トリハダ2 ネック
首吊り状態でひどい目に遭う話
制作年 | 2007年 |
制作国 | 日本 |
監督 | 三木康一郎 |
脚本 | 三木康一郎/山名宏和 |
上映時間 | 47分 |
出演 |
佐津川愛美 |
金井勇太 |
音尾琢真 |
だいたいのあらすじ
中三のJCが写真家の「湯川秀樹」なる人物とチャットをしていたのですが、カッコいい奴紹介してあげる―とか言われてました。
そして恐らくそのJCだと思われる人物がどっかの森の木に両手を縛られてぶら下げられていました。
若い女性(佐津川愛美)が目隠しをされ、両手を縛られて首吊り状態で一斗缶二つの上に立てられたパイプ椅子の上に立たされています。
彼女の向かいには若い男性(金井勇太)が彼女と同じ状態で意識を失っており、彼女の左斜め向かいには青年(音尾琢真)が同様の足場で首を固定した状態でぶら下げられており、青年の前には中年女性(洞口依子)が彼と同じ状態で吊下がり、首が伸びきっていました。
若い女性は手のロープが解けたので目隠しを解き状況を確認したのですが、皆の首を固定しているワイヤーにはダイヤル式の南京錠が付いており、錠を外すと降りられるようでした。
中は倉庫のようで壁に仕掛けられたカメラが四人の様子を録画しているようです。
若い男性も意識を取り戻して状況を知り、それぞれがここに来た状況を話し始めます。
青年は夜9時に玄関チャイムが鳴ったので玄関に出た所を拉致されたようで、若い女性はバイトの後に帰り道を歩いている最中に拉致されたようです。
中年女性はパートの帰り道にスーパーで娘の好きな桃を買った帰り道に拉致されたようです。
若い男性は「娘の好きな桃とか関係ねえだろ」と彼女のことを罵ったのですが、中年女性は「あなた、そんなに生きたい?」と質問し、「世の中には生きる資格が無い者もいる」と意味ありげなことを言いました。
中年女性のポッケには「5428」という番号と矢印が書かれており、錠の番号に違いないと考えた皆は一斉に番号を合わせるのですが、外れたのは若い女性の錠だけでした。
しかし扉はがっちりと施錠されているようで、若い女性は外には出られませんでした。
そして皆は自分のポッケに番号が入っていると知るのですが、それは各自の番号では無く、矢印の通りに隣の人の番号を指しているようでした。
青年は若い男性の番号を伝えることにしたのですが、中年女性から「その男は私の娘を殺した殺人鬼だから教えるな!」と邪魔が入りました。
冒頭のJCは中年女性の娘で、四年前に若い男性・下山の手で殺害されたのですが、下山は少年法に守られて三年の懲役で出所したそうです。
青年は「今は助け合いが大事だし、彼は罪を償った」と言い、若い女性に自分の番号を伝えるように指示します。
中年女性は自分が死んでもいいから彼には番号を教えるなと若い女性にい告げます。
その後、中年女性は若い女性に下山の足場を崩すように依頼し、若い女性は考え込みます。
そして若い女性は中年女性の娘トモミの同級生で、彼女と仲が良かったと判明します。
それを聞いた中年女性は「人として彼を裁いて。代償は払うから」と言い、自分から椅子を崩して自殺してしまいました。
若い女性は南京錠を投げてカメラを破壊し、下山に迫ります。
彼女は青年に下山を殺すかどうか尋ねるのですが、青年は彼女が番号を持っているので否定しませんでした。
下山は青年に「俺の鍵の番号を教えてくれれば、あの女から鍵の番号を取り上げるから」と呼び掛けるのですが、当然無視されました。
感想
これはイマイチです。
劣化版ソウという感じですが、お話に無理があり過ぎてついていけませんでした。
中年女性が下山について語り始めた際に「恐らく全員悪い人なんだろうなあ」と勘付いたので展開に驚きも無く、それにトリハダ立ちませんでした。
仕掛けも地味で面白味も無いのですが、犯人が一人であれを準備できたとはとても思えず、「ありそう!」という感じにならなかったです。
誰に怖がれば良かったのかも分からず、なんとも微妙な作品でした。
ラストまでのあらすじ
考えた末、若い女性は下山の足元の一斗缶を蹴飛ばしてしまい、下山は首が締まって死亡しました。
青年はまさかの殺人に驚愕しつつも「じゃあ番号教えて」と彼女に告げ、彼女は「3468」と答えました。
しかし彼女の教えた番号は嘘で、「殺人の目撃者だから」と理由で開放しませんでした。
青年は「誰にも言わないから」と懇願し、若い女性は彼の名を尋ねて「湯川秀樹」という回答を得ました。
なぜか若い女性は冒頭のチャットの件を知っており、湯川もトモミ殺害の関係者だと知りました。
というのも冒頭でチャットしていたJCは実は彼女だったのです。
そして湯川が紹介したのは下山だったのですが、彼女はトモミに下山のアドレスを渡していました。
若い女性はトモミを虐めの対象にしており、強制的に売春させてお金を巻き上げていたのです。
それを聞いた湯川は激昂するのですが、若い女性は彼の足元の一斗缶を蹴飛ばして殺害しました。
そして三人の遺体に引っ張られた重みで扉の鍵が開きました。
彼女は狂ったように笑いながら、扉を開けたのですが、隣も同じような倉庫で扉はガッチリと施錠されていました。
若い女性は「どういうことなのよー」と絶叫します。
どうやら全ての仕掛け人は中年女性だったようで、彼女の遺体のポッケではカメラと連動して機器が点滅していました。
後に警察が中年女性のビデオを押収したのですが、彼女は若い女性がトモミを虐めていたことも承知しており、三人を殺す目的でこのゲームをしたということでした。
終了です。