セブン・ナイト・イン・アサイラム
その精神病院には何かがいる
制作年 | 2011年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | アレン・ケロッグ |
脚本 | アレン・ケロッグ |
上映時間 | 91分 |
出演 |
メレディス・コーチャン |
ラリー・ネーリング |
ジェニファー・ホフマン |
だいたいのあらすじ
2010年4月30日のTV番組の企画ツアーで7日間の幽霊屋敷ツアーに6名が参加した際の映像だそうです。
番組の企画は閉鎖されたレンガ作りの精神病院「オハイオ・コテージ」で7日間過ごすというものです。
賞金は100万ドルで達成者で山分けということでしたが、賞金は出なかったといいます。
1日目
参加者には懐中電灯と電池が4つ支給され、部屋割りが発表されます。
ランディー(アンドリュー・リチャードソン)とリナ(ジェニファー・ホフマン)で一部屋
ブルック(メレディス・コーチャン)とニック(トム・スペリー・Jr)で一部屋
ジョン(ラリー・ネーリング)とカーター(アレン・ケロッグ)で一部屋
という組み合わせになりました。
カーター(29)はビビりだけどお金が欲しい、ジョン(42)はお化けとか余裕、リナ(31)心霊現象に興味あり、ブルック(23)は怖がりだけどお化けは信じない、ランディー(34)はギャンブル感覚、ニック(36)は建築会社を起業したいということでした。
課題が毎日出されることになっており、本日の課題は「二組に分かれて地下 東棟 二階と探検すること」でした。
一組がジョン、ブルック、ニックで二組がリナ、ランディー、カーターです。
リナ組はリナが霊とコミュニケーション取ろうと壁を叩いたりするので、余計なことをするなとカーターと険悪になります。
一方、ジョン組は和気藹々としており、娯楽室を発見したりします。
ひとまず探索を終え合流して二階に向かいますが、リナは電磁波を測定する機器を見付けて大喜びしています。
男子トイレで電磁波を検知しますが、すぐ消えました。
また廊下で物音がした方に進むとバケツが飛んできました。
更に進むと廊下の真ん中に金属ケースが置かれたりしましたが、本日の探索は終了で部屋で休むことになります。
今の所は登場人物が五月蠅いだけでつまらないです。
2日目
課題は「2階で降霊術をすること」で、勿論リナがやり方を知っていました。
ということでリナだけノリノリで、皆は輪になって2階の一室の床に座りました。
リナは「いるんならなんかして!」と霊にお願いするのですが、ガン無視されました。
他の皆は何も起きないので飽き飽きして引き上げようとしますが、リナは独りで居座ります。
ここではかつてロボトミー手術が行われていたそうで、彼女はその被害者の声が聞きたいと必死なのです。
ここまでズーッとリナがウザいだけの映画です。
皆はリナにいい加減にしろと呼びかけるのですが、彼女は動かなくなってしまい、手も氷のように冷たくなっています。
仕方なく彼女を部屋に運び、寝ることにしました。
死んでるんじゃないかと言ってますが、頻繁に瞬きしてるので大丈夫です。
その後、赤ちゃんの泣き声が聞こえたので皆で行ってみますが、泣き声は止まり何もありませんでした。
3日目
課題は「3階の椅子でロボトミー手術の様子を再現すること」でした。
皆が椅子に座るのを嫌がったのでランディーが座り、手を拘束しました。
撮影しようと彼女をカメラのライトで照らすと、彼女の背後に一瞬人影が見えました。
カメラには何も映っていませんでしたが、直後にリナが現れて悲鳴を上げながらジョンに襲い掛かりました。
リナが脱落してない理由が良く分かりません。
皆は同室のランディーと口論しながらもリナを椅子に拘束して部屋に戻すことにしました。
4日目
ランディーがリナに「お前女優なんだろ!」とか追及し「しまいにゃ脱がすぞ!」と脅迫するとリナは目覚めました。
しかしリナは亡霊のような顔になってランディーを威嚇しただけでした。
ブルックは異次元にでも迷い込んだのか各部屋に誰もおらず、打ち合わせ場所の1階にも誰もいないという事案が起こります。
しかし直後に見るとリナ以外は打ち合わせ場所でトランプをしていました。
ブルックはすっかり取り乱しますが、ここでランディーが「俺はサクラだ」と告白しました。
彼は赤ちゃんの声等の件を仕込みましたが、リナの件はやってないのでヤバいと皆に警告します。
課題の封筒には携帯電話が入っており、ランディーが死亡した写真が送られてきていました。
ランディーは怖くなり、自分は抜けるからリナを運ぶのを手伝ってくれと言い出すのですが、誰も手を貸そうとはしませんでした。
その後、落ち着いて話し合った結果、玄関までリナを運んでやり、ランディーと共に脱落という方向でまとまります。
しかしリナは椅子から自力で脱出して姿が消えており、ランディーはリナの顔が変わった話をします。
