毎日500円拾える呪いをお願いします ゾンビ伝説

ゾンビ伝説

ゾンビの粉を研究するとひどい目に遭う話

制作年 1987年
制作国 アメリカ
監督 ウェス・クレイヴン
脚本 リチャード・マックスウェル/A・R・シムーン
原作 ウェイド・デイヴィス
上映時間 94分
出演
ビル・プルマン
キャシー・タイソン
ゼイクス・モカエ

だいたいのあらすじ

ブードゥー教では蛇は大地のシンボルで、虹は天を象徴するそうです。
その間で生物は生きて、死にますが、人間は時に死後、恐ろしい場所に落ち込むということです。
これは実話にヒントを得ているそうです。
ハイチではデュバリエという大統領が憲法を廃止してブードゥー教を利用した恐怖政治を何十年も行なっており、秘密警察を設置して人々を粛清していました。
劇中に死神のようなメイクをして銃を撃つ秘密警察の人物が出て来るのですが、こういう人が実在したそうです。
アメリカでは共産圏のキューバとかその辺の情勢もあったのでハイチには期待していたようです。
しかしデュバリエの独裁政治はアメリカからも避難ごうごうで、援助も打ち切られていました。
1986年に彼は息子と共に失脚するのですが、この時代のハイチはそんな情勢です。

1978年 ハイチ
銃を持ったギャングっぽい連中が港町から棺を運び、どこかの村に降ろして棺の蓋をもやしていました。
またある家では一家の主人・クリストフが死亡し、葬式にはペイトロー(ゼイクス・モカエ)が出席しています。

1985年 アマゾン流域
デニス(ビル・プルマン)は南米の祈祷師を訪ね、ヘンな飲み物を飲まされ、ちっこいジャガーにじゃれつかれてゴロゴロ転がるという羨ましい幻覚を見ます。
その後、なぜか祈祷師の顔がペイトローに変わってしまい、地面から出て来た手に地中に引き摺りこまれ、奈落の落とし穴に堕ちた幻覚を見て我に返ります。
ジャングルに倒れていたので急いでヘリに向かうとパイロットが死亡しており、彼はジャングルを歩いて抜けてジャガーの導きで文明社会に戻りました。
悪霊に殺されたそうです。

デニスはこういった民俗学的な研究を行い、超常現象を科学的に解明していました。
ある日、ボストンの製薬会社から呼ばれた彼は7男前に死亡した筈のクリストフが生きているということで、これが薬品によるものだとすると、医学に与える影響が大きいので、持ち帰って欲しいと頼され、薬品であれば持ち帰って欲しいと依頼されました。
彼は早速、ハイチに飛びましたが、外国人なので、トン・トン・マクートという秘密警察に見張られているようです。
デニスはまず医師のマリエル(キャシー・タイソン)を訪ね、ゾンビだという女性を紹介されましたが、ゾンビ女性は話すことができず、目で何かを警告しているように感じました。

マリエルはブードゥーの神官でナイトクラブを経営する有力者ルシエン(ポール・ウィンフィールド)をデニスに紹介してくれました。
ルシエンはクリストフに関しては何も話してくれず、マリエルは明日の朝、クリストフの村に行こうとデニスに告げて帰りました。
クラブにはペイトローが来ており、デニスはアマゾンで見たあの男だ!とすぐ気が付きます。
ルシエンはペイトローは秘密警察のボスで黒魔術を使うと言い、彼には気を付けた方がいいと忠告します。
また、ルシエンの力は本物のようで、呪術でマリエルを帰宅させず、トランス状態で踊りを踊らせていました。
ペイトローもまた、呪術で若者を操り、マリエルを殺害させようとしますが、ルシエンとデニスが気づいて彼を止めました。

