヤーの血痕に気が付き、ポラロイド写真を取り出します。
それはあの山荘で撮影されたもののようで、なんと被害者3人がスヨン、ソンミン、ギヨンと一緒に写っていました。
スヨンは3人は面識が無いと証言していました。

その頃、スヨンは飛行機に搭乗し、フランスへと向かっていました。

チョが山荘に駆けつけて室内を確認するとガラスケース状の水槽内に首の無い継ぎ接ぎの遺体を発見します。
彼は全てスヨンが仕組んだことだったと気付き、愕然とするのでした。
チョが憤って水槽をブチ割ると、男の遺体と共に大量の水が流れました。

機内で隣り合わせた男性に「パリは初めてですか?」と聞かれたスヨンは「ええ」と答えます。

チョはずぶ濡れになりながら山荘から這い出して慟哭します。

エンドロールで終了です。

スヨンは父の虐待が原因で精神を病んでいたようです。
恐らく彼女が作ろうとしていたのは理想の父親だったのかもしれません。
殺害を実行していたのはスンミンとギヨンだと思います。
他の3人を殺害したのはパーツ集めと事件に関与していたかどちらかだと思います。
それにしてもスラスラと都合良く自分を偽れるスヨンにはチョは赤子同然だったのかもしれません。
何の根拠も無くスヨンを犯人だと疑わないし、警察の動きが筒抜けになるわけですから。
 
スヨンは去り際に「家は残して行きます。また戻って来ますから。」と言ってましたが、平気で戻りそうです。
この後、どうなるんでしょうか?ちょっと後味の悪い映画でした。 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする