弱い者には滅法強いです バーサーカー

バーサーカー

地獄の神でも創造不可能。

制作年 2003年
制作国 アメリカ
監督 ガブリエル・バータロス
脚本 ガブリエル・バータロス
上映時間 97分
出演
キャロライン・ブラント
ジェイ・ダグリー
アーロン・シムズ

だいたいのあらすじ

夜の道で老人が車を運転していたところ対向車と正面衝突しそうになり、直後に背後からトラックが現れ、タックルして来ます。
その後、トラックは横に並び、両目に丸いゴーグルを埋め込んで口にギザギザの嘴状の鉄板という奇怪な出で立ちの男がチェーン付きのフックを投げてきます。
フックは老人の太ももにクリーンヒットし、ハンドル操作を誤った車は横転して逆さまになります。
そこに先ほど男が現れて老人を殺害し、車を破壊しました。
車の老人とボディビルダーのオイルテカテカ筋肉が交互に映るのはどういうことでしょう。

呑気なおっさんフィル(エリック・・ベネット)と妻のグロリア(リンダ・ウィーンリブ)、娘のティナ(キャロライン・ブラント)と息子のマシューは一家でアメリカ横断中だそうです。
小学生のマシューはゲームばっかしており、ティナは高校生位のようです。
道中で事故があったようで、質問をオウム返しするテキトーな警官と赤い血まみれの雑巾を片手で絞るヘンな警官がいました。
暫く進むと手作り感溢れ、配置がおかしいスパイクベルトを踏んだらしく、フィルの車はパンクしました。
フィルが通りをテクテク歩いてお店に助けを求めますと、店主の老婦人がうちの孫が直せるからいらっしゃいと誘います。
スペア無いんですね。この老婦人はフィルが車に戻った後、ニヤリとしてました。
ということで一家は三角屋根の老婦人の家に厄介になることにしました。
老婦人が出迎えてくれましたが、床は板張りの倉庫のようで、バラバラ人形やらが飾ってありました。
凄く雑で学芸会のセットみたいです。
ティナはこの家嫌だと訴えるのですが、フィルとグロリアは気にせず、大喜びでした。
さて夕食となり、サージェスとかいう脳味噌出たような老人とプレート(ワーウィック・デイヴィス)とかいうレスラーみたいな白装束で白塗りの小人を紹介されます。
そして異常にデカいヘルメットのような頭に麻袋を被り、裸体にばっちいオーバーオールを着たブレインというのが生肉みたいな食事を運んできました。
ダイニングの壁にはナゾのスピーカーがあり、他の誰かの声がしていました。
グロリアがカメラのフラッシュを焚いて記念撮影を始めたのでサージェスはブチ切れ、顔の老人の皮を剥がします。
どうも浮いてると思ったら皮だったんですね。
皮の下からはゴーグルの目、皺の刻まれたスキンヘッド、金属の鼻、ギザギザの口、耳が無く側頭部に無数のボルトという冒頭の殺人鬼が現れました。
サージェスは手持ちの円月輪のような忍者っぽい刃物を取り出すとグロリアの喉笛を掻き切ってしまいました。
これにはプレートも大喜びで皿をフリスビーのようにフィルに投げつけるのでした。
そしてフィルもサージェスに喉を切られて殺害されました。
皿はパリンと割れるだけで殺傷力無いです。

ティナは南京錠が掛かった窓を壊してマシューの手を引いて逃げ出し、サージェスとプレートがそれを追います。
暫くやる気の無い追いかけっこが続くのですが、サージェスはアンドロイドか何かのようで、彼の見る景色の画質は悪く右下にはナゾの赤い数字がずっと動いています。
マシューはサージェスに脳天から開きにされてしまうのですが、追いついてきたブレインがティナは殺さないでとBBAに懇願したので、ティナは拉致されてしまいました。
またブレインの異常にデカい頭部は丸出しの脳味噌だったと判明しました。

息を吹き返したティナは新聞紙を貼りまくった壁にベッドがポツンと置いてあるという部屋に監禁されていました。
そこにブレインが人の指入りのスープと札束を持って「ばあちゃんがお前を好きにしていいって言ってた!」と現れます。
ティナが「こんなもの食えるか!この人殺し!」とブチ切れると、彼は引き揚げました。
彼女はあっさりと地下への出口を見付けるのですが、そこには頭蓋骨で作ったオブジェのようなものが置いてありました。
下の部屋ではフィルが撮影したビデオが再生されており、フィルの生首も飾られていました。

どっかの道路をサイドカー付きのバイク1台ととバイク3台で走っているグループが居ます。
革ジャンやデニムでキメキメなこの人達は老人グループでサイドカー付きのバイクにはカップルが乗っていました。
この老人達は殺人鬼BBAの店に立ち寄ることにしました。
人数や着ているものがコロコロ変わっているのですが、違う日に撮影したんでしょうか?
サイドかー爺さんはBBAに一目惚れしたようで、仲間達がヨロヨロと出発しようとしても「俺はもう少しコーヒー飲んでく」と残ります。
サイドかー婆さんは「好きにしろ!ゴロツキ!」とブチ切れました。

どうやらティナの居る地下通路の天井は道路に通じているようで、先ほどのバイク老人が上を通ったのでガタガタと揺れます。
ベニヤにしか見えないのですが、強度は大丈夫なのでしょうか。
彼女は通路を通ってBBAの店に脱出し、サイドカー爺さんに「このBBAの一家は人殺し!」と知らせます。
サイドかー爺さんは「よーし!警察呼ぼう!」と適当に答えて相手にせず、その間にBBAは銀行のカウンターの下に付いているような非常ボタンのような物を押しました。
すると猫を虐待していたサージェス達の部屋のベルが鳴り、彼等がバーンとBBAの店に登場しました。
ということでサイドカー爺さんはサージェスに殺害され、ティナは連れ戻されました。
ティナがBBAを指差すシーンやサージェスが飛び降りるシーンがスローでした。

ブレインは脳味噌の横に先住民のような飾り付けをし、前部には「B」というエンブレムを付けてティナを後部座席に乗せてバイクにまたがりました。
ブレインはバイクで移動し、どこかの湖畔でティナと共にピクニックのようなことを始めます。
ティナは私を逃がしてくれと言うのですが「もう家族だし」と返されたので「一緒に居たかったら家を出よう」と誘います。
今なら余裕で逃げられそうですが。
しかしブレインはクリエイターという自分達を作った父がいるので外には出られないと返答します。
ここは外だと思います。
彼は自分は普通では無いと認識しているようで、普通だったらいいだろうなあと、全裸で両手を広げて町の中を走り回るという妄想をするのでした。
周りの人が全然気にしてませんでした。
一方、サイドカー爺さんの仲間はBBAの店に無造作に置いてあった血まみれの革ジャンを発見し、復讐を決意しました。

ティナはウェディングドレスを着せられ、トラックの前に括りつけられたままドライブに出されます。
サージェス達は道中で出会ったメタボグループを次々に殺害しました。
そしてティナの縄を解き、生き残りの男の口の中に砂を少し流し込ませました。
砂には猛毒でも含まれていたので、一掬いの砂を口に入れたら男は死んでしまい、プレートは「これで俺たちは仲間だ」と大喜びしました。
ヘンな鉄仮面みたいな物を被っているブレインが「止めろ」と制止していましたが、サージェス達は聞く耳持ちませんでした。
その後、ブレインがティナの新聞紙部屋を訪ね「殺しは娯楽じゃなくて生き残るためにやってる」と説明し、ティナは狂気の表情を浮かべて「わかってる!」と答えました。

感想

これはしょうもないです。珍作です。
お話は悪魔のいけにえ系ですが、全く怖くないです。
かなり悪魔のいけにえを意識しているようで、セットやら車上シーン等色々と真似ているようです。
展開がひどいので、ツッコミどころは満載で、逆にツッコミを待ってるみたいです。
コメディっぽい展開は沢山ありますが、ギリギリホラーみたいです。

この映画は困ったことに地雷は地雷だと思いますが、そんなに悪くないような気がします。
演出もヘンですが撮り方等は割とまともで、セットも家は酷かったけど地下通路とか意外と頑張っていた気がします。
ミニチュア等も良く出来てるんですが、全体的には凄く雑な作りだという不思議映画です。
画質も悪いのですが、何とか観られるレベルで、暗いシーンも撮れてました。
つまらないことは間違い無いんですけどね。

音楽はヘンな映画の割りにダメだと思います。
太鼓では無いんですが、太鼓系でボーンシックネスなんかに似てます。

殺人鬼チームの人も設定は雑なんですが、意外とサージェスは良く出来てると思います。
演者の人は肩幅無いのでヒョロってるイメージでしたが、ジャケ絵みたいな人に演じさせたら怖かったかも。
彼が持ってる半月状のナイフはかなり中二っぽいデザインで、デッカード・ブラスターみたいにサージェス・リッパーとか売り出したらAmazonで買う人いるかも。
プレートが漫才師役でブレインはボケ役みたいです。
実際に殺人を行うのはサージェスだけで、他はワーワー騒いだり協力してるだけです。
良く考えてにみるとこいつらは一部例外も居ましたが、メタボか老人か子供しか殺害してないですね。

プレートが皿について熱く語るシーンがあったので「もしかして皿で首斬ったりするのかしら」って見守っていたのですが、そんなことはありませんでした。
実際に人にぶつけてるシーンもありましたが、殆どがパリンと割れてるだけで「危ないでしょ!」っていう程度でした。
ブレインに至っては存在理由が全く不明で、運転手とか雑用でしょうか?
そう言ってしまうとプレートもいらない子なのですが。

登場人物も変人ばかりで特に思い入れも無いので、彼等が殺害されても気になりませんでした。
でも演技はそれほど酷くない気がしました。
プレートの人は良く色んな映画に出てますね。

