弱い殺人鬼の話 スクリーム

スクリーム

マニアな殺人鬼にひどい目に遭う話

制作年 1996年
制作国 アメリカ
監督 ウェス・クレイヴン
脚本 ケヴィン・ウィリアムソン
上映時間 111分
出演
ネーヴ・キャンベル
スキート・ウールリッチ
マシュー・リラード

だいたいのあらすじ

JKのケイシー(ドリュー・バリモア)は家でホラービデオを観ようと思っていたのですが、謎の男から電話があり「ホラー映画何が好き」と聞かれ、「ハロウィン」と答えたのですが、男はエルム街の悪夢が最高に怖かったと自画自賛の発言をします。
しかし相手が自分を見ているとか「お前の内臓が見たい」とか怖いことを言い出し、切っても「ホラー映画ではその行動はまずい」とか心からどうでもいい事を言われます。
こういう事言われると私は白けます。
相手は彼女の事を知っているようで、庭には彼氏のスティーブが椅子に縛られていました。

そしてクイズに正解すればスティーブは殺さないという条件を突き付け、ホラー映画に関する問題を出します。
ケイシーは不正解だったので、スティーブは内臓出して死に、彼女もヘンなマスクを被った黒装束の殺人鬼に襲われます。
殺人鬼は素人っぽい感じで弱いのですが、結局は殺害されてしまい、彼女の両親が入れ替わりで帰宅していました。
ケイシーは刺殺された上に庭の木で首を吊られていました。
その頃、シドニー(ネーヴ・キャンベル)は彼氏のビリー(スキート・ウールリッチ)にHさせろとせがまれていたのを何とか断り、胸チラして誤魔化していました。

翌日、ケイシーの死は公になり学校にも沢山の報道陣が押し寄せていました。
ケイシーはシドニーと同じクラスで、シドニーは親友のテイタム(ローズ・マッゴーワン)からその件を聞かされます。
学校では保安官(ジョセフ・ウィップ)と助手でテイタムの兄デューイ(デヴィッド・アークエット)が生徒達から事情を聞いていました。
尚、シドニーのママ・モーリーは1年前にコットン・ウェアリー(リーヴ・シュレイバー)という人物によりレイプ殺害されていました。

その夜、シドニーは例の犯人から電話を受け、殺害されそうになったのですが、911に通報したら消えました。
入れ替わりにビリーが入って来たのですが、携帯電話を所持していたのでシドニーは逃げ、彼は玄関に訪ねて来たデューイに逮捕されました。
警察は現場付近に落ちていた犯人のヘンなマスクと衣装を回収しました。
TVリポーターのゲイル(コートニー・コックス)はモーリーの一年前の事件を知り、警察署にいたシドニーに突撃取材を始めます。
裏口から出て来たシドニーはゲイルにインタビューされ、パンチ一発入れて去りました。
その後、テイタムの家に泊まったシドニーに殺人鬼から「ビリーは気の毒に、犯人間違えたね」という電話がありました。

ビリーは通話記録に怪しい点が無かったので釈放となりました。
翌朝、シドニーは学校に居たゲイルに出会うのですが、彼女は実はモーリーの事件の本を書いており、コットンとモーリーは不倫関係にあり、彼は冤罪だという主張のもので、コットンはシドニーの証言により有罪となっていました。
シドニーが本の件でゲイルに突っ込んでも、独自取材を行った彼女はびくともせず、自分は正しいと主張しました。
ゲイル拝金主義ですが、いいキャラですね。私シドニーより好きかも。
シドニーはビリーとは結局気まずくなってしまい、性格悪そうなチアリーダー女子からは「あいつのママはヤリ○ンだったから、あいつの事件の件も狂言で、もしかしたら犯人」等と酷い陰口を叩かれていました。

ゲイルは色気パワーでデューイに接近し、また、事件の影響で学校は休校となりました。
テイタムの彼氏のスチュワート(マシュー・リラード)から休校パーティーに誘われたシドニーは参加することにしました。
一方、なぜかシドニーの学校長が殺人鬼に刺殺されていました。
また、ビデオショップでバイトするホラー映画大好きなランディ(ジェイミー・ケネディ)は「プロムナイト、プロムナイト」連呼しながら、スチュワートに「ビリーが犯人で間違いない」と告げていたのですが、本人に「いい加減にしろ」と怒られました。

シドニーのパパ・ニールは出張に出ていたのですが行方不明となっており、犯人の脅迫電話はニールの携帯から架っていたことが発覚したので容疑者となってしまいました。
パーティーが始まったのですが、ゲイルはデューイと一緒に会場に潜り込んでシドニーに嫌な顔をされつつカメラを仕掛けました。
テイタムはガレージにビール補充に行き、犯人に襲われてビール瓶を投げて撃退して頑張ったのですが、電動シャッターに潰されて死亡しました。
犯人弱すぎなので、もう少し頑張れば倒せてましたね。
そして呼ばれてないのにビリーが同時に出現しました。

