子供と人形の心の交流を描いた感動作 チャイルド・プレイ

チャイルド・プレイ

人形貰ったらひどい目に遭う話

制作年 2004年
制作国 アメリカ
監督 トム・ホランド
脚本 ドン・マンシーニ/ジョン・ラフィア/トム・ホランド
上映時間 88分
出演
キャサリン・ヒックス
クリス・サランドン
アレックス・ヴィンセント

だいたいのあらすじ

凶悪殺人犯のチャールズ(ブラッド・ダリフ)は警官に追われて撃ち合いになり、足を負傷します。
相棒のエディーは逃走してしまい、彼はおもちゃ屋さんに侵入しますが、警官に撃たれて致命傷を負います。
チャールズはグッド・ガイ人形を抱き寄せると無気味な呪文を唱え始め、おもちゃ屋さんには雷が落ちて大爆発しました。
刑事はチャールズの遺体を発見しました。

シングルマザーのカレン(キャサリン・ヒックス)は息子のアンディ(アレックス・ヴィンセント)の誕生日にグッド・ガイ人形をねだられるのですが、予算が足りず買ってやれませんでした。
彼女もそのことで悩んでおり、職場の近所に怪しげなホームレスが100ドルのグッド・ガイ人形を30ドルで売っていたので購入してしまいました。
家に帰ってグッド・ガイ人形を見たアンディは大喜びし、それを見たカレンも嬉しくなりました。
人形はチャッキーと名乗りました。
グッド・ガイ人形は背中の紐で喋ったり、瞼が動いたりします。オプション込のぽぽちゃんみたいな感じです。

その日はカレンは残業だったので仲良しの同僚・マギー(ダイナ・マノフ)がアンディの面倒を見てくれました。
21時になったのでマギーはアンディにもう寝なさいと言いつけ、寝かしつけます。
その後、チャッキーがTVの前に座り、エディーのニュースを見ていたので、マギーは悪戯するなとアンディーを叱りました。
マギーが本を読んでいると何かが背後を通り過ぎたので確かめようとすると、何者かにハンマーで殴られて窓の外に転落しました。

カレンが帰宅すると家の周りには警察車両が沢山停まっており、家にも刑事が来ていました。
殺人課の刑事マイク(クリス・サランドン)はマギーは転落死したと告げ、現場に残された粉の上の小さな靴跡が気になると言います。
アンディはチャッキーの靴の裏に粉が付着しているのを見て、足跡はチャッキーだと話しますが、カレンに叱られました。
マイクはキッチンの隅で凶器のハンマーを発見して持ち帰っています。

アンディはチャッキーから本名はチャールズ・レイだと教わったそうで、マギーは嫌な女で死んで当然だと言ったそうです。
カレンはそんなことを言っちゃダメでしょ!とアンディを叱りつけますが、アンディはチャッキーは生きてると言い張ります。
彼女は思わず声を荒げて叱り、アンディはもう言わないと謝りました。

アンディ―はチャッキーの指示で学校から抜け出し、エディーの家へ向かいます。
その後、小さい手をした何者かがエディーの家に侵入してガス栓を開け、物音を立ててエディーに銃を撃たせて家を爆破しています。
アンディ―は警察に保護され、チャッキーに殺すと脅されたと話すのですが、当然誰にも信用されず、精神病院へ入院させられてしまいます。
カレンはチャッキーを家に持って帰るのですが、電池無しで動いていたことが判明しました。
彼女がチャッキーを掴み、正体を現さないと暖炉に放り込む!と脅します。
チャッキーは本性を現し「このビッチ!舐めるな!」と暴言を吐いてカレンの腕に噛みついたりして暴れ、外に逃亡してしまいました。

カレンはあの人形生きてる!とマイクに電池の件等を話し、腕の噛み傷も見せるのですが、当然相手にされませんでした。
彼女は深夜にも関わらず、人形を売ったホームレスを捜しに行きます。
ようやく目当てのホームレスを発見して人形をどこで手に入れたか質問するのですが、お金を請求された挙句、レイプされそうになります。
そこにマイクが助けに現れてカレンを助け、ホームレスを詰問すると「焼けたおもちゃ屋で拾った」と話しました。
焼けたおもちゃ屋というのはチャールズが死亡したおもちゃ屋であの時追跡していた刑事はマイクでした。
カレンはチャッキーはチャールズに違いないと判断しました。

マイクの車の後部座席にチャッキーが忍び込み、運転中のマイクの首をチューブで絞め上げます。
何とか引き剥がしたものの今度はナイフでブスブスと刺してくるので、かわすのに精いっぱいのマイクは事故ってしまい、車は横転し逆さになります。
マイクは逆さまの状態でチクチクとチャッキーに攻撃され、拳銃で撃って撃退しますが、止めは刺せませんでした。

