スズメに罪はありません ダーク・ハーフ

ダーク・ハーフ

こっそりバイオレンス小説を書いていたらひどい目に遭う話

制作年 1991年
制作国 アメリカ
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
原作 スティーヴン・キング
上映時間 121分
出演
ティモシー・ハットン
エイミー・マディガン
マイケル・ルーカー

だいたいのあらすじ

1968年
小説家志望の少年サッド・ボーモントは登校中に頭痛で倒れ、病院に運ばれました。
彼の脳の中には目玉やら歯が存在しており、双子の片割れが腫瘍として発達してしまった状態だそうです。
サッドは手術により一命を取り留めますが、病院の周囲には異常な数のスズメが空を埋め尽くしていました。
このスズメはなかなか良い感じです。

1991年
売れない作家になったサッド(ティモシー・ハットン)は妻リズ(エイミー・マディガン)との間に双子を設け、幸せに暮らしていました。
作家だけではご飯は食べられないので、彼は大学で文芸の講義をしており、学生に「作家は本能で書くのだ。抑圧されてはダメだ」と教えていました。
講義が終わるとフレッド(ロバート・ジョイ)という男がバイオレンス小説を持って「これ、あんたの本だろ、サインして」と話しかけて来ます。
フレッドが持っていたのはサッドがジョージ・スタークという名義で書いた「悪徳マシーン」というシリーズでお金目当てに書いたものでした。
フレッドはジョージのエージェントの女性から話を聞き、サッドがジョージであると突き止めたということです。
要するに彼はサッド=ジョージのネタでサッドを強請ろうとしているのでした。
サッドはひとまず本にサインをしてフレッドを追い返しました。

リズはその話を聞いて「もう自分でバラしちゃえば?」と言い、サッドは収入が減るのを憂慮しつつも「そうしよう!」と決めました。
エージェントのリック(トム・マーデロシアン)とミリアム(ルターニャ・アルダ)にも相談した所、GOサインが出ました。
サッドはジョージ名義にも愛着があるのですが、リズは悪徳マシーンを書いている時の彼は人が変わったようで怖いということです。

サッドは雑誌社のマイク(ケント・ブロードハースト)達と協力してジョージの葬式を開くことにし、皆を別荘に呼びます。
悪徳マシーンはサッドが別荘の地下室でふと鉛筆を手に取った際に書き始めたものだそうです。
サッドに言わせるとまるでジョージが産まれたようだったということで、マイクは君は多重人格症のようだと寸評します。
彼等はボーモント家の墓地の区画にジョージの張りぼての墓まで作ってしまい、サッドとリズはその前で記念撮影しました。
墓地にはなぜかスズメの大群が集まっており、カメラのシャッターが切られると一斉に飛び立ちました。
さすがロメロさん、お墓は上手です。

その後、サッド夫妻の写真は雑誌に掲載されました。
その写真を撮影したカメラマン・ホーマーはなぜかヒッチハイカーに殺害されました。

ジョージの墓地の跡地にはまるで人が出てきたような穴があり、縁には手形があったので墓守のホルトは保安官に通報します。
保安官・アラン(マイケル・ルーカー)は誰かが掘っただけで手形も穴から出る時に手をついただけだろうと言いました。
アランはホーマーが惨殺されたと無線連絡を受けて駆けつけますが、ホーマーは自分の義足で嫌と言うほど殴られて死亡していました。
ホーマーの車はコネティカット州の中古車屋で発見されました。
アランの人はヘンリー・ルーカス演ってましたね。

サッドがNYから戻ると、アランと警察関係者二名が現れ、サッドにホーマー殺害の疑いがあると取り調べを受けます。
サッド夫妻はフレッドが陥れようとしていると話すのですが、ホーマーの車からはサッドの指紋が発見されていたのです。
それはそれとしてフレッドの件はNY市警が調べてくれることになりました。
取り調べ中、サッドの頭の中にはスズメの鳴き声が鳴り響いていました。

