輪切りが凄いです ゴーストシップ

ゴーストシップ

漂流船見付けたらひどい目に遭う話

制作年 2002年
制作国 アメリカ/オーストラリア
監督 スティーヴ・ベック
脚本 マーク・ハンロン/ジョン・ポーグ
上映時間 91分
出演
ジュリアナ・マルグリーズ
ガブリエル・バーン
ロン・エルダード

だいたいのあらすじ

1942年 イタリアからアメリカに向けて航海していた豪華客船アントニオ・グラーザ号では晩餐会が開かれ、紳士淑女が甲板でダンスをしていました。
ケイティ(エミリー・ブラウニング)も船長に手を取られてダンスしていたのですが、正体不明の悪人が、デッキに張られていたワイヤーを巻き取ったので、紳士淑女の皆さんは仲良くワイヤーで輪切りになってしまい、ケイティだけが無事でした。
このシーンだけで凄いインパクトがあります。

2004年
タグボートの船長マーフィー(ガブリエル・バーン)達はどこかの海上で船をけん引していたのですが、けん引されていた船が浸水してしまい、危険な状況だったので切り離そうとしていました。
しかし冒険野郎のエップス(ジュリアナ・マルグリーズ)は「それをすてるなんてとんでもない!」とワイヤー一本で後ろの船に渡り、溶接して浸水を食い止めました。
ということで帰港し、報酬を受け取ってクルー六名はバーで乾杯していたのすが、ジャック・フェリマン(デズモンド・ハリントン)という男性が彼等に接触します。

ジャックはベーリング海を飛行中に巨大な客船を発見して写真を撮影しており、発見料として20%の取り分でけん引してくれないかとマーフィー達に依頼します。
クルーのグリーア(イザイア・ワシントン)は結婚式を控えていたので乗り気ではありませんでしたが、恐らく数百万ドルの儲けになるだろうということで、ジャックの取り分を10%とし、同行するということで、客船を引っ張って来ることにしました。

出港したマーフィー達はベーリング海峡でレーダーに巨大な船影を捉えるのですが、なぜか船は現れたり消えたりし、突然ボートの目の前に現れたので軽く衝突してしまいました。
それは1962年5月21日に消息を絶っていたアントニオ・グラーザ号で、その大きさに皆は息を呑みました。
この船には客が600名、乗員が500名乗っていた筈で1100名が行方不明だということです。
海事法では漂流船は発見者の物となるらしく、マーフィー達はけん引準備を始めます。
まずは客船にクレーンで乗りこんで調査することにし、ジャックとグリーアを残してマーフィー達が甲板に降り立ちました。

マーフィー達は娯楽室を通って操舵室に向かっていたのですが、彼等が去った後、娯楽室にあった文字パズルの文字が「WELCOME」に変化していました。
操舵室にはいるのですが、床が腐っており、マンダー(カール・アーバン)は下の階に落ちそうになり、彼を引き上げようと手を貸していたエップスは下の階の階段に佇むケイティと一瞬目が合いました。
操舵室の舵と羅針盤は壊されており、燃料も無く、マーフィーは航海日誌を捜すことにします。
また、ドッジ(ロン・エルダード)は1962年には存在していなかったデジタル式の腕時計を発見しました。

マーフィー達はボートに戻ってジャックに状況を説明し、マーフィーは幽霊船マリー・セレステ号の話を引き合いに出して海には不思議なことがあると言いました。
客船はかなりの大きさでしたが、翌朝に無理してでも引っ張ることに決まりました。
エップスはボートに戻ってからもあの少女を考えており、ジャックに様子が変だと追及されたので、少女の話をしました。
翌日、調査した所、客船には最近出来たらしい大穴が開いており、溶接で穴を塞いでポンプで水を汲み出し、舵を38度に固定して付近の小島の浅瀬を避けて引っ張るという作戦に決まりますが、作業に最低でも三日を要します。
またボートのエンジンの出力を上げる必要があるので、マーフィーはサントス(アレックス・ディミトリアデス)に修理を指示しました。
グリーアは湾岸警備隊に連絡しようとしたのですが、マーフィーに「折角のお宝を横取りさせるつもりか」と制止されました。

作業を開始することになり、エップスは干上がったプールの壁に弾痕と銃弾を見付けるのですが、またケイティの姿を発見し、驚いて梯子から落ちました。
彼女が起き上がった際、頭から流れていた血が床の弾痕に吸われていき、ジャックが来たので助けられます。
二人がそこを離れると、プールの壁の弾痕から血が溢れてプールは血液で満たされました。
一方、船長室を見回っていたマーフィーは血まみれの剃刀を洗面台で発見し、呑みかけのウイスキーを発見するのですが、鏡の中では船長が不気味な笑顔で彼を見送っていました。
ドッジとマンダーは機関室を見回っていたのですが、完全に水没しており、中に入るには潜水具が必要で状況を無線連しようとすると無線が使えなくなり、無線には歌手のフランチェスカ(フランチェスカ・レットンディーニ)の歌が流れます。

エップスとジャックは洗濯室の通気口を開けた際に水流と共に流れてきた沢山の死体に倒されます。
入り口のドアは勝手に閉まって閉じ込められたので迂回して出口を探します。
二人は貨物室でお宝のクラシックカーや大量の金塊を発見し、マーフィーに知らせようとします。
エップスは調理室の霊倉庫から「ここは寒いよ」と言う声を聞いて開けてみるのですが、服の中に入っていた人物に襲われてジャックと共に逃げます。
それはドッジとマンダーの悪戯でしたが、二人は洗濯室の死体の件を聞いて青ざめます。
一方、グリーアは娯楽室で口紅の付いた吸い掛けの火の点いたタバコを見つけるのですが、彼の姿をフランチェスカの亡霊が見ていました。

皆は合流して金塊を確認するのですが、2億ドル相当はありそうな量だそうで、番号は削られていました

しかし洗濯室で発見した死体は死後三週間程度のもので、この船は黄身が悪いねということになります。
グリーアは娯楽室で女の歌声を聞いたと話すのですが、皆から笑い飛ばされてしまいました。
マーフィー達は全員一致で金塊だけ持ち帰ることに決定しました。
サントスとグリーア、マンダーはボートのエンジンを駆ける準備を始め、マーフィー達は金塊を降ろそうと準備します。

エップスの前にケイティが現れ、「大変なことになるからヤメテー」と止めますが、直後に何者かに連れ去られていました。
ボートはガスボンベが勝手に開弁されてガスが溢れており、点火した際に大爆発を起こしてしまいました。
客船にいたエップスはボートに向かって飛び込みました。
グリーアとマンダーは怪我をしていましたが、無事で、残念ながらサントスは火だるまになって海中に消えました。
ボートは沈みましたが、とりあえず道具は退避させてあるので、この船を何とか動かそうということになりますが、グリーアは「だから俺が警備隊に連絡しようとしたのに」と言い出し、険悪なムードになります。
その後、エップスは乗客ボを調べてケイティの名を知りました。

ドッジとマンダーは缶詰を発見し、開封して食べてみたのですが、なぜか普通に食べることが出来ました。
しかし幻覚を見せられていたようで、二人が食べていたのはウジでした。
ケイティの客室を探索していたエップスはクローゼットの中から首を吊られた彼女のミイラ化した遺体を発見しました。
娯楽室で転がっていた酒ビンからお酒を呑んでいたグリーアの目の前で娯楽室が再生し、周りをタキシードの男性が囲んで拍手し、ステージの上でバンドとフランチェスカが微笑んでいました。
フランチェスカにダンスを誘われたグリーアは彼女とキスしつつ、ダンスを踊るのでした。
一方、船長室で任務放棄して黄昏ていたマーフィーの前には船長の亡霊が現れ、「ようこそ」と言いつつ、彼にお酒を注いで寄越しました。

感想

これは普通です。
お話は幽霊船もので珍しいですね。
幽霊船ものはこれと血のシャワー位しか名前を覚えていなくて、実は血のシャワーは観た記憶が無く、実家にもDVDはありません。
内容もちょっと捻ったものになっていて、単なるお化けが出てキャーとかいう内容では無くミステリータッチになってます。
内容はB級映画のそれなのですが、お金はかけてる感じがします。

この映画は映像がとても面白いですよね。
古い客船のセットも素敵ですが、たまに復活する部屋の様子等が面白いと思いました。

客船の人達はアメリカ人のケイティを除き、イタリア語で話すようですが、霊なので意思疎通できるみたいです。
登場人物の行動には謎が多く、作業の優先順位がおかしいと思いました。
この人達はどこか呑気で危機感が無く、それがこちらにも伝わってきて緊張感がありません。
申し訳ないのですが、人が死んでもふーんって感じになってしまいます。
マーフィーも責任感無い人だなあと思っている内に死んでしまいます。

