いつのことだかー思い出してごらん♪ 放送禁止3

放送禁止3 ストーカー地獄編

ストーカーに狙われてひどい目に遭う話

制作年 2006年
制作国 日本
監督 長江俊和
脚本 長江俊和
上映時間 46分

あらすじ(ネタバレ)

2003年3月 都内某所
アパレル会社に勤務する佐久間希美さん(26)は半年くらい前からストーカー被害に遭っていました。
彼女から相談を受けたフリージャーナリストの筒井令子さん(28)が取材することになります。
一日に何度も自宅や携帯電話が架ってきたり、夜道で後ろに人の気配を感じることが多いそうです。
ポストには彼女の勤務中の様子や駅のホームで電車を待っている様子等の写真が投函されていました。
写真の裏には「覚えてますか?思い出してください!」と書かれていました。
この筆跡は女性のように見えます。
最近では家のチャイムを鳴らされるようになり参ってしまい、仕事もたまに休んだりしているようです。

筒井が数年前から取り組んでいるのがストーカー問題でした。
1975年千葉県出身で3年前に新聞社を退社してからフリーになり、埼玉県の大家族で起こった殺人事件を取材したそうです。
彼女は3ヶ月前に飲食店で佐久間と知り合い、ストーカーのことを聞いたそうです。
筒井の兄はストーカー被害に遭っていたそうで、数年前にそれが元で命を落としたということです。

筒井は「昔付き合っていた男性等に心当たりは無いのか?」と質問しますが、佐久間は無いと答えます。
警察にも相談したのですが、証拠が無いので取り合ってもらえないようです。
取材中にもチャイムが鳴り、ドアが激しくドンドンと叩かれたので、筒井が中座して玄関を確認しに行きますが、玄関には誰もいないようです。

ストーカー被害の相談件数はストーカー規制法が適用された平成12年に2万件を超え、それからは横ばい傾向にあるようです。
平成15年の被害者の性別は圧倒的に女性が多く男性の10倍程度ありますが、男性の被害者も1000人程度あるようです。
一概に女性の被害者が多いとは言いきれず、男性は被害に遭っても通報しないケースが多いということです。
ちなみに警視庁の平成29年のデータでは相談件数が2426件(全国では無い)、相談者の性別は女性が2,047人、男性が379件だそうです。
警視庁のホームページに掲載された情報を引用しています。

スタッフはマンションの玄関ホールと佐久間の部屋の入り口に隠しカメラを仕掛けました。
20時40分に玄関ホールにキャップとマスクで完全に顔を隠した不審な男が現れ、佐久間の部屋のポストを物色しています。
男はやがて玄関チャイムを鳴らし、ドアをドンドン叩いて「開けろよ!」と騒ぎ、ノブをガチャガチャしたり、ドアポストを覗いたりもした後に去って行きます。
筒井は音がしている間にドアに向かったのですが、怯んでしまいました。
佐久間は恐怖でシクシクと泣いてしまい、男は帰り際に集合ポストに何かを投函して行きました。
筒井は男を尾行するのですが、最寄駅から電車に乗って新宿駅で降りた先で見失ってしまいました。

次の日、佐久間にカメラの映像を確認してもらうのですが、男の顔は良く分からないので何とも言えないということでした。
ポストに入っていた写真には佐久間と男性が並んで写った写真が入っていました。
写真は裏焼きされたようで、文字が反転されて表示されており、裏には「思い出せ」の文字がありました。
佐久間はかなり衝撃を受けて動揺した様子でした。
写真の男は3年位前に付き合っていた相手で、付き合って暫くしてから男に家庭があることが判明し、別れたそうです。
男はしつこく何度も電話やメールをしたりしたので無視していると家の周りをうろつくようになったので、佐久間は引っ越したそうです。
筒井に心境を聞かれた佐久間は「まさかと思った」と返答しました。
また佐久間は相手が知り合いだったので即座に警察にビデオを提出しないそうです。

