共喰山
友を喰う!恋人を喰う!カンガルーも喰う!!
制作年 | 2010年 |
制作国 | オーストラリア |
監督 | ジョシュ・リード |
脚本 | ジョシュ・リード |
上映時間 | 84分 |
出演 |
ゾーイ・タックエル=スミス |
クリュー・ボイラン |
リンジー・ファリス |
だいたいのあらすじ
1万2千年前
オーストラリアのジャングルの岩場で古代人のおじさんが壁画を描いており、何だか魔物が人間に襲い掛かっているようなものでした。
おじさんの背後からハゲたおじさんが忍び寄るのですが、ハゲはグルグル唸りながら壁画おじさんを殺害したようでした。
壁画おじさんの壁画は上手いこと窪んだ岩場にあるので現在でも残っているようです。
アーニャ(ゾーイ・タックエル=スミス)の叔父の遺したメモを参考に男女五人の仲間とあの壁画を見学に来ていました。
同行者はデイス(ウィル・トラヴァル)というゴリラ男が運転し、メル(クリュー・ボイラン)とチャド(リンジー・ファリス)のカップル。
それにクリス(レベッカ・フォード)とウォーレン(ダミアン・フリーリーガス)も一緒です。
壁画までショートカットで洞窟を通ることになるのですが、アーニャは閉所恐怖症なのかパニックを起こしてしまいました。
ということでアーニャだけ車で向かうことになり、壁画の付近で合流しました。
皆は現地でテントを張り、早速メルとチャドはセックスするのでした。
メル達は壁画を見るのですが、クリスが凶暴化した兎に噛まれてしまい、デイスが殺傷しました。
ウサギは吸血鬼のような牙が何本も生えており、目が血のように真っ赤でした。
焚火の近くで夕食を採り、皆はのんびりとくつろぎます。
メルは近くにある汚い溜池でスッポンポンになるとジャブジャブと泳ぎ、チャドを誘いますが、彼は拒否しました。
この池は水が恐ろしく汚いので普通の人は入れないと思います。
メルが水から上がると全身にヒルが貼り付いており、ワーワー騒ぎになります。
その後彼女は熱を出してしまい、苦しそうな様子になりますが、皆はひとまず解毒剤を与えて様子を見ることにします。
メルは歯が抜け始め、口から激しく出血しており、テントの周辺にはダニのような虫が沢山発生し、テントに穴を開けたりしてしました。
皆はメルを医者に連れて行くとことにしようとするのですが、車のタイヤはダニのような虫に食われていました。
翌朝、皆はメルを担架に乗せて徒歩で運ぼうとしていましたが、メルはなぜかあの兎を食べていました。
クリスがちょっとー!と近づくとメルは吸血鬼のような牙を剥きだして威嚇します。
メルは猿のように豪快にジャンプしてチャドに襲い掛かりますが、デイスに松明を近付けられると異様に怯え、ジャングルへ逃走しました。
チャドがメルに噛まれたのでウォーレンが車にある救急箱を取りに行きますが、帰り道にメルが発狂した猿のように襲い掛かって来ました。
デイスが救出に駆けつけ棒切れで嫌と言う程殴るのですが、彼女は全く怯まず、松明の火を近付けると草叢に消えて行きました。
あの発狂猿は何なのか?ということになりますが、当然誰にも分かりませんでした。
チャドの傷は思ったより深く、縫わないと血が止まらないようです。
メルはジャングルの生活にすっかり馴染み、カンガルーを襲って食べて雄たけびを上げていました。
オーストラリアだと彼女が食物連鎖の頂点ですね。ワニとかニシキヘビとか鮫に勝ちそうです。
あの猿をどうするかという話になる、殺すか捕獲するかということになりますが、当然まだ殺すという選択肢は選ばれず捕獲作戦になります。
木の根元に罠を張り、チャドを餌におびき寄せて捕獲しようということになりました。
皆は「メル出ておいで―!」と松明を手に呼びかけ、上手いことアーニャの前にバーンと飛んできたので、罠まで誘い込みます。
