パパがあっちに行きます フレイルティー 妄執

フレイルティー 妄執

神の声を聞いてひどい目に遭う話

制作年 2001年
制作国 アメリカ
監督 ビル・パクストン
脚本 ブレント・ヘンリー
上映時間 100分
出演
ビル・パクストン
マシュー・マコノヒー
パワーズ・ブース

だいたいのあらすじ

「神の手」と呼ばれる連続殺人鬼が世間を騒がせており、FBIも懸命に捜査を行っていました。
ある嵐の夜、「神の手」を捜査しているドイル捜査官(パワーズ・ブース)を訪ねてフェントン・ミークス(マシュー・マコノヒー)というブルーカラー風の男性がFBI本部を訪れました。
ドイルの握手を無視したフェントンは神の手の犯人は俺の弟であるアダムだと告げました。
彼は昨夜アダム(リーバイ・クライス)から「悪魔が支配している。俺の遺体をバラ園に埋めろ」と電話を貰ったのですが、アダムは電話をした後にミートという町で拳銃自殺したのだそうです。

ドイルはミートの保安官事務所に電話し、フェントンが救急車ごとアダムの遺体を盗んでいたことを確認しました。
そしてフェントンに話の続きをするように申し入れます。

過去パート

1979年初夏のサーマンの町に少年時代のフェントン(マット・オリアリー)とアダム(ジェレミー・サンプター)は父ミークス(ビル・パクストン)と三人でバラ園の裏にある家で暮らしていました。
母はアダムを産んだ時に死亡しており、自動車修理工のミークスは毎日17時半には帰宅して息子と夕飯を共にしていました。
ミークスは愛情を込めてフェントン兄弟を育てており、一家は幸せでした。

ある晩、ミークスは天使に出会い「世の終わりが近い」と啓示を受けたそうで、兄弟を叩き起こして内容を明かします。
最終戦争のため地上に悪魔が紛れ込んでいるのだそうで、ミークス一家だけが悪魔を見分ける能力があるといい、神は近い内に武器を与えるということです。
幼いアダムは「スーパーヒーローだね」と喜びますが、フェントンは「ちょっと何言ってるのか分からない」と呆気にとられます。
親がこんなこと言い出して、話かみ合わなかったら119TELします。
このことは家族以外に他言無用だそうで、天使から「息子に今話せ」と指示されたので今話したそうです。
ミークスは我々は「神の手」だと宣言していました。

翌朝、ミークスは普通に「早く起きろよー」と兄弟を起こして学校に送ってくれたのでフェントンは昨夜のは何だったんだろうと混乱しつつも、パパはイカレてなかったと安心します。
しかし学校に着くとミークスは兄弟に「昨夜の話は内緒だぞ」と念押ししたので、フェントンは困惑しました。
その後、ミークスは仕事に行く途中に神の啓示を受け、天空からの光に照らされた納屋に導かれます。
そこには両刃のハンドアックスがまるでゼルダのマスターソードのように光に包まれて切り株に刺さっているではありませんか。
そして切り株には同じく光に包まれた皮手もあり、ミークスは「デデデデー♪」とアイテムゲットしました。
スミマセン、デデデデーは嘘です。でもここの演出は本当にゲームみたいで面白いです。
家に斧と手袋を持ち帰ったミークスはそれらを嬉しそうに兄弟に見せ、アダムを喜ばせていました。

フェントンははしゃいでいるアダムと対照的にどう見てもイカレていく父を見て頭を抱えてしまいます。
そんなある日、どう見ても鉄パイプのジョイントですという感じのパイプをミークスが見せ、「武器は揃った」と言い出し、近々7人の悪魔のリストが天使から貰えるとぶち上げました。
フェントンはますます困惑し、どうしたらいいのか分からなくなりました。
そんなフェントンの様子を見てミークスは「パパはイカレてない。神の意思は尊重すべきだ」と言い、とうとうゲットした悪魔のリストを彼に見せました。
ミークス曰く、職場でシャーシーに潜っていると視界が開け、剣を持った天使(エドモンド・スコット・ラットリフ)が現れて剣先の炎で彼を焼き、ミークスは我に返った後に悪魔の名を自動書記したそうです。

