ナマコみたいなのが‥ エンバイロン

エンバイロン

究極の触発

制作年 2003年
制作国 イギリス
監督 アンドリュー・プレンダーガスト
脚本 アラン・コールソン/アンドリュー・プレンダーガスト/ポール・マックマン
上映時間 96分
出演
サスキア・グールド
コンラッド・ホイッテカー
G・W・スティーヴンス

だいたいのあらすじ

環境保護同盟というテロじみた過激な環境団体がカーマイン石油社に潜入し、試験採掘場のデータを入手していました。

その採掘場は閉鎖予定だったので、ならば新しい洗剤の試験もしちまおうということで、カーマイン石油社のリチャードは部下のクリスティーン(サスキア・グールド)を派遣しようとします。
彼女は洗剤は試験中だと猛反対するのですが、過去に後ろ暗いことがあるようで、海上の採掘場へ無理矢理飛ばされてしまいました。
採掘場にはジェイコブ(G・W・スティーヴンス)をリーダーとする四人の解体チームが到着し、デッカー(ルーク・スペンサー)が洗剤を取りに行きました。
洗剤には「必ず薄めて使用すること」という注意書きが添えられていました。
デッカーはジェイコブにそれを渡そうとするのですが、彼はデッカーが飲酒したことを咎め、渡せませんでした。
ジェイコブは前の現場で仲間を失ったことがあり「もう仲間は失いたくない!仕事中には呑むな」と大変な剣幕でした。
クリスティーンの到着が遅れていたので解体チームは洗剤を薄めずに作業を開始しました。
ジェイコブは長細い黒色で歯があるナマコのような生物にも洗剤を浴びせます。
施設の地下では蛹のようなものが破れて何かが出たようでした。

クリスティーンはヘリで採掘場に到着しますが、嵐が近づいているそうで、ヘリはそのまま帰還しました。
作業員達は休憩していたのですが、デッカーは一人で隠れてお酒を呑んでいる所を何かに襲われて死亡しました。
一方、環境保護同盟の連中が採掘場にボートで乗り込んできました。
クリスティーンはジェイコブが洗剤の注意書きを読まなかったことから激怒し、解体チームと険悪になります。
その時、発電機が落ちたのでチームのキム(マーガレット・トンプソン)とニルス(ニコラス・ローリンソン)が確認に行きます。
このキムという女がサービス要員なのですが、機械と話したりするイタい子でウザいです。
その様子を保護同盟の連中がダクトの中から窺っていました。
クリスティーンが作業衣に着替えている間に今更ジェイコブは注意書きを読み、ポッケナイナイしました。

クリスティーンはリチャードに無線連絡し、「お前、洗剤のこと説明したか」と聞くのですが「知るか!」と切られてしまい、嵐の所為で繋がらなくなります。
発電機を修理していたニルスはナマコに指を齧られ、ジェイコブはデッカーが死亡したことを知ります。
混乱の中、保護同盟の連中が乱入し、クリスティーンと解体チームは全員捕まえてしまいました。
ということで保護同盟は四人を人質に解体作業の中止を訴えるビデオ撮影を始めました。
保護同盟のリーダーはミッキー(コンラッド・ホイッテカー)といい、かつてクリスティーンも彼等の仲間でした。
そこにあのナマコが少し大きくなって襲ってきたので退治しました。
クリスティーンはその生物の細胞を調べるのですが、正体は分からず、洗剤の酵素で細胞分裂が活発に行われているこことだけが分かりました。
どうやらこのナマコは沢山いるらしいので、皆は逃げる算段を始めます。

ミッキーとクリスティーンが退路を確認し、キムは保護同盟のガチムチ・ジオと一緒にまた壊れた発電機を修理、他の者は居残りとなります。
クリスティーンは「お前はとうとう誘拐犯だけど、あたいは組織の中から変えようとしてる」と方向性の違いを語っています。
この辺は個人的にはどうでもいいです。
彼女は地図を確認し、北に脱出ポッドがあると判明しますが、直後に1m超えのナマコが襲ってきたのでスタコラ逃げ出しました。
一方、居残り組のジェイコブとニルスは保護同盟の見張り女性を縛り上げ、鍵を奪います。
直後に人間大のナマコが通風孔から出て来て彼女をパックンチョしてしまいました。

