Mortal Reflection 呪怨 呪われた鏡
女の呪いが、夢魔を呼ぶ…。
制作年 | 2004年 |
制作国 | タイ |
監督 | パカジット・キングサック |
脚本 | ワラカン |
上映時間 | 81分 |
出演 |
アニー・ブルック |
だいたいのあらすじ
ナルディ(アニー・ブルック)が骨董店を素見しています。
彼女は店にあった鏡がどうしても欲しくなり、店主に確認したところ、好きな値段で持っていけと言われます。
ナルディは嬉しくなり、鏡をもう一度見て店主を振り替ええると彼は消えていました!
トイレとかじゃないでしょうか。
鏡を手に入れたナルディはご満悦でした。
幸せな気持ちで一杯のナルディは鏡の前で眼鏡を外してみたり髪を解いてみたりして、自己満足に浸るのでした。
ナルディはちょっと大胆な気持ちになってきて、シャツを脱いで薄着になってみたりしてみるのでした。
その後、ナルディはシャワーを浴びるのでした。
しかし谷間一つ見せないナルディであった。
昔、父が持っていたちょっとHなイメージビデオの映像と同じような演出なんですが、大丈夫でしょうか?
ドキドキしてきました。(違う意味で)これ、ホラーですよね?
後、ナルディファンの人のために彼女の部屋を紹介すると、凄く殺風景です。
カーテン付きのお姫様ベッドとボロい扇風機と鏡があります。
その夜、ナルディが眠っていると顔を赤く塗った女性が鏡の中に現れます。
鏡の精でしょうか?
次の日、ナルディが歩いていると修理工の男たちが彼女のことを物欲しげに眺めていました。
なんと彼女はその男たちに道端でレイプされそうになるのでした。
そこに警察が通りかかり、彼女の悲鳴を聞いて調べにきます。
男たちは逃げ出し、ナルディもよろよろ逃げるのですが、彼女は眼鏡を忘れてしまいました。
可哀想なナルディが家に帰って服も脱ぐ気力も無く、号泣しながらシャワーを浴びています。
すると鏡には鏡の精が現れるのでした。
少し落ち着いた彼女は鏡に向かってで男達に対する恨みつらみをぶつけます。
どうやら鏡の精はこういう感情を餌にしているみたいです。
その夜も鏡の精が鏡に映るのですが、彼女は実体化していました。
レイプ魔の一人がクラブで女漁りをしていると、派手に着飾ったナルディが現れます。
彼女に誘われて、アラ、いいですねえの波が押し寄せたレイプ魔は彼女を連れて廃屋へ行きますが、ナルディの正体は鏡の精でした。
レイプ魔は彼女の爪で切り裂かれ、ガラスを喉に刺されて殺害されてしまいました。
すっきりしました。鏡の精はいい奴ですね。パンダメイクの阿修羅男爵みたいな感じですが。
次の日、ナルディが新聞を読んでいると、レイプ魔が死亡したニュースが載っていました。
彼女は「死んで良かった。」と怒りを露わにするのでした。
警察ではレイプ魔が殺害された事件の捜査をしており、担当刑事はクラブへ行ってみることにします。
クラブではもう一人のレイプ魔が偽ナルディに誘われて彼女を廃車置き場に連れ込みました。
彼女が私はお前にレイプされたと言うとレイプ魔はナルディのことを思い出しました。
偽ナルディはレイプ魔をグーパンチで殴り倒し、レイプ魔は逆上して彼女をナイフでブッスリ刺します。
すると偽ナルディは正体を現して鏡の精になるのでした。
彼女は「もう死ねないのよ」などと気の利いたことを言うのでした。
すみません。アップになった時、笑ってしまいました。応援してるのでクズを成敗してください。
鏡の精が高笑いするとポルターガイスト現象のようなことが置き、廃車の山がガタガタいいながら崩れてきたりします。
レイプ魔はすっかり戦意喪失して許しを乞いますが、彼女は彼を捕まえると頭を廃車のフロントガラスにガンガン叩きつけます。
その後、レイプ魔の首をボンネットで挟んで切断してしまいました。
ボンネットって首切れるもんなのでしょうか?
警察では二人の遺体から鏡の破片が発見されたため、同一犯の犯行と睨みました。
二人に恨みを持っている人物を探し出すことにします。
その夜、鏡の精はどこかから帰ってきました。
ナルディはグースカ寝ています。鏡の精は自由に動き回っているようです。
さすがのナルディも気配を感じたのか起きてきて鏡の裏側を調べるのですが、誰もいませんでした。
刑事達はナルディの近所のおばちゃんから二人がレイプしまくりでひどい男だったと聞きます。
おばちゃんはナルディがレイプされた日に泣きながらヨロヨロ歩いているのを見て声を掛けたと言います。
ナルディは大きな眼鏡をかけていると聞いた刑事はナルディを訪ねてみることにしました。
この後おばちゃんが「刑事さんいい男ね」的な寸劇をします。香港映画みたいですね!
