部屋系です ルーム 205

ルーム 205

呪われた部屋 その謎に触れてはならない―

制作年 2005年
制作国 ドイツ
監督 ライナー・マツタニ
脚本 エクハルト・フォルマル
上映時間 88分
出演
ジェニファー・ウルリッヒ
アンドレ・ヘンニック
ユリア・ディーツェ

だいたいのあらすじ

女子大生のカトリン(ジェニファー・ウルリッヒ)は入学を転機に家を出て大学の寮に入ることになりました。
彼女は父親に送ってもらい、寮へ到着し、205号室が割り当てられました。
父親はカトリンが家を出ることに心配でしたが、彼女に押し切られたようです。
建物は古いですが、部屋は日当たりが良く、広々としています。
壁には謎の穴が2つ開いています。
カトリンはどうも精神を病んでいたようです。凄い薬の量です。

寮のキッチンは共同になっており、カトリンはそこでダークという男子生徒と知り合います。
ダークは前に205号室に住んでいた女子が行方不明になったと言い、カトリンは少し不安になります。

カトリンがベッドでゴロゴロしていると突然、PCが起動し、「アニカからの友達リクエスト」というメールが何十通も送られてきます。
メールには動画が添付されてあり、開いてみると金髪の女性(ユリア・ディーツェ)がカメラに向かって喋っています。
アニカはこの205号室に住んでいたようです。

その夜、カトリンはおめかししてクラブに行ってみることにしました。
彼女はそこで昼間、大学で会った男子生徒クリスティアンと再会します。
カトリンはヤバいお薬をもらってハイになって踊り狂った後、クリスティアンをお持ち帰りしてアラいいですねをします。
サービスあります。とんでもないおサセがやってきたようです。

その最中に壁の謎の穴に触れ、カトリンは何だかアニカの幻覚のようなものを見て、痙攣してしまいます。
クリスティアンは慌ててカルメンという寮生を呼びに行きます。
その間、カトリンは洗面所ですすり泣く赤いフードを被った女性の姿をガラス越しに目撃します。

カルメン(イネス・ビョルグ・ダーヴィッド)が調べると、カトリンが向精神薬を飲んだ上にヤバい薬を飲んだことが発覚します。
彼女は薬学に詳しいようで何考えてるのと怒り、カトリンに水を与えて明日は病院に行った方がいいと告げます。

次の朝、カトリンが寝坊して目覚めると洗面所に薬がぶちまけられていました。

慌てて授業に出たカトリンは教授に嫌味を言われながら、「カセクシス」についての講義を受けます。
カセクシスは偏執狂のように特定のものに精神的エネルギーを向けることのようで、妄想などを産み出すようです。
カトリンは抗議中に赤いフードの女性がゾンビ顔で振り返るのを見てしまい、悲鳴を上げます。
皆に注目され、いたたまれなくなった彼女は席を立ち、退出しますが、その様子を楽しそうに見ている女子生徒がいました。

カトリンは学校でカルメンに出会い、薬を分けてくれとお願いしますが、主治医に相談しろと断られます。
カルメンは医学生のようです。美人です。ちなみにカトリンは教育学です。

クリスティアンには彼女サンネ(マルリーン・ローゼ)がいたようで、講義の時に楽しそうに見ていたのが彼女だったようです。
カトリンは寮のキッチンで彼女に「サイコ女」と罵声を浴び、その後、不思議なことが起きます。
食材の入った瓶にゴキブリが蔓延したり、205号室の壁の穴から黒い血が流れたりします。

地下の洗濯室でクリスティアンに会ったカトリンはサンネのことを問い正しますが、彼は昔のことだととぼけます。
アニカのことも尋ねますが、彼は知らないと答えます。
カトリンが部屋へ戻る途中、廊下の電灯がチカチカと点滅します。

クリスティアンが乾燥機を使用する際にコインを機械の下に落としてしまい、拾う際に背後を誰かが通り過ぎます。
彼の手にはべっとりと重油のような物が付き、背後のシーツには謎の黒い手形が付いています。
何だか日本のホラーのような演出ですね。

クリスティアンは悪戯されていると思い、周囲を探ると足元にも重油のような物が広がっています。
不意に誰かが迫って来たので、彼は慌てて重油状の液体に足を滑らせて頭を打ちます。
そしてアニカが現れ、倒れた彼に襲い掛かりました。

洗濯物を取りに来たカトリンはクリスティアンの遺体を発見します。
寮には警察が立ち入り、捜査を開始します。
事件を担当したウルバン警部(アンドレ・ヘンニック)は第一目撃者のカトリンから事情を聴くことにします。

彼はカトリンを別室に招き、何か地下で変わったことが無かったかと尋ねます。
カトリンはショックを受けていたようでしたが、クリスティアンとの関係を正直に話します。
彼女はウルバンにアニカのことを尋ねますが、彼は良くある失踪で事件性は無いと答えます。

部屋に戻り、アニカのブログを見ていたカトリンは家具の配置が変わっていることに気付きます。
棚を動かしてみると背面に写真等が貼ってあり、護身術の本の切り抜きもありました。
カトリンは寮の掲示板に部屋を換わりたいと貼り付けます。

サンネはクリスティアンはカトリンに殺害されたと言いふらしているようです。
カトリンは大学でダークと出会い、IT科だという彼にアニカの動画を復元してもらいます。

動画を追ったカトリンはアニカがどうやら学生3人に脅されたということを突き止めます。

カトリンは部屋にあったアニカの手紙から住所を突き止め、母親に会いに行きます。
彼女が自己紹介してアニカのことを尋ねると「娘は死んだ」と門前払いされました。

カトリンが夜遅く寮に戻ると入り口にサンネとニコが居り、殴られた挙句、寮から出ていけと脅されます。
彼女が「アニカにも同じことしたのか!」と口にすると2人は目に見えて動揺しました。

顔に傷を負ったカトリンは病院に行くと、研修中のカルメンがそれに気付き、どこかに電話して招き入れます。
彼女の顔を治療したカルメンは精神科に入院するよう勧めますが、カトリンは断固拒否します。
カルメンは何だか誰かと連絡を取っていたようです。

サンネ達はカトリンをずっと見張っていたようで、それに気付いたカトリンは廊下で鉢合わせしてしまいます。
身の危険を感じたカトリンは逃走し、赤いフードの影が屋根裏に走るのを見たサンネはカトリンと見間違いそれを追いかけます。

屋根裏に着いたサンネは「出て来い!」と怒鳴ります。
突然、棚が倒れてきて避ける内に荷物に被せてあったビニールをすっぽり被ってしまいます。
そこにアニカが現れて彼女に襲い掛かり、サンネは倒れた拍子に飛び出ていたネジに倒れこみます。
演出はちょっと怖いですね。

次の日、なぜかカトリンは大学廊下のベンチでグースカ寝ていました。

カトリンは教授にカセクシスで死に導かれる可能性について尋ねます。
教授によれば、カセクシスはトラウマが元凶となって発生することがあり、その場合は危険なのだそうです。
彼女はさらに妄想が過去の犯罪などの幻覚を引き起こすことがあるかと尋ねます。
教授はその場合はもう完全に精神を病んでいるので病院行きだと答えます。

カトリンが寮に戻ると部屋の前に人だかりができており、ドアに「サイコ女」とデカデカと書かれていました。
更に部屋の中はしっちゃかめっちゃかに荒らされています。
ただでさえメンヘラだったカトリンは何だか追い詰められていきます。

街にフラフラと出たカトリンは店先にあったアニカの赤いパーカーに似ているセーターを購入してしまいます。
早速、セーターを着たようで、ぼーっと佇んでいるとダークが現れて声を掛けます。
カトリンは「アニカは殺された!私も殺される!」と怯えながら訴えますが、ダークは「寮費を滞納して出て行った」と否定します。
ダークはこの女は大丈夫だろうか?と不安になり、警察に行くという彼女に自分の部屋で休むように勧めます。

ダークはカトリンが訴えるアニカが脅されていたという証拠のビデオを見ようとしますが、ファイルは消えていました。
カトリンはそれでもサンネ、ニコ、カルメンがアニカを殺害したのだ!と訴えます。
彼女は精神を病んでいた母の自殺遺体の第一発見者だったという過去をダークに話します。

その夜、PCで自動再生されたホラー動画に目を覚ましてしまったカトリンは動画を止めようとPCを覗きます。
動画を止め、フォルダを見るとHな動画があるのでクスリと笑いますが、1つ独立した動画があるのに気付きます。
再生してみるとクリスティアン、ニコ、ダークの3人がアニカを輪姦する動画でした。
驚くカトリンでしたが、背後にダークが現れ「誤解するな。彼女が望んだんだ」と言います。
カトリンは手元にあった灰皿でダークを殴りつけて部屋から逃げ出します。

ダークは急いでニコに電話すると彼女の後を追いかけます。
ふと赤いパーカーの後ろ姿が見えたので「誤解なんだ。説明させてくれー」と追いかけます。
彼女はクラブのような所に入り込み、なぜか外の工事用の足場を歩いています。
ダークが彼女を追いかけて足場を歩いていると部屋の中からグワーッとアニカが飛び出して来ます。
驚いた彼はバランスを失って足場から転落してしまいました。
ちょっと笑ってしまいました。

カトリンはズボンも靴も身に着けずに逃げ出し、ウルバンを訪ねます。
彼女はアニカの身に起こったことをウルバンに説明します。

ウルバンは調書を採るからと言って席を外し、外で他の警官と話します。
どうやらカトリンが精神を病んでいることは周知の事実で、彼女の扱いには警察も困っているようで、父親に連絡したようです。
カトリンは待ち時間に手に重油状の液体が付く幻覚を見て、悲鳴を上げ、そこに入って来た父親に「病院に入れる気ね!」と怒鳴ります。
父親は彼女が薬を飲んでいないので、明日は病院に行こうとカトリンに告げます。

家に連れ戻されたカトリンは「私もお母さんみたいになるのかな」と空気を読まない質問をします。
父親は「薬をきちんと飲んでいれば大丈夫だ」と答えます。
カトリン母は全身にダメージを受けた酷い状態で発見されたようで、父も一時警察に疑われたということです。
母は憎悪に満ちており、カトリンに遺体を発見させようとしたようで、父はそんな母を恐れていました。
娘さんは美人なのにこんなんでおサセだし、お父さん辛いですね。

その夜、父はカトリンに薬を飲ませて寝かせます。
物音に気付いた父はカトリンの部屋を訪ねますが、彼女はなぜかベッドにおらず、ベッド下で震えていました。
父は大丈夫だからと彼女を慰めますが、それはアニカでした!
彼はアニカに襲われてしまい感電死します。

丁度、キッチンで牛乳を飲んでいたカトリンは悲鳴を聞いて駆けつけますが、父は死亡してしまいました。
必死で蘇生させようとする彼女の背後にはアニカが現れますが、振り返ると消えていました。
カトリンは「何が望みなの?!」と叫びます。
何となくぼんやりとこの映画の整理はできたのですが、このシーンは分かりませんでした。
駆けつけたというのは彼女の願望か良心の現れなのでしょうか?

父の葬式を行っていたカトリンの元へウルバンが現れ、父の遺体を検死のため没収し、彼女を連行しようとしました。

感想

これは普通です。
お話は単純そうなのですが、意外と難しいと思います。
演出はなかなか良いと思いますが、日本ホラー系の演出ですね。
呪怨とかリングとかあの路線だと思います。
前半は割と面白いですが、後半に失速しているような気がします。
ちょっとアティックに似てる気がしますが、個人的にはあっちの方が娯楽よりで好きです。

音楽は、そういえば静かなものがあったような気がします。
ちょっとチェイスシーンとかには派手なのがあったような気がしますが、印象に残りません。

単なる心霊物ではなく、ミステリ要素が濃いです。
私はこの話はカトリンという人物の主観に基づいた話だと考えています。
なのでこれはサイコホラーに近いような気がします。
しかし所々に分からない部分があり、今一つスッキリしませんでした。
これは多分、最終判断を観客に委ねているのかなあということで納得しました。

役者さんは演技は上手いような気がし、女優さんはキレイな人が多いです。
カトリンの性格が残念な気がしますが、これは感情移入する映画では無いと思ってますのでこれでいいかと。
私は父親役の人とウルバンの人が好きでした。

これはちょっと考えさせられるので、気楽には見られないと思いますが、暇つぶしにはなると思います。

ラストまで(ネタバレ)

ウルバン曰く、3人の殺害容疑もカトリンに掛かってきているようです。
カトリンは「父にお別れを言いたい」と時間を貰い、裏口から逃走します。

カトリンはアニカ母の家を訪ね、強引に上がり込みます。
アニカ母は3人のことは知らず、アニカは人気者で悩みは無かったと言います。
カトリンはアニカ母がネットオークションに夢中なのをいいことにUSBメモリの付いたネックレスを盗み出します。

近所のおかしな女性が言うのはアニカは少女の頃に妹のベアトリスを冷蔵庫に閉じ込めて殺害したそうです。

どこかの図書館っぽい所のPCでUSBに入っていた動画を再生したカトリンは驚愕します。
どうやらあのレイプ動画がアニカの捏造だったらしく、彼女が3人を誘う様子が撮影されています。

アニカはカルメンに電話を掛け、アニカの真実がわかったよ!と報告します。
カルメンはそりゃー凄い!ニコも呼ぶから病院においでよーと彼女を呼び出します。

カルメンは天井の照明のネジが緩んでいたので、寄せばいいのに担架に乗り、メスをドライバー代わりにして直します。
そこに赤いパーカーを着た老女が接近しますが、修理を終えると老婆の姿は消えていました。
そしてアニカが天井から現れ、カルメンは引き摺りこまれて行きました。
知的美人な人が退場してしまいました。

ニコと受付で合流したカトリンは悲鳴を聞いて駆けつけ、カルメンを天井から引っ張り出します。
残念ながら彼女は死亡しており、ニコとカトリンは逃走します。
ここはちょっと良くわかりません。一体、どこまでが現実なのでしょうか?

カトリンはニコにこれはアニカの仕業で、彼女はカセクシスで抑圧された罪悪感から殺害をしているのだと言います。

ニコはカトリンに真実を語ります。
やはりアニカはビデオをネタに3人を脅迫しており、それで学費を払ったのだそうです。
アニカはしつこくお金を要求してきたので、3人はかっとなって首を絞めてしまいます。
2人は逃げましたが、ニコはカルメンに頼んでアニカを蘇生させました。
蘇生したアニカはカルメンの口を噛み切って笑い出したため、逆上したニコは彼女を本当に殺します。

カトリンは遺体を見付ければきっと解決するとリングのようなことを言い出します。

ニコは彼女の遺体を捨てたというなんだか高い所にある井戸のような煙突のような謎の場所に梯子を上がって案内します。
そこでカトリンが井戸に入り、ニコがアニカの遺体を引き上げることになりました。
こんな高い所まで梯子で良く遺体を引き上げたと感心します。なんかリングそっくりですね。

井戸のような所の床にはあの重油のような物が蔓延しており、どうやらあれは泥だったようです。
下まで降りたカトリンは周囲を見渡しますが、アニカの遺体はありません。
そこには3人の名前と恨み言がチョークのような物で書いてあり、投げ込まれた時、アニカは生きていたようです。
ますますリングです。

突然、ニコがアニカに襲われ井戸に落ちて来ます。
上がれなくなったカトリンはウルバンに電話し、会話は雑音だらけで出来ませんでしたが、電話は通じました。
彼女はアニカに襲われて横穴を逃げ、奥でアニカの遺体を発見します。
そこでウルバンから電話があったので「アニカの遺体見付けた!」と知らせますが、会話はできませんでした。
アニカの遺体はむくりと起き上がり、カトリンは床にあった穴に引き摺りこまれました。

ウルバンはカトリンの電話から位置を特定し、警官隊を率いて現場に急行しました。
カトリンは発見された時にまだ息があり、無事でした。

カトリンは新しい部屋で暮らしており、ウルバンが訪ねて来ます。
医師らしき男が「時間だよ」と告げに来て、カトリンは「心理学を学んでいる彼氏です。」と紹介します。
しかし彼女が収容されているのは精神病院でした。
ウルバンは去って行き、フードを被った患者が現れます。

エンドロールで終了です。

なんだか良く分からない話ですね。素直に解釈すると事件のショックで発狂したということになります。
そう解釈すると辻褄が合わないことが沢山あります。

私はほとんどがカトリンの妄想で殺害は彼女がしていたとたと判断しています。
しかし、そう考えても辻褄が合わないことが沢山あります。

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