ミークスは悪魔と呼ばれる人物に素手で触れると正体がわかるのだそうで、手袋で悪魔を捕まえ、斧で成敗するようです。
アダムはいじめっ子の名前を書いて「悪魔のリスト」と言って父に渡すのですが、ミークスはアダムが次作したことを見ぬき、「これは人間で殺人になってしまう。悪魔退治と殺人は違う」と優しく諭して誤りを正します。
フェントンは誰かに話そうとも思ったのですが、父を愛していたので出来ませんでした。

ある晩、いつも17時半に帰宅する父が戻らず、フェントンはアダムに「パパは作り話をしている。このままだと殺人鬼になる」と家出しようと勧めます。
ミークスは深夜に帰宅し、納屋に手を拘束して口に粘着テープを貼った看護師を監禁しており、物音に気付いた兄弟が現れると「これが悪魔だ」と言いました。
彼は勤務後に神の啓示を受け、このシンシア(シンシア・エッティンガー)という女性を鉄パイプで殴って拉致したそうです。
そしてミークスは「見せたくないが、神には逆ら内」と兄弟の前でシンシアを斧で殺害しました。
ミークスはシンシアの腕を素手で握った際に痙攣のようなものを起こしており、それが正体を見破るということのようでした。

現在パート

ここまで話を聞いたドイルは「父は何処だ」と尋ね、フェントンは「死んだ」と返答しました。
そしてフェントンは話を続けました。

過去パート

ミークスはバラ園にシンシアの遺体を埋め、埋め方にも決まりがあり、天使に教わったと言います。
彼は悪魔に触れてお前たちも分かったろうと言うのですが、アダムには悪魔の姿が見えたそうですが、フェントンには見えませんでした。
フェントンは「これ以上はさせない、保安官に言う」と宣言したのですが、ミークスは「そんなことをしたら誰かが死ぬ」と言うので恐ろしくなった彼は黙っていました。

現在パート

神の手の犯人の被害者の遺体は今まで1体しか見つかっておらず、現場には必ず、犯行をにおわすメモが残されていたそうです。
唯一見つかった遺体はバラバラだったそうで、他の遺体はバラ園に埋まっているとフェントンはドイルに言います。
あれほど忠実に天使の意向に従っていたミークスが遺体を埋めないということがあるのでしょうか?
ドイルは半信半疑という感じでしたが、念のためフェントンに手錠を架けてバラ園へ向かうことにしました。

道中でフェントンがドイルに職場に母親の写真を飾ってある理由を尋ねると、撮影の二日後に母が殺されたからだと返答されました。
その事件は未解決だそうですが、ドイルはフェントンに話の続きを催促しました。

過去パート

それ以来は平穏な日々が続き、フェントンも平和に暮らしていましたが、バラ園を見る度に複雑な心境になりました。
しかしある日、帰宅するとミークスが家に居り、デカいバンに車を買い替えており、「今夜は仕事だ」と言い、リストを見ていました。
そして一家はバンでスーパーの駐車場に乗りつけ、そこで待つことにしました。

フェントンがミークスにこんな真昼間に大丈夫か?と聞くと、神の加護で姿が見えないから大丈夫だと返答されました。
ミークスはフェントンに手を貸せと命令し、フェントンがターゲットの男性エドワードの付近で犬が車の下に入ったと覗き込ませ、ミークスがエドワードの頭を鉄パイプで殴って気絶させました。
そしてミークスはフェントンにエドワードの積み込みを手伝わせ、納屋へと連行しました。
いつものように正体を見て斧でエドワードを惨殺したのですが、フェントンにはやはり正体は見えませんでした。
ミークスはエドワードは幼児を何人も殺している悪魔だと言うのですが、フェントンはアダムに「パパは人殺しだ!家出しよう」と誘いますが、アダムは「自分も正体が見えている」と言って拒否しました。

アダムから話を聞いたミークスはフェントンを呼び出し、「パパは人殺しじゃないぞ」と言い、同時に天使からフェントンに関する秘密を聞いてショックを受けたそうです。
彼は「天使の誤りを証明しよう。お前に悪魔が見えないのはきっと信仰心が足りない所為だ」と告げると、庭に4.5m四方の深さ3mの穴を掘れとフェントンに命じました。
フェントンは仕方なく絶対に殺人には加担しないぞ!と心の中で誓いながら、こうなったのも神の所為!と神への憎しみパワーで穴を掘りました。
彼は遠くへ逃げたいとも考えましたが、この一家は親戚も居ない天蓋孤独の三人で、何よりアダムを置いていけないという思いがありました。

