何でも撃ち抜きます ノーカントリー

ノーカントリー

ヤバい殺し屋にひどい目に遭う話

制作年 2007年
制作国 アメリカ
監督 ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
脚本 ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
原作 コーマック・マッカーシー
上映時間 122分
出演
トミー・リー・ジョーンズ
ハビエル・バルデム
ジョシュ・ブローリン

だいたいのあらすじ

殺し屋のアントン・シガー(ハビエル・バルデム)が移送中に手錠のままチェーン部分で保安官補を殺害して逃走しました。
彼はパトカーで逃走し、ボンベにチューブで繋がったような強力な空気銃で通行人を殺害して車を奪いました。

荒地で狩りをしていたルウェイン・モス(ジョシュ・ブローリン)は複数の車が固まって乗り捨てられているのを発見し、近付いてみると銃撃戦の後らしく死体が沢山転がっていました。
どうやら麻薬取引のこじれが原因のようで、トラックには大量の麻薬と生き残りのメキシコ人が一名居ました。
メキシコ人も負傷しており水を要求しますが、モスはそれを無視して彼の装備を奪います。
付近に金があると睨んだ彼はあ麻薬は無視して付近を捜索し、札束がぎっしり入ったアタッシュケースを発見して持ち帰りました。
モスは帰宅して妻のカーラ(ケリー・マクドナルド)に大金を手に入れたと冗談めかして話しました。

その夜、モスは水をタンクに入れ、あのメキシコ人に持って行ってやることにしました。
しかしメキシコ人は既に始末されており、現れたギャングの車に追われ、モスは車を捨てて逃走します。
モスはショットガンで肩を撃たれますが、川に飛び込んで車を撒き、追跡して来た犬を始末しました。
ベトナム帰還兵である彼は自力でショットガンの弾を肩から取り除き、帰宅するとカーラにオデッサにいる母の所に行くよう指示し、自分も姿をくらましました。
この奥さんは全然騒がないのが不思議です。
一方、シガーは通りすがりの店の店主が世間話をしたのが気に入らず、散々禅問答で絡んで店主を困惑させます。
怖くなった店主が店を閉めると言いだしたのでシガーはコイントスをして賭けの代償は伝えずに表裏を当てさせます。
店主は見事にいい当てたのですが、シガーは「幸運のコインだ」とコインを渡すと去って行き、店主は狐につままれたような気分になりました。
どうやらシガーは好きな時に人を殺すようで、店主を殺すつもりだったようです。
シガーはその後、麻薬取引をしていたアメリカ人ギャング二名と落ち合いますが、状況を聞いた後に二名を射殺してしまいましtた。

助手と共にシガーを追っているエド・トム・ベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は麻薬取引が行われていたこと、モスの車が取引場所にあったこと、ギャング二名が取引とは別に撃たれていることを確認しました。
一方、シガーは車からモスのトレーラーハウスを突き止め、あの空気銃でドアノブを吹き飛ばして侵入します。
彼は勝手に冷蔵庫の中の牛乳を飲んだりしてくつろいだ後、管理人にモスの勤務先を訪ねますが、当然公開されませんでした。
その後、ベル達もモスの家に到着し、彼がギャング一味に追われて逃げたらしいと推測しました。

モスはカーラをバスに乗せて送り出し、自分はモーテルに泊まることにします。
当座に必要なお金を取り出し、アタッシュケースはロープを付けて通風孔のできるだけ奥に押し込みました。
モーテルの名前がREGALだというのも皮肉ですね。
シガーはモスの通話履歴から彼の居所を割り出そうとし、その後移動を開始しました。
ベル達は二人のギャングの頭部からは弾が出なかったという謎の検死結果を受けました。

モスは銃器店やキャンプ用品店で銃器装備を整え、ショットガンを改造したりしました。
その後、危険を感じたのか同じモーテルで前の部屋と通風孔が繋がっている部屋を追加で借りて、そちらに移動します。
アタッシュケースには発信機が付いていたので、受信器の反応によりモスの居所はシガーに見つかり、モーテルの駐車場へ入って来ました。
彼は信号から部屋を特定し、サプレッサー付きのショットガンとボンベ付き空気銃で部屋へ突入しました。
このサプレッサーは何なのでしょう。ちょっとウケました。
しかしそこにはメキシコギャングが居り、撃ち合いの末シガーがギャングを始末しました。
モスはその隙にケースを持って逃げ出し、シガーは通風孔にケースがあったと突き止めました。
その頃、アメリカマフィアはシガーが金と麻薬と共に消えたので、ウェルズ(ウディ・ハレルソン)に奪還するよう依頼をしました。

新たなホテルに部屋を取ったモスはケースに発信機が付いていたことを悟ります。
しかし気付いた時には部屋のドアノブがシガーの攻撃で吹き飛びました。
シガーの銃撃を避け、何とか通りに出たモスはヒッチハイクしますが、直後に運転手が射殺されます。
覚悟を決めたモスは自分も撃たれながらも反撃し、手応えがあったようで何とか逃げました。
メキシコ国境にたどり着いたモスはケースを橋の上からメキシコ側に投げ、自分は歩いて国境を越えました。
その後、流しのバンドにお金を渡して病院へと運んでもらいました。

シガーは薬局の前の車の給油口に放火し、爆発した車が人目を引いている間に消毒薬や痛み止め等を薬局から盗み出します。
その後、ホテルの部屋で撃たれた脚の弾を摘出して処理しました。
ベルはオデッサに向かい、カーラと落ち合ってモスが大変なヤツを相手にしているので連絡が合ったら保護すると伝えました。

