例の館の話です TATARI 呪いの館

TATARI 呪いの館

またあの家に行ってひどい目に遭う話

制作年 2007年
制作国 アメリカ
監督 ヴィクター・ガルシア
脚本 ウィリアム・マッサ
上映時間 81分
出演
アマンダ・リゲッティ
エリク・パラディーノ
セリナ・ヴィンセント

だいたいのあらすじ

前作です。

映画TATARIのネタバレ紹介と感想です。
出版社勤務のアリエル(アマンダ・リゲッティ)は写真家のポール(トム・ライリー)を訪ねている際に母から連絡を受け、姉のサラが自殺したと知らされます。
実はサラは何度かアリエルに切羽詰まった様子で電話を架けていたのですが、多忙なアリエルは黙殺していました。
前作の生き残りのサラですね。
姉の電話の理由が知りたかったアリエルはポールにお願いしてサラの家に一緒に行ってもらうのですが、そこで拳銃自殺したサラが「彼等を助けて」と訴える幻覚を見ます。
サラはひたすらあの館のことを調べていたようで、サラが生き残った事件は司法ではプライスが殺し合いゲームをやったという結論だったのですが、彼女は霊が皆を殺したと主張していました。

そこに超常現象を研究しているハマー博士(スティーヴン・ペイシー)が現れ、サラがあの館を案内してくれる約束だったと二人に話しました。
彼の専門は考古学なのですが、サラが発見したバナカットの日記によれば、あの館にはバフォメット像というハマーが長年探し求めていた像があるのだそうです。
アリエルは相手にしないで帰ることにしましたが、バフォメット像は価値の高いもので、サラはとレジャーハンターから命を狙われていたそうです。
サラはアリエルに日記を送っており、帰宅すると彼女はそれを手にしました。
直後にデズモンド(エリク・パラディーノ)が率いるトレジャーハンターの一団がポールを楯に彼女の部屋に押し入って来ました。

彼等はサラを遺書を書かせてサラを殺害したことを匂わせ、日記を奪って彼女達も拉致しました。
これ凄く設定に無理ありますよね。だって彼等が狙うべきはワトソンですよね。
こうしてアリエルとポールはバナカット(ジェフリー・コムズ)が実験を行っていた精神病院の探索に駆り出されることになってしまいました。
一方、ハマーは助手のカイル(アンドリュー・リー=ポッツ)とミシェル(セリーナ・ヴィンセント)を連れて館へと侵入していました。
デズモンド達も到着し、ハマー達と出会うのですが、デズモンドはかつてハマーの講義の学生だったそうです。
またミシェルはデズモンドのスパイで日記の件を彼に漏らしていました。

一行はまず動力室に行き、扉の開閉装置を小銃で撃って破壊し、閉じ込められないようにします。
それからハマーとカイル、アリエルには監視を付けてバラバラに行動して探索します。
どうやら首カクカクの看護師の霊が目覚めた模様で、人知れず廊下でアピールしていました。
デズモンド部下である黒人の装置に反応があったのですが、壁に埋め込まれた患者の霊に腹に手を突っ込まれ、壁の中に引き摺りこまれてしまいました。
次にバナカットによってレズプレイ後に電気ショックで殺害された女性二名のセクシー霊が出現し、女性の部下が捕まってレズプレイします。
しかし顔が狐目で恐ろしいという正体を現したので、部下は逃げますが、バナカットに綺麗に顔の皮を剥がされて倒れました。

部下が銃を撃ったのでデズモンドも異常に気付き、部下のノリスに見回るように指示します。
またアリエルは念動力のようなもので個室に引き摺りこまれ、ガリガリに痩せた囚人のような亡霊に遭遇し、意識を見せられるのですが、彼がバナカットを殺害したグループのリーダーのようで、気が付くと彼女は拘束衣を着せられていました。
デズモンドはアリエルの部屋に飛び込み、サラの言う通りだったと彼女に言われます。
またデズモンドは車で待機してポールを人質に取っていた部下・サミュエルを呼びます。
今度は見回りをしていた部下ノリスがシーツを両手両足に掛けられて引っ張られ、裂かれてバラバラにされ、これでデズモンド一味は三人だけになりました。

今度は壊した筈の開閉装置が作動し、ドアと窓の鎧戸が降り、アリエルだけは何とか外に脱出しました。
しかしサミュエルは既にポールを屋敷の中に連れ込んでいたので、アリエルとポールは分断されます。
サミュエルを呼んだ無線は屋敷の亡霊が仕組んだ偽無線だったようです。
アリエルはポールが居ないのに気付き、デズモンドのバンから拳銃を調達して誘うように開いている扉の一つから屋敷に戻りました。
その頃、地下を単独で見回っていたサミュエルはナースの亡霊に襲われて車椅子に乗せられて連れ去られ、バナカットに生きたまま脳を摘出されて死亡しました。

