甲虫がゴソゴソします STAG

STAG スタッグ

数億年 奴らは獲物を待っていた

制作年 2005年
制作国 アメリカ
監督 リチャード・ペピン
脚本 ニール・エルマン/デヴィッド・マリー・エドワーズ
上映時間 97分
出演
クリストファー・アトキンズ
コルム・ミーニイ
アンジェラ・フェザーストーン

だいたいのあらすじ

1948年 スイスのアルヴェイ岩塩鉱
鉱山労働者がふとした拍子で岩盤を崩し、エメラルドの鉱脈を発見するのですが、中から大きな甲虫の群れが襲い掛かって来ます。
冒頭で「これでCGは限界だから期待しないで><」と教えてくれる親切作品です。
甲虫は体長1.5mのマイマイカブリのような体型で頭部にサイのような鋭く短い角とクワガタのようなハサミを持っており、真ん中の角で人間を刺して攻撃してきます。
彼等は肉食なのか遺体に群がっており、意外に走るのが早いので逃げても追いつかれてしまいます。
作業員の一人が片脚を失って腹部を刺されましたが、何とか地図を持って脱出し、甲虫に襲われていた作業員がダイナマイトのスイッチを入れたので坑道が爆発して埋もれました。
音楽はパニックというよりホラー系で悪くないです。

現代
ギャングのマルセル(デヴィッド・パルフィー)は生き残った作業員からエメラルド鉱脈の件を聞いたようで、アルヴェイ鉱山の持ち主に譲れと交渉していたのでですが、頑なに拒否されたので、持ち主を殺害していました。
山岳ガイドのジョン・パーマー(クリストファー・アトキンズ)は妻のサマンサ(アンジェラ・フェザーストーン)、娘のエミリー(シャーラン・シモンズ)とその弟マイルズ(スティーヴィー・ミッチェル)という一家で山岳ガイドをしているのですが、エミリーは反抗期のようで扱いが難しいようです。
しかしパーマー一家は今回のガイドが終わったら休暇旅行に行くことにしており、それを聞いてエミリーは喜んでいました。

その夜、ジョンはヴィンセント(コルム・ミーニイ)と男性とソフィア(モニカ・ビルラデアヌ)という女性からアルヴェイ鉱山のガイドを依頼され、「休暇取る予定だから」と断ったのですが、大量の前金を積まれてしまったので、最近請求に追われている彼はうっかり引き受けてしまいました。
エミリーは「うちって夏休みも無いじゃん」と大ブーイングでしたが、ジョンは「休暇だと想え。生活苦しいから仕方ねーだろ」とゴリ押しし、親子関係は険悪になりました。
ということで、パーマー一家はスイスに旅立ち、ヴィンセントからマルセルを紹介されます。

鉱山にはジョンとマルセルとその手下三名とヴィンセント、ソフィアが行き、サマンサ達妻子は山小屋で休むことになっていたのですが、サマンサ達の世話係はマルセルの手下で一番ヤバい殺し屋ステファンでした。
しかしそんなことを知らないジョンは彼等と同行するつもりなのですが、ヴィンセントもマルセルとグルでエメラルド鉱脈を狙っているのでした。
マルセル達は岩をも壊せるというレーザーガンを持っており、ジョンからは坑道が崩れるから使用しないようにと言われていました。

ということで明朝出発となり、マルセルの持っていた地図を元に深さ600mという鉱山に出発しました。
鉱山に到着したジョン達は裏口のエレベーターが作動していたので、そちらから坑道に入ることにします。
一方、山小屋に滞在していたエミリーは見た目は爽やかなステファンに一目惚れしたのですが、どうやらこの山小屋は殺害された鉱山主の住居だったようです。
サマンサはエミリーを山登りに誘うのですが、断られたのでマイルズと一緒に行くことにしました。

エレベーターでハンスが落ちそうになったりとトラブルはあったものの、ジョン達は下までたどり着き、地図を見ながら通風孔を進むことにしました。
そして通風孔を這いずっているとあの甲虫のちっこい版である20㎝程度の甲虫の群れがワラワラと出て来たので、皆は「なんじゃこの虫は」とビックリし、急いで逃げました。
一方、マイルズはジョン達に同行したかったので、こっそりと後を追い掛けて来ており、勝手に坑道に入っていました。
そして梯子から落ちてしまい、気を失ってしまいましたが、直ぐに気が付いて坑道へと降り始めました。

ジョン達は足場の悪い地点にロープを打って渡ったりして、陥落して先に進めない地点まで到着しました。
ここでレーザーガンの出番となり、落盤した岩の山をぶち抜いて進むことになりました。
マルセルはどさくさに紛れて折り合いの悪かったヴィンセント手下の一人イオンを下の階層に落とし、落ちたイオンはデカい甲虫に襲われていました。
その頃、山小屋の周囲でマルセルを捜していたサマンサは山小屋の主の遺体を発見し、小屋の中にあった写真から彼が山小屋の住人であると悟っていました。
そしてエミリーはステファンに外に散策に連れ出されていました。
一方、マイルズはエレベーターに乗り、坑道へと入り込んでいました。

マルセルは白々しくジョン達に「イオンが落ちた!」と知らせ、ジョン達は上からライトで照らしてイオンの無残な遺体を発見します。
ヴィンセントは「お前が殺しただろ!」と勘付いてマルセルの胸倉を掴むのですが、証拠も無いので、それ以上っは追及しませんでした。
ジョンは「探検は中止!」と告げるのですが、マルセル達は「なんとしてもやり遂げる」と主張しました。
そこにステファンからマイルズが行方不明とマルセルに無線が入り、ジョンにエミリーと会話させるのですが、ここでマルセルは本性を現し、「余計なことを言うとステファンに命じて家族を皆殺しにする」と脅しました。
仕方なくジョンは「すぐ戻って来るだろう」と当り障りの無い話をし、マルセルはフランス語でステファンに「一家を縛って監禁しろ」と命じました。

ステファンは早速、エミリーを縛り上げようと行動を開始しようとするのですが、フランス語に堪能なサマンサは物陰で彼等の無線を聞き、先手必勝とステファンを棒きれで殴りつけてKOしました。
何も知らないエミリーは「何するのよ!」と食ってかかるのですが、サマンサは遺体の件と無線の会話内容を説明しました。
二人はステファンを縛り上げることにしました。

マルセルの手下の一人は「ヴィンセントも殺そうぜ」とマルセルに持ち掛けたのですが、「エメラルドをゲットしたら邪魔なヤツは殺すけど、それまでは奴は必要。」と断られてしまいました。
勿論ジョンも含まれているのだと思います。
ジョンは「家族が人質なんだから、お前達の秘密を話してくれ」とマルセルに迫り、エメラルド鉱脈のことを聞きます。
生き残った作業員はマルセルの祖父だったそうで、彼等は鉱山主を殺害した件も打ち明けます。
そこに甲虫軍団が「腹減ったー」と現れて手下の一人を襲ったので、「なんだ、ありゃ!」とソフィアと手下生き残りのハンスがレーザーガンで何とか追い払います。
甲虫はレーザーを甲羅で跳ね返したり、素早く避けたりするので、一行は苦戦を強いられました。

その時、地震が起こったので坑道は崩落してしまい、ジョンは皆を誘導して安全そうな場所に避難します。
また、マイルズも脇道に抜け出して無事でした。
しかしジョン達を追い掛けていたサマンサとエミリーの付近で地割れが発生し、中から甲虫が這い出て来て二人に襲い掛かります。
二人は荷物を捨てたりしながらスタコラと逃げ出しました。

ジョンは出口を探すべきだと主張してヴィンセントもそちらに転ぶのですが、マルセルとハンスは「宝石探す!」と強硬なので、仕方なく奥に進むことになります。
マルセルは「家族を人質に取られて憐れなガイド」とジョンをあざ笑ったので、ジョンが軽く暴れ、マルセルがジョンに銃を突き付け、ヴィンセントはそれを庇い、ハンスはヴィンセントに銃を突き付け、ソフィアはマルセルを狙うということで睨み合いになるのですが、甲虫が攻めて来たのでどさくさに紛れてマルセルはヴィンセントを射殺しました。
ソフィアは「もうヤダー」とパニックを起こして逃げ出すのですが、パイプから冷水が出て来たのを浴びて気絶します。
ジョンはソフィアを助け起こすのですが、悪いことに甲虫の大群がこちらに押し寄せて来ました。

どうにかこうにか逃げ出したものの依然としてピンチな状態が続きます。
息を吹き返したソフィアはハンスと二人切りで「私達も殺されるわよ」と脱出チームに引き込もうとするのですが、彼は「もう殺し合いは御免だが、宝石は欲しい」と中立な立ち位置を保ちます。
一方、山小屋に到着したサマンサ達は車のキーがステファンに盗まれていたことに気付き、ジョンの身が危なくなるかもしれないと議論しつつもステファン抜きで無線連絡をすることにします。
しかし無線は通じず、二人は小屋にあったショットガンで武装してジョンの下に向かうことにしたのですが、息を吹き返したステファンが小屋に現れてサマンサをKOしました。
一方、残り4名になってしまったジョン達は小休止後に奥の方へと進んで行きます。