その夜、サッドはジョージに脅されて、リズを殺害されるという悪夢を見ます。

フレッドの家に警察が調べに来るのですが、彼は殺害されており、壁には血で「またスズメが飛んでいる」と書かれていました。
彼は舌を切られ、陰茎を切り取られて口の中に押し込まれ、それは悪徳マシーンのやり口と同じでした。

サッドは別荘で校正をしている最中にスズメが飛び立つビジョンを見て一瞬意識を失い、鉛筆で「またスズメが飛んでいる」」と書いていました。
そこにアランが訪ねて来て、サッド夫妻にフレッドが殺害された状況、フレッドの部屋でサッドの指紋が見つかったことを知らせます。
アランはサッドが有名人で逃げ場がないので決定的な証拠が挙がるまで検挙はしないと話し、壁の文字の件で心当たりがあるかと質問しますが、サッドは無いと答えました。

サッドはリズに自分の書いた「またスズメが…」の用紙を見せ、これを書いた時に意識を失っていたと告白します。
彼は少年時の脳腫瘍のと際同様に、今回もスズメの鳴き声を聴いたと話し、自分が無意識の内に何かやらかしているのではないかと考えました。

大学に出勤したサッドはスズメの声に襲われ「ねえちゃん、キャッツ、電話、ミリアム、カミソリ」等と意味不明なことを書き始めます。
サッドが我に返ると意味不明な単語をびっしりと殴り書いた紙が目の前にありました。

その夜、ミリアムが帰宅するとは黒髪でオールバックのサッドに顔は似ていますが、チンピラ風ファッションの男にカミソリで切り付けられます。
彼はサッドの家に電話を架け、ミリアムに伝言を吹き込ませます。
サッドは伝言を聞いてアランにミリアムが危ないと連絡しました。
アランからミリアムが殺害されたと聞いたサッドはマイクとリックも危険だと告げます。
また、今までの犯行手口が悪徳マシーンに酷似していることから、サッドはジョージに成りすました人物の犯行であると考えました。
サッドは犯人らしき人物の特徴として、黒のオールバックで青い目、背は自分と同じ位で筋肉質、「イカした下衆野郎」って書いていある黒のトルネードに乗ってる、とジョージの特徴をアランに話しました。

マイクはジョージらしき人物にカミソリで殺害されました。
護衛警官が到着しましたが、彼等は護衛する予定だったマイクの遺体を発見するハメになりました。
その後、リックにもジョージから「殺しに行く」」と脅迫電話が架りました。
このシーンはアルジェントさんの演出にそっくりです。

サッドとリズはアランにジョージが実体化して殺人を犯しているようだと話しますが、到底受け入れられる話ではありませんでした。

リックが交代要員の護衛警官を引き連れて自宅に帰宅しますが、交代前の警官がいないようです。
異常はなさそうだったので、一人は護衛に残り、もう一人は本書に連絡するということでリックは自宅に入りました。
しかしバスルームには殺害された二人の警官の遺体があり、リックもジョージに喉を切られてしまいました。
ジョージは窓から出て、窓ふき用の昇降機に乗って悠々と引き揚げて行きました。
この昇降機が使えるのはちょっと無理あるような気がします。

サッドの家にジョージが「復讐終わったから、南部に帰るわ」と電話を架けて来ました。
電話はタイムズスクエアの公衆電話から架けられ、支払いのカードはサッドの物でした。
という訳でサッドの自演か共犯者がいるということになるのですが、マイクを殺害した男の容姿はジョージそのものだったということです。
アランは黒のトルネードがホーマーのトラックがあった中古車屋から盗まれているということから、サッドを陥れようとしている人物か、もしくはサッド自身が犯人であろうと推理しました。

その後、サッドがリズを連れてスーパーで買い物しているとその店にジョージから電話があります。
サッドが電話に出ると「悪徳マシーンの新作はよ書け。書かないと凄い殺し方しちゃうよ」と脅されました。
一方、アランの付近にもジョージの影が付き纏い、ジョージからの伝言が留守電に吹き込まれたりして彼はますますピリピリします。
リズも言うことを聞かない双子の赤ちゃんにイラついて声を荒げたりするようになっていました。

サッドはジョージと交信を試み、心の中でなぜ新作が必要なのか呼びかけます。
窓の外にはスズメの群れが集まって来て、ピーチクパーチク囀っており、ジョージが憑依したようです。
ジョージは存在に必要な整合性を保つためだとサッドに鉛筆で書かせ、最後に左手に鉛筆を突き刺しました。
サッドは同僚のレジー(ジュリー・ハリス)の協力を得て監視の目を盗んで少年時代に腫瘍を治してもらった医師に会いに行きました。

医師はサッドに君の頭にあったのは双子の成れの果てで除去した後はご両親がその肉片を埋葬したそうだと話します。
また彼は手術後に夥しい数のスズメが現れたことも教えてくれました。
医師が離席するとジョージが現れて彼を殺害して逃走しました。
サッドはリズに電話して医師が殺害されたことと、ジョージがそちらに向かうだろうから逃げるように伝えます。
しかしサッドの家の電話は逆探知されていたので、情報は警察に筒抜けとなりました。

レジーによればジョージはサッド自身の意識であり、それが除去された双子の身体を利用して独り歩きを始めたのだと言います。
実はサッドは我ながらジョージに憧れを抱いていたので、サッドから分離したのでした。
もしサッドがジョージを必要としなければ彼は消滅するはずで、逆にジョージはサッド無しでは生きられないということです。
またスズメというのは魂の先導者であるという言い伝えがあるそうで、手術の際には除去された双子の魂を運んでいったのではないかということでした。

ジョージは護衛の警官を殺害してサッドに電話し、リズ達を別荘に誘拐するから決着つけようぜと迫ります。
サッドはまたまたレジーの車を借りて別荘へと向かいました。

感想

これは普通です。
二重人格とかそんな話なのかなあと思うと違う方向だという話ですね。
話は割りと面白いのですが、ちょっともっさりしています。
殆ど盛り上がるシーンも無いままに終わります。

最初は面白そうなんですが、どんどん失速してる気がしました。

演出はスズメのシーンがなかなか良かったですが、TVクオリティだと思います。
あからさまにアルジェントさん風の演出もありました。

2時間と長いので途中で飽きてきました。
というのも展開がずっと同じような感じで、ジョージが万能過ぎるからです。
また双子で指紋まで同じという点がどうしても納得いかず。
まあこの辺は読んでませんが、原作が私に合わないのかなあと思いました。
スズメがジョージに襲い掛かるのもイマイチ納得できず。

サッドの人は一人二役で頑張っていたと思います。
ちなみにサッドは右利きでジョージは左利きみたいです。
アランは右往左往してただけですね。

私は暇つぶしに観るのもどうかなあと思いました。

ラストまで(ネタバレ)

ジョージはリズ達を拘束して肉体がもたなくなってきたのでサッドの身体を乗っ取ろうとしていることを匂わせます。
実際、ジョージの身体はどんどんボロボロになっているようです。

サッドが別荘に到着し、サッドとジョージは向かい合って執筆を始めました。
なんだか良くわかりませんが、二人は執筆対決のようなものを始め、ジョージがスラスラ書くとサッドが劣勢になるようです。
別荘の外にはスズメの大群が集まって来て、ピーチクパーチクと騒ぎます。
サッドはジョージに掴みかかり、もみ合いになり、鉛筆をジョージの首に刺してサッドがアドバンテージを取ります。

ジョージは復活して双子に銃を撃とうとしたりして悪あがきをしていましたが、スズメの群に襲われて喰われてしまいました。
リズはアレンに救出されて、サッド達はひしと抱き合い、アレンは去って行くスズメを呆然と見送るのでした。

エンドロールで終了です。

最後までほとんど盛り上がることも無く終わってしまいました。

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