メルはチャドの足元の罠にはまり、ビニール袋に詰められて宙吊りになりました。
しかしメルはビニールを歯で破ってしまい、垂直に飛び降りて来ました。
デイスとウォーレンがロープを投げて拘束しようとしますが、ロープも噛み切り暴れ出したのでアーニャが松明で殴りつけて気絶させました。
メルは直ぐに息を吹き返し、ウォーレンに飛び掛かって喉を食いちぎってしまいました。
彼女は間髪入れず、デイスに襲い掛かったので泡を食った彼は池に潜って隠れ、クリス達が松明で追い払うとメルはジャングルに消えました。
デイスはヒルには喰われておらず、セーフのようでした。
この発狂猿は本当に油断も隙もあったもんじゃないです。
ウォーレンは死亡してしまい、そのまま夜になりました。
皆は焚火を囲みながら話し合い、デイスは「もうあの猿殺そう!」と言い出し、チャドは「助ける方法を考えよう」と言い意見が分かれます。
そこにウガウガ言いながらメルが現れ、ウォーレンの遺体をガツガツと貪り始めました。
クソーどっか行け!とデイスが木切れを投げつけると、メルは律儀にガー!と威嚇で返答してウォーレンの遺体をお持ち帰りしてしまいました。
ここは笑う所だと思いますが、クリスはメソメソ泣いてます。スミマセン、泣く場面でした!
それを見てチャド以外は「あの発狂猿を殺そう!」と言う流れになってしまいました。
メルはウォーレンの遺体をうまい!ラーメンショップうまい!と食べていたのですが、お口で上手に半分に分けると片方を洞窟の奥に投げ入れました。
感想
これは普通です。
お話や展開はあまり面白くないですが、メルが頑張っているのが面白いです。
若いブロンド女性が白いタンクトップとピンクのデニム姿で猿のように歯を剥き出しにして飛び掛かってくる姿がシュールでした。
死霊のはらわたに少し似ていました。
コメディでは無く、狙っている感じが無くて大真面目なのですが、笑ってしまうシーンが結構ありました。
これは山シリーズ第二弾ということで処刑山が第一弾だそうですが、二作は無関係です。
意外に景色が綺麗ですが、演出は普通だと思いました。
メル登場シーンでメルの去り方とかはネタとして面白かったです。
そういえばお約束の携帯電話が出て来なかったです。
登場人物の行動にイラッと来る映画で、特にアーニャが地雷です。
魅力的な人は出てこないので、全員死んでも問題無いような気がしました。
ラスト付近はメル以外のものが出て来るという展開になります。
これは意味不明でしたが、まあいいのではないかと思いました。
色々と投げっぱなしなので、そういうのNGな人は観るの辛いと思います。
これは短いので暇つぶしには良いのではないでしょうか。
ラストまで(ネタバレ)
ひとまずデイス達は車に山刀を取りに行くことにしますが、デイスがチャドのことをサイモンと呼んだりします。
デイスは女性二人に松明を渡し、お前はナタ、お前はプリンとか言い出し、クリスマスは嫌いだとか支離滅裂なことを言い出します。
どうやら彼も水に入った際におかしくなったようです。
チャドはあっさりと「こいつゴリラだからヤバい!殺そう!」と言い出し、誰が殺るかくじ引きで決めることになります。
くじはアーニャが当たりを引くのですが、できないできない!とギャーギャー騒ぎ、石を頭に落とすのが精一杯でした。
そこにメルが現れ、アーニャは松明で彼女を撃退しつつチャドに「デイスに止めを刺せ!さっさとしろ!」とか言い出します。
デイスはメルと一緒にジャングルに消えてしまい、アーニャはチャドを「役立たず!」と罵りました。
何なんでしょうか、このクソ女は
ということで発狂猿にゴリラも合流し、共喰いチームは圧倒的に有利になりました。
チャドは二人がどこに向かっているか確かめると言い出し、車にはクリスが行くことになります。
車にはアーニャとクリスが行けばいいんじゃないでしょうか?
