棺桶映画 リミット

リミット

カプセルホテルのような状態で木箱に生き埋めにされた男が頑張る話

制作年 2009年
制作国 スペイン
監督 ロドリゴ・コルテス
脚本 クリス・スパーリング

出演
ライアン・レイノルズ
ロバート・パターソン
ホセ・ルイス・ガルシア・ぺレス

だいたいのあらすじ

イラクにあるCRTの運転手をしているポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)という男性が目覚めるとミカン箱のような木箱に監禁されていたという話です。

ポールはどうやら監禁される前にテロに遭遇したということです。
ミカン箱は砂に埋まっていて生き埋めっぽくなってます。

箱の中には携帯電話があってその他、オイルライターも所持してます。

携帯で会社に電話したり、監禁した犯人らしき男から身代金の要求があったりと色々あります。

その内にテロ人質対策の人であるブレナー(ロバート・パターソン)に助けを求めたりします。

ポールはリンダの友人に電話してブレナーの連絡先教えてもらってました。

足元のバックにはメモの他に携帯蛍光ライトや懐中電灯、ナイフ、ウイスキー、薬、ペンが入っていました。
メモを読んだのですが、よくわからず丸めてしまいます。

その後、ポールはブレナーに電話して犯人の電話番号を伝えます。
ブレナーは「マーク・ホワイトという医大生を助けたことがある。」
「犯人の電話番号から有力な情報を得られたので、助けに向かっている。」と言います。

犯人からは「人質ビデオ早く撮れ」と督促され、画像が送られてきたのですが、どうやら妻?が人質にされているようです。

ポールは仕方なく携帯電話で自分の人質動画を撮影します。
後にわかりますが、この人は妻ではなかったです。

棺に蛇が入ってきますが、なんとかライターとウイスキーで撃退します。
危うく火事になるところでした。

電話が母国語で操作できるということに途中で気付くんですが、奥さんに電話してます。

バッテリーが少なくなってきてるので、ブレナーに電話した方がいいと思いました。

犯人からは携帯で人質ビデオを撮影しろとか他の人質が射殺されてる所を見せられたりと色々追い詰められます。

ポールは神経症のようで薬を飲んでるみたいで、辛いと思います。

再びブレナーから電話があり、救助に向かっていると言われます。

感想

フローズンやオープンウォーターのようなシチュエーション系の話なので、
自身が同様の目に遭わされたらと想像するとかなり怖いのですが、映画としては何しろ地味です。
真っ暗闇の中で男(ポール)が泣いたり怒ったりしてるだけなのですが、
電話などで情報が徐々に明かされていく感じで、緊張感も持続しており、退屈はしませんでした。
前半の電話かけまくりのシーンでポールと通話相手の間に非常に温度差が感じられ、イライラポイントになっています。
ライアン・レイノルズさんがFワード連発しながら孤軍奮闘していました。

ポールが痴呆症の母親に電話するシーン、リンダと会話するシーン、携帯電話で遺言動画を撮影するシーンは切ないです。
絶望的な状況の中でポールは母親に優しく、リンダには「絶対に帰る。」と約束し、
息子に対しては「正しい人になれ。」と動画の中で伝えます。

ポールが絶望したときに棺の上から段々遠回しにしてフェードアウトするシーンは彼の絶望感がよく出ていてよかったと思います。

結末はなんとなく予想できました。

疑問点がいくつかあり、
ポールは実際、どこに捕らわれていたの?
犯人の本当の目的は何だったのか?
「マーク・ホワイト」とは実在したのか?
が自分の中ではよくわかりませんでした。
私は「マーク・ホワイト」は実在していないのではないかと思いました。
この辺りが考察ポイントなのかもしれませんね。

あとCRT社がブラック企業だということはわかりましたね。
こんな絶望的な状況で解雇通知とかひどすぎます。

かなり好みの分かれる映画かとは思いましたが、私は面白かったです。
直接的にグロいシーンはないのでグロが苦手な方でも大丈夫な映画だと思います。

ラストまで(ネタバレ)

ブレナーとの通話中に棺の蓋が割れ、砂が流れ込んできて携帯も通話できなくなります。

会社からは拉致される前に解雇になってるから助けないよ!と凄いことを言われてしまいます。

これは酷いとおもいました。踏んだり蹴ったりです。

砂がどんどん流れ込んでくるのでポールは死を覚悟します。

その後、犯人に自分の指を切って動画撮影しないと家族の命は無いと脅され、仕方なく指を切ったりします。

ナイフはこのために用意されていたようです。

ポールは指を切断して動画を犯人に送ります。

棺にはどんどん砂が流れ込んできており、危険な状況です。
ブレナーから電話があり、ポールの居所がわかったので3分で向かうと言われます。
リンダからようやく電話がありポールは絶対に帰ると約束します。

その後ブレナーが突入したと連絡してきますが、ブレナーが発見したのは「マーク・ホワイト」の棺だったとのことで、ポールは砂に埋まり、死亡します。
想像すると息苦しくなりますね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする