全裸美女がシクシク泣きます ヴァレリーの誘惑

ヴァレリーの誘惑

絶対に出版されない秘密の原稿。

制作年 2006年
制作国 アメリカ
監督 ミック・ギャリス
脚本 ミック・ギャリス
原作 クライヴ・バーカー
上映時間 59分
出演
タイロン・レイツォ
クリストファー・ロイド
クレア・グラント

だいたいのあらすじ

小説家を目指すロブ(タイロン・レイツォ)は同類の仲間が集まるシェアハウスのようなアパートに入居希望を出しており、空室が出たという知らせを受け、早速引っ越して来ました。
先ずは管理人のブルーム(ニコラ・リップマン)の事務所で手続きをしますが、テリーという人物が自殺したので空きが出来たのだと聞かされます。
ここは彼等のような小説家志望の者を応援するポリシーで運営去れており、家賃と食事が無料で本が出版されたら出て行くというルールで、ロブは217号室を割り振られ、「自分は人の心に響くような物語を書きたい」と抱負を語ります。
生活面のプレッシャーが無いのはプラスですが、自分の生産性と向き合わなくてはならないのが辛いですね。

部屋に入るとドアをノックされて出てみると誰もいないという事象が何度かあり、なんとなく気配を感じて周囲を調べると壁に飾ってある絵がドンという音と共に揺れたりしました。
暫くは何も無く、落ち着いており、ロブは執筆に専念していたのですが、またドアをノックされ、鏡の中に若い女性の姿を目撃した気がしました。
ノックも続くので廊下に出てみると、階段に人の気配を感じた気がしたので見に行きます。
しかし誰も居らず異常はありませんでした。

その夜、ロブが机でウトウトしていると背後のドアが勝手に開き、女性のすすり泣きがしたので見に行くとブロンドの美女(クレア・グラント)が現れて「助けて」と言って消えました。
勢い余って壁にタックルしてしまい、「おい!」と大声で呼び掛けたので住人がワラワラと出てきます。
パトリシア(スキ・カイザー)という女性からは「自慰してたのに邪魔すんな!」と怒鳴られ、古参らしきエヴェレット(クリストファー・ロイド)からも嫌な顔をされ、ブルームは「静かにね」とロブを注意しました。
同年代っぽいブルース(ジョナサン・ワットン)からは「まあ気にすんな」と慰められました。

ロブは部屋に戻って続きを書くのですが、上手い言い回しが思い浮かばずに詰まってしまい、別れた彼女のことを思い出したりして、ついつい深酒してしまうのでした。
顔でも洗って落ち着こうかと洗面所に行けば、自殺後のように浴槽付近が血まみれだったりします。
その後、またあの女性と階段で遭遇するのですが、「彼が来る」と怯えていて何をどうすればよいのか良く分かりません。
ブルースの所に相談しに行くのですが、彼はそのような経験は無いようで、笑い飛ばされてしまいました。
その後、机で寝ていたロブはあの女性とHして悪魔(トニー・トッド)が現れて彼女をさらって行くという夢を見ました。
目覚めると小説の続きが書けていたのですが、PCの電源が落ちて無くなりました。

次の日、ようやく続きを書き始めめると停電してしまい、廊下に出ると階段の所にあの美女が全裸で現れます。
彼女はあいつに服を盗られたと言うのですが、あいつとは誰なのか等は教えてくれず、その割にオッパイ触らせたり、キスしたりとHな攻撃を仕掛けて来ます。
サキュバスかなんかでしょうか?
名前はヴァレリーだと教えてくれたのですが、最上階の部屋の悪魔に連れ去られてしまいました。
ということでまた激しく壁に激突し、今度やったら追い出す!とブルームに警告されます。
ブルースにビールでもどうだと招かれたので、ロブが彼の原稿を盗み見ると「階段のヴァレリー」という題名でした。
ブルースはその原稿を見られたことで異常に怒り、タイプライターを投げつけたので、また騒ぎになり、原稿を盗み見たということでロブは皆から怒られてしまい、「こんな家こっちから出てってやる!ヴァレリーって誰だ?お前らが殺したのか!」と皆を追及するのですが、皆さんは複雑な表情を浮かべていました。

その後、ブルースの所にヴァレリーが現れ、彼は「ヴァレリー居たんだ!」と感動していました。
所がヴァレリーは悪魔に「この男よ!」とチクりを入れ、悪魔はブルースの口に手を突っ込んで脊髄を抜いて殺害します。
悪魔は「お前のためにやった」と言い、ヴァレリーは「自分のためじゃないの?」等と答えた後、二人は死体の側でHしました。
やっぱり悪魔チームなのでしょうか?