次の日、マイクはチャールズの家を調べているカレンに合流し、君の言う通りだったと昨夜のことを話します。
彼によるとチャールズの知り合いの祈祷師がいたということで、まずはその人の所に向かうことになります。

感想

これは普通です。
序盤はキャラクター系のお気楽ホラーと思いきや丁寧に作ってある印象でした。
なかなか面白いとは思ったのですが、中盤からやっぱりキャラありきの作品になってしまいます。
怖いというよりチャッキーがキモいです。
最初は普通のグッド・ガイ人形で、この状態でもイマイチ可愛くないのですが、段々人間化してきたということで醜くなっています。

演出はチャッキー演出が全てだと思いました。
落下シーンとかカースタントシーンとかありますが、平凡な印象です。

テンポは良いと思いますが、主要人物が必ず後手後手に回って右往左往する系の展開です。

全体的には面白いと思うのですが、どうもお話の印象が薄い感じです。
なんかグッド・ガイ人形が出て来る映画だったなーという感じになりそうです。
観終わった後もイマイチ印象が薄いというか、ああ終わったなあという感じでした。

登場人物も薄味な気がします。
アンディの子は出しゃばらない感じの子でなかなか良かったのですが、薄味に拍車をかけているような気もします。

暇つぶしには良いのではないでしょうか。

ラストまで(ネタバレ)

チャッキーはこの転生術を教えてくれた祈祷師・ジョンを訪ね「不死身だと思ったら撃たれて死にそうになったが、どういうことだ?」と質問しました。
ジョンはお前はその身体のまま人間に戻るのだ!と教え、チャッキーは冗談じゃない!何とかしろ!と騒ぎます。
ジョンはライトサイドの人だったようで、力を悪用しているお前は許さん!と通報しようとしますが、チャッキーはジョンの魔除け人形をゲットしていました。
魔除け人形というのは呪い人形のように人形に食らったダメージが本人に還元されるというもので、チャッキーはそれを用いて足を折ったりしてジョンを脅迫し、肉体を取り戻す方法を聞き出します。
ジョンは「最初に正体を明かした相手に憑依すればOKだと白状してしまい、チャッキーは魔除け人形にナイフを刺してジョンを殺害しました。
これ魔除けじゃなくて呪い人形ですよね。何でこんな弱点を自分で生産するのか。

ということでマイク達が到着した時にはもうジョンは虫の息でした。
ジョンはチャッキーから相手は子供だと聞いていたので「ヤツの心臓を狙って倒し、子供を守れ」とカレンに言い遺して死亡しました。

アンディがブチ込まれている病院の窓から外を見ているとチャッキーがこちらに向かって来ます。
彼は院長のアードモア(ジャック・コーヴィン)にチャッキーが殺しに来る!と訴えるのですが、相手にされませんでした。
チャッキーは身体が小さいので上手いこと窓から室内に侵入し、アンディのいる7号室の鍵を入手し、7号室の鍵を開けました。
アンディはチャッキーに殺害されそうになりますが、行動を呼んでいたので上手いこと逃げました。
しかしアンディはアードモアに見つかってしまい鎮静剤を打たれそうになります。
チャッキーは邪魔すんなとばかりに電気ショックの機械でアードモアを殺害してしまい、アンディは逃亡しました。

またまた後手後手となったマイク達が駆けつけるのですが、病院ではアンディがアードモアを殺害して逃走したということにされていました。
カレンは母親の勘でアンディは家に戻ったに違いないと判断しました。

アンディは家でチャッキーを迎え討とうとしていましたが、護身用に用意したバットを奪われ、殴られて倒れます。
マイク達が家に飛び込んで来て、アンディに憑依する儀式を始めたチャッキーを制止します。
マイクはチャッキーに殴り倒されてしまいますが、カレンがチャッキーを撃ちました。
その後、アンディと協力プレイでチャッキーを暖炉に閉じ込めて焼いてしまいます。
チャッキーは火だるまになり、もがき苦しみながら消し済みのようになり、倒れました。

しかしチャッキーはまだ生きており、真っ黒な身体でアンディに襲い掛かりますが、カレンに拳銃でバラバラにされました。
後から来たマイクの同僚刑事にも襲い掛かりましたが、マイクに心臓を撃たれて死亡しました。
ここチャッキーが怖いです。なかなか良いシーンだと思いました。

アンディはカレンにマイクと病院へ行くように言われ、チャッキーを見ながら部屋を出て行きました。

エンドロールで終了です。

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