手に豆を作って意地になって穴を掘るフェントンにミークスは薬を与え、手袋をして掘れと言いました。
フェントンはますます意地になって言われた通りの穴を6日で掘り、ミークスは穴を固め、上に納屋を押して移動させ地下牢を作りました。
そして三人目の犠牲者が地下牢に放り込まれた時、ミークスはフェントンに斧を渡し、「お前がやれ」と指示しました。
もう耐えきれなくなったフェントンは納屋を飛び出し、保安官事務所へと走りました。

保安官(ルーク・アスキュー)はフェントンの言う事が信じられませんでしたが、案内すると言われて同行することにしました。
彼は家に直行してまずはミークスの話を聞くことにしましたが、余りにもフェントンが「小屋を見て欲しい」と言い張るので小屋を見に行きます。
小屋には何の痕跡も無かったのですが、フェントンは「遺体を埋めた場所に案内する!アダムも手伝った筈」と力説しました。
そこにミークスが現れて斧で保安官を殺害し、「お前の所為で人を初めて殺した」と嘆きます。
フェントンは「今まで散々殺しただろ!イカレ親父!」と反論し、口論になり、思わず斧を振り上げたミークスをアダムが制止しました。

ミークスは天使からフェントンが悪魔だと告げられていたらしく、真実が分かるまで閉じ込める!と地下牢に彼を放り込んでしまいました。

感想

これは面白いです。
父親が段々とイカレていくという様子をひたすら見ている息子という悲惨な話です。
でもそれだけでは無く色々あって…という内容です。
ネタバレしないで観た方が面白い作品です。
かと言って結末付近が全てという訳でも無く、色んな謎を引っ張っていて話も興味深いので楽しめると思います。
なんで殺人鬼がわざわざメモを残すのかという点が引っかかっていましたが、これは後ほど明かされます。

これなかなか怖いんですよ。ホラー的というかジワジワ系です。
普段はどこにでも居そうな父親がある一点だけ狂ってるという点もなかなかポイント高いです。
但し、ホラー的に楽しめるのは初見だけだと思われます。
細かいストーリーは忘れてしまっても結末のネタバレが強烈なので印象に残ってまして、二度目以降だと怖さは味わえない代わりに良く出来てる映画なんだなという感じになります。

やっぱり宗教は怖いですね。
特に日曜学校とか通っている形跡もない普通のおじさんであるミークスがいきなり殺人鬼になれる所が凄いです。

子役が可愛くて表情が上手かったのですが、汗臭系の映画で女優さんが出て来ないです。
唯一保安官事務所にいたベッキーという人だけ可愛かったです。
私的にはイカレ系ですけどミークスが好きでした。

ラストまでのあらすじ

出してくれと泣きながら訴えるフェントンでしたが、ミークスは入り口を釘付けしてしまいました。
食事は与えられず、水だけアダムが節穴から流し込んでくれます。
そして1週間後にフェントンはようやく地下牢から出される予定でしたが、ミークスに神の声を聞いたか?と聞かれて神等いないと返答したので、再び入り口は釘付けされました。
この子凄いですよね。私なら一日で「神の声聞こえました!」って嘘吐くと思います。
やっぱりアメリカはキリスト教の国なのですね。

その後、正気を失ったフェントンは神の声を聞き、父の指名も初めて理解できました。

アダムに「反応が無い!」と救い出されたフェントンはミークスに「神を見た」と伝え、喜ばれました。
更にフェントンは「今まで疑って悪かった」とミークスに謝罪しつつ食事を採りました。
フェントンの回復を待ってまた悪魔退治が再開し、今度のターゲットはブラッド(アラン・デイビッドソン)という男性でした。
アダムを待たせてフェントンとミークスが乗り込み、パンクしたからタイヤレバーを貸してくれと言い、反撃はウケましたが、何とか倒し地下牢に運びました。

フェントンは斧をミークスに渡され、ブラッドを殺すように指示されましたが、斧をミークスの胸に叩き込んでしまいました。
やっぱこうなりますよね。
ミークスは死ぬ前に何かをアダムに耳打ちし、フェントンはブラッドを開放しようとしましたが、アダムがブラッドに止めを刺しました。
兄弟はブラッドとミークスをバラ園に埋葬し、1週間後に保安官事務所に乳が行方不明と届け出ました。
そして別々の施設に引き取られて育ったということでした。

現在パート

この話を誰かにしたかと聞かれたフェントンは「今夜が初めてた」と答えました。
アダムは誰にも話してないか?と聞かれたフェントンは「悪いが、暫く話したくない」と答えて返答しませんでした。
二人はバラ園に着き、歩き始め、ドイルはアダムとの約束は何だったのかと質問しました。
父親を埋めた日、フェントンは「僕を滅ぼしたらバラ園に埋めてくれ」とアダムに依頼し、弟は「神に誓って約束する」と返答したのだそうです。
恐らく実際に神の声を聞いたフェントンは自分が悪魔だと自覚したのでしょう。
ドイルはそれを聞いて、話が矛盾してると指摘しました。
フェントンが最初にアダムから「バラ園に埋めてくれ」と依頼された件です。

フェントンは「俺がアダムなら話は矛盾してない」と返答し、ドイルは拳銃を抜き「お前が連続殺人犯か」と身構えますが、アダムは人殺しは兄貴だと言いました。
そして兄を埋めた場所に案内すると歩き始め、墓のような盛り土をした場所に案内します。
ドイルは墓の数が犠牲者より多いと指摘し、アダムは「ここに埋めるのは悪魔だけで、兄は犠牲者を地下に隠していた」と答えました。
アダムは更に「兄は悪魔だったので、神から滅ぼすように言われたが実行できなかった」と続けます。

そこでアダムが引き継ぎことになったそうで、フェントンはアダムをおびき出そうと神の手殺人を犯したのだそうです。
そうなんですよ。ミークスやアダムだったらメモを残す筈が無く、フェントンは自分が悪魔だと気付いていたのもあり、色々精算しようとしたと解釈しました。
フェントンはアダムに捕まる際も抵抗していませんでした。

アダムはフェントンを滅してバラ園に埋めたそうです。
ドイルは「父親の戯言を信じやがって」と銃を突き付けるのですが、実はミークスの言っていたことは戯言ではありませんでした。
またアダムもミークスに合わせていた訳では無く、ミークスが悪魔に触れた瞬間に彼等の罪を見ていたのです!
シンシアは男性の喉を切って殺害しており、エドワードは幼女を攫って殺害していました。
一点だけウケたのが、手袋は市販でもOKだった点です。
ミークスはフェントンに「お前の分も買ってきた」と手袋渡してました。
あれはマジックアイテムでは無く、触った時にビクンビクンしちゃうのを防止するためだったみたい。

ドイルは「異常者め!」と銃を発砲しようとするのですが、アダムは「母親を殺害しても死人に口なしだからな」と言い、激昂したドイルはアダムに掴みかかりますが押えられ、「なぜわかった…」と放心して動けなくなります。
アダムはドイルが洗濯物を干している老いた母を殺害している映像を見て確認しつつ「お前もリストにあった」と彼をここにおびき出した本当の目的を語りました。
そして手錠を外し、ドイルを穴に放り込むと「お前捕まるぞ」と告げるドイルに「神が味方」と斧を脳天に振り下ろしました。

FBIの他の捜査官はアダムの顔を覚えておらず、更に監視カメラの映像は顔部分にノイズが入っていました。
神のご加護もガチでした。
フェントンという名から実際のフェントンの家に踏み込み、ドイルの名がある名簿と身分証明書が見浸かりました
これはアダムの偽装工作ですね。
結局、フェントンの行方は分かりませんが、神の手事件の犠牲者の遺体が見つかったので犯人ということになり、ドイルの遺体も見つかりませんでした。

その後、FBIはミート保安官事務所を訪ねて、ベッキー(ミッシー・クライダー)に応対されました。
ここの保安官はアダムでフェントンが神の手事件の犯人だったと公表する前に伝えに来たのでした。
ドイルが保安官事務所に架けた際はベッキーが偽装していた模様です。
ベッキー可愛いです。この人はアダムの奥さんなのでしょうか?妊婦です。

アダムは「捜査には協力します」と捜査官の手をがっちりと握り、「あなたは良い人だ」と言いました。

ベッキーは捜査官の車を見送るアダムに「問題無い?」と尋ね、「全て上手く行ってる。神の意思は遂げられた」と返答しました。

エンドロールで終了です。

特典は音声解説でした。

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