リング2
リングの恐怖は、始まりにすぎなかった。
制作年 | 1999年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 中田秀夫 |
脚本 | 高橋洋 |
原作 | 鈴木光司 |
上映時間 | 95分 |
出演 |
中谷美紀 |
佐藤仁美 |
深田恭子 |
だいたいのあらすじ
前作です。
貞子の親戚である山村敬(沼田曜一)は浅川玲子(松嶋菜々子)達が引き揚げた貞子の遺体の身元確認で警察に呼び出されたのですが、安置台の遺体の髪の毛が伸びて来たような気がしたので関わり合いになりたく無く「貞子で間違いないだろう、じゃっ!」とさっさと帰ろうとします。
しかし担当刑事の大牟田(石丸謙二郎)は貞子が死亡したのは1、2年前のことで、30年間井戸の中で生きていたのだと告げました。
高野舞(中谷美紀)は死亡した高山竜司(真田広之)の死に浅川が調べていた呪いのビデオに関係があるのではないかと考え、彼女の会社を訪ねますが、浅川は不在と言われました。
浅川の同僚である岡崎(柳ユーレイ)は浅川の取材フィルムを恐ろし気に見ていた高野を見て、数日前から連絡が取れない浅川について逆に何か知っているのではないかと考え、その件を問い詰めます。
高野は高山の件を岡崎に話したので、真相を知るために二人は浅川のマンションに行きましたが、家のTVはブラウン管が陥没するように破壊されており、浴槽には燃やしたビデオテープがありました。
そして高野は浅川が息子・陽一のためにビデオをダビングして父に見せようとしていた件を残留記憶で知りました。
そこに警察から電話があり、浅川の父が死亡したことを知りました。
一方、大牟田は浅川の父の家を調べていたのですが、ビデオをダビングしたような痕跡と浅川宛てに「ビデオは処分した。心配ない」というメモが遺されていました。
その後、高野と岡崎は陽一の小学校に行き、彼が10日間登校していないと知るのですが、高野は学校の前で陽一の亡霊を見ていました。
高野と岡崎は連絡を取り合うことを約束してひとまず別れました。
その後、大牟田は高野を訪ね、浅川の父が高山と同じ死に方だったこと、浅川と高山が貞子の遺体を引き上げたこと、貞子が30年井戸で生きていたことを話し、山村親子のこと知ってる?ビデオって何?等と質問するのですが、高野は「何も知らない!」と彼を追い返しました。
呪いのビデオの取材を浅川から引き継いだ岡崎は、自身では見ていないが呪いのビデオを入手できると言うJK沢口香苗(深田恭子)の取材をしていたのですが、そこにに高野が現れます。
岡崎は高野に浅川が大石智子達の取材をしていた件を教え、智子の死亡現場に居た倉橋雅美(佐藤仁美)が高野の大学の病院に入院していると告げました。
岡崎と高野は倉橋の病院を訪ね、担当医の川尻(小日向文世)から話を聞きました。
経過観察のために川尻が倉橋を写した写真には不気味な白い影が写っており、川尻はそれを彼女の念写だと言います。
フィルムを渡しただけで倉橋が念写したという写真には白い「貞」の文字が浮かび上がっていました。
川尻は高山の友人だったと言うのですが、高野は「葬式にも来なかった癖に!」と気を悪くして退席してしまいました。
高野は廊下で看護師に連れられた倉橋を目撃するのですが、彼女は事件以来一言も話さず、異常なTV恐怖症に陥っており、衝立でTVを隠しながら外出しようとしている所でした。
しかしフラフラとTVの前に歩いていった倉橋は頭を抱えながら呪いのビデオ内の井戸の映像をTVに念写し、それを見ていた患者達も悲鳴を上げて苦しみ出し、待合室はパニックに陥ります。
直ぐに川尻や看護師達が駆けつけ、倉橋は高野に向かって助けを求めるように手を伸ばし、その手を掴んだ高野は倉橋が智子を発見した際の記憶を見せられたのですが、それによると彼女は貞子らしき亡霊のようなものを目撃したようです。
