エミリー・ローズ
悪魔祓いしたらひどい目に遭う話
制作年 | 2005年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | スコット・デリクソン |
脚本 | ポール・ハリス・ボードマン/スコット・デリクソン |
上映時間 | 122分 |
出演 |
ジェニファー・カーペンター |
ローラ・リニー |
トム・ウィルキンソン |
だいたいのあらすじ
この映画は実話に基づいているそうです。
エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)が死亡した件で検視官が呼ばれ、彼女の死因は自然死では無い可能性が高いと判定しました。
ムーア神父(トム・ウィルキンソン)は警察に連行されてしまいますが、実はムーアはエミリーに悪魔祓いを行っており、その最中に死亡したのでした。
相手が神父ということで司法もかなり神経を使うことになり、キリスト教信者で切れ味鋭いイーサン・トマス(キャンベル・スコット)が検事に任命されました。
ムーアは過失致死で起訴され、司法取引を拒否している状態でした。
死刑間違いなしと言われていたホッパー事件で無罪を勝ち取った弁護士のエリン・ブルナー(ローラ・リニー)は上司のカール(コルム・フィオール)からムーアの弁護を依頼され、勝ったらカールの事務所の共同パートナーにしてもらうという条件で引き受けました。
彼女は早速、留置場にいるムーアに面会し、「弁護人になったからヨロシク!」と挨拶に行きます。
ムーアはエリンでは無く国選弁護人に頼むと拒絶していましたが、問答の末、自分の証言を認めさせるのであれば弁護を依頼したいと言いました。
実はエリンはムーアに証言させると不利になると考えていたのですが、彼の証言が「エミリーの死因が儀式によるもの」ではないという点を確認して認めることにし、その代わりに「あたしの弁護方針には口出ししないでね」と念押ししました。
エミリーの母によれば、彼女は奨学金を得て大学の寮に入ってから様子がおかしくなったということでした。
イーサンはエリンに拘置所12ヶ月でどうだと取引を持ち掛けるのですが、エリンはムーアが応じないと拒絶します。
法廷の審議初日が開始され、イーサンは投薬が必要であったエミリーに対してムーアが医療受診させなかったことを争点にし、陪審員にエミリーが自分の娘だったらどう感じるかという点を強調しました。
そして健康だった頃と死亡時でボロボロだったエミリーの写真を陪審員に見せました。
エミリーは大学の寮の個室で深夜三時に部屋の中で焦げ臭い臭いを感じ、廊下に出たのですが異常は無く、その代わりに廊下と自室のドアが自動開閉しました。
自室のベッドに戻ると今度は机の上の筆記用具が勝手に落ち、ベッドが沈む位強く何かに押さえつけられ、首を絞められる感覚もありました。
この事象について神経科医のミュラー(ケネス・ウェルシュ)は法廷で最初はエミリーのドラッグ使用を疑ったが、結果として脳の信号伝達が上手く出来ていないのではないかと診断し、ガンバドロールという薬を処方して定期健診を勧めたそうです。
しかしエミリーはムーアに「これは霊的な問題で薬では解決できない」と言われたので服用を止め、その発作が原因で死亡したのではないかというのがミュラーの意見でした。
エリンはそれに対して、彼女の症状はどちらかと言うと精神疾患に近いもので、発作での死と断言できるのか?とツッコみ、断言はできないと返答され、初回の審議が終わりました。
エリンはムーアの面会に行き、「この裁判には闇の力が働いているから君も気を付けろ」と言われますが、無神論者である彼女は意にも介しませんでした。
寮での件があった後、エミリーは大学病院に送られ、検査をされましたが、病院でも身体を引っ張られて床に転がされたりという物理攻撃を受けていました。
彼女は恋人のジェイソン(ジョシュア・クローズ)に病院で悪魔に憑依されたと話していたそうです。
その後も講義中に聴講生が黒い涙を流す幻覚を見たり、周囲の人の顔がムンクの叫びに見えてしまい、大いに取り乱します。
そしてジェイソンは教会でエミリーが異常な角度に海老反り、「触るな」と別人のような顔と声で言われたそうで、「見捨てないで」と彼女に涙ながらに懇願された彼は最期の日まで側にいたということです。
その夜、エリンはバーのTVで自分が無実にしたホッパーが罪もない夫婦を殺害して再逮捕されたことを知り、ショックを受けました。
帰宅して就寝したエリンでしたが午前三時に目覚めてしまい、キッチンの時計が三時で止まったり、電灯が消えるという怪異に遭遇し、その内に家の中を見えない何かがドアを開閉しながら接近して来たのでベッドに戻って鍵を閉めて引き籠りました。
実は以前にも彼女の腕時計が三時で停止してしまうという事象が発生しており、その際はあまり気にしていませんでした。
その頃、ムーアの留置場の前にも悪魔の影が迫っていたのですが、流石に本職の彼は祈りパワーでやり過ごしました。
翌日、二回目の審議が開始されたのですが、エリンは17分遅刻してしまいました。
精神科医のブリッグス(ヘンリー・ツェニー)が呼ばれ、検視結果について栄養失調の身体に外傷を受けたので、回復できずに死亡したと述べました。
外傷は発作的に暴れた際の物と自虐行為によるもので、彼女は挿間性精神障害ではないかというのが彼の見解でした。
パニック障害で癲癇のような発作を起こすものでしょうか?
ブリッグスによれば症例としては統合失調症のような幻覚・幻聴、関節の異常、瞳孔拡大等の症状が見られるそうで、ガンバドロール服用を継続していれば症状は改善したと断言しました。
確かにエミリーの症状とは合致していますね。
それに対してエリンは薬を飲んでいた期間も発作が起きていたことを指摘し、「薬の効力を確認するのは期間が必要」と返答されたことで、ではガンバドロール服用継続でも症状が改善できたという根拠はないのでは?と指摘します。
彼女は「エミリーに対してあなたなら何ができましたか?」と質問し、「薬物投与と採食、本人の同意無しでも必要に応じて電気ショック治療」という返答を得ます。
二回目の審議は閉廷し、エリンはムーアに「停電で目覚まし鳴らなくて遅刻してゴメン」と謝罪しました。
ムーアは君も闇の力に巻き込まれつつあると言うのですが、彼女はエミリーが精神疾患では無いと証言する医師が現れないと負ける!という焦りがありました。
エリンは同僚のレイ(JR・ボーン)と共に医師を探しつつ、こうなったら悪魔祓いを法廷で立証してやろう!と人類学のアダニ博士(ショーレ・アグダシュルー)にコントクトを取ることにしました。
そして翌日の三回目の審議の冒頭陳述でエリンは「エミリーは間違いなく悪魔憑きだった」とぶち上げます。
ジェイソンの証言によればエミリーは学食では頭の中で響く食器のこすれる音をに悩まされ、空腹でも食事が採れなかったのだといいます。
彼は、エミリーの中には悪魔が棲んでおり、ある晩に異常な角度に手足をまげて倒れて威嚇したエミリーを実家に運んだと話しました。
エミリー父・ローズ氏の証言によれば、その後彼女は回復せず大学には戻れず、ムーアに相談したのだそうです。
ローズ氏とエミリーの妹アリス、ムーアがか彼女の部屋に来た際には、エミリーは蜘蛛等の昆虫を食べており、爪で壁に傷をつけて激しく威嚇し、謎の言語をムーアに向かって口にしました。
そしてエミリーはムーアに向かって「我は彼女の中に棲む者」であると宣言し、「祓えるものなら祓ってみろ」と挑発して彼の頬を爪で引っ掻きました。
というローズ氏の証言に対してイーサンは「ローズ氏にはエミリーが精神病ではないという根拠があったのか」という趣旨の質問を幾つかし、「自分では判断できず、ムーアを信頼して任せた」という返答を得ました。
