静かな映画です mute

mute ミュート

喋らない老人がひどい目に遭う話

制作年 2001年
制作国 アメリカ
監督 J・T・ペティ
脚本 J・T・ペティ
上映時間 75分
出演
エドモンド・メルシエ
サラ・インガーソン
アンドリュー・ヒューイット

だいたいのあらすじ

第1章 ヴァージル・マノヴェン老人 愛猫の逃走

森の中の一軒家に老人ヴァージル(エドモンド・メルシエ)が飼い猫と暮らしていました。
なんだか寂しい所で家の前には大きな林道がありますが、新聞配達の少年位しか訪問者がいないようです。
猫はノルウェージェンっぽくて可愛いです。ヴァージルってサンダーバード2号でしたっけ?

ヴァージルはいつもの時間に目覚ましで起きると、起き上がってコーヒーを淹れ、ゆで卵を作ります。
新聞を取りに行き、家に入ろうとすると猫が入れ違いに出て行きました。

ヴァージルは先ほど脱走した猫を連れ戻そうと、鼠のポフポフ音の出るおもちゃで注意を引こうとします。
猫は老人をガン無視して森の奥へと賭けて行ってしまいました。
これはアリスっぽい話でしょうか?なんだかワクワクします。
あっちはメイド服っぽいエプロンドレス着た可憐な少女でこっちは赤いガウン着た頭の薄いお爺ちゃんですが。

第2章 奇妙な二人組との遭遇 恐ろしい事件の発生

困ったことに猫ちゃんはいなくなってしまったので、ヴァージルは森の中をずんずん進んで行きます。
ちょっと出るだけのつもりだったので、右手にはコーヒーカップを持ったままでガウンの下は下着です。
うちのお爺ちゃんもこういう白い全身タイツみたいな下着着てました。

しばらく進むと原っぱのような所に出て、男性と少女が車で何かしています。
少女は車の横で布に包まれた動物の遺体のようなものをいじっています。
ヴァージルは少女と目が合ったので手を振ってみましたが、ガン無視されました。
下着だったので変質者だと思われたのかもしれません。

暫く見ていると男性が少女のいじっていた布に包まれた何かを抱え、少女を連れて徒歩でどこかに向かいます。
暇人のヴァージルは猫ちゃんのことはすっかり忘れ、二人の跡を尾けてみることにしました。

ちょっと進んだ森の中で彼等を見付けますが、なんと中年男性は少女をネックハンギングツリーの要領で絞殺していました。
ヴァージルはビックリしてカップを投げ出して猛ダッシュで逃げ出します。
老人にはダッシュがきついのでゴホゴホと咳き込んだりしますが、何とか休み休み林道まで走ります。

ヴァージルはそこで新聞配達の少年に出会ったので「殺人だ!」と告げました。
しかし少年は回れ右して自転車で去ってしまいました。

第3章 警官が出動する 村人は死体探し

少年が通報してくれたのかは不明ですが、警察がやって来て、ヴァージルはパトカーで家まで送ってもらいました。
その後、なんだか村の人が総出で現場付近を捜索しましたが、見つかったのはヴァージルの猫だけでした。

その夜、ヴァージルはあの殺害現場の夢を見てうなされてしまいます。
朝、起きると彼はクリスマスリースをドアに飾ります。
ヴァージルはプディング等を自作してのんびりと過ごしました。
ヴァージルが段々、可愛く見えてきました。

猫は家には戻らず、庭の付近にいるようです。

第4章 死んでる知人を偶然発見

ある朝、ヴァージルがいつものように新聞を取りに行き、家に戻ろうとすると愛猫が庭にいました。
ヴァージルは早速猫を呼ぶのですが、なぜか猫は逃げ出してしまいました。

ヴァージルは今度は新聞を手に持ったまま猫を捜しに森に入ります。
歩くうちになんだか柔らかい土を踏んだので掘ってみると黄色いロープが出てきたのでポッケにしまいます。
もっと掘ると人の指のようなものが見えてきました。
その直後、あの少女の亡霊に背後から抱きつかれたヴァージルは家に逃げ帰ります。
これはなんなのでしょう?もしかしてヴァージルの幻覚?この映画は意外と難解です。

ヴァージルは家に帰ると早速、警察に通報したので、間もなく警官が駆けつけました。
彼はスコップを手に警官を案内し、掘り返してみますが、またしても何も見つかりませんでした。
警官は2回目なので、ちょっと呆れていましたが、まあ勘違いだろうみたいな感じになり、帰って行きます。
ヴァージルは人と会う時に少しお洒落をするようで、前回も帽子にコート姿でした。

第5章 孤独・老い・狂信 それについて黙考する

年が明けたのでヴァージルは新しいカレンダーを飾り、ツリーに使っていた木を森に戻します。
ヴァージルはボケてきたのか、穴を掘らずに木を戻そうとしており当然、木は立たないので諦めます。
なんだか窓の飾りも汚れてしまって寂しい感じです。木もちょっと枯れています。

ヴァージルはその夜も少女の夢を見ます。
少女は考察された後、黄色いロープで縛られて袋に詰められ、埋められています。
どこかの家のような所で少女が出入りしている姿も見ます。
目覚めた彼は俺は頭がどうかしてきたのではないかと自信が無くなります。

