食人伝説
失踪した夫を捜しに行ったらひどい目に遭う話
制作年 | 1978年 |
制作国 | イタリア |
監督 | セルジオ・マルチーノ |
脚本 | チェザーレ・フルゴーニ/セルジオ・マルチーノ |
上映時間 | 88分 |
出演 |
ウルスラ・アンドレス |
ステイシー・キーチ |
クラウディオ・カッシネリ |
だいたいのあらすじ
スーザン(ウルスラ・アンドレス)の夫・ヘンリーが無許可でニューギニアの奥地に調査に出掛け、行方不明になって3ヶ月が経過しました。
彼女は弟のアーサー(アントニオ・マルシーナ)と共に捜索継続を嘆願したものの生存の見込み無しということで捜索打ち切りになってしまいます。
二人はジャングルに詳しいというフォスター(ステイシー・キーチ)に助力を求めることにします。
フォスターはヘンリーがロカ島のマラバタ地区付近で消息を絶っていましたが、その先の呪われた山と言われるララミ山へ向かったのではないかと言います。
スーザンはフォスターに捜索を依頼し、自分とアーサーも同行することにしました。
ロロ島は進入禁止地帯なので、ジャングルまでヘリで降下し後は徒歩で進むことになります。
こうしてフォスターと助手、スーザン姉弟、現地手伝い3名の総勢7名でジャングルへと突入しました。
道中で毒蜘蛛を殺したのですが、縁起が悪いらしくヘルプの原住達はトカゲの解体ショーを始めて内臓を生で食べました。
たまにヘリが飛んでくるのですが見つかると捕まってしまうので、フォスターチームはこそこそと隠れます。
暫くはこんな感じで進むことになります。
スーザンは割と平気でついてってます。
というかこの人はバッチリメイクして洋服も汚れないです。
ジャングルを抜けて海岸へ進み、そこからボートでロロ島に渡りました。
早速、ヘンリーのナイフを発見するのですが、付近に彼の姿はありませんでした。
ニシキヘビが猿を丸呑みする様子を鑑賞した後、移動となります。
その夜、キャンプに無気味な仮面を被った原住民が現れ、助手のアサロと交流していたのですが、彼は拉致されたようです。
仕方なくアサロ抜きで出発となり、筏で川を渡ります。
渡河中に現地ヘルプの人が一名、ワニに喰われてお亡くなりになり、荷物の一部も失います。
その後、仮面部族から逃げる途中でまたまたヘルプの人が竹で作った罠に刺さって宙吊りになり、死亡しました。
太鼓の音に追われる感じになり「コワイよー」と逃げたヘルプの人は仮面部族に首を斬られました。
フォスターとアーサーはテキトーに右往左往しているだけなので今度はスーザンが仮面に襲われます。
そこにマノロ(クラウディオ・カッシネリ)という男性が現れて仮面を銃で追い払い、汗一つ掻いていないスーザンを救出します。
ヘルプの人の扱いが酷いと思います。これで全滅です。
その後、マノロと共にジャングルの平和部族が沢山住んでいる村の教会へ行きます。
そこの神父はフォスターと顔見知りで、仮面部族は明治のお菓子みたいなプカとい名のう絶滅したレア部族で同時にヤバい部族だそうです。
しかしフォスターは以前、プカ族に捕まったことがあるそうで、族長の息子の病気を治したので殺されなかったそうです。
今度は帰してもらえなくなり、プカ族がどこかの部族と戦争している間に逃げ出したそうです。
尚、プカ族は食人族だということで、フォスターも食わされたそうです。
その夜、フォスターはプカ族から逃げた時の夢を見てうなされます。
今まで毎晩グースカ寝てたんですけどね
その後、プカ族が現れ、スーザンのトップレス姿での着替えシーンを覗いた後、警戒なフットワークでジャングルに去ります。
マノロとフォスターはプカ族の姿を目撃し、今までピンピンしていたフォスターは急にメンヘラキャラになってしまいました。
フォスターはララミ山でプカ族を倒せばメンヘラが治ると本気で思っているようです。
スーザンはヘルプの人が全滅して荷物持ちが居なくなったのでマノロに「一緒にララミ山行って!」と依頼します。
マノロがOKすると彼女は他の連中は信用できないから2人だけで行こうと言い出すのでした。
アーサーが平和部族の人妻と不倫Hしているとプカ族が現れ、彼女を槍で殺しました。
フォスターが後を追いますが、なぜか不倫妻の旦那さんが木に吊るされて死亡しています。
物陰から襲ってきたプカ族を射殺して仮面を剥がすと、正体はアサロでした。
アサロはプカ族の生き残りだったようです。
流石の平和部族も二人も死人が出たので激おこで神父も「出ていけ!フォスターとは絶交!」と村からスーザン達を叩き出しました。
四人はワニがオオトカゲを襲い、オオトカゲが呑んでいた蛇を吐き出すという風景を見ながら川下りをします。
フォスターはアサロに襲われた際の足の傷が悪化し始めたのでウジ療法をすることにします。
彼はヘンリーは山の財宝が目当てだったと言い出し、アーサーも加勢したのでスーザンと口論になります。
そこにコブラ君が現れて仲介代わりに襲い掛かってくれたので、マノロが「動物は殺さない」と言って生け捕りにしました。
途中で急流があり、筏が流されてしまったので、一行は徒歩で進むことになりました。
感想
これはつまらないです。珍作です。
食人族はほとんど出て来なくて、不仲な人達が探検する様子がほとんどです。
所々にあまり意味なく動物の解体シーンや捕食シーン等が挟まれます。
ジャングルの映像と言っても凄くゆるゆるな感じで緊張感がありません。
ヘンな映画の癖に音楽が普通で、聞いていると眠くなってきます。
食人系の映画って割と景色が雄大だったりするのですが、今作はそういうの無いです。
一応、川下りとかあるのですが、撮り方のせいか景色は楽しめませんでした。
無駄なシーンも多くて纏めれば40分位の気がします。
動物の捕食シーンは沢山入れるのに移動シーンは省略されてたりして意味不明です。
登場人物はスーザン姉弟がクズでした。
マノロとフォスターは割りとまともです。
でもこの人達は現地人の扱いがひどいと思いました。
プカ族は倫理観が高いのか皆さんパンツ穿いてて、ブラも着けてます。
なのでモザイクかかるようなことはありませんでした。
逆にトップレスの人が全然出てこないので拍子抜けしてしまいました。
よほど物好きな人以外は観なくていいような気がします。
ラストまでのあらすじ
アーサーは滝登りの最中に助けを求めたフォスターに手を貸さず見殺しにしました。
マノロはブチ切れて「もう帰る!」と言い出したのですがスーザンが「捨てないで!」とすがったので残ることになりました。
その後、皆は笑顔で会話しています。
その後もカニ料理を楽しんだり、スーザンがニシキヘビに絡まれたりしながら進んで行きます。
暫く進むと川の近くで遺体を発見します。
休憩するというアーサーを置いてスーザンとマノロが周辺を確認すると人骨が沢山ある洞窟がありました。
どうやらこの辺りにプカ族がいるようで、二人が急いで戻るとアーサーは銃を置いて一人で崖を登っていました。
どういうことなんでしょう?
スーザンはアーサーの後を追い掛け、マノロは仕方なく二人を追います。
なぜか姉弟は洞窟の中で周囲をガイガーカウンターでチェックし「やった!ウラン鉱石だ!」と大喜びしています。
スーザン姉弟は実はこのウランを大国に売るつもりでここに来ており。「夫が心配!」というのは演技でした。
マノロは「お前らはクズだ!」と視聴者の気持ちを代弁してくれるのですが、アーサーが銃を突き付け「サンプル採るから帰りも案内しろ」と脅します。
そこにプカ族の槍が飛んできてアーサーは倒れ、スーザンとマノロは捕虜にされてしまいました。
プカ族の皆さんは陽の当たる洞窟に住んでおり、50人以上はいるようです。
長老っぽい人が現れ、ヘンリーが持っていた写真とスーザンを見比べて「ハコダマー」とか叫んで二人を磔ミイラの所に案内します。
磔ミイラはヘンリーで所持しているウランの所為で首から下げたガイガーカウンターが反応しているので不死の神だと思われているようです。
2ショット写真があったのでスーザンは神の妻として扱われるようで、全裸にされてバンザイする恰好で縛られ、泥エステを堪能します。
プカ族も人材難なのか白人女性っぽい人も混じっています。
マノロは洞窟の壁に両手を縛られて拘束され、アーサーはプカ族の皆さんが仲良く分け合って食べました。
スーザンは紅白の演歌歌手みたいな衣装に着替えさせられ、皆の所に連れて来られるとアーサーの肉を食べさせられました。
彼女は自由になった訳では無く、手足は拘束されていたのですが、なぜかプカ族の若者が彼女の戒めを解きました。
彼は単純にスーザンをレイプしたかっただけでしたが、仲間に見つかって陰茎切られた後に殺害されました。
その後、プカ族の皆さんは一斉に蛇やトカゲの内臓を一心不乱に食べ始めます。
これは仲間を殺したので演技悪いということみたいです。
マノロは鷹と蛇の戦いを鑑賞していたのですが、いつも彼にちょっかいを出していたプカ族が襲ってきます。
彼は襲ってきたプカ族をキックで殺し、彼の刃物を拾って拘束を解きます。
動物は殺さないのに人間は殺すみたいです。
その後、寝ているプカ族の間をそろそろと進み、見張りを殺害してスーザンを救出しました。
この女は置いていった方がいいと思います。
ということで二人は洞窟から脱出してジャングルを駆け抜けます。
襲ってくるプカ族を適当に殺害し、木に掴まって川下りをして脱出しました。
エンドロールで終了です。