キムはマッチョがタイプなのか、仲良く修理作業をしていたのですが直らず、これはもう無理だろうと諦めて撤収しました。
クリスティーン達の所にはニルスが逃げて来て女が死んだと知らせ、ミッキーは館内放送で研究所に集合するよう指示します。
仲間想いのジェイコブは放送を無視し、一人で逃げ回っています。
ミッキーは集まった皆にポッドの事を話し、電力が必要なので違う発電機の修理をキムに依頼しました。
しかしその区画では鍵も必要で、鍵はジェイコブが持っていました。
ジェイコブはニルスの密告であっさり見つかったのですが、彼はPCのある部屋に引き籠っていました。
PC室は小田原城のようになってしまったので、ミッキーが通風用のダクトを通って乗り込むことにします。
その間にキムとジオが発電機を修理することになります。
ジェイコブは何がしたいんでしょうか?バブちゃんですね。

ミッキーはダクトの中を進むのですが、2m位のナマコが出たので回れ右して逃げ出します。
彼は何とかPC室に飛び込み、ジェイコブと共に脱出しました。
その間、クリスティーンはダクトにあったヌメヌメを顕微鏡で見ていたのですが「これは酸だ」と判明しました。
一方、仲間想いのジェイコブはまたまた一人でどっかに行ってしまいました。

感想

これは普通です。
ザ・グリードをつまらなくしたような話です。
劇的につまらなくて眠くなることも無いですが、面白くもないという微妙作品です。
狭い所で右往左往しているだけで、ナマコもそんなに強そうではないという。
演出はTVクオリティだと思います。

イマイチ設定が活かせていないような気がします。
採掘場も広い地下工場のような感じだったし、寄生体とかいうのは関係無くなってました。
クリーチャーも長いだけで地味で、ナマコの顔をペッタンコにして牙を生やした感じです。
目は無いように見えるのですが、どうやって獲物を察知しているのかナゾです。
小さいのは黒っぽくて大きいのは鰻みたいな色でで、ヤツメウナギみたいな穴が所々にあります。

登場人物もイマイチ魅力的な人がいないです。

クリーチャー映画としても目新しい点は無いので観なくてもいいと思います。

ラストまでのあらすじ

どうやらあのナマコは寄生体だったといいうことが分かりました。
あんなデカいのがどうやって寄生するのでしょうか?
ニルスは「皆と一緒にいようよ、ね」とジェイコブを説得しようとするのですが、下の方に突き落とされてしまいました。
しかしニルスは生きており、ダクトに逃げ込んだジェイコブに追いつきました。
キムとジオはナマコに追われながらも発電機に辿り着き作動させましたが、二人共ナマコにパックンチョされました。
そしてキムが死亡する際に電線が切れたのでまたまた電力は停止しました。
ミッキーが電力を直しに行きますが、抜けたケーブルを使用してナマコ退治をし、燃えたナマコが下に落ちた影響で火災が発生します

一方、ニルスはナマコに喰われてしまいました。
クリステイーンはミッキーがなかなか戻らないので助けに行き、ナマコに襲われている彼を救出します。
ミッキーをポッドに押し込むのですが、自分は外に締め出されてしまい、ナマコに襲われます。
何とかナマコを撃退しているとドアの向こうのダクトからジェイコブが落下して来たので助けを求めますが、彼は見捨てて逃げました。
結局、ジェイコブはナマコに喰われ、クリステイーンは自力でポッドに乗り込みます。
ポッドがなかなか打ち出されなかったのですが、外にいたナマコを漏れたガスもろとも爆破したら動き出しました。

ということでポッドが着水し、採掘場は爆発炎上しました。
あのナマコはリチャードが実験のために飼育していたものらしく、他の学者が採掘場後でサンプルを回収していました。
クリスティーンは解雇されたのか、退職したのか知りませんが、保護同盟に加入しており、ナマコを研究する施設に潜入した際の模様を撮影したビデオをリチャードの机の下に貼っていました。
他に実験の証拠のデータを国際法違反として警察に届けたそうで、間もなくリチャードの下には警察がやって来ました。

エンドロールで終了です。