しかしガウンのポッケからあの時の黄色いロープが出てきたので、彼も混乱してしまいます。
ヴァージルは警官を呼び、ロープを渡しますが、警官はあまり相手にしていないようです。

ある朝、警官がポストに何か投函したので、取りに行くと新聞配達の少年と出会います。
ヴァージルは手を振って挨拶しますが、少年はこちらを気味悪そうに見ているだけでした。

警官の投函して行った封筒には介護付き老人ホームの案内状が入っていました。
要するに迷惑だからお前は老人ホームに入れということのようで、ヴァージルは少々、気を悪くします。

第6章 死んだ子供と夢の共有 その中の意外な事実

ヴァージルはその夜も少女の夢を見ます。
前に見たどこかの家のような建物は学校だったようで、他の生徒に混じってあの少女もいました。
男性は学校の中を覗き込んだり、中に入ったりしており、今度ははっきりと顔を見ることができました。

夢のことを考えながら朝食を採るヴァージルでしたが、ふと思う所があったのか、老人ホームの案内状を読み始めます。
そして老人ホームのパンフレットにある建物はあの少女がいた学校にそっくりだということに気付きます。
建物の説明には「聖ギャスパー孤児院・学校」と書いてありました。

第7章 孤児院へ向かう ある牧師の説明

どうしてもあの事件と夢のことや建物のパンフレットとの一致が気になるギャスパーは孤児院に行ってみることにします。
久し振りにカバーを被せてあった車に乗り込み、出発しました。

感想

これは普通です。
これは不思議な映画です。サイレント映画っぽいのです。
一応、台詞はほんの少しあるのですが、殆ど身振り手振りや表情、行動で話を進めて行く感じです。
章立てされており、少し説明が入ります。
なんだかジャンルが良く分からない映画ですが、ラスト付近はちょっとホラーです。

お話はそんなに難しくないので追いやすいのですが、ちょっと見る人の判断に委ねている部分があると思います。
なのであらすじも私の解釈ですので、細部が異なるかもしれません。
それにラスト付近は正直、良く分かりませんでした。

この監督さんは他にミミック3とかディセントZがあるようです。
ミミック3は微妙でしたが、ディセントZは割と楽しめた記憶があります。

ほとん登場人物も出て来ないのですが、主役の老人はちょっと可愛いです。

短いのですが、ちょっと暇つぶしにはならないと思います。
かなり好みの分かれる映画ではないかと思いました。

ラストまで(ネタバレ)

孤児院は意外と遠くにあったようで、道路を乗り継いでようやくたどり着きました。
入り口にはロープが張ってあり、車では中に入れませんでした。
門柱の石には「ここ地球でクレアを埋める準備を」と彫ってありました。
敷地内を歩いていると、あの少女を殺害していた男性が建物に入って行くのを目撃します。

どうやら男の入って行った建物があの夢で見たもののようです。
ヴァージルはなぜかそれだけ確認すると車に戻り、帰路に着こうとしますが、門の所で少女の幻を見て建物に引き返します。
多分、怖くなったのだと思います。

少女の幻はヴァージルの前を導くように走って行きます。
彼女はあの建物の近くのガレージの入り口のような所に入って行ったので、彼も後を追います。

ヴァージルは少女に導かれるように建物の奥へ進んで行きます。
そこは夢で見た景色とそっくりで、子供達が授業を受けているので怪しまれないように進みます。
あの男性は用務員のようなことをしているようです。

2階に上がるとあの用務員が電球を交換しておるり、ヴァージルを見ると奥へ消えます。
用務員と入れ替わりに牧師のような男が現れ、こちらに近付いてきます。
ヴァージルはなぜか逃げようとしますが、用務員に頭を殴られて気絶しました。

牧師は倒れたヴァージルの背後で用務員に「目撃者か?」と尋ねています。
牧師はヴァージルに以下のように語りました。
少女はここの娘では無く、生まれつき呪われた娘だということで、犬では生贄として不十分だったということです。
止められなかった。大変なことが起こった。と牧師は言いました。
牧師は子供たちには私が伝えると言い、去って行きました。
車の横にあった包みは犬の死骸だったようです。なんだかサッパリ分かりません。
娘がヤバかったから殺害したということなのか?
それとも森の娘に犬を生贄に捧げたけど、その後も殺人してましたってことなのか?
良く分かりませんでした。

用務員はヴァージルのコートを脱がすと、ずるずるとどこかの部屋に引き摺って行きます。
ヴァージルはようやく目覚め、自分がシャワー室の床に寝かされているのに気付きます。

用務員はヴァージルをナイフで殺害しようとしますが、少女の霊が現れて妨害します。
少女の霊は念力のような力で用務員を苦しめ、その隙にヴァージルは逃げ出します。
ヴァージルは恐怖の表情を浮かべて孤児院を脱出しました。
彼は車に飛び乗るとエンジンを駆けて帰路に着きました。

第8章 猫の死について

ヴァージルが家に戻ると玄関先で猫ちゃんがお出迎えしていました。
彼は猫を抱き上げると首を折って殺害してしまい、家に入りました。

エンドロールで終了です。

うーん。何がなんだかわかりませんでした。色々考えました。
1.少女はゾンビになっていたので死体が無かった。最後はヴァージルに憑依した。
2.全てヴァージルの幻想で、孤児院では不法侵入したので怒られただけだった。それなのに相手殺した。

思ったより難しい映画でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする