白い少女がボール投げてきます フィアー・ドット・コム

フィアー・ドット・コム

サイトにアクセスするとひどい目に遭う話

制作年 2002年
制作国 アメリカ
監督 ウィリアム・マローン
脚本 ジョセフィーン・コイル
上映時間 101分
出演
スティーヴン・ドーフ
ナターシャ・マケルホーン
スティーヴン・レイ

だいたいのあらすじ

中年男性(ウド・キア)がノートを抱えてガクガクブルブルと震えながら夜の路地を歩いています。
彼は人気の無い地下鉄のホームで真っ白な少女がボール遊びをしている姿を目撃します。
その直後、彼は線路に立ち入り、走行して来た列車に撥ねられます。

刑事のマイク(スティーヴン・ドーフ)が冒頭の中年男性の事件現場を検証しています。
男の名前はコリドリといい、遺体は目から出血しており、黒目が大きく見開かれています。
持っていたのは本でインターネットに巣食うオカルトを扱ったもののようです。

その後も目と鼻から出血した若い男性が同棲相手殺害の容疑で連行されます。
相棒のサイクス(ジェフリー・コムズ)と捜査に当たっていたマイクは病気の可能性もあると保険省の調査員を呼びます。
被害者は女性で同じく目と鼻から流血してバスタブの中で死亡していました。
調査員としてテリー(ナターシャ・マケルホーン)が派遣されます。

時を同じくして容疑者の男性も目と鼻から出血して留置場内で死亡します。
テリーは出血熱等の伝染病の可能性も否定せず、遺体を調査しますが感染症ではありませんでした。

その頃、どこかの町で怪しげな男が女性を映画に出てくれないかと勧誘していました。

マイクはテリーと一緒に被害者宅で押収した証拠品のビデオを見てみます。
確かに世扇者の男性は様子がおかしくなっていましたが、どうやら被害者を殺害したのでは無さそうです。
サービスあります。

先ほど映画出演の件で声を掛けられた女性は名刺の住所を訪ねますが、ステージ上で拘束されてしまいます。
その様子を一部始終カメラで撮影していました。

テリーは問題無かったのでひとまず職場に戻りますが、上司のターンブル(ナイジェル・テリー)はなぜか鼻血を出していました。
ターンブルは外出し、あの白い少女を目撃し、その直後に車の操作が利かなくなり廃工場のような所に突っ込んでしまいます。

テリーは被害者女性の検死に立ち会いますが、死因は心臓発作ということです。
そこに新たな検死対象としてターンブルが搬送されて来ます。
ターンブルも目と鼻から出血しており、死因は被害者女性と同じ心臓発作でした。
ターンブルは家ではインターネットばかりしていたようですが、最近はPCを恐れて触らなくなったようです。
彼は少女が見える、誰かに見られている等と幻覚を訴えていました。

あの映画撮影を勧誘していた男(スティーヴン・レイ)はスナッフビデオを撮影してネット上で公開しているようです。

4人の被害者には関連性が一切ありませんでしたが、所持しているPCのHDDが焼けていました。
マイクは警察内の専門部署のデニース(アメリア・カーティス)にHDDの分析を依頼します。
同時に被害者のビデオを再チェックしていたテリーは彼等が何かのサイトを見た48時間後に死亡していることに気付きます。
デニース可愛いです。

HDDの分析をしていたデニースは被害者が共通してフィアー・ドット・コムというサイトを利用していたことを突き止めます。
そして彼女もそのサイトを見てしまいます。

デニースも白いボールの幻覚を見るようになり、何だか監視されているような錯覚を覚えます。
彼女はマイクとテリーにサイトのことを伝え、運営者を突き止めると約束します。
マイクはそのサイトに聞き覚えがあり、スナッフビデオを実況するドクターという男が運営するサイトと同じ名前でした。

マイクとテリーはコリドリが持っていた本の著者フランクに会ってみます。
フランクはその本を資金稼ぎに適当に書いたということです。
しかしコリドリはネットでオカルト的なエネルギーが伝達できると考えたようです。
コリドリは死の直前にそんなサイトを見付けたとフランクに話したそうですが、サイト名等は分かりませんでした。

被害者はやはりサイトを見た後、48時間後に死亡しているということが判明し、デニースがヤバいと気付きます。
マイク達はデニースの家に急行します。

デニースは電話をガン無視して鼻血を出しながらチョークで床に一心不乱に何か書いています。
その内、ゴキブリの群れに襲われてしまい、発狂します。
フラフラと窓際に歩いて行った彼女はマンションの自室から飛び降りてしまいます。
丁度、マイクのパトカーが停車した所で、デニースはその上に落下しました。
ゴキブリ映像はキモいのでやめて欲しいです。

どうやらそのサイトを見ると自分が一番恐れている方法で攻撃されるようです。
ターンブルは自動車事故にトラウマがあり、被害者女性も溺死を恐れていました。
吊り橋現象なのかマイクとテリーはいつの間にか恋愛関係に発展します。
前から疑問に思ってたんですが、テリーはいつまで捜査に関わるのでしょうか?
証拠品のビデオを勝手にダビングしたりしてますが、疫病の可能性が無い時点でお役御免では?

マイクはデニースの家を検証していて止せばいいのにサイトを見てしまいます。
何と、サイトにはドクターの被害者女性であるジーニーが映っていました。
ジーニーは48時間以内に私を見付けて!とマイクに訴えます。
マイクの目には拷問されている女性などのビジョンが焼き付けられ、思わず椅子ごと後ろに転倒してしまいます。
まあこうしないと話が進まないので仕方ないですよね。

マイクは帰り道に白いボールを見てしまいました。

テリーはマイクの書置きを見てデニースの家へ向かい、倒れていたマイクを救出します。
マイクは担架で運ばれながら、絶対にあのサイトは見るな!とテリーに釘を刺します。
そしてジーニーをサイトで見たことも話します。

テリーは結局サイトを見てしまい、神経が太いのかグースカ寝てしまいます。

翌朝、ヤバい時間が無い!とガバッと起きたテリーは警察署に向かいます。
サイクスに強引にお願いしてマイクがまとめていたドクター事件の資料を見せてもらいます。
テリーはジーニーの遺体が発見できていないことを知ります。
いよいよテリーも鼻血を出してしまい、時間が無くなって来ます。
彼女は血を恐れているようで、大量の流血のビジョンが見ることになります。

テリーは次にジーニーの母親を訪ね、彼女の話を聞きます。
ジーニーの少女時代の写真はあの白い少女に瓜二つでした。
ジーニーは血友病患者で先端恐怖症だったということです。
テリーはサイト内で場所が写っていた映像をいくつか見せ、心当たりが無いか尋ねると母親は古い製鉄所を教えてくれます。

製鉄所には不気味なホームレス女性が焚火しており、テリーが来ることもジーニーのことも知っているようです。
このホームレス女性はナゾです。この人なんなんでしょうか。

テリーがジーニーの居場所を尋ねると、女性は無言で大きな貯水槽を指さします。
ライトで照らしていてもサッパリ様子が分からないので、ええいままよ!とテリーは貯水槽に飛び込みます。
ここはちょっとホラーっぽい雰囲気ありますね。外寒そうですが、大丈夫でしょうか?

テリーは貯水槽の底で死蝋化している女性の遺体を発見して引き上げます。
彼女はこれで呪いから回避されたと思い、マイクの病院を訪問するのですが、彼の容体に変化はありませんでした。
そこにジーニーから電話があり、ゲームの続きをしようと言われます。
テリーはとうとう白いボールを見てしまい、誘われるように病院内の小部屋に入ります。
すると小部屋では地震のような振動が起き、時空が歪みます。

同じ頃、意識を取り戻したマイクは病院から脱走していました。

テリーはジーニーが殺害されたと思われる現場に誘導されてしまいました。
やはりまだ問題は解決していないようで、私を見付けてと要求されます。
ちょっとこの辺笑ってしまいました。
テリーが気が付くとエレベーターの中に閉じ込められており、彼女は急いで自宅に戻ります。
ドアの鍵を掛けていなかったので、マイクが部屋におり、二人は合流しました。