モスの病院にはウェルズが訪ねて来て金を渡せばシガーから守ってやると持ち掛けますが、モスは金は使ったととぼけます。
ウェインは金が見つからなければシガーはオデッサまで行くだろうと忠告しました。
取引するならばシガーとすると言うモスでしたが、ウェインは彼は取引に応じないので金を返しても殺されるだけだと忠告します。
ウェインは滞在先をモスに教えて引き揚げ、橋の付近を眺めてケースのありかを突き止めました。
しかしホテルでシガーと遭遇し、部屋で取引するものの、射殺されてしまいました。
そこにノコノコとモスが電話して来たので、シガーは金を持ってくれば妻は許してやると告げました。

モスは病院を自首退院して、ケースを回収して服を買い、カーラに電話してエル・パソまで出て来いと伝えました。
その頃、シガーはウェインを雇った報復としてアメリカギャングのボスを射殺していました。

感想

これは面白いです。良作だと思います。
トレーラーハウスで暮らしている男が一山当てようと目論む話です。
モスもかなり戦闘力高いみたいですが、相手が悪かったみたいです。
この映画ではギャングが警察を上回る物として描かれているようで、その上にシガーがいるみたいです。
この人達の調査能力は異常で、何でそんなにお見通しなのだろう、と恐ろしくなります。
善人が出てこないみたいで、ニュートラルかカオスしかいないみたいです。

ちょっと長めですが、テンポも良いので退屈しませんでした。
私には解釈が難しかったですね。
特にシガーとカーラの絡みは、シガーは矛盾の少ない人だと思っているので色々と考えてしまいました。
モスとカーラがこれで良かったのかは分かりませんが、モスは自分で決める人ということなので、いいのではないでしょうか。

アクションよりのシーンはありますが、派手系は無くて静か系です。
シガーが主要武器にしているショットガンにデカいサプレッサーが付いてる所為もあると思います。
でもおおっ!って感じにはなると思います。
空気銃でドアノブ吹き飛ばすシーンだとか、シガーとモスが初対決する際の銃撃シーン等が迫力ありました。
あの空気銃みたいなのは何なんでしょうか?
屠殺用とかいうことですが、ああいうのがあるんでしょうかね。

モスは手造り工作とか上手なのですが、発信機に気付かないとか残念な所があります。
ベルは優秀な保安官のようですが、事なかれ主義というかそんな感じがします。
シガーはザ・・自己中という感じで、自己表現する手段が暴力なので、ザ・暴力みたいな感じでしょうか。
この人の場合は、自分が思い通りにする!っていう強い意思があるようで、こけおどしでは無く完全にイカれてます。
挨拶感覚で普通に殺人を犯し、お買い物感覚で車両を爆破します。
イマイチ良く分からなかったのがカーラで、旦那が犯罪とかしてても問題無いんでしょうか?
モスもそうなんですが、ちょっと自分の旦那を過信し過ぎなような。

これは面白いので観て損は無いと思いました。

ラストまでのあらすじ

カーラは母と共にエル・パソに出発しましたが、メキシコギャングが後を尾けていました。
メキシコギャングは荷物を運ぶのを手伝う振りをしてカーラ母からモスとの待ち合わせ場所を聞き出します。
一方、シガーは殺人を繰り返して車を奪い、エル・パソに向かっていました。

モスは待ち合わせ場所のモーテルに着き、プールサイドの女性から声を掛けられます。
その後、モーテルの入り口から逃走するメキシコギャングを見たベルがそこに駆けつけました。
モスは何者かに殺害され、プールサイドの女性やメキシコギャングも遺体がありました。
遅れてモーテルに到着したカーラは夫が殺害されたことを知りました。
モスを殺害した人物不明なのですが、シガーのような気がします。
犯人が二度モス殺害現場に現れていると知ったベルはもう一度、現場を確認することにします。
モスの部屋はドアノブが吹き飛んでおり、室内ではシガーが息を潜めていました。
ベルが部屋に入った際にはシガーは引き揚げていましたが、部屋はコインと外された通風孔の網がありました。

ベルは元保安官補だったという親族に会って引退の意思を伝えます。
彼は犯罪者に撃たれて引退することになったようで、犯人は刑務所にいるといいます。
ベルが犯人と恨んでいるかと質問すると彼は「人間は奪われたものを取り返そうとして更に失い、出血を止めるしか無い」と恨んでいないと答えます。
ベルが自分の引退理由を「力不足」であると説明すると、「自分の力で犯罪をなんとかできると思っている時点でお前は間違っている」と諭されるのでした。

カーラの母も死亡していたようで、葬式から戻ると家にはシガーが居ました。
カーラの母は恐らくメキシコチームが殺害したということでしょうか?
彼女はお金は無いし、私を殺しても意味無いと言うのですが、シガーは「金の件は心配いらないが、俺はモスに君と殺すと約束した」と答えます。
シガーはコイントスをして表か裏かを選ばせますが、カーラは「決めるのはコインじゃなくてあなた」と選択を拒否します。
シガーは「コインの道を辿った」と答えました。
多分、カーラは死亡したと思います。殺しても矛盾が無いと思います。
暫くしてシガーが家の中から靴の裏を気にしながら出てきました。
シガーは車に乗って去りますが、自転車少年とすれ違い、しきりに後ろを気にしていると十字路で横から車に衝突されました。
シガーは重症で、腕の骨が出ている状態でしたが、先ほどの自転車少年のシャツを買い取って三角巾代わりにして去りました。

引退したベルは妻(テス・ハーパー)に昨夜見た二つの夢の話をします。
どちらも彼の父親が出て来るそうで、1つ目は自分が今の年齢で、父は亡くなった際のベルより20歳下の年齢、父から何かっを貰うが失くしてしまうという夢だそうです。
もう一つは父と乗馬を楽しんでいると父は先に雪山へと行ってしまい、自分は父がこの先で待っていると感じるという夢でした。

エンドロールで終了です。