ビデオを観ると死にます リング

リング

ビデオに殺されるなんて。

制作年 1998年
制作国 日本
監督 中田秀夫
脚本 高橋洋
原作 鈴木光司
上映時間 95分
出演
松嶋菜々子
真田広之
中谷美紀

だいたいのあらすじ

9月5日 日曜日

学生の雅美(佐藤仁美)が友人の大石智子(竹内結子)に楽しそうに怖い話をしています。
地方のペンションに泊まった学生がいつも見ている東京の番組を録画しようとしたそうで、当然チャンネルが異なるので録画は失敗しました。
ところが家に帰ってそのビデオを観たところ、女性が出て来てお前は1週間後に死ぬと殺人予告され、更に電話が架って来て「観ただろう!」と言われたそうです。
その学生は電話があった一週間後に死亡したそうです。
それを聞いた智子は青ざめて、友人のイワタやヨウコと一緒に不気味なビデオを観て、直後に無言電話があり、今日で一週間経つと話しました。
その後、電話が鳴ったので雅美は「あたいが取ってやる!」と電話に出ますが、智子の両親からの「遅くなるよー」という電話でした。
しかし雅美がトイレに行っている間に智子は死亡してしまいました。
このTVがぼんやり映っているシーンはなかなか怖いです。

ジャーナリストの浅川玲子(松嶋菜々子)は巷の若者の間で話題の呪いのビデオについて取材していました。
雅美が冒頭で話した怖い話の内容と同じようなものしか聞けなかったのですが、発祥は伊豆であるという共通点があるようです。
浅川は男女学生二名が横浜の車中で変死していたという新聞記事が気になり、帰りがけに同僚の岡崎(柳ユーレイ)に記事の学生の学校名を調べてくれと依頼しました。
彼女はその夜、息子の陽一を連れて親族の智子の葬式に出席しますが、親戚の間ではは智子が普通の死に方では無かったと噂になっています。
岡崎から電話があり女生徒の学校は「聖啓女子学院」だと知らされますが、それは智子が在籍していた学校でした。
葬式に来ていた学生から話を聞いてみると車で変死した生徒がヨウコで、ビデオを観たと話しており、智子と同じ日に亡くなったそうです。
また智子と一緒にいた子はおかしくなって異常なほどTVを恐れており、入院しているということでした。

浅川の同僚の吉野(松重豊)によると死亡したのは辻ヨウコとノミタケヒコだそうで、ドアは内側からロックされており、死因は心停止だそうです。
ヨウコは恐怖が顔に張り付いたような凄まじい恐怖で歪んだような表情を浮かべていました。
浅川は再び智子の家を訪ね、現像に出していたフィルムの控えを発見します。
智子の母によると彼女は自室の押し入れでヨウコのように恐怖で顔が歪んでいたようです。
写真を受け取ると、日付は8月29日で伊豆で撮影されたものでしたが、ロッジの前で撮影した全員の顔が歪んでいる集合写真が一枚ありました。

9月13日 月曜日

浅川はロッジに向かい、貸しビデオが棚に並ぶ管理人室で録画用の生テープのようなラベルの無いテープを見付けたのでロッジで再生してみます。
丸いものの中に月と雲がたなびくような映像が流れ、着物を着た女性が鏡に向かって髪を梳かしています。
女性の背後には髪がボサボサの白ワンピを着た少女が映りこみ、火山が噴火した際の新聞記事の文字がウネウネと踊ります。
人々が這いまわっているような映像の後、海で防空頭巾のような物を被って何処かを指差す男が映り、「貞」という文字が黒目に浮かび上がる目のアップが映ります。
そしてどこかの山中にある井戸のアップが映って終わりとなり、砂嵐になりました。
ビデオは全体的に画質が悪く、意味不明でした。

TVを消した浅川の背後に一瞬、ビデオに出てきた亡霊のようなものが現れたような気がして彼女は振り返りますが、何もいませんでした。
備え付けの電話が鳴ったので出てみると、無言で下手なヴァイオリンのようなキーキーいうナゾ音がしたので即切りしました。
浅川が時計を確認すると現在時刻は19時7分でした。
自分が呪われたのではないかと考えた浅川はビデオを取り出すと急いでロッジを出て帰宅しました。

9月14日 火曜日

浅川は大学教授である別れた夫の高山竜司(真田広之)に呪いのビデオを件を相談しました。
高山は半信半疑でしたが、彼が撮影した浅川の写真の顔が歪んでいるのを見て興味を持ち、早速ビデオを観てしまいました。
しかし電話は架って来なかったので高山はビデオをダビングするように浅川に指示します。

9月15日 水曜日

ロッジの宿泊者リストを取り寄せた浅川は聞き込み調査を行いますが、ビデオを持ち込んだ人間はいないようでした。
また、伊豆一帯に電波ジャックが行われた形跡も無かったようです。
高山の家にダビングしたビデオを持ち込んだ浅川は二人でビデオの内容を検証します。
まず女性が鏡に向かって撮影された映像は背後から映しているので、カメラマンの姿が鏡に映らないのはおかしいということに気付きます。
その後、噴火の映像の新聞を読もうとするのですが、TVの解像度では限界があるようです。
そこに高山の教え子の高野舞(中谷美紀)が夕食を作りに訪ねてきますが、二人は浅川の会社の機材でビデオを観ることにしました。