1階のホールに集まっていた残りの皆の携帯が一斉に鳴り出したので同時に出ると、「ハー」という亡霊の声で煽られました。
デズモンドはアリエルと拳銃を突き付け合うのですが、部下が減ったので多勢に無勢になり、ミシェルと自分の拳銃をポール達に奪われてミシェルと拘束されました。
脚に一発撃っとくべきだと思います。
アリエルは地図を見ながら脱出経路を探り、ポールと脱出することになります。
ハマー達は火葬場にバフォメット像があるのではないかと考えますが、アリエル達と同行することにし、デズモンド達監視の下、同行させます。
また、ハマーによればバフォメット像がバナカット達を悪徳医師にしたのではないかということでした。

一行は地下の水治療のプールに到着しますが、そこでデズモンドがカイルをプールに落として銃を奪い、ミシェルと逃走しました。
また、アリエル達は地図替わりにしていた設計図も失いました。
しかしデズモンドが全く霊を信じていないのに対し、ミシェルは霊の存在を指摘したため、ピリピリしていたデズモンドは「お前、裏切ってるだろ」といきなり発砲し、彼女は手近な部屋に逃げ込みました。
アリエルはカイルを救おうとプールに飛び込んでがんばるのですが、患者の亡霊に囲まれてしまい、残念ながらカイルは水底に消え、アリエルはポールとハマーに引き上げられました。

ミシェルが飛び込んだ部屋は天井に椅子等の什器が貼り付いており、バナカットが現れてそれらを落としたため、彼女は冷蔵庫に頭を潰されて即死しました。

感想

これはイマイチです。
前作の館を再び訪問するという内容なのですが、イマイチ上手く繋がっていないような気がします。
今回は霊が襲って来る理由が不明なので、その謎を追い掛けつつ逃げるというのが本題になっています。
その辺の説得力のある説明がほとんど出来ていない気がしますので、話は期待しない方がいいと思います。

グロいのはかなり頑張っていてグログロです。
折角、呪いの屋敷を扱ったんだからそれを利用してグロを一本撮りましょう!というだけの作品だと思います。

登場人物の行動も納得できない点が多く、ノレないです。

ラストまでのあらすじ

アリエルは唯一の出口と想定していた排水口が固い格子に閉ざされていたので失望します。
格子を掴んだ彼女の頭にリーダーの霊の幻影が現れ、「像を壊せ」と指示しました。
アリエルはハマーとポールに「像を壊して呪いを解くのだ!」と名探偵のようなことを言いました。
三人は象があるであろう焼却炉に向かい、臓器のような壁のある部屋に出たのですが、そこに中心には何やら像が鎮座していました。
アリエルは象を拳銃で撃つのですが、傷一つ付けることはできませんでした。
デズモンドがいるのに無駄撃ちしてどうするんでしょう。

アリエルは「破壊できないなら、下水に投げ込んで屋敷から引き離そう」と提案し、皆はそれに乗りました。
道中でデズモンドが象を奪おうとするのですが、彼は黒焦げの霊に捕まって焼却炉に叩き込まれてしまいました。
黒焦げが襲い掛かって来たのでアリエル達は逃げ出しますが、ポールが囲まれてしまい、彼は単独で逃げまわることになります。
アリエルが排水口に像を投げ込もうとするとハマーがやっぱダメ!とか言いだして揉み合いになります。
どうやらハマーは象の魔力に当てられたようなのですが、何とか正気に戻り、集まって来たバナカット達の盾になってくれました。
ハマーは残念ながらバナカットに頭を壁に打たれて死亡し、ポールも象のあった部屋まで逃げ、亡霊に囲まれてしまいました。

アリエルは象を下水に投げ込み、バナカットはまた患者達の霊にリンチされそうになりますが、皆消えました。
同時にドアと鎧戸も解放され、屋敷には外の光が差し込みました。
アリエルとポールは屋敷を出てデズモンドの車で引き揚げました。

エンドロールで終了です。

エンドロール後に浜辺でHしていたカップルが砂浜からバフォメットの像を掘り出すという寸劇がありました。

アリエルはあの像は50年間この屋敷を縛り付けてきたとか言ってます。勝手にしてください。
特典映像にハマーがバフォメット像を求めて各国を旅しながら、象の解説をする映像が入ってました。
それによるとテンプル騎士団がバフォメット像を崇拝していたそうです。
後、エンディングテーマのクリップも入ってました。デス系ですが、知らないバンドです。

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