そしてエリンはアダニ博士を証人として呼び、冒頭質問で彼女が科学的に「悪魔祓い」を研究していることをアピールします。
アダニはエミリーが悪魔憑きとなったのは感覚が過敏だったからではないかと述べます。
イーサンが非科学的だと異議を挟んだのでブリュースター判事(メアリー・ベス・ハート)は自席にエリンとイーサンを呼び、「科学と超自然双方の証言を聞くのが公平」とイーサンの意義を却下しました。
アダニはエミリーの儀式が失敗した原因がガンバドロールで脳が陶酔し、必要な感覚が得られなかったからだと言いました。
イーサンはアダニの研究している怪し気な宗教を例に挙げて貶め、彼女にガンバドロールを使用して実験したことがあるのか?と誘導尋問しようとしたのですが、異議を申し立てられて中断しました。
こうして三回目の審議が閉廷しました。
レイはムーアの悪魔祓いに立ち会っていたカートライトという医師が証言してくれることになったとエリンに知らせ、エリンは「そんな大事なことを何で黙ってたのよ!」とムーアに詰め寄るのですが、「内緒にしてくれと言われたから…」と返答されたので追及しませんでした。
神父らしいエピソードですね。
カートライトはムーアが精神的医学の観点でエミリーを診断して欲しいと立ち会ってもらった医師であり、ムーアの古い知り合いでもあったそうです。
彼はエリンに、エミリーは統合失調症でも精神疾患でも無かったと告げ、法廷での証言を約束してくれました。
またカートライトは悪魔祓いの様子を録音したらしいテープをエリンに渡しました。
エリンは「カートライト証言してくれるってよ!」と留置場のムーアに喜びの声を伝え、証言したいという彼の要求を飲むことにしました。
彼女の中でも何かが変わり始めており、もしかして悪魔は居て、自分は正しいことをしているのだと考えているようです。
その夜、午前三時に目覚めてしまったエリンは勝手に再生された悪魔祓いテープを止め、神に祈りました。
翌日、法廷ではムーアの証言が始まり、彼は教会から悪魔祓いの許可を受けた晩のことを語ります。
彼もまた午前三時に目覚め、焦げ臭い臭いを嗅いだそうで、午前三時というのはキリストが誕生した15時の裏だそうで、悪魔が活動する時間だということです。
不穏な気配を感じたムーアは神に祈りながら教会の外に飛び出し、不気味な黒い影を目撃したということでした。
それに対してイーサンは「あなたはその後も悪魔を見たのですか?」と質問し、ムーアはいつも見ていると答えてしまいます。
これはまずいと感じたエリンは急いでテープを証拠として提出し、認められたので、ムーアはエリンに促されてテープを再生しました。
エミリーの悪魔祓いにはジェイソンとローズ氏、カートライトが立ち合い、彼等はまずベッドで寝ているエミリーを拘束しました。
そしてムーアがエミリーに聖水を振り掛けて祈りを始め、皆はそれを復唱しますが、早速黒目になったエミリーが片手の拘束を解いてローズ氏に裏拳を入れ、凄いデス声で叫びます。
彼女は「名を名乗れ!」と要求するムーアにローズ家で沢山飼っている猫をけしかけ、その隙に二階の窓ガラスを破って飛び降り、納屋へと逃走しました。
やっぱり猫は可愛いけど悪い子なんですね。
皆は燃えるように熱くなっているエミリーの身体を押さえつけて藁の上に寝かせ、悪魔祓いを続行します。
完全に黒目になったエミリーは凄いデス声を上げて皆の頭を抱えさせ、納屋の馬を怯えさせました。
ムーアはエミリーに危険が無いようにカートライトに脈を取らせながら祈ります。
エミリーも蛇、蜘蛛といった仲間を呼んでムーアの妨害をするのですが、ムーアは「名を名乗れ!」と要求します。
彼女は自分は複数の古の悪魔であることを匂わせ、またデス声で叫んで倒れました。
その衝撃で馬が逃げ、ローズ氏は馬に蹴られて倒れます。