刑事がナルディの家を訪ね、レイプ現場に落ちていた眼鏡を見せると、彼女は自分のものだと認めました。
刑事が話を聞きたいと言うと、彼女は帰ってくださいと言うと自分の家に逃げ出してしまいます。
ナルディが外から帰るとおばちゃんが声をかけ、警察に色々聞かれたと言います。
おばちゃんは二人のレイプ魔が殺された件だと言い、ナルディがそんなことをできるはずが無いと言ったと言いました。
おばちゃんはこの間の夜にナルディが泣きながら帰っていたことも心配しましたが、ナルディは礼を言って帰ります。
確かに言ってました。ナルディはちっこいし弱いから無理!みたいなことを。
ナルディが家に戻ると門の外で刑事が待ち伏せしていました。
彼女は余計なこと言いませんでしたが、刑事に手料理を振る舞いました。
刑事がレイプ魔二人のことを尋ねると、ナルディは自分が容疑者なのか聞き返します。
彼女は「わーたーしーはやってなーい。潔白だー」と言い張ります。
刑事もこんなメガネちゃんには無理だと思ったのか、あろうことか彼女をナンパし始めました。
ナルディはもじもじしながらOKしました。
こうして彼女は鏡のおかげで彼氏もゲットできたのでした。
しかしそんな幸せなことは続きませんでした。
彼女が部屋に戻り、上機嫌で鏡を見ると、自分の姿が映らなくなっているのでした。
これはもしや鏡の精が出歩いていると映らなくなるのでは?
刑事はその夜も巡回していました。
すると刑事の前に派手に着飾った偽ナルディが現れました。
彼女は何を聞いても「私の勝手です。」しか回答せず、家まで送ろうと手を取ると鋭い爪で刑事の手を引き裂きます。
次に見た時、彼女の姿は消えていました。
心配になった刑事は部下と一緒にナルディの家を訪ねます。
するとナルディが家から出てきて、鏡を見てほしいと言い出します。
彼女はいつもの地味メガネちゃんだったので、刑事は不思議がります。
ナルディは鏡持ってくるから待っててと言い、刑事たちを下で待たせます。
彼女が部屋で鏡を見ると、とうとう鏡の精と出会ってしまいました。
ナルディは悲鳴をあげて気絶してしまいます。
刑事たちが部屋に急ごうとすると、階段からナルディが降りてきました。
ナルディを見た刑事は名探偵ぶりを発揮して、あれはナルディじゃない!犯人だ!と言い出します。
確かに偽物なのは誰にでもわかりますけど、犯人だとなぜわかる?
部下が偽ナルディを捕まえようとしますが、あっさり突き飛ばされます。
ビビった部下はあれは人間じゃない!と言い、偽ナルディは開き直って正体を現しました。
感想
これはつまらないです。
もしかしたらゴーレムやクネクネよりつまんないかも。
多分、映画ではなく、ナルディの中の人のPVなのではないかと思います。
私、タイ映画は結構好きなのですが、カースト制のように出来具合の差が激しいですね。
アイデアはいいのかもしれませんが。
火サスをタイ語で見ているような錯覚に陥りました。
こんなナルディが一番演技がうまかったという。
展開は時空の彼方に吹き飛んでいます。
ラスト付近はナルディと刑事のイチャコラシーンを見せられます。
そういえば途中でラップビデオになる作品もありましたね。
そんな作品と同様だと思って間違いないでしょう。
それもうちにDVDあります。
これは見ない方がいいと思います。
私はこの映画は嫌いです。
ラストまで(ネタバレ)
部下が拳銃を発砲しますが、全く効果がありませでした。
鏡の精はナルディが好きなら私も愛せ!とすり替え理論を展開します。
そこにナルディが駆けつけ、あれは私の影だから勝てないとますます訳のわからないことを言い出しました。
鏡の精は私を撃てと刑事に言い、ナルディは撃ったら私死ぬかもと言います。
ナルディは2階に来てと言い、刑事を連れて2階へ駆け上がります。
なぜ鏡の精は黙って見てるのでしょうか?
2階に上がった彼女は刑事に「どうしましょう?」と聞きます。
こっちが聞きたいです。お前が2階に行こうと言ったんでは?鏡壊すのかと思ったんですが。。。
そこに鏡の精が現れますが、ナルディはようやく気付いて鏡を壊そうと言います。
刑事が鏡を銃で撃つと鏡の精は消滅しました。
こうして平和が訪れたのでした。
あんたら報告とかどうすんの?これでいいの?
なんとここで話は終わるのでした。そして残り5分はナルディと刑事がキャッキャウフフしている映像がひたすら流れます。
そして鏡を怖がるナルディに刑事が二人しか映ってないから大丈夫!と言って抱き合います。
ナルディは不敵に笑います。
早く終わってほしいです。
この後はメイキングだかNG集なんだかよくわからないのが5分くらい流れます。
そのままエンドロールで終了です。
終わり方でジャッキー・チェンさんの映画を思い出してしまいました。
もう何も言うことはありません。いやー映画って素晴らしいですね。大勝利です。解散です。