これは観ない方がいいと思いますが物好きな人だけ観る感じでしょうか。

ラストまでのあらすじ

ティナは「仲間になるわ」とブレインを騙し、彼の脳味噌に手を突っ込みました。
すると彼は緑の液体を口から吐いて倒れ、頭部がパカッと割れました。
驚いたことにブレインの脳味噌は空洞で中から子供が単語の練習に使う英字積み木が出てきました。
積み木は「LOVE」という文字を作ったのですが、ティナはそれを踏んづけて「HATE」と変えて鼻息荒く部屋を出ました。

そしてとうとう老人ライダー軍団が殴り込みにやって来ました。
なんか仲間増えてますが、バイク足りなかったみたいで徒歩の人多いです。
窓からそれを見たティナは助けを求めますが、声は届いていないようです。
老人ライダーズの前にBBAが現れ、ペンケースみたいのからピースマークのちっこいプレートを出して、ライダース達の額に貼りました。
その間、彼等は「どうぞ貼ってください」という態度で大人しくしていたのでBBAは次々に金属プレートを貼ります。
なぜか一部の老人は戦意喪失したらしく、金属プレートを貼られても無事だった人が台詞で説明してくれました。
貼られてない人もやる気無くなってたみたいに見えました。ちゃんと説明したんでしょうか?
金属プレートを貼られてもやる気だった一番若いおじさんは憤っていましたが、金属プレートは爆弾だったようで、スイッチオンされて次々に爆死しました。
更にそれを見ていた眼鏡老人は金属プレートとは無関係で心臓が爆発する描と共に死亡しました。

そこにプレートが飛び出して来て、いきなり皿を投げて老人の一人を倒しました。
これでライダーズチームはサイドカー婆さんといつもプルプル手が震えている爺さんだけになってしまいました。
プルプル爺さんは「ヤツには将来があった!」と上半身裸になって怒りを爆発させ、ウガーとプレートに襲い掛かります。
攻防の末、プルプル爺さんはプレートの首を素手でもぎ取り、ポーンと蹴りました。
プレートの頭部はヒューンと飛んで、ストーリーとは無関係のドライブ中のカップルの車のフロントガラスに激突しました。
プルプル爺さんはサイドカー婆さんとキスをすると、手を取り合って歩いて去って行きました。
ティナはその茶番をずっと窓から眺めていたようです。

ティナがさっさと逃げずに家の中をウロウロしていたら、パンツ一丁の首なしボディビルダーに遭遇します。
彼は「THE CREATOR」と書いてある壁の前でポーズをつけているので、こいつがクリエイターのようです。
どういう原理は不明ですが、彼は喋ることが可能で「今度からはノックしてねー」的なことをのたまってます。
金属の首輪にはコードが繋いであり、黒パンツにはダイナマイトと書いてありますが、ひたすらポージングしています。
ナゾのボディビルダーの差し込み映像はこいつだったようです。
部屋の水槽には彼の内臓等のパーツが入っているようです。
そこにBBAが現れますが、ティナには気づいていないいようで、ぶら下げた死体に繋げたチューブから血液を採取し、自分の首の後ろのプラグに繋げて血液を吸収していました。
ティナが近づいてもBBAは無抵抗で何か能書きを言ってましたが、ティナがチューブをブチっと切ると、なぜか緑色の液体を全身から噴き出して溶けてしまいました。

クリエイターが俺は創造主で凄いんだぜ的な能書きをこき、腹をパカンと割りました。
すると中から不気味な赤ちゃんが出て来てティナを襲いますが、ティナが払いのけるとクリエイターが苦しみ出します。
そこでティナは周りの水槽を壊しまくり、クリエイターは「何をする」と言って倒れました。
サージェスが飛び込んで来て無気味赤ちゃんと共謀してティナを襲いましたが、ティナは赤ちゃんをサージェスに噛ませて自爆させました。
ティナはサージェスを配電盤にキックしてビリビリと感電させ、クリエイターの方に走ります。
クリエイターのパンツの前は前掛けのようになっており、ペロンとめくるとダイナマイトが現れました。
どういうことなんでしょう?確かに書いてありましたが。
彼女は起爆装置をセットし、クリエイターとサージェスにポイっと置いて脱出しました。

ダイナマイトは爆発したのですが、サージェスは倒れなかったようで、しつこく追ってきました。
しかし流石にフラフラだったので、ティナはバイクで轢いて止めを刺そうとします。
するとフィル達の幻影が現れて口々に「殺すことないよー」等と言いますがティナはガン無視して雄たけびを上げ、サージェスを轢き殺しました。
どっかの家の前に三人並んで立ってマシューは兎抱っこしてました。
ティナはバイクで走り去り、やがてクリエイターに投げたダイナマイトも爆発して家が吹き飛びました。
どうしてこんなに爆発の規模が違うのでしょうか。

ティナは保安官事務所に駆け込むのですが、彼等は実はサージェント一味でした。
逃げ場が無いと知ったティナは絶望の叫びを上げるのでした。

エンドロールで終了です。

ヘンな映画ですね。
エンドロールの間、ずっとティナが息継ぎしながら悲鳴上げてます。

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