翌日、クリストフの村に行ったのですが、皆「彼は死んだ」と言い、情報は得られませんでしたが、彼の妹が「墓地を見ろ」とヒントをくれました。
そして夜の墓地を訪ねたデニスとマリエルはクリストフ(ポール・ウィンフィールド)と遭遇します。
彼は英語を話すことが出来、死の瞬間や埋葬された時のことも覚えており、その後、死の国のボコールという番人に鞭打たれたそうです。
デニスは彼を連れ出して血液検査をしようと提案するのですが、クリストフは拒否し、自分が謎の粉でゾンビ化したことを匂わせました。

その後、ホテルの部屋に戻ったデニスでしたが、部屋は血まみれで鶏の死骸が壁に架り、血で描いた呪文のようなものもあちこちにありました。
彼は部屋を飛び出し、マリエルと共にルシエンに粉のことを聞きに行きます、
ルシエンは関わり合いになりたくないと言いますが、モーツァルト(ブレント・ジェニングス)という人物を紹介してくれました。
デニスが敵をゾンビにしたいというと100ドルで呪いをかけてやるとモーツァルトは言いますが、謎の粉の件になると口を閉ざします。
しかしルシアンの名を出すと、500ドルで粉を売ってくれると言い、彼は効果の証明のため、ヤギに粉を与えました。
するとヤギは死亡したようですが、デニスはお金を見せて、ヤギがゾンビになったら払ってやると言って去りました。

ハイチではカソリックとブードゥー教が混ざったような宗教が存在しているそうで、エルズーリというのがマリアであるそうです。
マリエルもそのカソリック信者だそうで、信者はエルズーリ像を先頭にろうそくを持って行列をしています。
ホテルが危険なので滞在できなくなったデニスはマリエルと共に彼等の列に紛れ込み、共に野宿するのですが、デニスはクリストフに操られた骨ゾンビの花嫁が顎を外してニシキヘビを口から出し、その蛇に噛まれるというヘンな悪夢を見ます。
この映画は幻覚系が羨ましかったり、ヘンだったりします。
翌朝、彼等の聖堂だという美しい滝つぼに案内されたデニスはうっかりマリエルとHしてしまいました。
マリエル堅そうだったのに。

ハイチ政府はデモの鎮圧に秘密警察を動員しており、市街地では大変な騒ぎになっています。
市街地にいたデニス達は渋滞にハマっていたのですが、クリストフは自由を信奉する小学校教師でデモ側の人間であり、そのためにゾンビにされたのではないかとマリエルは考えているようです。
そこに秘密警察が現れてデニスは連行されてペイトローの尋問を受けますが、署内では拷問が行われているようで、男の悲鳴が響いています。
ペイトローはデニスがクリストフに会ったこともお見通しで、クリストフとマリエルは過激派であると言い、アメリカには屈しないと宣言し、余計なことを嗅ぎ回るなと釘を刺しました。

解放されたデニスはモーツァルトに会いに行くのですが、彼が用意したヤギは偽物で、デニスもお返しに粉をすり替えて皆の前で飲み干しました。
そして100ドルだけお金を払い、「お前は愚か者」とモーツァルトを糾弾しました。
モーツァルトは仕方なく、本物の粉を作れるが1000ドルとデニスの協力が必要だと言いました。
その夜、デニスとマリエルはモーツァルトの粉作りに立ち会うことになりました。
まずは骨が必要ということで墓荒らしを手伝わされるのですが、掘り起こした遺体は先日、デニスが悪夢で見たゾンビ花嫁にそっくりでした。
遺体を運び、次の日の夜から製造しようとモーツァルトは言いました。

翌日、マリエルの家に行ったデニスは秘密警察に捕まってしまい、ペイトローにガスバーナーで焼かれそうになったり、脚に釘を打たれる拷問を受けました。
その後、パンツ一丁でマリエルの家の前に放り投げられ、三日間寝たきりになってしまいました。
マリエルは命が惜しかったら帰った方がいいと忠告するのですが、デニスは粉の秘密の虜になっていました。
私なら拷問される前に引き揚げてます。
その夜からデニスはモーツァルトの粉作りの立ち会いに復帰し、ヒキガエルの粉やらフグの毒を調合しました。
それらを混ぜ合わせて焼いたりしてそれを骨と混ぜ合わせて遺体と共に一晩埋めますが、全ての作業に呪術が絡んでおり、謎の紋章を描いたりしながら作業を行っていました。