シドニーとビリーは個室で仲直りHをしていたのですが、その頃会場の皆さんはランディから「処女でないとホラーには生き残れない」という心からどうでもいい講釈を受けていました。
その後、校長が殺されたという電話があったので、会場の皆はランディを残して学校に向かいました。
一方、付近を捜索していたデューイとそれについて行ったゲイルは道路脇の林の中でニールの車を発見しました。
こんなの直ぐ見つかりそうですが、警察無能過ぎ。

事後のシドニーとビリーでしたが、そこに殺人鬼が現れ、ビリーは殺害され、シドニーは二階から落とされますが、何とか逃げ出しました。

感想

これは普通です。
連続殺人鬼もので冒頭は面白そうなのですが、凡庸な印象です。
ホラー映画がどうしたこうしたと言ってるんですが、あまり話には関係無い気がします。
犯人弱い、殺し方殆ど同じ、スリル無い、と全体的にイマイチな印象ですが、犯人弱いのは理由あります。
殆どコメディに近いような気がしますが、笑えなくて怖くも無いです。
テンポはなかなか良いのですが、ちょっと長い気がしました。

面白かったのはロケ車の隠しカメラのシーン位でした。
バカ映画でも無いので、ツッコんで楽しめない気がしました。
一番つまらないと思ったのが、犯人にこんな連続殺人ができそうに無い点でしょうか?
物凄くザルなので、出来そうもない連続殺人を制作サイドには「出来る」と言われるのでついていけません。
ケイシーとテイタム、校長が殺された理由も良く分からず。
サイコキラーというのはイカレてるだけでは無く、殺人慣れしていて証拠隠滅等も上手か、まんまと逃げおおせているから恐ろしいのだと思うのですが、この映画は警察が無能なだけだと思いました。

お話もダメだと思いますが、演出も五月蠅いだけで面白くないです。

登場人物もシドニーがイマイチなのでノれず。
ゲイルが一番良かった気がしましたが、ケイシーとテイタムは可愛いです。
ビリーとスチュワートはなかなかイカれた演技が良くて、他の映画なら良かったかもしれないです。
単純なバイオレンスものとかクライムものが向いてたかも。
そしてデューイとランディは空気でした。

つまらなくもないのですが、面白くもない微妙な作品です。
無駄な格闘シーンで時間を引っ張ってる印象なので、これ観るなら他の観た方がいいような気がしました。

ラストまでのあらすじ

シドニーはゲイルの同僚ケニーのロケ車に飛び込みますが、ケールは殺人鬼に喉を斬られました。
そしてデューイ達も会場に戻って来ました。
ニールが犯人ではないと気付いたのはいいのですが、なんで会場に飛び込んだんでしょうか?
ゲイルはロケ車に血溜まりが出来ているのに気付いて911に通報したのですが、いきなり現れたランディを電話機で殴りつけてOKしてしまいました。
彼女は車の上に乗っていたケニーを落として発車したのですが、いきなり飛び出してきたシドニーに驚いて林に突っ込んでしまいました。
シドニーは今まで何してたんでしょうか?そして事故相手はガン無視という

デューイが戻って来たのを知ったシドニーは会場に駆け戻ったのですが、デューイは既に背中を刺されていました。
シドニーはパトカーに逃げ込むのですが、無線で助けを求めた後に殺人鬼に追われ、また会場に戻り、デューイの銃をゲットしました。
そこにランディとスチュワートが現れてお互いを指差して犯人だと言うので、混乱した彼女は玄関を閉めて閉じ籠りました。
そして背後からは生きていたビリーが階段落ちしながら現れ、彼はシドニーの銃を受け取ってランディを中に入れました。

実は無傷だったビリーはいきなりランディを撃ち、突然現れたスチュワートと共に真相を明かします。
殺人鬼の正体はこの二人で、モーリーを殺したのもビリー達でした。
ビリーのパパはモーリーと不倫しており、それが原因でビリーの大好きだったママは離婚して家を出て行ったのでした。
そして監禁されていたニールが連れて来られて、彼が犯人になると説明され、ビリーとスチュワートは被害者を装うためにお互いの脇腹を刺しました。
そして口論を始め、そこにゲイルが現れて二人に銃を突き付けたのですが、撃ち方を知らなかったのであっさりやられてKOされます。

その間にシドニーは逃げ出し、「警察に通報した」と二人に電話を架けてプレッシャーをかけます。
そして物陰から現れてビリーに傘をブスブス刺して倒したのですが、スチュワートに襲われます。
シドニーはスチュワートの顔にTVを落として感電死させました。
そしてランディと合流し、ビリーに襲われるのですが、息を吹き返したゲイルが銃で撃ち、シドニーが止めを刺しました。

ということで警察が来て、ゲイルは早速現場レポートをしていました。

エンドロールで終了です。

ゲイルは事情聴取受けそうなんですが。

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