食材当番の話 変幻・玉虫屋敷の怪

怪奇十三夜 変幻・玉虫屋敷の怪

夕食食べたらひどい目に遭う話

制作年 1971年
制作国 日本
監督 遠藤三郎
脚本 大石隆一
上映時間 47分
出演
金田龍之介
沢宏美
嵯峨善兵

だいたいのあらすじ

美人画の絵師、菊川栄斎(金田龍之介)は妻を亡くしてから娘の志乃(沢宏美)と二人暮らしでした。
彼の絵はバカ売れだったのですが、ある時から全く売れなくなってしまい、最近ではめっきり絵が描けなくなっていました。
版元の和泉屋(嵯峨善兵)と彫辰(武藤英司)も彼の絵が売れないので見切り時かと考えておりましたが、栄斎はモデルとなる魂を揺さぶるような女がいないので描けないのだと二人に説明しました。
また、志乃は弥助(大丸二郎)という恋人がいたのですが、父のスランプの所為でそのことを伝えられず、弥助はいざとなったら駆け落ちしようと志乃に打ち明けていました。

その後、栄斎は謎の女性に女性同伴で夕食に来るように招かれ、お仙(小磯まり)という茶屋の女性を伴って夕食会に参加しました。
栄斎と仙は籠の中で寝てしまい、沼地のような所で降ろされますが、変幻する光に包まれた屋敷を発見して中に入ります。
どうやらここが会場だったようで、チャイナドレスの女性に案内されて高級中華料理店のようなテーブルに着きます。
他の客も女性同伴だったようですが、近江屋という女性を連れていない男性は挨拶して帰ってしまいました。
食事がテーブルに置かれ、他の客は「ねんごろに頂戴つかまつる」と言っては箸を付け、 栄斎も食べてみるのですが、今までに食べたことも無い素晴らしい味で感動してしまいました。
また、宴席に美しい女性がいたので栄斎はその女性を絵に描いてみたいと申し込みますが、その後彼は酔いつぶれて外で寝ていました。

どうしてもその女性が描きたいと思った栄斎は和泉屋にその話をし、記憶を頼りに下絵を描き始めます。
志乃は弥助と結婚したいと栄斎に打ち明けるのですが、妻を失って志乃に執着している栄斎は「お前は誰にもやらん」と却下します。
和泉屋は近江屋のことを調べてくれていたのですが、近江屋は簪が喉に刺さって死んでいました。
あの謎の女性を描いた絵はバカ売れし、栄斎は再び名声を取り戻します。
また、志乃は駆け落ちしたのか家を出てしまいました。

新月の晩に庭の隅に志乃の姿を認めた栄斎は後を追うのですが、いつの間にか仙と一緒にあの夕食会に出席していました。
今度は女衒の男は挨拶して消え、栄斎は鍋の中の女性の顔とテーブルの客が亡者のように見え、気を失います。
栄斎は路上に倒れていたそうで、和泉屋に助けられて布団に寝かされていました。
彼は和泉屋に「俺は人肉を食う集まりに招かれたらしい」と打ち明け、美人画の女性を食べたことを話します。
その後、あの女衒は首を吊って自殺しており、栄斎は夕食会に招かれていた相模屋に彼の話をするのですが、相模屋は女衒どころか栄斎とも初対面だと言いました。

ある晩あの夕食会に招かれ、志乃が見知らぬ男性と来ていたので栄斎は志乃に詰め寄るのですが、彼女は消えます。
夕食会では連れの女性を食べているようなので、その内に志乃は食われます。
次の日、和泉屋に相談し、仙にも確認するのですが、仙は覚えが無いと答えます。
栄斎は夕食会に来ていた歌舞伎小屋の太夫を訪ね、夕食会の秘密を聞こうとするのですが、太夫は何のことやらという様子で、栄斎が「志乃を食いたくない」と必死で頼むと芝居がはけた後に会ってくれることになります。
しかし太夫は舞台で倒れて死亡しました。

感想

これはイマイチです。
カニバリズムなお話です。
お話も狐憑きとかそんな話みたいですが意味不明で、演出もチカチカしていて面白くないです。

ラストまでのあらすじ

彫辰の使いで弥助が栄斎の家を訪ねて来たのですが、家は荒れ果てて栄斎の姿はありませんでした。
そこに和泉屋が現れ、夕食会のことを話しました。
二人は犬のような足跡と血痕を発見して襖を開けると中には放心した志乃がいました。
和泉屋は四足の悪い霊の悪戯に違いないと判断するのですが、志乃は二人の制止を振り切ってどこかに走り去りました。

栄斎はまた夕食会に出席し、当番ということで仙は食われ、栄斎は奈落の底に落ちました。
和泉屋に助けられた栄斎はその後、夕食会に向かう籠を発見して後を追い掛けます。
ようやく屋敷にたどり着きますが、志乃は既に汁物にされており、亡者が鍋に群がっていました。
栄斎は「食わせるものかー」と鍋をひっくり返しますが、気が付くと彼は荒れ寺で白骨死体やバラバラ死体に囲まれていました。

栄斎は発狂してしまい、家の奥に閉じこもって不気味な絵を描き続け、67歳で死亡したそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする