年貢の納め時です マーダー・ライド・ショー2

マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト

あの殺人一家の話

制作年 2005年
制作国 アメリカ
監督 ロブ・ゾンビ
脚本 ロブ・ゾンビ
上映時間 109分
出演
シド・ヘイグ
ビル・モーズリイ
シェリ・ムーン・ゾンビ

だいたいのあらすじ

前作です。

映画マーダー・ライド・ショーのネタバレ紹介と感想です。

1978年5月18日 ジョン・ワイデル保安官(ウィリアム・フォーサイス)達は残虐の限りを尽くしていたファイヤフライ一家を掃討作戦で全滅させました。

タイニー(マシュー・マッグローリー)が家の付近で犠牲者の遺体を引き摺っているとワイデル達のパトカーがファイヤフライ家を包囲しました。
ワイデルは部下のドブソン(デイヴ・シェリダン)等に「害虫駆除を始めるぞ!」と合図し、「抵抗は止めて大人しく出て来い!」とファイヤフライ一家に呼び掛けました。
しかしファイヤフライ一家が抵抗の姿勢を見せたので一斉射撃となり、激しい銃撃戦になります。

その後、催涙ガスを投げ込み、警官隊が突入したのですが、一家は鉄板で作った即席のボディアーマーのような物を着たルーファスを盾に踏ん張りますが彼は射殺され、マザー(レスリー・イースターブルック)は逮捕されます。
オーティス(ビル・モーズリイ)とベイビー(シェリ・ムーン・ゾンビ)は地下に逃げ込んで武器を補充した後に下水を通って逃走しました。
二人は車で通りがかった親切な老婆を殺害して車を奪い、キャプテン・スポールディング(シド・ヘイグ)に知らせに走ります。

ワイデルはオーティス達を逃がした事を知り、草の根分けても捜し出せと命じていました。
現場にはTV局が到着し、「頭蓋骨が飾り物、冷蔵庫には犠牲者の遺体の一部、床には転がる死体」と前代未聞の凶悪犯罪として報道しています。
ワイデルは現場にあった写真等からスポールディングも関係していると知り、早々に手配しました。
その頃、スポールディングは巨大な愛人と呑気に珈琲を飲んでいたのですが、ベイビーからの電話とTVニュースで状況を把握します。
オーティス達とはモーテルで落ち合うことになり、スポールディングは武装して家を飛び出します。

スポールディングは知り合いのチャーリー(ケン・フォリー)が経営し、クレヴォン(マイケル・ベリーマン)がお掃除している娼館に厄介になると電話しました。
一方、モーテルではロイ・サリヴァン(ジェフリー・ルイス)とその妻グロリア(プリシラ・バーンズ)達のバンドが休憩していたのですが、ロイはオーティス達に捕まって部屋に案内させられます。
オーティス達は部屋を乗っ取ってバンドメンバーのアダムの妻・ウェンディをシャワーから引きずり出し、裏方の男性を見せしめに射殺しました。
一方、スポールディングは車がガス欠したので、付近に居た母子のママを殴り倒して車を奪い、子供を散々脅した後に叩き出して出発していました。

オーティス達はいつものように犠牲者をいたぶり始めるのですが、手始めにグロリアに服を脱げと指示し、パンツの中に銃を突っ込んで「好きです」と言えと脅し、キスをさせるという虐待行為を楽しんでいました。
本当にこいつクズですよね。生きながらハゲタカに突かれるとかそんな刑罰与えてやりたいです。
一方、ワイデルはマザーを尋問していたのですが、彼女は犠牲者たちのスクラップブックからワイデルの兄の写真を見せて挑発し、ワイデルは「お前たちの一家を全員捜し出し、生きたまま皮を剥ぐ!」と彼女の首を絞めて周りに押えられます。

オーティスはロイとアダムを連れ出し、車で過去に銃を埋めた場所まで運ばせ、二人に掘り出すのを手伝わせようとします。
このままでは殺されると悟った二人はオーティスを殴り倒して抵抗したのですが、アダムが首を撃たれ、ロイはノックアウトされてしまいました。
オーティスはロイを撲殺し、アダムをナイフで拷問しながら殺害しました。
一方、トイレに行かせてくれとウェンディに要求されたベイビーはグロリアの顔を思い切り叩けと命じ、実行すると「楽しい時間をありがとう」と言わせてキスさせ、ようやくトイレに行かせます。
早く生きたまま皮剥がれて欲しいです。

ウェンディはトイレで助けを求めて叫び、ベイビーが押えに行ったのでグロリアはベイビーに銃を突き付けるのですが、弾は無く、投げナイフで殺害されます。
そのまま外に逃げたウェンディもスポールディングに捕まり、連れ戻されました。
一方、ワイデルは「キャプテン・スポールディング」という名が映画由来のものだと知り、映画評論家から演じていた役者の情報をするようにドブソンに指示しました。
そしてスポールディングやルーファス、オーティスという名はその役者が演じた際の役名だったと判明しました。

やがてアダムの皮を顔に被ったオーティスが戻り、スポールディングといつもの罵り合いを始めるのですが、ベイビーに止められます。

翌朝、メイドがロイ達の部屋を開け、洗面所で遺体を発見して逃げ出そうとするのですが、アダムの皮を被せられたウェンディが「助けて」とワードローブから飛び出して来ます。
メイドは「ヒャー」と逃げ出し、パニックになったウェンディはそのまま道路に飛び出して大型トラックに撥ねられて肉塊になりました。
現場に駆け付けたワイデルはスペイン語でメイドにスポールディング達の写真を見せるのですが、彼女は知らないと答えます。
ワイデルはバイカー風の悪党ロンド(ダニー・トレホ)とビリー(ダイヤモンド・ダラス・ペイジ)を呼び、スポールディング達を捜す手伝いをするように指示しました。