感想

これは普通です。あまり怖くないですが、雰囲気あるシーンが少しあります。
お話はリングにそっくりですが、連続殺人鬼を絡ませてきてます。
ちょっと設定とお話に無理があり過ぎる気がします。
ただ、風景とか演出はなかなか良いと思います。

テンポは良くもなく悪くもなくという気がします。
そんなに退屈しませんでした。
内容もそんなに難しく無いので頭を使わずに見られます。

これはB級ではないような気がします。結構お金かけてそうです。
大作映画とはいきませんが、色んな所で力入ってる感じがしました。

制限時間がリングより短くて48時間なんですが、全然間に合ってないと思えて苦笑します。
あんまり緊張感が無いんですよね。
後、デニースとかひどい目に遭ってたのに主役二人はそんなでも無かったです。
主人公補正でしょうか?

役者は豪華で主演のお二人は流石の安定感でした。
他にもウェストの人や吸血鬼の人も出ていて、ちょっと無駄遣いですね。
ドクターが強いのには笑ってしまいました。
ジーニーは大人の方が美人過ぎるので、少女の方がいいと思いますが、あまり出ませんね。

これは超暇な時に軽く見る分にはいいのではないでしょうか?
白い少女がちょっと不気味だったりするので。

ラストまで(ネタバレ)

ひとまず二人はナゾを探るためにジーニーの遺体を調べてみることになり、遺体安置所に向かいます。
ここでイチャコラしなかったのは偉いと思います。

ジーニーの遺体からは生前に飲み込んだと思われる口紅が見つかり、その中にはドクターとの待ち合わせ場所のメモが入っていました。
よくこんなにデカいもの飲めましたね。

マイクは精神状態がヤバくなっていましたが、頑張って二人でそのメモの住所に向かいます。
部屋の壁には被害者の写真が貼ってあり、リアル人体模型なども置いてあるので、二人はここがドクターの住まいに違いないと確信します。
ドクターは不在でしたが、置いてあるパンフレットの写真がジーニーに見せられた写真と瓜二つです。
ドクターはここにいるとテリーは確信しました。

マイクはサイクスに応援を要請し、その煙突のような場所に向かうことになります。
この家にも誰か監視付けた方がいいと思います。

その頃、ドクターはおびき出した女性を絶賛拷問中でした。
ドクターは相手が殺してくれと言うまで酷い拷問を行い、甚振って殺すという性癖の持ち主です。
女性は拷問に耐えかねたのか、殺してくれとドクターに言います。

マイクとテリーはアッという間にドクターが潜んでいると思われる煙突のような建物に到着します。
そしてドクターを発見して銃を突き付けますが、ドクターは女性を盾に取ります。
更に応援に来ていたサイクスはドクターに抹殺されており、マイクは二人でドクターに立ち向かうことになります。

テリーはドクターに口紅を見せて怯んだ所をマイクが銃で足を撃ちます。
しかしドクターは無痛症なので動じず、マイクはお返しに腹を撃たれます。
テリーはドクターに駆け寄り、背中をメスで刺し。女性を開放し、マイクに駆け寄ります。

怒ったドクターはテリーがマイクを介抱していいる背後から忍び寄り、彼女の肩口を刺します。
そしてテリーを拷問してやろうと拘束しようとし始めます。
マイクは何とかPCのキーボードの所まで這って行き、フィアー・ドット・コムのアドレスを入力します。
そしてドクターに声を掛け、部屋に複数設置されたモニターの画面を見せます。

ドクターは現れたジーニーに無限地獄のような空間に拉致され、そこで拷問されます。
この辺はちょっとTATARIに似てますね。同じような演出が好きなんでしょうか?

ドクターは死亡し、マイクも痙攣を始めて死亡します。

テリーは呪いを免れて生き延び、後日彼女の元に無言電話が架かってきました。
彼女は電話を切り、飼い猫を撫でて抱き寄せます。

エンドロールで終了です。

最後の電話はジーニーからでしょうか?

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