エヴェレットに呼び出されたロブは彼が過去にホラー小説家で映画化もされていたという秘密を知るのですが、彼の映画のポスターにはロブが見た悪魔とそっくりでした。
悪魔はオーサカイという関西の言葉か地名のような名前だそうで、壁の奥で見たとロブが言うといい加減にしろ!と怒鳴られます。
ヴァレリーも居る!と言い張ると彼女は実在しない!とエヴァレットは何か知っているようなことを言いましたが、部屋から叩き出されました。
ロブは皆が私のわがままの音じゃないねん。 裁判を前提とした、抗議の音!出てけと言うので、部屋を出る準備をしていましたが、ブルースの遺体が発見されてまた大騒ぎになります。
ブルースの遺体から裸足の足跡が壁の中に消えており、ロブは原稿をゲットしてそれがブルースとエヴェレットとパトリシア三人に書かれたことを知りました。

ロブはエヴェレットとパトリシアに「あんた達が書いたことが具現化してる」と言うのですが、二人は驚きはしたものの、認めようとはしませんでした。
エヴェレットによればヴァレリーは悪魔のものだそうで、それは彼がそのように書いたからだといいます。
今度はパトリシアの所にヴァレリーが現れますが、ヴァレリーが美人なのはパトリシアの表現力のお陰のようです。
ヴァレリーは自分が小説の中ひどい目に遭っていると彼女を責め、パトリシアは作品にストレスをぶつけていたと謝罪しますが、悪魔に殺されてしまいました。

感想

これは普通です。
要するに小説の中の人物が具現化してしまったという話のようですが、難しいです。
ヴァレリーが具現化した所まではわかるのですが、それ以降が理解できませんでした。
演出は普通だと思いました。

まず、実在の家出少女等が犠牲になっていた点がどういうことか分かりませんでした。
ヴァレリーがある程度、自由になっていたように悪魔も自由だったということでしょうか?
結末付近も色々考えたのですが、イマイチスッキリしませんでした。

ロブがヴァレリーのことを話した時の三人の反応も良く分からず、もっと「えっ?何で知ってんの?」的な感じのリアクションだと思うのです。
その割にヴァレリーが出て来た時は皆感動して大喜びで迎えていたりしてモヤモヤします。
もう少し「壁の中のヴァレリー」について語られていれば何となく私でも理解できたのかなあという気がします。

ラストまでのあらすじ

ロブとエヴェレットはパトリシアの部屋に飛び込み、彼女の死を知ります。
エヴェレットは自分で創造した怪物の姿が見たくなりますが、ロブは二人は自由になりたがっており、結末を書かれるのが嫌だからエヴェレットを殺すだろうと自分の考えを話し、逃げるよう勧めます。
しかしエヴェレットは結末を書きたいと答えました。

エヴェレット達は三人で小説を書くのに夢中になり、家出少女や娼婦といった人達をブルースの部屋に連れて来ると朝になると消えていたそうです。
内容はどんどんエスカレートしており、壁の向こうは悪魔の拷問部屋で拷問の内容はブルースが書いていたそうです。
こんなの画太郎先生みたいに「ちゅどーん」とか階段ゴロゴロのコピーで終わりに出来ないんでしょうか?
ということでエヴェレットは出版して設けることを夢見て、ロブは悪夢を終わらせることを胸に結末を作ることにし、手始めにパトリシアの部屋の壁を壊して中に入りました。

壁の向こうには遺体が沢山ぶら下がっており、中にはロブの元カノもいました。
元カノはエヴェレットの首筋を噛み千切り、殺害してしまったので、ロブはエヴェレットの拳銃を手に独りで奥へ向かいます。
そしてロブは悪魔とヴァレリーの取り合いになり、彼女を人質に取って撃つ振りをして悪魔を暖炉に突き飛ばし、その隙に彼女を連れて逃げ出します。
これで自由だ!とヴァレリーを連れ出すのですが、彼女は「違う、自由にはなれない!」と否定し、外に出ると屋上ドアに繋がっていたのですが、彼女は煙のように消えました。

建物の周りにはパトカーが包囲しており、ロブは殺人事件の容疑者であるようです。
彼は自分の身体がタイプ済みの原稿用紙になっているのに気付き、その中の一枚には「ロブは失敗し、空白の画面を…」と書いてありました。
こういうシーンがあったので、小説の登場人物なのかなとも思ったのですが、不自然に感じます。
やがて彼は原稿用紙の束になってパトカーに降り注ぎ、消えてしまいました。

原稿には「以後、ロブ・ヘネシーの小説は一度も出版されなかった」と書いてありました。

エンドロールで終了です。

良く分かりませんでしたが、悪魔に先を越されてこういう結末にされたということでしょうか?
だとするとなぜ、タイプライター勝負に持ち込まなかったのかと疑問に感じます。
てっきり、エヴェレットが「結末を書く」と言った際に合作で話を終わらせると思ったのですが。
またはロブが小説の中の登場人物だったのではないかとも考えたのですが、だとすると原稿用紙がパトカーに降り注ぐ意味が分からないので、悪魔に負けたということでしょうか。

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