しかし悪魔って暇なんだなあと思いました。

ラストまでのあらすじ

エップスはケイティの遺体からロケットを外して中を見て両親の写真を確認すると、ケイティの亡霊が現れ、「ずっと見てないから私にも見せて」と言います。
ケイティはNYにいる両親の下に向かっていたそうですが、今となっては二人共死んでいると話し、エップスはケイティにロケットを渡そうとするのですが、霊なので手をすり抜けてしまいます。
一方、マーフィーは船長から5月19日にローレライという船を救助して金塊はその船から積み替えたという記録を見せられます。
彼は船長から他にも何かを見せられて「まさか…」と息を呑みました。
ケイティは何者かに捕らわれており、ここから出られないのだそうで、手に悪の刻印が無くても捕らわれると意味不明なことを言っていましたが、何者かの妨害を受けたのか、悲鳴を上げて消えました。

マーフィーは何か船の秘密を知ったらしく、一刻も早くこの船を出ようとエップスを捜していたのですが、サントスの亡霊が「あんたのお陰で捕らわれの身だから道連れにしてやる」と現れます。
一方、グリーアはオッパイ出したフランチェスカに誘われてエレベーターのような装置に誘導され、抱きつこうとして落とされてしまい、「船にようこそ」とか言われました
フランチェスカはゾンビみたいになってました。悪霊?
マーフィーは誰でもサントスに見えるようで、エップスが懐中電灯を手に声を掛けるとそれがナイフを持ったサントスに見えて殴りかかって来ます。
揉み合いになり、殺されかけたエップスでしたが、ジャックが来てマーフィーを殴り倒しました。
マーフィーは危険人物ということになり、ドッジ達に船室に放り込まれてしまいました。

皆はグリーアが行方不明であることに気付き、この船に得体の知れない恐怖を感じますが、早く穴を塞ごうということになりました。
いつになったら作業を始めるのと思ってましたが、やっとです。
ひとまず穴をあっさり塞ぎ、ポンプで水を吸い上げ開始し、舵を固定しました。
エップスはグリーアを捜索している際にケイティに遭遇し、落下死したグリーアの遺体を発見しました。
そしてケイティは見せたいものがあるとエップスを誘導し、虐殺があった日に連れて行きました。

どうやら金塊を巡る陰謀があったようで、料理に毒が入れられており、食べた人がどんどん倒れています。
そして甲板のワイヤー殺人が発生し、犯人グループは用意していた銃で乗客を射殺し、プールでも沢山の人が殺害されました。
ケイティも捕まり、クローゼットに吊るされて殺害され、フランチェスカもグループの一味でした。
一人の船員がグループを裏切って仲間を殺し、彼はフランチェスカに殺されました。
そしてフランチェスカも生き残った男にフックで吊られて死亡し、手に?マークのような焼き印を入れられます。
生き残った男の顔はジャックに瓜二つでした。

ケイティに見せられた追体験ではっとしたエップスはマーフィーが危ないと気付くのですが、時遅く彼は船室に溢れた水で溺死していました。
エップスはジャックの目的が客船を修理させることであり、マーフィーが死んだとドッジに知らせます。
そこにジャックが「マーフィー死んでた」と飛びこんで来たので、エップスはドッジに銃を渡し、ジャックにはここに居るよう指示し、お互いに目を放すなと指示し、自分はポンプのつまりを修理しているマンダーの下へ向かいました。
しかし時遅く、マンダーは突然動き出した歯車に巻き込まれて死亡していました。

エップスはマンダーの死を知り、ドッジはジャックがエップスの所に行くと言いだしたので口論になり、彼を射殺しますが、ジャックは生きていました。
エップスが船を爆破しようとしているとドッジが現れ、爆破のことを聞いて「金塊は惜しい」と言いだします。
様子がおかしいと思ったらドッジはジャックが変身していた姿でした。
彼の正体は悪魔で欲深い人間の魂を集めて地獄に送っており、船が無くなると魂が集まらないので爆破を阻止しようとします。
ケイティのように無垢な魂は地獄に送れないので船に閉じ込めているようです。

揉み合いの末、エップスは起爆装置を押し、船は大爆発しました。
ケイティの導きで彼女は沢山の解放された魂と共に船を脱出して浮上しました。
トランクに掴まって漂流しいている所を救助され、港で救急車に乗せられるのですが、ジャックが金塊を船に積んでいました。
エップスは「ダメー」と叫ぶのでした。

エンドロールで終了です。

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