保護室に運ばれる倉橋は高野に「助けて!」と叫び、高野はその様子を見て、学校の前で目撃した陽一の霊も「助けて」と言っていたのではないかと思い当たります。
その後、高野は岡崎に「取材は止めた方がいい」と告げ、逃げるように帰宅しました。
ある日、高野は高山と初めて話した駅前広場で浅川と陽一を発見しました。
どういうことなんでしょう?意味分かりません。
陽一は口が利けなくなっており、高野は浅川に話があると言い、彼女の隠れ家的なアパートに案内されました。
高野が倉橋の件と待合室のTVで井戸の映像を見たと話すと浅川はそれだけなら大丈夫だと答え、高野はたまに陽一に会いに来てもいいかと浅川に尋ねました。
浅川が何をしているのか全くのナゾです。
その頃、岡崎は沢口からビデオを受け取っていたのですが、彼女は昨夜ビデオを観たそうで、「絶対に観て」と手渡し、謝礼も受け取らずに去って行きました。
高野は陽一と公園で遊ぶのですが、彼はあらぬ方向を見て「長い髪の女がいる」と筆談します。
浅川は高野から倉橋と陽一の事象が似ていると聞き、川尻に相談してくれないかと依頼しました。
その後、高野が川尻を訪問すると大牟田も病院に来ており、一緒に実験室へ通されるのですが、そこでは頭に電極のようなものを付けた倉橋が椅子に座っていました。
川尻は水に倉橋のエネルギーを転移させており、今度はビデオの念写をさせようとしていました。
何で唐突にビデオになったのか意味不明です。
そこに遅れて来た岡崎が到着し、高野は実験を止めさせようとするのですが、川尻は「人を殺すのはビデオでは無く、恐怖で、これは恐怖の解放だ」と宣言して実験を開始します。
川尻はかなり事件のことを知っているのでしょうか?知らないのであれば言ってること意味不明だと思いますが。
そして女性が鏡の前で髪を梳くという呪いのビデオの一部が流れ始め、倉橋は倒れ、高野はモニターを破壊してからビデオテープを引っ張り出した後に倒れました。
その夜、帰社した岡崎は沢口から電話を貰い、「ビデオを観た」と大嘘を吐きます。
以前に沢口から聞いた話だとビデオをダビングして1週間以内に他の人に観せれば助かるということだったので、沢口は安心し、岡崎にも誰かに観せるように勧めました。
一方、息を吹き返した高野は大牟田と川尻から「鏡の女はこれ」と山村志津子と井熊平八郎の実験の記事を見せられます。
大牟田は今更「ビデオで人が殺せるのか」とツッコみ始め、浅川の父は陽一を庇ってビデオを観たことだと気付き、今更のように「浅川の所に案内しろ」と高野にキレます。
そして沢口死亡の知らせを聞いた大牟田は高野を現場に連れて行き、大口を開けて顔芸で死んでいる沢口の遺体をわざわざ見せてくれました。
ということで高野は浅川の居場所を吐き、浅川は警察に保護されました。
警察署で取り調べを受けることになった浅川でしたが、別々に保護されていた陽一が突然、浅川の所に向かって「お母さん!」と叫び、念動力で大牟田達を投げ飛ばしました。
浅川は陽一の手を引いて警察署から逃走しました。
貞子が憑依したらしいのですが、本当に意味不明です。何なんでしょうかこのBGM
そして浅川は道路に飛び出してトラックに轢かれるのですが、その前にモノクロのガード下で目から血を流した父に再会し、「陽一は助かったんじゃなかったのか。お前が抱いているのはもう陽一じゃない」と言われていました。
演出も意味不明で観ていて辛いです。まだ40分近くあります。
浅川の血が「よーいち」とか言いながら陽一の方に流れ、陽一は駆けつけて来た大牟田を念動力で殺そうとするのですが、高野がそれを制止し、陽一を連れて逃げました。
一方、沢口のインタビュー風景を確認していた岡崎は彼女の顔が不自然にプルプル揺れた後、こちらに迫って来たので悲鳴を挙げていました。
これはざまあって感じで嬉しかったです。
貞子の骨の顔の復元が終わったので、山村敬が見せて貰っていたのですが、写真を撮ると顔が歪みました。
彼女の遺骨を受け取った山村敬は漁船に乗り、棺ごと海に投げ込んでしまいました。
感想
これはひどいです。
また呪いのビデオの話なのですが、行間を読めと言わんばかりの脚本に観ていて疲れます。
つまらないので、行間を読もうという気も失せます。
凄く強引な展開が多いように感じられ、あまり面白く感じられず、その合間にこけおどしの映像が挟まれます。
話がとっ散らかってる気がして、風呂敷だけ広がって行き、ついていけません。
ビデオと被害者の関連性もぐちゃぐちゃだと思いました。
ホラー演出も五月蠅いだけで全く怖くなく、拍子抜けします。
リングは割と雰囲気は良かったと記憶しているのですが、これは雰囲気無いと思います。
前作がリングだからとかそういうレベルでは無く、単体ホラーとしてつまらないと思います。
そう言う訳なので、ほとんど感想が書けないです。
役者さんは無駄に豪華に集めて熱演してるのに内容ひどくて可哀想です。
結末も大筋では理解できましたが、本当に中身の無い映画だなあと感じました。
これ、役者さんが豪華で頑張って無ければ間違いなく地雷映画だと思います。
ラストまでのあらすじ
高野は陽一を連れて貞子の故郷である大島へ渡り、タクシー運転手(谷津勲)の案内で旅館へ辿り着きます。
旅館では志津子の鏡のある部屋を発見し、周囲を散策していた高野は海岸で山村敬と出会います。
山村敬は貞子は海に流したと告げ、志津子も昔、同じことをしたが、次の日には海から帰った貞子を抱いていたと言いつつ、貞子が産まれたという洞窟に案内してくれました。
その洞窟はには仏像が並び、潮が満ちると海の中に沈むそうで、地元民は都合の悪い物はここに捨てて流すそうです。
その後、川尻が旅館に現れて高野も戻って来たのですが、二人は鏡の前で髪を梳く志津子(雅子)の幻影を見ます。
そして貞子も現れ、鏡が移動して二人を交互に映すという心からどうでもいい事象が起こるのですが、高野はなぜか猛烈にビビっており、鏡が割れて二人の幻影が消えると倒れてしまいました。
翌日、念の力で普通の紙を吸水率の高い紙に変えた陽一の力を見た川尻は「怒りの念で貞子を呼んでいる」と言い出し、貞子の力を封印する実験を開始すると言います。
高野は陽一では体力が保たないと止めつつ、自分がビデオを観て実験台になると志願しました。
川尻はプールのような所に装置を置き、陽一が出して高野が呼んだエネルギーを水の中に封じる実験を開始しました。
ということで高野と陽一はヘッドギアのような物を被って椅子に座らされます。
川尻と高野は「高野の所為で浅川が死んだ」と陽一の憎しみを煽ってディスプレイに念写をさせます。
ディスプレイには呪いのビデオが映されるのですが、同時にプールの上には手が出て来て、プールの底には貞子の棺が出現します。
実験を見ていた山村敬はザワザワと波打つプールに入って行くと「俺を取って食って終いにしろ」と叫びました。
高野は立ち上がると陽一を助け起こし、助手の女性は川尻をプールに突き落としました。
何が起きてるのかサッパリ分かりませんでした。
なぜか二人は貞子の井戸に落ち、底には高山が現れて陽一の手を握り「お前の恐怖を俺に送れ」と指示した後、垂れてきたロープに掴まって逃げるように高野に指示して消えました。
高野は陽一を背負ってロープを上り、這い上がって来る貞子の妨害を受けながらも、プールからざばーんと浮上しました。
貞子普通に這い上がってるじゃんって思いました。
プールには山村敬と川尻の遺体が浮いており、助手もバッタリとプールサイドに倒れていました。
岡崎は川尻の精神病院に入院したそうで、同僚がデスクから呪いのビデオを取り出していました。
彼はカルテの写真を撮る際に念写をしており、背後には沢村の怨霊がいました。
エンドロールで終了です。
憎しみの連鎖は止められなかったようです。
主題歌のボヘミアンでまた脱力します。最後までひどいです。