専門家の話によるとストーカーの加害者は自分が被害者だと考えることが多いそうです。
したがってある時、自分が加害者だと気付いて我に返ったりする人も多いといいます。

筒井はストーカー男が集合ポストを漁っている現場を押え、背後から近付いて佐久間が話し合いたいと言っていると伝えます。
男はキレ出して筒井に「あの女に思い出せって言っとけ!」と言いつつ筒井の首を絞めたので、スタッフが慌てて止めに入りました。
佐久間はあの写真を見てから会社を休んで家に閉じこもり、食事も採らなくなっていました。
筒井は佐久間から写真の男の勤務先を聞いて連絡を入れましたが、彼は3年前に他界していたと発覚しました。
彼女は今度は男の自宅を訪ねてみることにします。

男の家族が取材を許可してくれたので、筒井は自宅へと招かれました。
仏壇の前の家族の集合写真の中に筒井が写っています。
男は三年前にいつもと変わらない様子で家を出て地下鉄の車両に轢かれて死亡したそうです。
自殺か事故かは未だに分かっていないそうです。
男の息子は新幹線の絵を描き、その上を赤いクレヨンで塗りつぶしており「新幹線がパパを殺したから大嫌い」と言っていました。

数日後、筒井は佐久間に写真の男は死んでいるのでストーカーでは無いと告げます。
佐久間は困惑と怯えが混じった表情で「じゃあ、あの人は誰なんですが?」と頭を抱えて泣きだします。
その様子を筒井は心なしか冷たい目線で見つめ、追い討ちをかけるようにドアのチャイムが何度も鳴ります。
ドアがドンドンと激しく叩かれ、佐久間は寝室に逃げ込んで精神崩壊したように泣き続け、筒井は険しい表情でそれを見ていました。
佐久間はカメラの前で何かを告白するのですが、その内容は事情により視聴者には聞かされません。
筒井は険しい表情で佐久間を睨んだまま彼女の言質が収録できたか確認しています。

そしてこの撮影は打ち切りとなりました。

最後に佐久間のマンション玄関でストーカー男に筒井が何か耳打ちして連れ出す様子が映ります。
また、新幹線嫌いという映像、遺影の前の家族写真がアップになりました。

感想と考察

これはちょっと面白いです。
話は分かりやすかったです。

以下は私の考察です。
兄をストーカーに殺害されたフリージャーナリストが取材を装って相手に罪を告白させたという内容だと思います。
筒井の兄は劇中の写真の男です。
佐久間をストーカーしていた男は筒井に雇われた男で、タイミング良く現れるように筒井が指示しています。
筒井はその後、佐久間に近付いて取材の話を持ち掛けます。
筒井家族の取材は全部筒井の仕込みで、その証拠に家族写真に筒井が入っています。
写真が裏焼きされているのは佐久間に裏があると指摘しており、専門家も「加害者は自分が被害者だと思うケースがある」と語っています。
新幹線が嫌いと言っているのは「のぞみ」のことで「希美が父を殺した」と言わせています。
最後に佐久間が言っていたのは「筒井兄を殺害した」という発言で、事件に発展したので取材中止となったのだと思います。
最後に筒井がストーカー男を連れ出していたのはNGテイクのようなもので「もう来なくていいから!」的なことです。

ただ、このビデオが警察に押収されると証言を強要したという方向になりそうな気がします。

分からなかった点
・裏焼きされた写真のネガは誰が持っていた?
筒井兄がネガを持っていたとは思えないのですが、誰が所持しており、どうやって裏焼きしたのでしょうか?
佐久間が持っていたなら、どうやって入手したのか謎が深まります。

・入れると利用できそうだと思った点
写真の裏に文字が入っているのですが、女性が書いたように見えます。
筆跡に特徴があり、「思い出す」の「い」の字が小さかったり、「ま」の字が崩してあったりします。
この辺は触れられなかったのですが、劇中で筒井がメモを取るシーンがあったので、ここで筆跡が確認できるともっと証拠が増えたかも。

最後のネタバレが分かりやすいので考える楽しみは薄い感じです。
でも役者さんの演技が良くて面白いと思いました。

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