TVドラマでした>< 人喰蟻

人喰蟻

すべてを喰い尽くす

制作年 2000年
制作国 アメリカ
監督 クリスチャン・I・ネイビー
脚本 デボラ・シュワルツ
上映時間 84分
出演
ジーナ・リー・ノリン
ケヴィン・クイグリー
マーゴ・ムーラー

あらすじ(ネタバレ)

マラブンタ

アフリカかどっかのジャングルでガイドをしているカッター(ジョン・アレン・ネルソン)という男性がいました。
彼の客はトンプソン・クリークという所で無線連絡中に何かトラブルがあり、音信不通になったのでカッターが現地に急ぎます。
途中「私はジャングルで暮らしてます」みたいな布の服に手造り革靴を履いたブロンド女性・シーナ(ジーナ・リー・ノリン)が木の上から飛び降りて来てジープの荷台に乗ります。
彼女はカッターの知り合いなのですが、事情を聞いたシーナが道案内をしてくれたので早めに現地に到着しました。
客は蟻に喰われており、シーナは「これは人喰い蟻マラブンタよ!」とか言いました。
ここでオープニングが流れるのですが、どうやらこれはTVドラマっぽいです。
要するに女ターザンが活躍する話みたいです。ちなみにシーナは露出少な目ですが、谷間は凄いです。

蟻は周囲に沢山いたので、こりゃかなわん!と二人はジープで逃げ出しますが、カッターは木にぶつかるという大NGをやらかします。
なぜか無線も使えなくなり、蟻は車より移動速度が速いのか沢山いるのか良く分かりませんが、ジープに群がります。
二人はひとまずジープを捨てて逃げ出しますが、シーナが「転ぶなよ!」と言ってるのにカッターがこけて蟻にたかられるというダチョウ倶楽部のようなコントをします。
シーナ達はジープの中よりヤバそうな掘っ立て小に飛び込んで避難しました。

蟻は毒があり、感覚を麻痺させるのだそうで、噛まれまくったカッターは身体の感覚が一部無くなります。
ひとまず二人はスッポンポンになって服に付いた蟻を払い、小屋にあった硫黄で傷口を消毒します。
サービスありません。
蟻は何年毎に異常発生するそうで、17年前に発生した時は村が一つ全滅したそうです。
窓から外を覗いてみると付近の掘っ立て小屋をアリが包囲していました。
ひとまず硫黄と水と毒蛇の毒を使って蟻退治用の毒を作りました。

一方、カッターの相棒メンデルソン(ケヴィン・クイグリー)はマラブンタが出たというのを察知して現地に向かおうとしていました。
道路が軍が閉鎖していましたが、カッターのことを話すと軍人・ラシード(ヴェリル・ジョーンズ)が同行してくれることになりました。
二人はカッターの商売敵のサイの所に行き、彼を脅してヘリを借りることになり、ヘリでカッターを救出しに向かいます。

カッターの毒が回ってきたので、シーナは地下で逃げ道を探しますが、地下は蟻で一杯でした。
小屋は坂の上にあり、坂の下には川が流れていました。
そこで壁を壊してソリの要領で川に滑って避難しよう!ということになりますが、経路に小屋があって邪魔だったのでシーナはダイナマイトで爆破しました。
その後、蟻が小屋に入ってきたので火を放ってソリ計画を実行し、川に飛び込んでマラブンタから逃れました。
ヘリが二人を発見して救助されました。
これで蟻の話は終わりです。

ダークネス

悪そうなおじさん・グマニがスキンヘッドおじさんに何かの運搬依頼をした後に何かに襲われて死亡しました。
シーナはカリ(マーゴ・ムーラー)と一緒にグマニの小屋に歩いて行って、遺体を発見します。
ラシード達が遺体を回収しますが、グマニは何かの動物に襲われたということしか分かりませんでした。
カッターとメンデルソンも首を突っ込み、曰くグマニは大統領の資金隠しの片棒を担いでいたということです。
カッターはグマニの家の前でナゾの笛のようなものを拾いました。
動物の正体はシーナにもカリにも分かりませんでした。

スキンヘッドおじさんは政府に捨てられた動物を保護しているおばさんと知り合いのようで、おばさんの保護している動物が凶暴化しているということでした。
このおばさん、実は悪い人で凶暴化した動物を操って何かしているようで、カッターが拾った笛が欲しかったようです。
スキンヘッドおじさんは保護おばさんに言い寄ったせいかグマニのお金を狙ったからか知りませんが、動物に殺害されてしまいました。
一方、シーナは最近デートの本等を読んで異性に興味を持ち、カッターにデートの仕方とセックスの仕方教えろと言ってイチャコラしていました。
二人は濃厚なキスを交わすのですが、急に停電して動物が襲い掛かって来ました。
何とか撃退しましたが、笛が無くなっていたのでカッターはこれは何か仕組まれていると勘付きました。
シーナは笛のことを知っており「ローグの笛」というローグという怪物を操るのに使うものだそうです。
二人は保護おばさんのいるマルタカ保護局が怪しいと突き止めました。

住民の皆さんは連続死の犯行をダークネスという魔物だと考えており、カリは呪い師か何かだったのでダークネスを操ったに違いない!と住民に捕まりそうになります。
ラシードが皆を制止し、カリの手下の野人女が暴れて皆を追い払いました。
彼はカリを自分のオフィスに保護しました。

シーナとカッターはラシードに同行を依頼してマルタカ保護局に到着しました。
そこには保護おばさんドゥラの姿は無く、動物やドゥラ一味の男達が残らず殺害されていました。
ドゥラは大統領の資金を狙っており、分け前を寄越さずにダークネスを操って皆を殺害したようです。
シーナ曰く、ここにいる動物がローグだそうです。
実は大統領の資金はラシードのオフィスに保管されており、三人はドゥラがそこを狙うだろうと考えて急行しました。

ドゥラはチンパンジーのローグに窓からラシードのオフィスに侵入させて鍵を開けさせ、ダークネスを侵入させます。
カリをダークネスを使って追い払い、その間に悠々と大統領の資金を盗みます。
ダークネスの正体はトラでカリに襲い掛かろうとしますが、野人女がカリを守ろうとします。
なんと野人女はトラの首を折って殺してしまいました。

カッター達もそこに駆けつけ、カリを救出しました。
ドゥラは国境で逮捕され、平和が戻りました。

カリはあれは単なる調教されたトラでダークネスでは無いと言いました。
シーナはなぜか骨折して額にトラに引っ掛れたような傷があり、ベッドに横になっていますが元気そうでした。

エンドロールで終了です。

感想

これはつまらないです。TVドラマを二話繋げたものでした。
一話目にはTVで放映されているオープニングをそっくり出して、二話目からは削除して映画っぽく見せるという念の入れようです。
多分、シリーズものとして観れば面白い話もあるのかもしれませんが、この二話はつまらないと思います。
蟻の方は40分で終わりです。軽く地雷です。

何しろ無駄なシーンが多すぎると思います。
TVシリーズだからキャラクターの描写やファンサービスとして必要だというのは理解できる気がしますが。
演出はイマイチだと思いました。
展開はかなり強引でドゥラの侵入シーンとか無理あり過ぎだと思いました。

ジャケ裏には蟻にたかられてる骸骨とか出てますが、これはチラッと出て来るだけです。
ジャケ表の女性が蟻にたかられてるシーンはありません。
一応、シーナは蟻にたかられますが、こんな状態では無いです。

二話目のラストを見る限りだと、どうもシーナ=野人女みたいな感じなのですが、良く分かりませんでした。
髪の色も肌の色も顔も全く違うので、原理が良く分かりません。
周りの人もそのことを知っているような?

これは蟻映画を期待して観ると裏切られるので観ない方がいいと思います。

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