スポールディング達はロイの車を奪い、罵りあいをしつつ道中でアイスを買ったりして楽しく移動していました。
一方、ロンド達はスポールディング達の行き先をチャーリーの所だと突き止めてワイデルに知らせ、チャーリーの下へ向かいました。
ワイデルは他の警官を追い払うとイキッっているマザーの腹にナイフを突き刺して殺害してしまいました。
これはまずいと思います。
スポールディング達はチャーリーの娼館に到着し、銃を突き付けられて全員手を上げますが、それは水鉄砲でしたという下らない遊びをした後に歓迎されます。
その後はいつもの場末宴会をして盛り上がり、一夜が明けました。

感想

これはなかなか面白いです。
一作目よりこっちの方が面白いと思います。
ファイヤフライ一家が悪行をしつつ警察の手から逃げるというものです。
勿論、それだけでは観ていてストレス溜まるので、最終的には多少スカッとする内容になってます。
もう少しこの殺人鬼一家がヒィヒィ言う所も見たかったのですが、この一家はクズの割りにやけにヒーロー的なのです。

追い詰める側が悪徳警官なので、もう少しいい人だと良かったかもとか考えたのですが、よく考えるとこの位の方がバランス取れてていいのかもしれないです。
ワイデルも自身で語っていましたが、一家に関わる内にこの人もおかしくなってますね。

演出はスローを多用しているのですが、効果的なシーンと邪魔に感じたシーンがありました。
ロードムービー風の演出の方がむしろ面白く、平坦な景色を車で流しているシーンを色んなカメラで映した映像は良かったです。

この映画は台詞等で異常者の習性を良く表していると思いました。
特に1ミリも面白くないネタで笑っているシーンは、こういうのあると感じました。
大変に利己的で謎の選民意識を持っており、情緒不安定な挙動も興味深かったです。
特にリアルだなあと感じるのはスポールディングとオーティスの汚さでしょうか。
この人達は目の前の敵には屈しないというヒーロー気質を持っているので、方向性が変わればダークヒーローになれたかもしれませんが、自分が悪いことをしているという意識が1ミリも無いので無理だと思います。

ラストまでのあらすじ

チャーリー達は鶏とファックしようかと考えている農夫から鶏を購入した帰り道にワイデルのパトカーにブロックされます。
ワイデルはチャーリーにスポールディング達が夜中の12時に家にいるようにしろと脅しました。
彼はその後、ロンド達を訪ね、スポールディング達を捕らえるように指示し、くれぐれも気を抜くなと釘を刺します。
その夜、いい気になってくつろいでいるスポールディング達の下へロンド達がやって来ました。

ベイビーは入浴している所をロンドに襲撃され、オーティスはビリーに窓の外に投げ飛ばされます。
ここスカッとしました。
そしてワイデルが現れてイキッているスポールディングの脚を撃ち、外へと連れ出します。
オーティスはビリーに蹴られまくり、三人はワイデルのパトカーに乗せられました。
ワイデルは三人をファイヤフライ家に連れ戻し、そこで椅子に拘束しました。

ワイデルは被害者の写真を取り出し、軽口をたたいているオーティスの胸にホチキスで打ち込みます。
そしてベイビーにも被害者の写真を打ち込み、今度は兄のジョージの写真を見せました。
スポールディングは「お前と同じバカだった」と罵倒したので、スタンガンを押し付けられ、撲打されました。
ワイデルはベイビーに死亡したマザーの写真を見せていたぶります。
そしてオーティスの両手に釘を打ち込み、ベイビーの拘束を解いて逃がした後に床に燃料を撒いて火を点けました。

そしてワイデルは庭を逃げているベイビーに斧を持って迫ります。
もうこうなるとどっちが殺人鬼なのか分からないですね。
ここでチャーリーが納屋に飛び込んだベイビーを救い、車に乗せます。
しかしワイデルがそれを検知し、チャーリーに斧を叩きこんで殺害してしまいました。
ワイデルは逃げるベイビーの脚に発砲して倒し、「被害者の気持ちを想いしれ!」と激しく鞭で打ち、「くそったれ」と返されたので逆上して絞殺しようとします。
しかしそこにタイニーが現れ、ワイデルの首を折りました。

そしてタイニーは炎に巻かれているスポールディングとオーティスを救出しました。
スポールディング達はここに残るというタイニーを置いて車で去り、タイニーは燃え盛る屋敷に戻り、屋敷と運命を共にしました。
満身創痍の三人が移動している間に今までの楽しかった思い出フィルムのような物が流れます。
正直、私はこんなの見せられても腹立つだけでした。
しかし三人の行く手にはパトカーがガッチリとブロックし、周囲を武装した警官で固められていました。

ベイビーとスポールディングは銃を手にし、オーティスはアクセルを踏んで突撃します。
ドブソンが率いる警官隊は一斉射撃を始め、三人は降り注ぐ銃弾を浴びせられるのでした。

エンドロールで終了です。

結末付近の演出はなかなか良かったと思います。
特典はメイキング入ってました。