粉の引き渡しは翌日となり、海辺の家で寝ていたデニスはペイトローに棺に閉じ込められるという珍しくまともな悪夢を見ました。

感想

これは普通です。
所謂食肉系のゾンビものでは無くてブードゥー教のゾンビものなのですが、陰謀がミックスされています。
ブードゥー教だとゾンビは使役に使用されていたようですが、この映画は反政府的な人を仮死状態にしています。
なので正しくはゾンビとは関係無く、ゾンビ伝説というのはこういうことだった的な話みたいです。
ホラー寄りの真面目なドキュメンタリー風の映画であまり怖くは無いです。
この映画で一番怖いのはペイトローの顔とハイチに呪術だと思いました。

ちょっと退屈な面もあるのですが、なかなか良い映画だと思いました。
主人公が関係を持った人物が色々と助けてくれたりして、少年漫画みたいで面白いです。
演出は普通ではないかと感じられ、クレイブンさんの映画ではかなりまともな部類ではないかと思いました。
でも結末付近は演出と展開も含めてちょっとガッカリしてしまいました。

しかしハイチの呪術は万能ですね。
流石に殺したい人とかは居ませんが、前に私に意地悪した人に皆の前でオナラさせるとか、いきなり通り雨に降られるとか、足が臭くなる位のことはしてみたい気がしました。
でも意地悪された私にも問題があるはずなので、向こうも同じことを考えるに違いないと思います。
やっぱり呪いは良くないし、オナラは非道いと反省しました。

ひとまずハイチには行くのは怖いので止めようと思ったのですが、ちょっと考えたら私にはそんなお金が無いので心配無用だと気付きました。
サイパン・グアムとかハワイとかシンガポールとか色々行きましたが、全て安いツアーでした。
でもたまに旅行に行くとノンビリできて楽しいですよね。国内も大好きです。
この映画もなかなか旅行気分になれる映画で風景はそれなりに映ってます。

ラストまでのあらすじ

デニスが目覚めると横にクリストフの妹が首を斬られて寝ており、秘密警察が踏み込んで来て証拠写真を捏造されてしまいました。
彼はマリエルと共に現行犯で逮捕されてペイトローの下へ連行されました。
デニスは裁判無しでペイトローに死刑宣告され、ゾンビにされると宣告されますが、帰国すればマリエルも見逃してやると言われます。
彼はペイトローの既に呪術に支配されているようで、棺の悪夢を見せたのも彼だということでした。
ということでデニスはスキンヘッドで揉み上げだけ凄いという秘密警察のメンバーに銃を突き付けられ、バッグと共に普通の旅客機の座席に放り込まれてしまいました。

モーツァルトが飛行機に潜り込み、例の粉を出しますが、デニスはお金を没収されたので払えないと言います。
彼は粉を渡し、自分の名を広めてくれればいいと言い、時計だけ貰って引き揚げました。

帰国したデニスは粉をヒヒに与えて実験した所、感覚を持ったまま死亡し、12時間後に回復しました。
製薬会社は彼の成果に大喜びで、ゾンバノールという名前にしよう!とか言っていました。
しかしデニスは胸騒ぎがしており、マリエルのことも心配だったので現地に戻りたいと話すのですが、製薬会社の重役は「危険だから止めた方がいい」と忠告しました。
そして夕食の席でデニスはスープからミイラの手が出て来る幻覚を見たり、役員の妻が突然ワイングラスをバリバリと噛んだ後、食事用のナイフで斬りつけて来て「お前は死ぬ」と言われたりします。
その後、妻はひきつけのような発作を起こし、大変なことになってしまいました。

デニスはこの呪いを何とかしなくては生き残れない!と再びハイチへ飛びました。
彼は案の定、空港で秘密警察に連行されそうになるのですが、何とルシエンが彼を車で拾ってくれました。
マリエルは病院で無事だそうですが、モーツァルトは粉の秘密を洩らしたのがバレて捕まっていました。
ルシエンは元々反体制派だったようで、デニスの額と胸にお守りとなる十字を描き、加護の呪文を唱えてくれました。
その頃、悲しいことにモーツァルトは斬首されてしまい、ペイトローはその血を呑んでパワーアップしていました。
モーツァルトはここで退場です。陽気でいい人だったのに悲しいです。
更にペイトローは呪いパワーでルシエンの呪殺を図ったらしく、デニスの目の前でルシエンは血を吐いて死亡しました。

デニスもまた通行人から黄色い粉を掌からフーと吹きつけられ、フラフラになってしまいました。
普通の服装したおじさんだったんですが、どこに刺客が潜んでいるか分からずハイチ恐ろしいです。
周りの人に助けを求めるのですが、ヘンな白人を誰も助けてくれる筈も無く、デニスはバッタリと路上に倒れてしまいました。
デニスは白人の医師の下に運び込まれ、死亡と認定され、ペイトローに引き渡されてしまいますが、デニスはその様子を全て見ており、ペイトローはデニスに「休めはしないぞ、棺桶の中はひどいぞ」と楽しそうに脅すのでした。

デニスは棺に入れられ、ペイトローは彼に向かって「今夜、マリエルの首斬るから」と宣言して、蜘蛛をお友達に入れてくれました。
そして彼の棺は埋められ、槌が被されてしまい、蜘蛛は友達では無かったようでデニスの顔をゴソゴソと這い、景色は闇に包まれました。
デニスは意識を取り戻し、ライターの無いリミットのような悲惨な状況に陥って悲鳴を上げるのですが、クリストフが墓を掘り起こして救出してくれました。

デニスは街に飛び出して行くのですが、街では各地で起こった革命により暴動が起きていました。
デュバリエとその息子は車に乗り、空港へと逃走しています。
マリエルは斬首されそうになりますが、秘密警察に怒りの市民が雪崩れ込んできたので無事でした。
デニスもそれに乗じてマリエルを求めて警察署に飛び込みます。
ペイトローは呪いパワーでルシエンの死体を操って首をもがせて投げさせたりとデニスに嫌がらせを仕掛けます。
その後も徳田貴弘張りに異常に手が長いゾンビみたいな囚人に掴まれたりと散々な目に遭います。
そしてデニスは重力が横を向いた地下室の階段に呑みこまれ転げ落ちて行きました。
こういう演出がイマイチなのです。

そこでデニスはロケット砲のように飛んできたペイトローに襲われ、どういう原理なのか分かりませんが、素手で頭を焼かれたりしてグロッキーになります。
しかし意識を取り戻したマリエルがルシエンの魂が封じられた壺を割り、なぜかジャガーの精霊が出て来てデニスに憑依します。
パワーアップしたデニスはペイトローボコボコにし、片っ端から壺に封じられた魂をします。
すると炎のおたまじゃくしのような物が現れ、ペイトローを取り囲んで燃やし、消滅させました。
召喚獣かな?

しかしペイトローは生きており、しつこく拷問部屋でデニスに襲い掛かって来たので、デニスは精霊パワーを借りてペイトローを拷問椅子に固定し、股間に釘を打ち込み、床に現れた地獄のような穴に引き摺りこませました。
ということでデニスとマリエル、ハイチにも平和が訪れました。
あの粉はその後、研究されましたが、原理が良く分からないそうです。

エンドロールで終了です。

うーん、やり過ぎな気がします。
折角面白かったのに演出のまずさで安っぽくなるという。
小声で言いますが、ぶっちゃけデニス死んでも悲しくなくて、モーツァルト死亡が残念でした。

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