腕フェチな人の話 片腕

妖しき文豪怪談 片腕

片腕を借りたらひどい目に遭う話

制作年 2010年
制作国 日本
監督 落合正幸
脚本 落合正幸
原作 川端康成
上映時間 44分
出演
平田満
芦名星
山田麻衣子

だいたいのあらすじ

初老の男(平田満)は若い娘(芦名星)に「一晩、片腕を貸しても良いわ」と言われました。
彼女は簡単に自分の右腕を肩から外すと男にそっと渡し、男は礼を言って腕を受け取りました。
娘は更に母の形見の指輪を右腕に着けさせ、動くようにと息を吹き込みます。
喜んだ男は「この腕喋るだろうか」と聞くと娘は「腕は腕以上のことはできないでしょうし、自分の腕が喋ったら怖い」と答えました。
娘は「でも話したかったら話し掛けてみれば?」とか「私の腕とあなたの腕を付け替えて遊んでもOK」とか妖艶な表情で淡々と許容範囲の広いこと語るのでした。
どういうプレイなのでしょうか?てっきりNGだと言い出すかと思ったのですが、基本なんでもOKみたいです。

男は娘から受け取った右腕を後生大事にコートの下に隠して持ち帰ります。
彼は娘の清純で純潔の証である肩の丸みが大変気に入っており、娘はそれを汲んで肩の付け根から外してくれたようです。
町にはナゾの靄がかかっており、ラジオで旅客機が着陸できなくなって旋回している等の異常事態を放送しています。
通りで車が近づいて来るのですが運転席には女(山田麻衣子)が乗っており、こちらを見てコートの下の腕に気付いたように薄笑いを浮かべました。
男は何だか怯えてしまいますが、ひとまずアパートの三階の自室に着き、腕に話し掛けました。

腕は何と喋ることができるようで「電気点けます」とか「花のいい匂いがしますね」とか色々喋ります。
男は嬉しくなって腕と色々話し、ベッドに腕を横たえてサワサワしました。
腕は指先に触られるとくすぐったいようで、男は昔付き合いのあった女から「爪を伸ばしている女は爪の先で物に触るので、指先に何か触れるとくすぐったい」と教わったあことを思い出しました。
男は腕と話をしていて、セックスする前に聖書の一説を読み上げる娘(安藤玉恵)のことを思い出したりしました。

その後、窓の外に目をやると車の女がなぜか三階の窓に車のまま現れ「私、知ってるのよ」と言ったりします。
男は恐ろしくなったので寝ることに決め、灯りを消して腕を抱きしめて寝ようとしました。

感想

これは普通です。
原作は細かい所はほとんど覚えてませんが、かなり忠実なような気がします。
演出は普通ですが、町の靄のシーンの特殊効果とか浮きまくりです。
でもそういうのを期待して観る作品では無いようです。
ベッドのシーンでは上手いこと男の腕をベッドの上に置いたということに話を持って行き三つの腕がある様子を表現してました。

ヘンな話ですが、原作がヘンなので致し方ありません。
要するに腕フェチの人が腕デリヘルみたいなことをしたら色々ありました!的な話です。
でももっと内容的には深いみたいで、腕デリとか書くと怒られそうです。

片腕の造形物は良くできているようでした。
アップになると他の人の手に変わるみたいで、腕の声も娘とは別の人みたいです。

初老の男の人は朗読上手くて、小説を読み聞かせて貰ってる感じで嬉しいです。
娘の人は清純なんだけどセクシーみたいな感じでした。

ラストまで(ネタバレ)

男は腕を抱きしめ「これはもらっておこう」とか言い出し、とうとう右上を自分のものと交換してしまいました。
しかし腕は肩の部分で拒絶が起こっているようで、血液が遮断されており、指先に血が通いません。
男は一生懸命に右腕の指先をチュバチュバと吸い始めますが、感覚がありません。
右腕は物を掴んだり動かしたりできますが、やはり感覚がありません。
外した自分の腕はまだ暖かいようで、脈打っているようです。

右腕では自分のことを「私」と言うのですが、「私」と言うのは娘のことなのか、腕自身なのか男は混乱します。
そんな男を煙に巻くように右腕は「女よ誰を捜しているのか」という聖書の言葉を良く呟くとか言い出したりします。
やはり右腕が言う「私」は娘のようなのですが、慎み深さ等がちょっと違うのではないかと男は思いました。
右腕は段々血が通ってきているようで、このまま自分の血が流れてしまって大丈夫だろうかと男は思います。
男はそのまま眠りに落ちました。

男は車の女がベッドの周りを走り回るという悪夢に襲われ、目覚めます。
恐ろしくなった男は右腕を自分の物に戻しました。
娘の腕は動かせなくなり、喋ることもしなくなってしまいました。

結末の意味は良く分かりませんでした。

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