湯舟とかいう娼館 おんな怨霊舟

おんな怨霊舟

お金を奪い取ったらバチが当たる話

制作年 1971年
制作国 日本
監督 石井輝男
脚本 大石隆一
上映時間 48分
出演
吉田輝雄
原良子
山本豊三

だいたいのあらすじ

小舟の中に風呂があるという湯舟というものがあり、そこは要するに娼館でした。

湯舟で恋人の仙吉には飯炊きをしていると嘘を吐き、娼婦をやっているお千代(新井茂子)という女性がいました。
ある日仙吉から手紙が届くのですが、文盲の千代は湯舟の用心棒である捨松(吉田輝雄)に手紙を読んでもらうことにします。
内容はお金が出来たから二人で田舎で店をやろう!小田原にいるから早く来て!という内容でした。
千代は聞かれもしないのに、じゃあ三十両用意できたんだ!とうっかり漏らしてしまいます。
とは言っても、湯舟は千代の持ち物でどうしたものかと思案しますが、捨松が買い手を捜してくれるということだったので、安心して仙吉に会いに行くことにしました。

捨松は愛人のおりん(原良子)と共に湯舟を手に入れてやろうと画策していたのですが、図らずして機会が訪れたということになりました。
千代には手紙で落ち合う場所をデタラメに教えてあり、仙吉と会えるはずも無いのでした。
ところが、湯舟に仙吉(山本豊三)が訪ねて来て、お千代はどこかと尋ねます。
捨松は行き違いだったと説明して湯舟に彼を上げると、風呂を貸してやり、りんと共謀して絞殺してしまいます。
仙吉は二人への呪いの言葉を口にして息絶え、こうして捨松達は仙吉の三十両も奪い取りました。
捨松は前任者の湯舟の風呂焚きの老人も殺害しており、その穴に仙吉も埋めることにしました。

千代は仙吉と会えずに戻ってきたのですが、捨松に仙吉は先に旅立ったと吹き込まれます。
また捨松は舟の買い手が見つかったと千代を騙し、絞殺しようとします。
しかしそこにりんが現れ、捨松と千代が乳繰り合っていると勘違いした彼女は千代を刺殺しました。
千代殺害シーンは恐ろしいです。
その後、湯舟には千代と仙吉の亡霊が現れるようになります。

ある日、目明しがやってきて千代がいないことを訝りますが、捨松が袖の下を渡して誤魔化しました。
その後も亡霊が現れるので、捨松は船宿の女将さんに湯舟を手放す交渉をします。
湯舟には山伏がやって来て、突然お祓いを始めた後に姿が消え、後には仙吉の印籠が遺されていました。

その後、千代の老母が千代を訪ねて湯舟にやって来るのですが、捨松は彼女を殺害してしまい、戸板に括りつけて流してしまいました。
そこにお里(中原早苗)が現れ、お前らの悪事はまるっと見たよ!と言い出すのですが、実は捨松は里と手を組むことにしたのでした。
りんは抵抗しますが、捨吉は湯舟の権利書となる鑑札を里に渡しました。

感想

これは普通です。
いきなり亡霊が現れるので、もう少しタメが欲しかったような気がしました。
戸板に亡霊が浮かび上がるのも四谷怪談まんまでインパクトが弱いです。

話自体は凄く可哀想で、病の母の薬代を稼ぐために一所懸命、湯舟を買って身体を売っていた女性が騙されるというものです。
更に彼女の婚約者も惨殺されるというおまけ付きで気の毒な話です。

立ち回りのシーンがヤケに長かったり、悪い奴らが自滅してしまったりとイマイチスッキリしない作品です。
恐怖描写はお化け屋敷のような赤青のものでした。
この監督さんの演出は21世紀になってもあまりも変わってないような気がします。
地獄とか観てそう感じました。

ラストまで(ネタバレ)

りんは手に付着した血が落ちないと発狂し、川の中をフラフラと歩き出しました。

実は里は目明しとグルで目明しは捨松に晒し首になりたくなければ奪った金を寄越せと脅します。
捨松は応じず匕首を抜いて抵抗し、目明しと相討ちになり、二人は死亡しました。
という訳で里が全てを手に入れました。

里の下に湯舟を買いたいという二人連れの人物が訪ねてきたので里は舟を案内します。
しかし二人の人物は千代と仙吉の亡霊で里は呪い殺されてしまいました。

ようやく一緒になれた二人は舟でひしと抱き合います。
舟は海へと流れて行きました。

終了です。

イマイチスッキリしませんでした。

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