残念ながら新聞については分からず、貞という文字と指差している男が何か言っていると言う点しか分かりませんでした。

9月16日 木曜日

高山はビデオの男の言っていたことが大島の方言で、噴火の件は三原山のことであると突き止めました。
二人は高山の手掛かりから当時の新聞記事も突き止め、新聞記事には噴火を予知した人物がいたと書かれているようです。
高山は浅川の新聞社の大島の通信員を紹介してもらい調査することにしました。

9月17日 金曜日

浅川は父の家に滞在することにし、祖父と陽一が楽しそうに遊ぶ様子を見て微笑みます。
夜、高山に連絡すると、予知をしたのは山村志津子(雅子)という人物で、彼女は40年前に三原山に身を投げて死亡したそうです。
高山は大島に向かうことにしたということです。
深夜に陽一は自宅から持ってきた呪いのビデオを観てしまいました。
浅川の家には怨霊化した智子がいたようで、彼女が観るように誘導したということです。

9月18日 土曜日

浅川は高山と一緒に大島に向かうことになり、フェリーに乗りました。
飛行機の方が速いような気がしますが。
高山は霊感があるようで、浅川の家に何かいると勘づいていたのですが、ビデオの所為であろうと思っていたそうです。
現地に着いた二人は浅川の新聞社の人間に迎えられ、宿は山村志津子の親戚の家を手配してくれたそうです。

志津子には三原山噴火予知以前に千里眼の能力を持っていることで知られており、伊熊平八郎という学者が彼女の能力に興味を持ったそうです。
伊熊は志津子を超能力実在の証明のために東京に呼びよせ、実験を繰り返したそうで、マスコミはそれを持ち上げた後に否定したそうで、志津子はそれを苦にショックで自殺したといいます。
二人は旅館に案内されましたが、そこにはビデオに出てきた鏡があり、何か事情を知っていそうな老人・山村敬(沼田曜一)がいました。
更に仲居の女性から志津子と伊熊が並んで写っている写真を渡されました。
高山が「陽一を作ったのは失敗だった!」と言い浅川が「止めて!」というシーンがあったのですが、性別変えてやりたかったのこれかよ、とちょっと呆れました。

9月19日 日曜日

高山達はは山村敬に話を聞くことにしますが、志津子の能力を広めて伊熊を呼んだのは彼だったようで、お金儲けできると考えた結果だった模様です。
高山がその件を追及すると敬は知らんと言い張り、逃げようとしますが、高山は彼を掴まえ、伊熊が行った実験の発表会のビジョンを見ることになります。
彼には超能力があるようで、相手の思考やあ記憶を読み取る能力があるようで、浅川も高山を通してそのビジョンを見ます。
原作だと高山はヤクザなおじさんなので、こんな能力はありません。

伊熊平八郎(伴大介)が志津子に折りたたまれたメモの内容を書かせるという公開実験を行い、志津子は次々に的中させました。
しかし会場の記者はイカサマガー、デタラメガー、テジナガー、アベガーと大騒ぎになり、押し寄せる悪意に志津子は頭を抱えて怯えます。
会場の陰にいた志津子の娘・貞子は母が責められるのを見て、念動力で記者の一人を殺害してしまい、死に顔はヨウコ達そっくりでした。
どうやらビデオに出てきた白ワンピの少女が貞子だったようで、ビジョンの中で貞子に手首を掴まれた浅川はめまいで倒れ、手首には手形の痣がくっきりと残ります。

その後、大島には台風が到来し、身動きが取れなくなってしまいました。
これ、事前に分からなかったのでしょうか?
浅川は伊熊のこことを岡崎に調べてくれと依頼し、高山は東京に戻る船を出してくれる人物を募ります。
高山は貞子は生きておらず、あのビデオは貞子の呪いが具現化したものだと考えているようです。
電話で岡崎とやり取りをしていた浅川はそういえば、ビデオを観た際に電話がなったのはあのロッジだけだ!と気付きました。
船は山村敬が出してくれることになり、二人は大島を離れました。
貞子は伊熊と志津子が不倫をした際にできた子だったようです。
浅川の電話の件などを考慮し、貞子の遺体はロッジにあるので、見つけ出せば成仏するはず!と高山は考えました。
なんでロッジの下に井戸があるってわかったんでしょうか?超能力?

感想

これは普通です。怖いと思います。
お話は原作をコンパクトにまとめたもので、色々と違う所があるようです。
ちょっと音がうるさい気もしますが、色あせない怖さがあると思います。
原作小説が複雑だったので、ストレートなホラー表現を打ち出したようで、成功していると感じます。
写真の顔が歪むという部分もなかなか分かりやすいと思いました。
地味な映画なので、娯楽性は薄いと思います。

浅川の性別が変更になったのは正直、残念な気がします。
ビジュアル的には女性の方が良いのでしょうが「竜司さーん」のセリフでちょっと脱力してしまいます。
正直、浅川と高山が元夫婦だったという設定でイラッと感じることもありました。
そのせいかどうかは不明ですが「どうすれば助かるのか」部分が薄まっているような気がして、あまりドキドキしませんでした。
しかしこれからどうなるのか先を見たいという勢いはありますので、それをカバーするだけのストーリー性はあると感じました。

後、高山が超能力者っぽくなっているのですが、これは時間の制約もあったのでまあアリだと思います。
ただ何でも高山を通して分かるという展開はちょっとなあと思いました。
この人は根拠が無くても大体のことがわかっちゃうんですよね。
後、ちょっと真人間っぽくなっている点だけが残念に感じました。

これは原作小説が非常に面白くて「らせん」までは凄く楽しめましたが、個人的には「ループ」は仮想世界というぶっ飛んだ世界だったので苦手でした。
謎解き要素が凄くて「まばたき」や念写の件などワクワクしながら読んだ記憶があります。
浅川と一緒に「どうすれば助かるのか」の部分を、どういうことだろう?と推理する楽しみがあり「コピー」等の発想には感心しました。
やっぱり原作の方が面白いと思われ、細かい部分は忘れましたが「らせん」が一番面白かったような。

高山の人は今回は地味な役なのにセクシーでカッコいいなあと思いました。
役者さんは凄く豪華な感じですが、浅川は表情豊かで下手では無いけどそんなには上手くないなあと思いました。
私は雅美の方がまだ上手いのでは無いかと感じましたが。

未だに自分の中で解決できていないことが一点ありまして、ジャケットの丸いレンズみたいな物の中にいる人は一体誰なのか?という点です。

あまり原作をリスペクトしてないように感じましたが、暇つぶしには良いのではないかと思いました。

ラストまで(ネタバレ)

9月20日 月曜日

敬は貞子が海と会話するのを聞いていたことがあるそうですが、彼女はナゾ言語を喋っていたそうです。
ということでスコップやバケツやロープ等を準備した上でロッジに到着し、縁の下の板をガンガン破壊して潜り込みました。
古井戸を発見するのですが、高山経由のビジョンによれば貞子は伊熊に頭を殴られ、この井戸に投げ込まれたようです。

二人は井戸の上にあった重そうな石の蓋をよいしょよいしょとどけ、高山が井戸に降りて中の水を掻い出し、浅川が捨てるという分担になりました。
高山は井戸の奥に着地しますが、どうやら貞子は井戸に投げ込まれた後も生きていたようで、必死に這い上がろうとしたのか壁に生爪が剥がれて張り付いていました。
せっせと水を掻い出しますが、浅川は体力の限界が来てしまったので場所チェンジして今度は高山が水を引き上げることにしました。
19時近くなって浅川は貞子のホネホネ骸骨を発見して抱きしめました。
19時10分を周ったようで、どうやら浅川は助かったようです。
この井戸掻い出しシーンでちょっと浅川にイラッとしますが、浅川をバカにし過ぎで、わざわざ女性にした意味があまり無いと感じました。
ということで、警察に通報して遺体は回収されました。
高山は貞子は伊熊の正式な娘では無くて人間では無かったのかもしれないなあと感想を述べました。
これが後に続くシリーズの伏線になるみたいです。

9月21日 火曜日

高山は家で論文を書いていたのですが、TV画面には呪いの井戸部分が勝手に再生され、画面から貞子が出現しました。
呪いのビデオが人を殺すんなら、画面から貞子出せばいいじゃない!という方向性を位置づけるシーンになりました。
改めて観ると笑ってしまうのですが、目のアップのシーンは怖いですよね。
高山は死の寸前に自分と浅川の行動の違いに気付きましたが、連絡はできずに死亡しました。

浅川は高山の死を知って、高山の家からテープを持り帰ります。
このままでは陽一が死ぬと焦り、自分と高山の行動の違いを必死に思い起こします。
ここで「貞子の骸骨を抱っこしなかったこと」とかいう結論に達したら映画館で暴動起きそうですよね。
でも低予算映画ばっかり観ているとそういう風に改変する脚本家もいそうで怖いです。
その時、高山の亡霊が現れ、浅川がテープを入れたバックを指差してくれました。
浅川はテープを見て、自分はテープをダビングしたということに気付きました。

9月22日 水曜日

浅川はオリジナルのテープとビデオデッキを持って車で父の家に向かいました。
彼女は父に電話を架け「陽一のためにお願いがある」と何かを頼みました。
助手席にはオリジナルのテープとビデオデッキが載せられてあり、浅川は何かを決意したような表情を浮かべています。

彼女の行動を代弁するようにJK達が「呪いのビデオってダビングすると助かるらしいよー」、「そうなんだー、でもきりないねー」といいう声が流れます。
「助かりたかったらそうするしかないよねー」というJKの声をバックに浅川の車は目的地に向かって行きました。

エンドロールで終了です。

エンディングの歌が何度聞いても雰囲気に合ってない気がします。
別に歌手の人や歌が悪いわけではないと思います。

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