感想

これは普通です。
鉱山に居る恐ろしい人喰い昆虫が襲い掛かって来るという内容です。
全体的にイマイチ緊張感が無いのですが、演技とか演出の所為では無く、安い所為だと思います。
基本的に壺は押えている感じなのですが、坑道の一部もCGで甲虫も浮きまくりなので現実感が無いのだと思います。
甲虫のデザインや動きはなかなか独特な感じで面白いのですが。
お話も単純で分かり易いので、頭は空っぽにして観ても大丈夫です。

登場人物も「あっ、こいつヤバいヤツだ」と行動できちんと分からせているので、少し説得力はありました。
アクションはショボい気がしましたが、一応ジョンもガイドに見えて、少しカッコいいなと想えるシーンもありました。
エミリーが絶叫クイーンを担っているいうでセオリーを大事にしているのか無駄に叫びます。
早めにネタバレ気味になるのですが、結末も爆発エンドとザ・B級という感じでした。

全体的には凡作という感じでしたが、甲虫パニックは珍しいのではないでしょうか。
真面目に作られてるみたいでシリアスなのですが、もう少し超展開があると面白くなったかもしれないなあと感じました。

ラストまでのあらすじ

ステファンは「女には暴力を振るいたくない」と言い、銃で脅してサマンサ達をソファに座らせ、マイルズが何処にいるのか質問します。
その時、玄関で物音がしたのでマイルズが戻って来たのかと思ったステファンは捕らえようと玄関に向かったのですが、ドアをぶち破って出現した甲虫に首を斬られて死亡しました。
サマンサ達はショットガンで小屋の周辺を囲んでいた甲虫を撃退しつつ、逃げ出しました。
二人はマイルズも鉱山に向かったに違いないと考え、ジョンと合流することにしました。

ジョン達はとうとうエメラルド鉱脈か出口かという分かれ道に到着します。
脱出を主張するジョンとマルセルが言い争いになっていると吊り橋の向こうに甲虫に追われたマイルズが現れます。
ジョンは崩れそうな吊り橋を渡ってこちらに走るよう指示し、ハンスも甲虫を撃って援護します。
マルセルは皆がマイルズのフォローしているどさくさに紛れてにエメラルド鉱脈に走り、宝石を拾い集めます。
結局、出口は見つからず、皆はマルセルに合流するのですが、エメラルド鉱脈の岩の隙間に空気が漏れている部分を発見しました。

岩を退けてみるとそこは古い坑道に通じており、出口がありそうでした。
マルセルは「お前らは用無し」とジョンとソフィアを射殺しようとするのですが、甲虫に襲われて手もとが狂い、ハンスの心臓を撃ち抜いてしまい、マルセルは甲虫に食われます。
ハンスは「俺はもう無理だから、マルセルの持つ爆薬を持って皆で逃げろ」とジョンに指示しました。
ジョン達は逃げ出し、ハンスは甲虫の群れに襲われて死亡しました。

ジョン達は甲虫の無数の卵やちっこい虫が沢山いる連中の巣のような地点を通り抜けます。
最初は卵を守っていた所為か連中は襲ってこなかったのですが、ソフィアが誤って卵を潰してしまうと、甲虫軍団が集まって威嚇を始め、その奥にはひときわデカい女王のような昆虫が居ました。
一方、地上にいたサマンサ達も甲虫軍団に囲まれて絶対絶命な状態でした。
ジョンは女王を狙って爆薬をセットした信号弾を撃ち、命中させるのですが、女王が物凄い叫びを上げたのでエミリー達を囲んでいた甲虫はそちらに向かって退散して行きました。

ジョンとマイルズは爆薬をありったけ巣に仕掛け、大爆発させて鉱山から脱出しました。
外で待っていたサマンサと合流し、サマンサと熱い抱擁を交わすジョンでした。
ソフィアは「ごめんなさいね。」と謝罪し、改めてジョンに礼を言うとこっそりと持ち出していたエメラルドの袋の一部を投げました。
ということでソフィアとはお別れし、ジョン達は今度こそ休暇旅行に行くことにしました。

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