そして儀式は失敗に終わり、意識が戻ったエミリーはベッドに戻されました。
この悪魔祓いシーンはなかなか迫力あります。
その後、エミリーは誰にでも攻撃するようになり、壁に頭突きをしたりして自傷するようになります。
そして二回目の悪魔祓いは彼女自身が拒否したので行えませんでした。
相変わらずご飯を食べてくれないエミリーにムーアは食事を勧め、ガンバドロールは止めさせましたが、通院は止めなかったと証言します。
エミリー自身が薬を飲み続けても効果が無かったため、ムーアと話し合って、「これはもう信仰の力で行こう」ということになったそうです。
更にエリンはテープの偽装が無いことを確認し、質問を終えました。
感想
これは面白いです。良作だと思います。
バリバリのオカルト映画かと思えば実は法廷劇が大半を占めています。
私は頭が悪く、不真面目な映画を観ることが多いので「法廷劇」というのは難しく感じてしまうのですが、これは法廷劇が面白いです。
裁判の内容も論旨が明確で分かりやすく感じ、イーサンとエリンの微妙な表情の変化で「あっ!今何かまずいこと言ったのかな?」とか考えさせられて面白いのです。
「これからどうなるんだろう」とハラハラしてしまい、特に結末付近の展開にはやきもきします。
オカルト描写は至って地味なのですが、悪魔祓いのシーンとか迫力あって、ホラーとしてもなかなかイケてるんです。
普通のおじさんにしか見えなかったムーアが神々しく見えましたからね!
裁判の話に戻すと、私は自分がどちらかと言うとイーサン側の人間だと思っていたので、どうしても胡散臭い感じにムーア達を見てしまったのですが、段々と「もしかして悪魔いるかも?」と考えてしまうのが凄いです。
悪魔()とか思ってたんですが、終いにはイーサン達に「もっと広い心で悪魔認めようよ」と肩でも叩きたい気持ちになります。
この辺りはエリンの心境の変化にも表れているので、感情移入しやすいのかもしれません。
でもイーサンの言うことも尤もだなあとも思ってしまい、モヤモヤはします。
多分、この辺りは私が決めるの苦手な優柔不断をチャームポイントにしているという個人的な問題だと思います。
なかなか悪魔祓いサイドの人達はいい感じの役者さんを揃えていると思われ、エリンはシュッとして恰好いいです。
ちょっと憧れるのですが、彼女は私服がダサくて、いつもピンクのTシャツにジャージとかです。
アダニさんも包容力がありそうで知的な感じで、ムーアさんも正直おじさんという感じです。
エミリーの人も可哀想になる位に熱演していましたね。
結果オーライという感じでしたが、途中で「カートライトめー!」と叫びたくなりました。
ラストまでのあらすじ
ムーアのテープと説明に対して、イーサンはエミリーが元々外国語を学んでおり、ラテン語やアラム語も知っていた可能性を指摘します。
そしてエミリーのデス声に関しては人間には声帯が二つあり、チベットの高僧は二つの声帯を同時に使う訓練をすると説明します。
彼はエミリーは病気の所為で二種類の声帯を使えるようになったのでは?と指摘したのですが、ムーアは病気に関してはキッパリと否定しました。
その後、カートライトに証言してもらう予定だったのですが、遅れていたのでエリンは休憩を申し出ます。
ブリュースターは「前にも遅れたよね…」と消極的でしたが、エリンが重要な証人だと強調したので認められます。
しかしカートライトは連絡が取れなくなっており、彼の居場所を突き止めて訪問したエリンは「悪魔はいるけど、私は怖い」的なことを言われて証言拒否され、何かに怯えて後ずさった彼は車に轢かれて死亡しまいました。
裁判でムーアが悪魔祓いを証言した件は新聞に面白可笑しく書き立てられてしまい、カールはカンカンに怒り、今度ムーアに証言させたらクビ!とエリンに宣告しました。