メルとデイスは草叢にいたのですが、チャドがメルを説得しようとする際に松明を手放し、指を噛み千切られてしまいました。
アーニャはその隙にデイスをナイフで刺し殺そうとするのですが、メルが返す刀で襲ってきたので松明を放り出してとんずらしました。
この人達はグダグダですね。
彼女はメルに追われて捕まったりするのですが、なぜか噛まれずに洞窟に逃げ込みました。
どうやらメルは何かを恐れているようで洞窟には入って来られないようです。
アーニャは気付いていませんでしたが、洞窟の壁の割目からは何かの舌のようなものが伸びていました。
クリスは車の中をゴソゴソして山刀を発見しますが、デイスに襲われてしまいます。
彼女はデイスに圧し掛かられてしまいますが、なぜかメルが妨害し、クリスを掴まえてズルズルと引き摺って行きます。
アーニャはその隙に逃げて、キャンプに戻ってチャドと合流した後、山刀を回収します。
アーニャはメルが洞窟を恐れていたから、見つからないように消えた松明に手に持って洞窟までこっそり行こうと提案しました。
二人は洞窟の近くまで進むのですが、デイスがメルと交尾しようとしているのを見てチャドは飛び出してしまいました。
仕方なくアーニャは松明に点火してメルと対峙します。
交尾シーンで笑ってしまいましたが、メルもデイスもしっかり着衣しています。
チャドは山刀を振り回して奮闘しますが、首を噛み千切られてデイスと相討ちになりました。
アーニャは山刀を拾ってメルを牽制しつつ洞窟へと逃げ込みました。
閉所恐怖症と戦いながら洞窟を進むアーニャの背後には舌のようなものが複数迫っています。
先に進んで行くとクリスに出くわすのですが、彼女はあらぬ方向を見て怯えるばかりで会話ができませんでした。
アーニャはクリスを励まし手を貸しつつ、一緒に連れ出そうとします。
クリスは天井を見ながらアウアウ言って立ち止まり、なぜか妊婦のようにお腹が膨れています。
直後、アーニャはナゾの触手に両手両足を掴まれ地面に拘束されてしまいまいました。
彼女はクリスに山刀で触手を切る様に頼みますが、クリスは山刀を拾うと自分の腹を切り裂きます。
クリスは腹から沢山の触手を足のように生やしたエイリアンのような顔のナゾ生物をボトンと落とし、その生物を山刀で殺しました。
食後に触手が「チッ!つかえねーな」みたいな感じにクリスを掴むと壁に叩きつけてしまいました。
アーニャの前にはFFのサンドウォームみたいな怪物が地面から現れ、彼女の股間に吸い付いてスーハ―していました。
その後、パンツの中に触手が侵入しそうになり、手足の触手が離れたのでアーニャはガバッと起き上がり、山刀で触手を切り、サンドウォームに斬りつけました。
虫が怯んだのでダッシュで洞窟を飛び出し「やったね!ざまあ!」と喜んでいましたが、メルが高所から飛び掛かって来ました。
アーニャはマウントを取られそうになりましたが必殺両足キックで撥ねのけ、メルは木に激突して背骨が折れます。
彼女は大きな石を手に取るとメルの頭に叩き落として止めを刺しました。
まさかの触手プレイが入りました。どうやらこの虫が子供を産ませているみたいです。
生まれた子供はどうなるのか?とかメル達とこの虫の関係等が良くわかりません。
最後にアーニャが言ってた「カント!」っていうのは劇中でメルがウォーレンに言われて怒ってた台詞だという伏線回収っぽいのがありました。
イマイチ、アーニャが生き残っても嬉しくないという。