皆はランディーのことを信用しなくなっており「いないんならいいんじゃね?」という感じで自室に引き揚げます。
ランディー一人でさっさと逃げればいいと思います。
ランディーがトイレで用を足していると個室ドアをドンドン叩く音や壁をバンバン叩く音が聞こえました。
彼はビビりながらも周囲異常ないことを確認します。
しかしその直後、個室に女性らしき亡霊のようなものが佇んており、彼はカメラごと倒れたようです。
ちょっと引っ張り過ぎに感じましたが、このシーンはちょっとドキドキしました。
5日目
ランディーはカメラを放置したまま行方不明になり、他のメンバーがトイレでカメラを回収し、全く気にしませんでした。
課題は「廊下をうろつく少女を降霊術で呼べ」というものでした。
ということでリナのやり方を真似て4人でやってみることになります。
暫く何の反応も無かったですが、少女が廊下をスキップで通過して行くのが見えました。
その後、少女の去った方向にカメラを振ると廊下の突き当りに一瞬、佇んていました。
ということで課題終了となり、皆は部屋に引き揚げました。
ピンクと黒の服だったとジョンは語っていますが、視聴者には色が分かりません。
その夜、リナらしき女性がニックとブルックの部屋に入って眠っている二人の様子を「ヒヒヒ」と笑いながら手持ちカメラで撮影していました。
彼女は何かを振り上げてニックに襲い掛かりました。
感想
これはイマイチです。POV形式です。
怖いというかドキドキするシーンはありました。
しかし話の5割くらいが言い争いなので、観ていて眠くなります。
ナイトモードとライト無しの画質悪いセピア色映像が多いのがそれに拍車をかけている気がします。
テンポは悪くないと思いますが、無駄なシーンが多いような気がしました。
メンバーの行動も良く分からないことが多かったです。
他が消えれば取り分が増えるというのは分かるのですが、自身の身の安全は担保できるのかなあと疑問でした。
冒頭で全員消えたことが暗示されているので、そうなると消え方を観る感じになると思うのです。
でも誰かが消えてもその理由が納得できず「えっ、何で消えたの?」という感じでその後、何の説明も無いです。
登場人物の説明が冒頭であったり、途中で心境を語るシーンがあったりしますが、あまり意味ないような気がしました。
セピア映像が多いせいか建物の雰囲気が全く伝わらず、探索シーンも怖くないです。
建物の背景などもほとんど語られないので、どういう事件があってどういうことが起こるのか等ナゾです。
そういう理由で唯一私がドキドキしたのはランディーのトイレ探索シーンだけでした。
これは物好きな人が観れば良いのではないかと思いました。
ラストまでのあらすじ
6日目
ニックが行方不明になり、ジョンは「カーターが俺を部屋に独りぼっちにした」という理由でドアに鍵を掛けて引き籠ってしまいます。
カーターはトイレに行ってただけなのですが。
仕方なくブルックはカーターにニックを捜そう!と提案するのですが、彼はリスキーだとい理由で断ります。
課題は「4階を探検すること」でしたが、ジョンが拒否したのでカーターとブルックは2人で上に向かいました。
4階は何か事件でもあったのか立入禁止のテープがあちこちに貼られています。
一方、ジョンは部屋のドアをノックされた後、クローゼットから現した少女にそろそろと迫られていました。
2人が探検を終える頃、ジョンの悲鳴が上がったので急いで駆けつけるとジョンは部屋から逃げ出そうとしていました。
しかし部屋の中の何かに引っ張られているようで、彼の姿はドアの向こうに消えます。
2人が室内を確認するとジョンの姿は煙のように消えていました。
その後、2人は疲れていたのか、部屋で夕刻まで眠り込んでしまいました。
7日目
2人の部屋のドアを外からドンドン叩く音が聞こえた後、背中を手で触られたりしました。
その後、ドアがバンと開放されて亡霊っぽいのが突撃して来ますが、何とかドアを閉めます。
室内にも居るみたいなのでドア意味ないのでは?
外からニックが助けを求めていたのでブルックは外に出て上の階に向かいます。
彼女は失踪した連中が一箇所に佇んでいるのを目撃しますが、その中には自分も居ました。
恐ろしくなったので回れ右して階段を駈け下りますが、貞子みたいなのが階段を上がって来ました。
館内にブルックの悲鳴が響き渡り、カーターは部屋から飛び出して外に逃げようとします。
しかし玄関は鍵が掛かっており、彼にも貞子みたいなのが迫ります。
カメラは貞子のアップを映し、カーターの悲鳴が響き渡りました。
エンドロールで終了です。
エンドロールの後にジョンが自分の部屋で目覚め、病院に入ろうとしている自分達の姿を目撃して「止めろー」と窓を叩くシーンがあります。
この映画はなんだったのでしょうか。
ジョンはタイムスリップでもしたのでしょうか。