ホッパーの件もあったので、エリンはシクシクと泣き出し、留置場に行ってムーアにカートライトの死を告げ、彼の証言が無いと負けると言いました。
しかしムーアは「残りのエミリーの話をするまで俺は降りない!」と迫り、これを読んでから決めろとメモを渡しました。
そしてエミリーの話を終わらせないと君の午前三時の悪夢も終わらないと告げました。
メモだと思われたものはムーアに宛てたエミリーの手紙で、帰宅したエリンはそれを読み、最後の決断をしたようです。
翌日、裁判所に出頭して法廷に立った彼女はムーア神父に喚問すると告げ、カールはブチ切れて退廷しました。
ムーアはエミリーが亡くなる前の晩に会い、手紙を受け取ったそうです。
それは悪魔祓いが失敗した翌日に書いたものだそうで、ムーアはいずれエミリーも聖人として認められるだとうと言いました。
エリンは「なぜ神はそんな人物に悪魔憑きを許したのか?」とムーアに質問し、彼は「答えは手紙にある」と朗読を始めました。
悪魔祓いに失敗した夜、エミリーは誰かの呼び声で目を覚まし、深い霧の中を庭の一本の木に歩み寄りました。
彼女の前には聖母マリアが現れ、「なぜ悪魔は追い払えないのか?」という質問に「悪魔はそこにいる定めで、お前が望むなら肉体を捨て、一緒に来ていい」と返答されたそうです。
イマイチ答えになってない気がします。
そして「もしそのままを望むのであれば、お前を通して多くの人が霊界の存在を知るでしょう」と言われました。
エミリーは考えた末に「このままでいい」と回答しました。
彼女の手には聖痕が浮かび上がっていました。
手紙の最後には「善は必ず悪に勝つ。私の経験を通して人は悪魔を知るだろう」で結ばれていました。
ムーアはエミリーの傷を見たそうで、あれは聖痕に間違いないと断言しました。
彼女が悪魔祓いを拒んだことも運命を受け入れたのだろうとムーアは述べました。
こうしてムーアはエミリー真実を語り、弁護側の冒頭陳述は終わりました。
イーサンは聖痕は鉄条網を握りしめたエミリー自身の事象行為だと言い、ムーアは治療が必要な病人を見放した!と強調しました。
エリンは神と悪魔がいるのかどうかは私には分からないと正直に言い、今回の件も真実である可能性はあると強調します。
少なくともエミリーとムーアはそのことを信じ、二人は強く結ばれていた筈で、神父のエミリーに対する愛だけは揺るぎの無い事実であると訴えました。
更に私は悪党を弁護することもあるが、今回は違う、どうか神父のことは信じて欲しいと訴え、発言を終わりました。
陪審員はムーアを過失致死で有罪としましたが、ムーアの希望によりその場で量刑が言い渡されることになります。
しかし陪審から「今日で刑期を満了にしてはどうか」という提案があり、ブリュースターはそれに賛成しました。
彼女は「あなたは有罪だが、帰って結構」と言い渡し、閉廷となりました。
ムーアはエリンに礼を言い、二人は抱き合いました。
カールはエリンを絶賛し、ぜひシニア・パートナーに!と誘うのですが、エリンは思う所あるのか静かに断って去りました。
エリンはムーアと共にエミリーの墓標を訪ねましたが、ムーアは闇を見たので暫くは自分の教区には戻れないということです。
ムーアに君はどうなのかと聞かれたエリンは「何を見たのかわからない」と答えました。
エミリーの墓碑には最期に彼女が暗唱していた「恐れおののいて自分の救いを達成しなさい」という文字が刻まれていました。
帰宅したエリンは裁判記録を保管し、静かに就寝しました。
エミリーの墓には今でも彼女の話に感動した人達が訪れるそうです。
ムーアは隠遁生活に入り、「神の問題は人には裁けない」と控訴はしなかったそうです。
エリンは人類学者に今回の記録を提供し、人類学者はそれを元にこの映画の原作本を書いたそうです。
エンドロールで終了です。
しんみりとした終わり方でしたね。
特典はメイキングと未公開シーンでした。